途中からふたなりとかあります。苦手な人および18歳未満はゴミ箱へ。
暇な人はどうぞ。



























 静かな図書館の中にある、ひとつの部屋。ぱらぱらとページをめくる音だけが響いていた。小間使いのような存在である小悪魔、リトルはどこか遠いところで本の整理でもしているのだろうか、気配も感じない。
 ここ数日は静かな毎日だった。騒がしいこの場所も好きになったパチュリーにとって、それは存外に寂しいもの。
 今日も騒がしい原因…霧雨魔理沙は姿を見せない。毎日のようにやってきては、この図書館から本を借りていく(そして大抵それは戻ってこない)はずだったのだが、数日前からぱたりと足を運ぶのをやめてしまった。今まで持っていった大量の本にかかりきりなのだろうか?
 パチュリーはひとつため息をつくと、本をたたみ、頬杖をついて窓の外を見上げた。先ほどまでは晴れていたはずなのに、今ぱらぱらと降るのは小さな雨粒、霧雨。
(魔理沙…)
 声に出さず、心の中で呟いてみる。寂しさを紛らわそうとしたそれは、却って彼女の孤独を強調するようだった。思いため息を吐いてみる。
 彼女とただならぬ仲となったあの日から、ずっとこの調子である。自分も変わったものだ、と彼女は心中で一人ごちて、
(今頃、何してるんだろう…)
 頬杖を崩し、机の上に腕を組んで顔を埋める。視界に入るのは窓の外で相変わらず振り続ける雨と、何冊かの本。ボーっとしながら彼女は考えた。
 霊夢のところにいるのかな…。
 二人は仲がいい。つかみ所のない霊夢と、ある意味わかり安すぎる魔理沙。旧知の仲なのか、彼女達はとても親しげに見える。他愛の無い冗談を言い合い、縁側でお茶を飲む様が、なんともなしに浮かんでは消えた。
 アリスのところかな…。
 二人は互いに犬猿の仲とはいうが、ケンカするほどなんとやら、であることは目に見えている。実に息のあった戦い方で、月の住人たちを屈服させたのは記憶に新しい。お互いのコレクションを見せ合っているのが、なんともなしに浮かんでは消えた。
 それとも…妹様のところ?
 魔理沙になついているフラン。魔理沙を見つければ飛びつき、遊ぼうとせがみ、魔理沙のほうも悪い気でもなさそうである。ストレートに感情を表現できるフランを、幾度か羨ましいと思ったことだろう。楽しそうにじゃれあっている二人の姿が、なんともなしに浮かんでは消えた。
 そして、ふと思ってしまう。
(私と会うより…他のコと会ったほうが、楽しいのかな)
 空は心中を表すかのように暗い。まだ昼過ぎだというのに、光はささず、次第に雨脚が強くなっているようにさえ思えた。
(会いたいな…)
 魔理沙の明るい笑顔が浮かぶ。他の誰かと、楽しそうに笑う顔が。
 机の上にあった、彼女が置いていった魔道書に触れる。
(会いたいよ…)
 視界が滲む。怪訝に思ったが、何の事はない、ただ涙が流れ落ちそうになっているだけだった。
「魔理沙ぁ…」
 震えながら、ついに口にでてしまった。止まらない…声も、涙も。
「…なんだよ、おきてたのか。せっかく驚かそうと思ったのに」
 はっと、懐かしい声に後ろを振り返ってみると、そこにいたのは果たして、待ち焦がれていた魔理沙だった。今来たばかりなのだろう、少しだけ雨に濡れた髪と服が光っている。
「あー、そろそろ寒くなってくるな。このままじゃ風邪引いちまうし、服乾かすところな、な?パチェ?!」
 ただ嬉しかった。それを形に表しただけ…それでも、パチュリーにとってはずいぶん勇気がいることだったろう、飛びついて、抱きつく。そして、しがみついたまましばらく泣いた。
「えーと、その。何かあったか…?」
 そういいながらも、そっと抱きしめてくれる魔理沙。雨に濡れた服は冷たかったけれど、腕の中はとても暖かだった。
「一人は、当たり前だと思ってた」
「ん?」
「今までずっとそうだったから…一人で、ずっと読書してきたから」
 うん、と頷き、とてもそうは思えない七曜の魔女を見つめる。恥ずかしいのか、目線は合わせようとせず、顔は肩に押し付けられたまま。
「でもね、魔理沙に会ってから…独りは、寂しい」
 二人で本を並べて、ああでもない、こうでもないと言い合う自分。本を持ち出そうとする魔理沙と、苦笑しながらも許してしまう自分。たまに持ってくる魔理沙のお土産に、興味津々な自分。
 知ってしまったら戻れない。孤独の中には…
「ごめんな、パチュリー」まだ何か言おうとするパチュリーを遮り、魔理沙。そっと髪にくちづける。「それと…ありがとな、パチェ」
 そこで彼女は、はじめてきょとんとした顔をあげる。照れた顔を見せながらも、魔理沙は続けて、はっきり言った。
「そんなに私の事を想っててくれるとは、嬉しいぜ」
「え…う、うん。どういたしまして…」
 とんちんかんな受け答えもいとおしい。パチュリーの膝裏に手を入れ、一気に抱き上げる。軽い。
「きゃ!ちょ、魔理沙…?」
 そのままベッドまで運んで、やさしく下ろす。もうこれから何が始まるのか解ったのだろう、パチュリーは顔を赤くして目を逸らしている。
「パチェ…外、少し寒かったんだ。暖めてもらっていいか…?」
 逡巡数秒のちに、パチュリーはこくんと頷いた。



