「お」
「あ」

 その日、博麗神社の境内で二人は出会った。魔理沙はいつもの様に遊びに来て、アリスは『ある事』を霊夢に頼みに来ていた。そして、偶然にも境内で遭遇したのだった。
「あー、誰かと思ったらアリスじゃないか。また性懲りも無く霊夢の髪の毛でも貰いに来たのか?」
「そっちこそ、霊夢の家のお菓子を食い潰しに来たんでしょう?」
 どうにもこの二人は仲が悪く、会う度こんな事を言っている。それが時に弾幕ごっこに発展する事もあるが、神社では暴れない事にしている。暗黙のルール、という訳では無く、単に霊夢に怒られるからだ。
 そんな訳だから、二人はお互い無言で霊夢が居ると思われる縁側に向かった。普段、霊夢は大抵ここに居る。頭が割と常春な彼女は、日がな一日縁側でぼけっとしている事も珍しくない。
 …しかし。
「居ないわね」
「ああ、居ないな」
 そこに、霊夢の姿は見えなかった。偶々だろうか分からないが、居なかったら、探すまで。二人は勝手知ったる人の家、とばかりに神社に乗り込んだ。


  *  *  *


「居ないわね」
「ああ、居ないな」
 しかし、家の中でも霊夢を見つける事は出来なかった。
「さて、どうするか」
「魔理沙はそこでぼけっとしてなさい。私が探してくるから」
「止めとけ止めとけ。アイツはこっちから探そうとすると、不思議と見つからない」
「…よく知ってるわね」
「付き合いは長いからな。何処かの誰かさんより」
「………む」
 畳に座り込んだ魔理沙は、にやりと笑いながらアリスを見上げる。その表情に憮然としながらも、アリスは魔理沙に続いて畳に座った。
「…負けないわよ」
「何がだよ?」
 そして、アリスは唐突にそんな事を言った。
「霊夢の事よ、魔理沙」
「は? 霊夢がどうしたって?」
「…とぼける気?」
「急に何を言い出すんだ? お前」
「………魔法の森に生えてるきのこ…あれ、媚薬になるのもあるらしいわね」
「!」
 アリスのその言葉を聞いた魔理沙が、一瞬固まる。
「………何だ。お前だって、この前作った霊夢の人形に毎晩慰めて貰ってるんじゃないのか?」
「!」
 しかし、魔理沙の言葉にアリスも固まった。
「…悪いヤツだ」
「…お互いにね」
 二人の視線が一瞬交錯し、再び元の静けさが戻る。
「私は霊夢が好き。これだけは、あなただけには絶対負けたくない」
「私もだ。お前には絶対負けないぜ…霊夢は、私のもんだ」
 素直に心情を吐露する二人。今更隠す事も無い。
「けどな……」
 その時、魔理沙が不意に鞄から小さな瓶を取り出した。
「何? これ…」
 アリスはそれをまじまじと見つめる。薄ピンク色のそれは日光に透け、とても綺麗だった。
「それがきのこで作った媚薬だ。…でも、もう使わない。手の内知られて、それでも使うのは癪だからな」
「あら、じゃあこれは私が貰うわよ」
 ひょい、とアリスはその小瓶を手に取った。その表情は、鬼の首を取った様なもの。
「なっ…こら、返しやがれ」
「い・や・よ。巡ってきたチャンスをみすみす逃がすほど私は馬鹿じゃないわ」
「丸腰の相手に銃を抜こうってのか? 大した性悪魔女だぜ」
「カードを勝手に切ったのはあなた。自ら戦いを放棄した人間に、かける情けは無いわよ」
 今度はアリスがにやりと笑う番だった。軽い仕草で奪った小瓶を日光にかざしながら立ち上がり、部屋から立ち去ろうとした。
「待てっ…この!」
 魔理沙も続いて立ち上がり、それを阻止しようとする。と、その時―――
 ヒュウウウ―――
 強い風が吹き抜けになっていた部屋を通り抜ける。その風に乗って、何やら白い物が飛んできて、アリスの顔に覆い被さった。
「きゃっ!?」
「うわっ!?」
 急に視界を奪われたアリスはよろけ、後ろに居た魔理沙にぶつかる。
「うわわっ―――」
 そのままバランスを崩し、
 どさあっ…!
 派手な音を立てて、二人は畳へと倒れ込んだ。
 ぱしゃっ…
 続いて、何か液体の零れる音がしたが、その時の二人は気付かなかった。
「あー…痛たた……もう…何なのよ…」
「自業、自得だぜ…痛てて…」
 畳で打った体をさすりながら、二人は起き上がる。その間には、アリスの視界を遮った白い布が落ちていた。
「ん…? 何だこりゃ…サラシじゃないか?」
 魔理沙がそれを手に取って見る。
「え? 何それ?」
「知らないのか? これは、胸に巻く布だ。ちなみに霊夢の場合は下にも使ってるかもしれん。いずれにせよ、大事な所を隠してる訳だな」
「ふーん……」
 アリスはサラシを魔理沙から受け取り、しげしげと見つめる。すると、その瞳の焦点が段々とぼやけてきて―――
「もしかすると、干してたのが風で飛ばされたのかもしれないな。さっさと元の場所に戻して―――って、ア、アリス?」
「んふ……これ…霊夢が…おっぱいとか……あそことか…巻いてたの……じゅぷっ……」
 アリスは、何かうわ言の様に言いながら、霊夢のサラシをしゃぶっていた。
「なっ、お前何やってんだ…!?」
「あぁ……美味しいぃ……霊夢の味がするぅ……」
 魔理沙の言葉に耳を貸さず、アリスは顔をサラシに擦りつける。見れば、自分の服の中に手を入れて胸を揉みしだいている。その目は陶酔しきっていて、誰の目にも異常が起こった事は明らかだった。
「一体、何が………っ!」
 程無くして、魔理沙もその異変に気付いた。サラシと畳が、濡れている。そして、立ち上る甘い香り。それは、ついさっき二人が転んだ時に、小瓶からぶち撒かれたものだった。
「う……や、ば……」
 そのサラシに染み込んだ香りを思い切り吸い込んでしまったアリスは、見ての通りだった。
「……ぁ………あ、ぁあ……」
 その媚薬は、ある意味失敗作だった。効果が強すぎるのだ。液体で薄めたり、使う量をごく少なくしなければ、魔理沙の目の前で悶えるアリスの如く、『惚れる』というより『発情』してしまう。そしてもう、魔理沙もその香りを吸い込んでしまっている―――
「ぁ……熱い………体、熱い…よぉ…」

