館の主が散歩に出かけようとする。
その後を従者が追いかける。
「お嬢様、お待ちください」
「うるさいなぁ、咲夜は心配しすぎなのよたかが散歩よ?」
振り向いて、専属のメイドである咲夜に釘を刺す。
「それに今夜は満月なのよ?
今夜の私に敵う存在がそんなにもゴロゴロしてると思う?」
「いえ、思いませんが・・・」
「でしょ?」
まったく、今夜の運命を書き換えてやれ。
『咲夜は迎えには来ずに、今夜ぐっすり眠る。』
「・・・わかりました、行ってらっしゃいませ。」
「行ってくるわ」
満月を背景に、夜空に飛翔する。
湖を越えてしばらくして
「偶には文字通り散歩でもしようかしら」
そういいながら、地上に降りる。
「ふふ、歩くのもなかなかいいわね」
一人、満足しながら林の中を散策する事にした。
しばらく歩くと、綺麗な花が群生している場所を発見する。
「わぁ・・・綺麗・・・」
そう呟くと、花を少し摘み取る。
「フフ、咲夜にお土産ができたわ・・・」
見渡すと、ここには数種類の花が咲いているのがわかる。
その中、木の根元に真っ赤な花があるのに気がつく。
「あら、いい色ね、美鈴に育てさせようかしら・・・」
木の根元まで行き、上機嫌でそれを摘んでいた時、
ぶーん、と羽音が聞こえた。
「ん?・・・!」
音の方を見ると、蜂が数匹周囲を飛んでいた。
満月の夜なので、刺されても痛いだけですむが、毒があれば気分位は悪くなる。
撃ち落す事にした。
「もう、うるさい蜂ね」
バシュッ
紅色の妖力弾が蜂達を飲み込む。
が、妖力弾を放った瞬間、首筋に何かが落ちてきた。
「ひゃぁ!」
ガブリ
「痛ッ」
首筋に噛み付いたモノを手で掴み上げる
「つ~っ、なんだ、ムカデじゃない・・・この!」
プチュ
折角の楽しい花摘みを邪魔された腹いせに握りつぶす。
「はぁ、もう帰ろっと」
立ち上がり、花畑を後にする。
「ん~、なんか、」
熱いと言おうとしたとき、
「あら、いつぞやのお嬢様じゃない」
後ろから声を掛けられる。
妖怪蛍のリグルだ。
「(私が気が付かなかった!?)ん・・・なんだ、蛍か、なにかしら?私は帰りたいんだけど」
「今日は一人みたいね、じゃあ、私が貰ってもいいわけだ」
どこか余裕なリグル
「何よ、私に勝てるとでも思ってるのかしら?」
「えぇ、あのメイドが居ないんでしょ?楽勝よ」
ムカッ
「ふん、蟲ごときが相手になると思うなよ!」
巨大な妖力弾をリグルに放つ。
「ひぇぇ」
初弾を回避すると、一目散に逃げ出す。
「逃げるな!蟲が!」
すぐさま追いかける。
どれほど追いかけただろうか?
リグルが不意に着陸する。
あたり一面真っ黒だ。
「ふふん、ようやく諦めたのかしら?」
妙に体が熱い。
しかし、気にせずレミリアも同じ様に着地する。
「違うわ、ここがあなたの処刑場よ!」
そういうと、リグルに妖力が集中する。
カード状に力が形成され、弾ける。
「軍符・アーミー・アンツ・デヴィジョン!!」
突如、周囲の地面が盛り上がる。
いや、周囲全てが蟻だったのだ。
「ちぃ!」
さすがに、処刑場と言うだけの事はある。
こんなもの食らったら一溜まりも無いだろう。
だが、今夜は満月だ。
即座にスペルカードを起動する。
「紅符・不夜城レッド!!」
周辺全てを巻き込む紅の波動。
一瞬にして周囲全ての蟻達が消滅する。
そう、足元の地面変わりだった蟻達も。
リグル自身は中空に浮いていた。
「あははははっ、やると思ったよ。
それより、蜻蛉の幼虫って知ってる?」
なんと、足元には、川!
「!?」
地面があるものと思っていたために、体勢が崩れる。
飛ばなければ!
一瞬の隙を突いて、
ザバァ!!
水中から巨大な何かに挟まれ、川の中に引きずり込まれる。
「ゴボッ!」
力が、水流と共に流れていく・・・・・