 はじめは軽いキス。ついばむように、唇と唇をあわせる。ただそれだけで、もうパチュリーの頭の中は真っ白になっていく。次第に激しく、むさぼるように。舌と舌を絡め、二人の喉がこくんと、互いの唾液を飲み下していく。
 魔理沙はキスで責めながら、器用にもパチュリーの服を脱がしていった。とろけさせられているパチュリーにとって、羞恥心だけではそれを妨げる事もできず、程なくして彼女は生まれたままの姿を見せる。めったに外に出ないパチュリーの肌は、それこそ透けるような白さだった。
「やっぱり…綺麗だ。羨ましいくらい…」
 こうして肌を重ねるのが初めてではない。だが、相手が魔理沙といえど、裸をじっと見つめられることには抵抗があった。そっと自分の胸と、秘所を腕で隠す。
「私も脱がないと不公平かな」
 そういって、魔理沙もてきぱきと服を脱いでしまった。
 現れたのは、パチュリーにも負けずとも劣らずの、白い肌。そして、まだ女性をにおわすには程遠い、それでも見ほれるくらいの、綺麗な体。
「魔理沙も、十分綺麗よ」
「へへ。ありがとな」
 そしてまたくちづけ。魔理沙はパチュリーの柔らかな唇を味わううちに、物足りなくなってくる。だんだんとその責めが、体の下へと下がっていき、
「や、ん…んっ…」
 まだほとんど発達していない胸へ。頂にある蕾には手も触れず、その周りだけを執拗に焦らして責めた。真っ白な肌にほんのりと赤みがさしてくる。
「パチェ、声、聞かせて」
「や、はずか、し…んぁっ!」
 口答えは許さん、とでもいわんばかりに、突然、軽くだが乳首に歯を立てる魔理沙。散々に焦らされた体は、いきなりの快感に耐え切れずに声を上げてしまった。
 それに気を良くしたのか、責めを緩めない魔理沙。なめ、しゃぶり、歯でひっかき、どんどん高みに追い詰められていく。
「や、ひゃ、あ、あっ、あっ!」
(あ、もう、飛ぶ…)
 後一歩にまで追い立てられたからだを、頭が冷静に分析したとき、はたと魔理沙の口撃はとまってしまった。
「な、まりさ…」
「パチェがあんまり可愛いから…いじめたくなっちゃうんだ。しょうがないだろ?」
 にぃっと意地悪く笑う。解っているのだ、寸止めの辛さと、苦しさを、物足りなさを。いじめて遊ぼうというのだ。
 また責めにかかる。また、強い刺激を与えない、焦らす責めで。脇腹を指でなぞり、耳朶を甘噛みし、乳房をやさしくさする。あまりの切なさをもてあまし、自分で慰めようとすれば、
「自分でしようなんて、えっちだな。パチェ」
 と、言葉で責められた上に、両手をつかまれ動きを封じられてしまう。永遠にも等しい時間、パチュリーは幸せな、それでいて苦しい愛撫にただ身を任せるしかなかった。
「まりさぁ、おねがい、つらいの…おねがい」
 遂に泣き出してしまったパチュリーを見て、少し後悔の色を見せる魔理沙だが、また新しく何かを思いついたらしい。あの笑みを浮かべて、自分が脱ぎ捨てた服の中から何かを取り出す…それは、手鏡。
「パチェが今、どんな顔してるか、ちゃんと言えたらイかせてやるよ」
 まざまざと自分の、切なげな、それでいて淫蕩な香りを漂わせる顔を見せ付けられ、パチュリーの脳は破裂寸前だった。もう何も考えられない。
「ほしいの…気持ちよくしてほしくて、涙まで流してお願いしてる…まりさ、ほんとにつらいの、おねがい、ちょうだいぃ…」
 言ってしまって、確信した。魔理沙からは、離れられない、離れたくない…。
 とたん、今まで意図的に触られなかった秘所に、いきなり指を突き立てられる。異物感と充足感に、パチュリーはひとたまりもなく絶頂に押し上げられてしまう。
「あ、ひぁっ、ぁぁぁっ!」
 体を弓なりにそらし、小さく痙攣する彼女を、しかし魔理沙は休まず責め立てる。今までの焦らす責めとはうってかわって、ただただ強く快感を味あわせるだけの責め。秘壺をやさしく突きまわし、陰核をこすりあげ、乳首を歯で削る。一行動ごとに、パチュリーは蜜を散らし、シーツを握り締め、絶頂を味わう。
 地獄から天国へ、そしてまた地獄へ。絶え間なく送りこまれる快感に、パチュリーはもうなすすべも無く翻弄されるだけ。
 そして耳元でささやかれる、とどめの一言。
「愛してるよ、パチェ」
「——!」
 今まででもっとも大きい波にさらわれ、パチュリーは意識を手放した。