 荒い息を吐き、潤んだ瞳でサラシを見つける魔理沙の目。それは、霊夢のサラシを抱きしめて自慰に耽るアリスと、同じものだった―――


  *  *  *


「はあっ……あっ…ちゅっ……ん、んんっ………」
「ひうっ、あ、あはあぁっ………」
 服は邪魔だから、脱いだ。地肌に直接擦り付けて、快感を得る魔理沙とアリス。サラシをしゃぶり、自らの乳房や秘部を弄くる。サラシは、二人の唾液と愛液で濡れていく。
「んあぁ…霊夢……霊夢ぅ……♪」
「霊夢の匂いがするぅ……ぅうん……♪」
 何度も霊夢の名前を呼びながら、恍惚の表情で涎を垂らす。いつしか二人は、互いの体を布越しに重ね合わせていた。
「んむっ……ちゅうっ…」
「はむっ、んちゅうぅ…」
 布越しに舌が絡み合い、尖った乳首はくっきりとその形をサラシに浮かび上がらせる。下半身に至っては、もう互いの愛液でぐしょぐしょになっていた。
「ああぁ…もっとこすってぇ……ぐりぐりしてぇ……ぐちゅぐちゅしてよぉ……♪」
「やあんっ……だめぇ…きもひ、よすぎるのほおぉ………♪」
 何も考えず、ただ霊夢のサラシを貪る様に。焦点の合わない瞳で、肉欲に支配された体で、快楽に囚われた精神で。ただひたすらに、二人は同じ人物を求める。
「ひゃあぁああん♪ れ、霊夢ぅ…♪ おっぱい弄ってぇ♪ クリちゃん噛んでえぇ♪」
「霊夢ぅ♪ 霊夢ぅ……♪ も、もっとおぉお…♪ アソコ舐めてよお……♪ 私の体、全部全部弄くってよおお……♪」
 二人が呼ぶ名は、互いの名前ではない。サラシ越しに幻視した、霊夢の姿。彼女への想いが、媚薬の効果を高め、二人を更なる快楽へと誘う。
 ぐじゅ、ぐじゅ、ぶちゅ、ぶじゅ、じゅるぅ………
 体中を弄るその指と汁が奏でる、淫猥なメロディ。それだけでは飽き足らず、二人はサラシを使い、それで股間を拭く様に、花弁を擦り始める。もっとも、それでぐちゃぐちゃに濡れた股間が拭き取れる訳は無かったのだが。
「やはあぁあん…! も、イク…! イッちゃううぅ………!!」
「や、あ、で、出るぅ……! エッチなお汁出ちゃうううぅううぅぅ……!!」
 サラシを擦る手を速める。ぢゅくぢゅくと重い音が響く。サラシの限界を超えて染み込み過ぎた愛液が、ぽたぽたと畳に落ちる。そして、ぐちぃ、と粘液同士が絡んで弾ける音がした。

