<作品の注意事項>~
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・この作品は、18禁です。~
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・この作品は、東方エロスレ8の39と53の名無しさんのネタを拝借して書いたものです。~
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 以上を了承して読むという人は、もうちょい下に進んで下さい。~
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 火車 ~橙の章~~
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 夜のマヨイガ。その中の一軒。ほの暗い灯りの下で、藍は紙に筆を走らせながら、大きな溜め息をついていた。~
「…今月も赤字…」~
 それは、八雲家の家計簿だった。見ると、そこかしこに赤い文字が見えている。~
「何とか食費だけでも工面しなければ……だが、どうやって……?」~
 そう言いながら、藍は開け放たれた襖の奥を見る。そこには、相も変わらず能天気に惰眠を貪る主人の緩みきった寝顔と、その主人の足が腹の上に乗っかって、苦しそうに寝ている自分の式神。~
「紫様は働かないし…橙は育ち盛りでいつもお腹を空かしている……自分の式神にひもじい思いをさせるなんて………橙………甲斐性無しの主ですまない………」~
 上を向いて、涙を堪える藍。~
「妖怪を襲って食料にするにも限度があるし…このままじゃ雨漏りも直せないし、暖炉の修理も出来ない…これ以上私の食事を減らすもの無理……ああ……ひもじい……」~
 うわ言の様に呟く藍。その時、ある考えが藍の頭をよぎった。~
「紅魔館でバイトでもするか…? でも、あの犬に使われるのも…」~
 藍の頭の中で、二つのものがぐるぐると回り始める。~
「プライド……ごはん……プライド……ごはん……ごはん……プライド……ごはん……ごはん…………ごはん……ごはん……プライド……ごはん……ごはん…………ごはん……ごはん…………ごはん……ごはん………………………………ごはん………………………………」~
 ごはんが、勝利した。虚しい、勝利だった。~
「いっそ追い剥ぎでも…だめだ…紅白にぶっとばされる…生きる事は罪なの…?」~
 上を向いていても、涙が流れてしょうがなかった。~
「いよいよ橙に働いてもらうしか……紅魔館でバイトして貰って……たしか黒いのが魔法薬の実験台ほしがってたから私はそちらへ………ああ…せつない…」~
~
 こうして、赤字解消の為、バイトする事を決意する藍であった。~
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 そして、二日後。~
「……という訳なんだ。だから…橙、紅魔館で働いてくれ…このままだと、遠くない将来、白玉楼の住人になるかもしれん…」~
 藍は橙に頭を下げる。~
「…うん…分かったよ。『働かざる者食うべからず』…だもんね…」~
「…本当に…すまない…話はあちら側にもつけてあるから…今日からでも働けるはずだ…」~
「…うん…それじゃあ…行ってきます……藍様も頑張って……」~
「………ああ………」~
 そう言い残し、橙はゆっくりと紅魔館へ向かって行った………~
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「来たわね。まあ挨拶は忙しいから抜きよ。早速働いて貰うわ」~
 自己紹介もそこそこに、橙は咲夜にメイド服を着せられた。~
「何があっても私の指示に従う事。それが出来ない場合は……」~
 ちらり、と服の脇からナイフをちらつかせる咲夜。~
「……はい」~
 大人しく従う橙。~
「食べ物が欲しければ、きりきり働くことね」~
 そして、橙のバイトが始まった。~
~
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「………………」~
 だだっ広い紅魔館の廊下を、ひたすら拭く。それが、橙に与えられた仕事であった。言葉少なに、時折空腹を訴えるお腹をさすりながら、ただ黙々と拭き続ける橙。~
「はいはい、どいてどいて。ちょっと通るわよ」~
 そこに現れたのは、泥だらけの靴で橙が先程掃除した場所を通り過ぎる咲夜。~
「あ…あの…」~
「ん? 何?」~
「その……そんな靴で歩かれては、困りま―――」~
 カッ! カッ! カッ!~
 橙は、一瞬何が起きたのか理解出来なかった。ただ、いつの間にかナイフが自分の服を壁に縫い付けていた。~
「うるさい猫ねぇ。どたまカチわってシャーベットにするわよ」~
 本気の目。橙は、それ以上抗議する事は出来なかった。~
~
~
 その日の夜。橙は、この館の主人の部屋に行くよう命じられた。~
「…失礼します…」~
「あら、来たわね新入りさん」~
 そこに佇むは、紅い悪魔。~
「何の、御用でしょうか……?」~
「決まってるじゃない。あなたの血を貰おうと思ったのよ」~
「ぇ……それは―――」~
 嫌だ、と言う前に、咲夜が橙を押さえつけた。~
「あっ…! やっ…!」~
「―――黙りなさい。死にたいの?」~
 目の前に、突きつけられるナイフ。従うしかない。~
「そのまま押さえておいてね」~
 そう言いながら、レミリアが迫ってくる。~
「ぅ……くぅ……」~
「…いただきます」~
 がぶっ~
「…! ひあ、あ、う……!」~