「ぅ・・・」
なんだか、力が出ない・・・
風邪をひいた時みたいに体が熱い・・
「あ、気が付いたようね」
「っ、蟲!」
ギチッ
飛び掛ろうとするが、動けない。
何かに両手、両足を縛られて吊るされているようだ。
何故か、足は開脚状態で木の幹に縛られていた。
「くっ、なによ、これ・・・」
「それ?蜘蛛の糸よ。
あぁ、蜘蛛の糸ごときと侮っちゃあダメよ。
妖怪を捕食する妖怪蜘蛛の糸なんだから。」
ッチッチッチと指を振る。
「っ、力が削がれても、今夜の私はあなた程度には殺しきれないわよ?」
「殺す?何で?」
「へ・・・じゃあ、何をするの?」
「逆よ、あなたには育てて産んで貰うのよ。」
一瞬思考が止まる。
育てて、産む?
「んしょっ」
目の前でリグルが裸になる。
「ちょ、な、何してるのよ!?」
「ん、準備にきまってるでしょ?」
「準備?」
「そう、産卵の準備」
そう言って自らの秘部に手を這わせる。
「さんら・・・やめて!私が悪かったから。この、千切れろぉ!くぅぅぅうう」
「ん、はぁ・・・やめるはず、んぅ、ないでしょ?、何のためにあなたを狙ったと思ってるの?」
リグルの秘部から湿った音がする。
くちゅ、ぐちゅ、ちゅ、
「んぅぅううぅッ」
ズルルゥ
秘部から、男根の様な物をずるりと引き出す。
「な、何よ、ソレ」
「これ?卵管と言う物よ、これであなたに卵を産み付けるわ。」
ペロリと舌なめずりすると、レミリアに近寄る。
「ふふ、そろそろいいかな?」
「なにがひぁ、ちょ、やめ、あん」
レミリアの秘部に手を這わせる。
ちゅ、にちゃ、くちゅぅ、
「え、な、何で、濡れてるの・・・」
「ムカデに噛まれたでしょ?あの毒がようやく効きだしたみたいね。」
ムカデ・・・まさか
「あのムカデ、あなたの仕業だったの!?」
「えぇ、蜂との二段構えでね。」
蟲を使って紅魔館周辺の全てを把握し、レミリアの行動先に罠を張る。
リグルにとってそれは簡単な事だった。
普通の妖怪ならば、体中が弛緩して動けなくなり、狂いだすほどの媚薬効果があるが、
満月時のレミリアには、風邪程度の体調不良と多少濡れる程度の媚薬効果しかなかった。
「さぁて、私も我慢できないし、もう産みつけるね。」
レミリアの腰を固定する。
「ちょ、やめて、あ、んはっぁ」
ずにゅぅ、
「はぁぁぁあ、レミリアの中、熱いよ・・・」
ずちゅぷ、ぷちゅ、ずちゅ、
「ん、はぁ、抜きなさいよ!んぅ、」
聞こえないふりをして、感触を楽しむように腰を動かす
ずちゅ、にちゅ、ずちゅ、にちゅ、
「そうだ、説明しながら産んであげる。」
「ぅ、説明?んぁ、はぁ、」
「そう、最初は、異種交配を、可能に、する、特殊、な、」
ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、
「ぃや、んぅ、はや、い、ひぃ、」
説明しながら、腰が早くなる。
「分泌液を、中に出すっ、くぅ、」
「あ、やめ、て、いや、いやよ、んぅ、いやぁぁあああっ!」
ぶびゅーっびゅびゅ、びゅっびゅっ
レミリアの中に盛大に分泌液を吐き出すリグル。

「ふぅうぅ、いつ出しても気持ちいいなぁ・・・」
レミリアに挿入したままブルリと体を振るわせる。
「くぅ、うぅう、」
「睨まないでよ、さぁ、今度が本番よ」
レミリアの奥深くに突き入れると、体を固定する。
「んぁ、次は、卵を、産むの、ん、ぅ、んはぁ」
「ひぃいぃ!」
ぶぴゅっ
レミリアの中に、卵が1個産みつけられる。
「ふぅ、この卵はね、5時間位すると、中で肉と癒着して、血液から栄養を吸いだすわ。
このとき、血液から、母体の特性を遺伝情報と共に受け継ぐの。
つまり、メスだけで、子供が作れるって訳。
そして、あなたを選んだ理由よ。」
元々、蟲は光を嫌う。
ならば、夜に生きればよい。
そして、夜の眷属である吸血鬼の特性があれば・・・
そこでレミリアが狙われたのだ。
「さぁ、まだまだ産むから、頑張ってね」
「い、いやぁぁあぁぁぁぁぁ!!!」