「「あ、ああひぃああぁあぁあぁあぁああぁあぁああぁあああぁぁぁあ~~~~~~!!!!!!」」

 びくっ! ぷしゅっ! ぷしゅっ!
 二人は仰け反る様にして、潮を噴きながら絶頂を迎えた。その時。
 むくっ……
「ひっ、あ…!?」
「あっ…! うぅ……!」
 二人の下半身に、違和感。それは徐々に形を現し、一つのモノを形成した。
「やっ…! これっ……!」
「あ……クリちゃん、が、おちんちんにぃ……」
 二人の大きく膨張した陰核が、肉棒を模っていた。大きさだけでなく、見た目もまるきり同じ。触ってみると、ぴくんと跳ねた。先汁が滲み出している。
「ぁ……これって……」
「魔力、が…」

 二人は、自分の魔力がその肉棒に流れ込んでいるのを感じた。恐らくは、魔力が暴走したのだろう。それが肉体に意外な変化をもたらしたのだ。
 しかし、今の魔理沙とアリスにはそんな事は割とどうでもいい事だった。強力な媚薬によって昂ぶった心と体は、一回達しただけでは満足するはずも無く、更なる快楽を求めて体を突き動かす。その矛先は、当然生えたばかりの肉棒に向けられた。

「あはあっ……♪ サラシを巻いてシコシコするのぉ……♪ 気持ちいいぃ…♪」
「ひゃんんっ……♪ 霊夢のサラシが、私のおちんちん、包んでるぅ…♪」
 二人はすぐさま肉棒をサラシで包むと、その上からしごき始めた。生えたばかりで敏感な肉棒は、いとも簡単に白濁液を迸らせる。
 どびゅっ…
「ほおあぁあ♪ あ、おちんちん、気持ちいいっ…♪」
「ふあああぁあぁあ♪ どぴゅっって出すの、とってもイイよおぉ……♪」
 それはサラシにべったりと張り付き、真っ白だったサラシを微かに黄色く汚す。そしてその精液を、二人は美味しそうに舐め取るのだった。
「んあ…♪ 臭くて美味しい…♪」
「もっと……もっと一杯出そ…♪ 霊夢のを、私達のお汁でべとべとにするんだからぁ…♪」
 再び肉棒を握り、魔理沙が笑いながら言う。
 二人は新たな快楽の味に嵌り、堕ちていったのだった。


 そして、そんな二人の姿を、遠くから見つめる影があった。


  *  *  *


「な、何やってんのよあの二人はっ…!」
 神社近くの林の木の影から魔理沙とアリスの痴態を眺める人影。それは、誰あろう霊夢だった。
 実は散歩に出かけていて、その際あまりの陽気の良さに昼寝をしていたという呑気っぷりだったのだが、そのお陰で家の中であの二人に遭わなかったのは幸か不幸か。
 とにかく、霊夢は神社の外に居てもはっきりと聞こえてくる二人の嬌声に戸惑っていた。
「何であんな事になってんのよ……」
 しかも良く見れば、二人が手にしているのは自分のサラシではないか。
「………」
 本来の霊夢であれば、魔理沙の高速移動よりも高速で神社に戻り、二人をぶん殴ってでも大人しくさせる筈だが、何故かそうしなかった。それどころか、顔を赤くして二人の様子をまじまじと見ている。
「……何で…私……こんなにどきどきしてるの…?」
 霊夢は自分の胸に手を当てて、鼓動を確かめる。そこは、いつにも増して早鐘を打っていた。
「…それに……何か………体……熱い……」
 いつしか霊夢は体に力が入らなくなり、木にもたれかかってずるずると地面にへたり込んだ。
「はあっ……はあっ……あぁっ………」