「………ん………んく………」~
 そのまま血を吸われる橙。しばらくしてから、レミリアが口を離した。~
「…如何ですか? お嬢様」~
「…うん、結構美味しかったわよ。でも、もうちょっとコクが欲しいかも」~
「分かりました。それでは、いつもの様に、ですね?」~
「お願いするわ」~
 何やら相談している咲夜とレミリア。その会話に良からぬ空気を察し、逃げ出そうとする橙。しかし―――~
「はっ!」~
「!?」~
 逃げ出そうとした次の瞬間、橙の服は咲夜のナイフによって粉々に切り裂かれていた。~
「やっ…! 何…!?」~
 慌てて大事な部分を隠す橙。しかし、咲夜に後ろから羽交い絞めにされた。~
「離、してっ…!」~
「―――黙りなさい」~
 しかし、またしてもナイフを突きつけられる。そして、~
 すっ…~
「あっ……!?」~
 橙の縦スジに、レミリアの指が這った。そのまま、ゆるゆると指を動かされる。~
「や……は……あぅっ……!」~
「うふふ……」~
 ぴちゃ……~
「っ!? ひゃあんっ!!」~
 更に、橙の胸に舌を這わせるレミリア。乳首を細かく刺激する。~
「はうっ………あっ……くはぁ……」~
 その刺激に耐え切れず、橙の体の力が抜ける。しかし、咲夜の羽交い絞めにされているので、倒れる事は無い。~
「ふふっ…どう? 気持ちいい?」~
 橙の耳に口を近付け、囁く咲夜。~
「ふあっ……ああっ……」~
「血ってね、快楽を感じると、美味しくなるらしいのよ。だから、さっさと感じた方がいいわよ…?」~
 そう説明した咲夜も、橙の首筋にぴちゃりと舌を這わせる。~
「ふあぅっ! ひ…ひゃあ、ぁ………」~
 言われなくても、橙の体を既に感じ始めていた。乳首は硬く尖り、割れ目からは愛液が滴り落ちる。~
「そろそろいいかしら…?」~
 レミリアはそう言うと、橙の割れ目を弄りながら、再び牙を突き立てた。~
「あぐぁっ…! あ、ひゃ、うふぅぅんっっ……!」~
「…じゅる……じゅるる………」~
「ん……ぺろ…ぴちゃ……」~
 血を吸われながら、秘所を弄られ、背中に舌を這わされながら胸を揉みしだかれる。それが未知の快感となり、橙の理性を削ぎ取ってゆく。~
「にゃぁうんっ……! は、はひいいぃぃん! らめぇぇっ……!! きもち、いぃ……おかしくなっちゃ、うぅうんっっ……!」~
「―――フィニッシュ、よ」~
 呼吸を合わせたかの様に。レミリアの指が橙の雌蕊を摘み上げ、咲夜の指が蜜壺に突き入れられる。~
~
「はっ………ああああぁぁあぁぁぁあぁああああっっっっっ―――――――――!!!」~
~
 ぷ、しゃああああああ………………~
「あ、ああ、ああああぁぁぁ………………」~
 がくがくと震える橙の体。程なくして、割れ目から噴き出す黄金水………~
~
「……あら、汚いわねぇ……」~
「申し訳ありません。後で掃除させますので…」~
「分かったわ」~
「それでお嬢様、お味の方は如何でしたか?」~
「とっても、美味しかったわ」~
「それは良かったですね」~
「褒美に、多めに食料をあげておやりなさい」~
「分かりました」~
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 朦朧とする意識の中、橙はそのようなやり取りを聞いた。~
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 その後。『いつまでもぼーっとしてるんじゃないわよ』と叩き起こされた橙は、自分の粗相の後始末をさせられ、多めの食料を貰い、帰路についた。~
~
「…良かった…これで、一週間はもつよね…」~
 首には噛まれた傷跡を隠す為の包帯。そして、まだ少しふらつく足を引きずりながらマヨイガに帰ると、橙を迎えたのは、~
「橙、おそ~い。ごはん、まだ~?」~
 チンチンと箸で茶碗を叩きつつ、むくれている紫の姿。~
(―――――――――!!)~
 その時橙が感じたものは、恐らくは殺意だったのかもしれない。しかし、流石に今の体の状態では何も出来ないので、大人しく食事の用意をする。~
~
 ややあって、再び玄関が開く音。~
「………ただいま………」~
「あ…藍様!」~
 橙は急いで藍を出迎える。そして、藍の姿を見て驚愕した。~
「ら、藍様…その、尻尾…」~
 藍の見事な黄金色の尻尾が、極彩色の虹色に変わっていた。~
「…ああ、ちょっと、な……」~
 それきり黙って橙の横を通り過ぎる藍。顔色に至っては、土気色を通り越して真っ白だった。~
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 それから、三人して食事をとった。~
 紫は、『美味しい美味しい』と言いながら、かなりの量を平らげた。お陰で、食料は一週間も持ちそうに無かった。~
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『橙のにっき~
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 「今日から紅魔館でアルバイトすることになりました。藍さまがいうには、~
 『このままだと、遠くない将来、白玉楼の住人になるかもしれん』のだそうです。~
 紅魔館では、あのナイフ人間がメイド隊で一番えらくて、私は一番下っ端。~
 メイド服を着せられて、『食べ物が欲しければきりきり働くことね』って、~
 廊下の掃除をさせられました。もうちょっとで終わるというときに、~
 あのナイフ人間が泥だらけの靴で通りやがりました。~