小さなレミリアのお腹は、ぽっこりと膨らんでいた。
媚薬のせいで、産み付けられるたびに、快感が全身を襲う。
「んぅ、出る!」
ぶりゅ、
「もう、いや、いやぁ、あひぃいぃ、ぅうぅ、ぐす、」
「んふふふふっ、どう、産み付けられるたびに気持ちがいいでしょ?」
「あ、ぅ、もう、むり、やめて、おねがい、ぐすっ、」
「ふぅ、大分おなかも大きくなったね、ん、ぅ、んぅう、」
ぶりゅっ
「ひぎぃ!」
「ふぅ、これ以上は無理だねぇ、んじゃ次でも探しにいこっかなー」
そう言うと、リグルは去っていった。


リグルが去ってから、どれくらい経ったのだろう?
力を削がれ、木に縛り付けられ、卵まで産み付けられた。
妙な媚薬のせいで体が火照る。
そんな体で、
縛られ、消耗した体で、
レミリアは卵をひり出していた。
「ん、んぅうぅぅ、んはっぁぁああぁ、」
ぶりゅりゅりゅる、ぶりゅ、ぷッ
「ぁはぅ、はぁ、はぁ、はぁ、」
ひり出す度に、ゾクゾクと全身に快感が走る。
大分ひり出したが、まだ、違和感が残っている。
早くしないと、朝が来てしまう。
このまま朝日が昇ってしまうと、吸血鬼の彼女にしてみれば、致命的だ。
リグルは、産卵の事で頭が一杯で、それ以降、日の光の事を忘れてしまったようだ。
ふと、耳に歌声が聞こえる。
「♪~♪♪~~、♪~♪~あら?良い匂い・・・」
羽ばたきの音と共に目の前に現れたのは、
「ミス、ティア・・・」
「あらら、これは、リグルにやられちゃったのかな?」
クスクスと笑う夜雀の妖怪。
「リグルも馬鹿ね~、母体は持って帰った方がいいのに。
まぁ、おかげで美味しい思いができるんだけど」
「なに、するき?」
未だに乾く事の無い、レミリアの秘部に手を伸ばす。
くちゅぅ
「ぁ、んぅ、」
「食べるのよ。あ、食べてる間は、アナタが歌ってね」
ミスティアが秘部に、その細い腕を入れる。
ずぐっ
「ひぎッ!!?」
「あはははっ、それじゃあ歌じゃなくって鳴いてるだけだよ?」
ごりっ、ずるぅ、
レミリアから抜いた腕には、リグルの産みつけた卵が握られていた。
その卵を
「ちゅるん、ごくん、」
一口で飲み込む。
「ん~、おいしッ」
「あ、ハッ、ハァ、はぁ、」
息も絶え絶えで、涙を流しながらミスティアを睨む。
「妊娠したくなかったら、我慢しなさいよね~、大人なんだしできるよね?」
クスクスクスクス
以前、餓鬼扱いされた仕返しだろう
ひとしきり笑うと、レミリアの中に手を入れた。
くち、ずにゅ、ずぐぐぐっ
リグルに産み付けられていたときは、激しい動きが一切無いので、
火照ったレミリアの体は必然的に焦らされた状態になっていた。
そして、
「いひぁぁああぁぁ!!!」
縛られている体を痙攣させ、派手にイってしまう。
「もう、腕入れられてイクなんて、とんだ変態ね?」
ずぷぉ、
「あ、ひぁああぁ、はぁ、はぁ、」
ちゅるん、ごくん。
「うふふ、まだまだある~、」
しばらく、食べていたミスティアだが、最後の1個を掻き出している時
ブチュン
「あ、」
「ひぐッな、なに?」
「割っちゃった・・・あははっ」
ずぬッと腕を抜くと、レミリアの腰を抱えて、秘部に口をあてる。
ズルッ
「な、なにする、ひぁあぁあっぁぁぁあ!」
秘部を思いっきり吸われる
ズルルルルッズル、ズルルゥ
「いひぃぃいぃぃ、あひぃ、いく、いくぅうぅぅ!!」
ビクン、ビクビクッ、ビクン
縛られた体を震わせ、絶頂を迎えるレミリア。
「ふぅ、ごちそうさま。最後にやっと歌えたね」
ベタベタになった顔を拭きながら
クスクス笑う。
「じゃあね~」
ひらひらと手を振ると、また歌いながら去っていった。