 そう、霊夢は気付いていなかった。
 畳にも零れた強力な媚薬が気化し、風に乗って霊夢の体に侵入していた事に―――


「……っああ……あ、ふ、うぅ……」
 どうして自分でもこんな気持ちになってしまったのか分からない。そう思いながら、霊夢は(改造)巫女服の脇から手を入れ、サラシ越しに小振りな胸を揉み始めていた。
「んふぅっ…! はふっ……あっ、く、ぅん……!」
 袴の裾を口に咥え、もう片方の手を秘唇へ。サラシが巻かれたそこは、微かに湿っぽくなっていた。
「ひゃふ…は、えぅ……んくぅ…!」
 指の腹で押してみれば、サラシに染みが広がってゆく。ぴく、ぴく、と何度も顎を反らせ、霊夢はその行為に没頭していく。
 しゅっ……ちゅっ……ちゅくっ……
 もうサラシ越しにも分かる粘着音に、霊夢の興奮は高まってゆく。ぐいぐいと指を押し込み、中までかき回す様に。
「んぐっ……! ふっ……ふうっ! ひ、んうううぅぅ………!!」
 袴を咥える事で声を殺していたが、それでも喘ぎが漏れる。じゅぷじゅぷという音と共に、サラシから染み出した愛液が地面に広がる。
「はひっ、ん、きゃふっ……! あ、んああぁぁああぁぁぁあ…!!」
 びく、びく、びく………
 どさり、と霊夢の体が地面に倒れる。
「はあー……はぁ……は、あぁあ……」
 じっとりと汗をかき、前髪が頬に張り付いたまま、霊夢は絶頂の余韻に浸っていた。しかし媚薬の所為か、それでもまだ足りないと、体は訴えていた。
「………あ……んあ…ぁああ……」
 休む暇も無く、霊夢は再び手を動かし始める。この体を支配している火照りを、愛液と一緒にかき出す様に―――

「あらぁ、何だか面白いコトになってるわね♪」

「っっっ!!!」
 第四者の声に、超高速で体を起こす霊夢。その目の前で宙に座っていたのは、例のすきま妖怪だった。扇子で口元を隠しているが、ニヤニヤ笑いが止まらないと見える。
「紫…あんた、何しに……」
 努めて冷静に会話をしようとする霊夢。しかし、その手はまだ胸と秘唇に置かれたままであった。
「ん? ちょっとね、あなたに頼み事があって来たんだけど………まさかこんなコトになってるなんてね………うふ、うふ、うふふふふふ」
 紫の笑みは、何だか怪し過ぎる。と霊夢が思った時には、紫に肩を掴まれていた。
「なっ……何す……」
「こんな所で隠れてひとりエッチするなんて、いけない巫女さんね♪」
「……それ、は……」
「駄目よ? あそこの二人が可哀相じゃない?」
「!」
 紫に言われて思い出した。神社には、まだ魔理沙とアリスが居るのだ。見れば、まだ二人はあられもない姿で悶えていた。
「見た感じ、あなたが欲しいみたいだけど? あの二人は」
「そう……なのかしらね?」
 霊夢はそう言って紫を見返すが、彼女が何を考えているのか見当が付かなかった。
「だから、相手してあげましょ?」
「へっ―――」
 紫のその言葉に反論する暇も無く、霊夢は紫の作った隙間へと呑み込まれていった。


  *  *  *


「んあああぁぁ♪ また射精るうぅ♪」
「あ、あぁぁああ♪ 受け取ってえぇ♪ 私達の精液いぃ…♪」
 どぴゅっ! びゅくんっ!
 飽きる事無く、果てる事無く射精をし続ける魔理沙とアリス。霊夢のサラシは、そんな二人の精液で既にどろどろに濡れていた。精液独特の匂いが媚薬の香りと混じって、開け放たれている筈の部屋に籠もってゆく。濃密な性の香りに、二人は嬉々として自慰に没頭していくのであった。
 …と、その時。