 こうぎしたら、いつの間にかナイフで壁に服が縫いつけられていました。~
 『うるさい猫ねぇ。どたまカチわってシャーベットにするわよ』って、本気の目で~
 睨まれました。紅魔館の住人はみんな悪魔です。でも、藍さまはあの黒い魔法使いに~
 体を売るって言ってました。私はまだましなのかもしれません。~
 夜になって、館の主の吸血鬼さんに呼ばれました。いやな予感がして、やっぱり~
 血をよこせと言われました。イヤだと言うまもなく、あのナイフ人間に押さえつけられて、~
 吸血鬼さんにがぶっと噛みつかれました。まだちょっとくらくらします。~
 私の血はすごくおいしかったみたいで、約束より多めに食料をくれました。~
 家に帰ると、紫さまに平和そうな顔でご飯まだ~って言われました。きっとあのときの感情~
 が「さつい」というものだと思います。ご主人さまのご主人さまにさついを持つなんて、~
 悪い式神です。藍さまごめんなさい。そして、帰ってきた藍さまは、尻尾が全部別の色に~
 なっていました。虹みたいでちょっときれいでしたが、藍さまの顔色は、以前みた死体の~
 ほうがきれいでした。明日も私は紅魔館へ、藍さまは実験台だそうです。~
 紫さまは寝るそうです。藍さま、もし私が紫さまを襲おうとしたら止めてください。』~
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~
 ~続く~~
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<後書き日記>~
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 元ネタがしっかりしてると、書きやすくて助かります。それにしても不憫や………~
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 元ネタは、ここから↓~
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「今月も赤字・・・紫様は働かないし橙は育ち盛りでいつもおなか空かしてる・・・~
自分の式神にひもじい思いさせて・・・橙・・・甲斐性なしの主ですまない・・・~
妖怪を襲って食料にするにも限度があるし・・・~
このままじゃ雨漏りも直せないし暖炉の修理もできない・・・~
これ以上私の食事減らすのも無理・・・ああ・・・ひもじい・・・~
紅魔館でバイトでもするか・・・でもあの犬に使われるのも・・・~
プライド・・・ごはん・・・プライド・・・ごはん・・・ごはん・・・~
いっそ追い剥ぎでも・・・だめだ、紅白にぶっ飛ばされる・・・生きるのは罪なの・・・~
いよいよ橙にも働いてもらうしか・・・紅魔館でバイトして貰って・・・~
たしか黒いのが魔法薬の実験台ほしがってたから私はそちらへ・・・~
ああ・・・せつない・・・~
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橙のにっき~
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「今日から紅魔館でアルバイトすることになりました。藍さまがいうには、~
『このままだと、遠くない将来、白玉楼の住人になるかもしれん』のだそうです。~
紅魔館では、あのナイフ人間がメイド隊で一番えらくて、私は一番下っ端。~
メイド服を着せられて、『食べ物が欲しければきりきり働くことね』って、~
廊下の掃除をさせられました。もうちょっとで終わるというときに、~
あのナイフ人間が泥だらけの靴で通りやがりました。~
こうぎしたら、いつの間にかナイフで壁に服が縫いつけられていました。~
『うるさい猫ねぇ。どたまカチわってシャーベットにするわよ』って、本気の目で~
睨まれました。紅魔館の住人はみんな悪魔です。でも、藍さまはあの黒い魔法使いに~
体を売るって言ってました。私はまだましなのかもしれません。~
夜になって、館の主の吸血鬼さんに呼ばれました。いやな予感がして、やっぱり~
血をよこせと言われました。イヤだと言うまもなく、あのナイフ人間に押さえつけられて、~
吸血鬼さんにがぶっと噛みつかれました。まだちょっとくらくらします。~
私の血はすごくおいしかったみたいで、約束より多めに食料をくれました。~
家に帰ると、紫さまに平和そうな顔でご飯まだ~って言われました。きっとあのときの感情~
が「さつい」というものだと思います。ご主人さまのご主人さまにさついを持つなんて、~
悪い式神です。藍さまごめんなさい。そして、帰ってきた藍さまは、尻尾が全部別の色に~
なっていました。虹みたいでちょっときれいでしたが、藍さまの顔色は、以前みた死体の~
ほうがきれいでした。明日も私は紅魔館へ、藍さまは実験台だそうです。~
紫さまは寝るそうです。藍さま、もし私が紫さまを襲おうとしたら止めてください。~
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 『橙のにっき』の部分は、元ネタから抜粋させていただきました。~
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 次回は、『火車 ~藍の章~』です。~
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 書いた貧乏:謎のザコ

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