「はぁ、はぁ、」
「ふむ、夜雀の歌声に釣られたら、悪魔が居るとはな・・・」
虚ろな目で声のするほうを見る
慧音だ。
「ハク、タク、か・・・」
角が生えている、そうか、今宵は満月だった・・・
「ふん、ざまあ無いな悪魔」
「・・・・フ、」
そんな皮肉にも一瞬、自虐的に口元を歪めるだけだった。
「・・・・助けてやろうか?」
「・・・え?」
「無かった事にしてやろうか?と問うたんだが?」
ポロポロと涙が零れる。
「・・・ぐすッ、たす、けて・・・」
ヒュン、ブチブチッ
すぐに蜘蛛の糸を断ち切り、レミリアを抱えて地上に降りる。
ドサリと地面に横たわるレミリア。
四肢には力が入らない。
「さぁ、無かった事にしてやろう・・・が、その前に、」
「?」
「永琳の薬が効き過ぎてな、これじゃあ妹紅に会う前に、暴発しかねん。」
そう言うと、スカートをパサリと落す。
ギンギンに隆起した一物が姿を現す。
「ヒィ!」
「処理がしたいんだ、よかろう?」
「ぃ、いや、」
力の入らない手足で懸命に逃げようとする。
「ふふ、悪魔、こんな満月の夜にこんな所に居るお前が悪い。」
やっと四つん這いになったレミリアの腰を掴む。
「いや、もう、いや、やだ、やだぁ、」
「楽しませてもらうぞ」
猛る一物を、秘部に当てる。
クチュッ
「イヤ、イヤイヤイヤイヤッ、」
涙を流し、首を振り、拒絶をするが、
ずちゅうぅ
「大きい、怖いぃ、ひぎぃいぃ!!」
挿入されて、声を上げてしまう。
「ふはは、どうした?イヤだったんじゃないのか?ホラ、ホラ、」
ズチュッズチュッズチュッ
「ん、ふぁ、ぐすっ、いやだぁ、ひっく、ぁん、もう、いやぁ、」
「なんだ、ガバガバだな、悪魔?」
腕の力が無くなり、ガクリと上体を突っ伏す。
足の力も既に無いのだが、慧音が腰を掴んでいるために、無理やり膝立ちしている状態だ。
「さくやぁ、さくやぁ、ぐすっ、たす、けて、」
「だから、「無かった事」にしてやると言っているだろう?」
「ぐすっ、さくやぁ、たすけてぇ、うぅ、ひぐっ、さく、やぁ、」
泣きながら、従者の名前を連呼する。
どんなに呼んでも来ない。
「ほら、イヤと、いいながらも、感じているんだろう?」
腰を片手で抱えると
レミリアの膨らみかけの乳房を鷲掴みにし、勃起している乳首を指で潰す。
「いぎぃいぃッ」
「おぉ、締まったぞ、くぅッ」
慧音の挿入が早くなる。
ずちゅずちゅずちゅずちゅッ
「ほら、もうすぐ出すぞ、」
「いやぁ、いや、いや、たすけて、さくやぁーッさくやぁーッ」
「もう、イク、イクぞ、くぅぅうぅぅうう!」
びゅぶッびゅびゅっびゅっどくッどくん
「さく、やあぁあぁぁぁぁああぁぁ!!」
ビクビクッビクッ
従者の名を連呼しながら絶頂を迎える。
抱えあげられ、脱力していた足が突っ張り、痙攣する。
ちゅぷッ
慧音が一物を引き抜く。
「ふぅ、やはり妹紅が一番だな・・・」
支えであった慧音の腕が腰から離れ、その場に崩れ落ちるレミリア。
涙を流し、虚ろな目をして、ボソボソと呟く。
「・・・ゃ、」
「・・・さくやぁ、さくやぁ、・・・」
来る事の無い助けを、
迎えに来る事の無い従者の名を、
ただ、うわ言の様に呟いていた。
レミリアは後悔していた。
従者が来ないのは、自分のせいなのだから。

「さて、「無かった事」にしてやるか・・・」


その日の明け方、酷く衰弱したレミリアがいつのまにか帰宅していた。
誰が聞いても、その日の夜に何があったかは語ろうとしない。
いや、レミリア自身も、知らないのだ。
何があったのかを。
だから語れない。
リグルも、ミスティアも知らない。
ただ、慧音だけが知っている。



EXAMです。
ちと書くペースダウンです。


今回は、いつぞやの後書きに書いたネタを使いました。
ネチョ度は低いです。
期待した人ゴメンナサイ。
レミリアファンにもゴメンナサイ。

投票した1、ルーミア、2、パチュリー、3、輝夜
がそれぞれ19位、14位、18位
20位以上なので良しとしますか(ぇ

うーむ、5人選べれば、妹紅とてゐも入れたのに

ひさしぶりに、読んだ人は
ひぎぃ!
お願いします


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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2313d)