 薄く息をするパチュリーとは対照的に、荒々しい吐息を隠そうともしない魔理沙。一冊の魔道書をまたも服の中からとりだすと、早口に呪文を唱えた。
 と、むくむくとその股間に、ありえないモノが生えてくる。ちょうど陰核のあった場所にあるそれは、まさしく男性の象徴だった。
「パチェ、休んでる暇はないぞ。私はまだ気持ちよくなってない」
 ぺしぺしと頬を叩いて、覚醒させる。まだ体に力の入らないパチュリーをうつぶせにして膝をつかせ、尻をあげさせる。隠しておくべきところが全部みえる。今も密を吐き続ける秘壺に、魔理沙はそっと舌を這わせ、指を突きいれた。
「ひゃ、らめ、きたなひ…」
「綺麗だって…ほら、こんなに」
 蜜に濡れる指をパチュリーに見せ付ける。顔をさらに赤くして枕に顔を埋めるパチュリーをみるだけで、魔理沙のモノは鎌首を持ち上げていた。
 魔理沙は秘所からあふれる蜜を男根に塗り、入り口にあてがった。与えられるであろう、今まで以上の快感に、身を硬くするパチュリー。
「パチェ…我慢できない。力、抜いて…」
 ゆっくり、ゆっくりと入ってくる。指とは比べ物にならないほどの存在感。最奥までたどり着くまでにたっぷり数分を要するような緩慢さで、魔理沙は腰を進めていく。次第に自分を満たすそれに、パチュリーの理性は次第に瓦解していく。
 そしてようやく、全てが満たされる。一番奥を先端でノックされると、お腹の底から脳天にまで突き抜けるような快感が走った。思わずに秘壺全体で魔理沙を締め上げる。
「っか、はっ…」
「っく、パチェ、これがいいんだな?」
 荒々しく中を蹂躙されるパチュリー、既に目は半ば虚ろだったが、しっかりと魔理沙の手を握って離さない。
 やがて魔理沙は、これまた器用にパチュリーの体を動かし、正面から向かい合うようにさせた。もちろんモノは入れたままで、ごりごりと不規則に中を抉られるパチュリーは口をぱくぱくさせ、声も出せない。
 そして動き出す。終わりを求めて、激しく。
「あ、はっ、ま、りさ、ぁ…」
 両手の指を絡める。魔理沙を見上げる。
「パチェ…もう、そろそろ…」
 二人は激しい動きに反して、そっと口付ける。足を腰に絡める。
 そして、高波に飲まれそうになる前に、パチュリーは、はっきり言った。
「魔理沙…愛して、る…」
「——!」
 そして、その一言を引き金に、魔理沙の動きが止まる。一番奥に口付けるように、熱い精液を思う存分吐いていく。
 体の、そして心の奥底から満たされていくパチュリーも、そのまま絶頂を向かえた…

「パチェ」
「…ん?」
 あれからまた何回戦か繰り返し(正確には繰り返させられ)、二人で湯浴みを済ませ、今はもう夜も更ける時間。そろそろレミィが起きるころかな、と寝入りの頭でパチュリーは考える。
「明日…一緒に、外に出ないか」
「…」
「もちろんふたりで。どこでもいい、一緒に行こう」
「うん…」
 望んだ答えが得られた事に満足したのか、魔理沙はすぐに眠りに落ちていった。そして、その寝顔を見つつ、パチュリーも甘えるように魔理沙に擦り寄って、睡魔を迎え入れた。


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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (1795d)