「きゃあっ!」
「よっ、と♪」
 どさあっ!
「「!?」」

 そんな淫らな空間に突如闖入した、二人の少女。一人は、紫色の服を着た胡散臭げな妖怪。そして、もう一人は―――

「「霊夢っ♪」」

 魔理沙とアリスの声が、シンクロする。そのに居るのは、二人が慕い、欲した少女の姿。霊夢は頭をさすりながら起き上がる。
「…いったあ……いきなり、何するのよ………って、服脱げてるし……!」
 ご丁寧にも、霊夢の服は紫が脱がせていた。但し、サラシは残したままだ。
「だ・か・ら・♪ 二人淋しくひとりエッチをしているこの子達を悦ばせてあげようと思って♪」
「って、私がするの!?」
「当たり前じゃない♪ あなた以外に誰が居るのよ?」
「何馬鹿な事言ってんのよ! ほら、二人もそんな事してないで………………えっ!?」
 霊夢は、魔理沙とアリスの姿を見て、ぎょっとした。まあ、確かに女の子の体から肉棒が生えていれば当然だろうが。
「「霊夢ぅ~~~♪」」
「きゃあっ!?」
 更に、やたらと甘い声で抱きつかれたものだから堪らない。霊夢は、再び畳に倒れてしまった。
「んん~~♪ 霊夢ぅ、霊夢うぅ…♪」
「本物だぁ……本物の霊夢だよぉ………」
「なっ…やっ……ちょっ……」
「あらあら、おアツいわねぇ♪ それじゃあ後は若い二人に任せて、私は引っ込んでましょう」
 紫はくすりと笑うと、隙間の中に引っ込んでしまった。
「頼み事は、またの機会にしますわ」
「こらっ…! 帰るなっ……!」
 紫を追おうとする霊夢だったが、二人同時に抱きつかれ身動きが取れない。そうこうしている間に、二人は霊夢の体を求めていく。
「霊夢…キスして……♪」
「あん、ずるいよ魔理沙……私もぉ…♪」
「んむっ……!? は、あうっ……んむううっ…!?」
 じゅるん、ちゅぷくちゅ、じゅ、ちゅぷあ、ちゅううぅー………
 キスと言うよりは舐め回す様な舌使いで、霊夢の唇を求める二人。お陰で霊夢の口の周りは、二人の唾液でべとべとになってしまった。
「あ……♪ 見てぇ……霊夢、サラシしてる…♪」
「うわぁ……生サラシだあ……♪」
 生サラシという言葉があるかはともかく、霊夢の胸に巻かれたサラシを見つけた二人は、早速そこにむしゃぶりついた。
「ひゃっ! あ、あああっ!!」
「うわ…霊夢の乳首、もうサラシの上から分かるくらい勃起してるよ…♪」
「んふ、ちゅる…♪ ああ…霊夢のおっぱいとサラシ…美味しいよおぉ……♪」
 霊夢の胸は執拗にサラシごと愛撫される。それにより、先程の紫の出現によって中断していた霊夢の体の火照りが、媚薬による陶酔が、徐々に戻っていった。
「あ、ひっ、や、んんっ……! あ、もっ、とぉっ…! そこっ……舐めてっ……!!」
「うん♪ もっともっと舐めてあげるっ♪」
「霊夢のおっぱいが出ちゃうくらい、いっぱい、いっぱい、ね……♪」
「やっ…流石に、おっぱいなんて、出なっ………ぁああぁっぁあぁぁあぁぁああ!!」
 二つの舌による間断無い責めに、霊夢のからだは弓の様に反る。魔理沙とアリスはサラシ越しに乳首を吸い、啄ばみ、舐る。その唾液の量で、サラシが透けんばかりだった。
「ふああ、ああ、あぁぁあ、やぁあぁ、ああんんあああぁあぁあぁあぁああああーーーーーー!!!」
 びく、びくん! じゅわぁっ………
 涙を零しながら達する霊夢。その下半身に巻かれたサラシからは、ねっとりとした愛液が溢れ出していた。
「あは……霊夢、イッちゃった?」
「あ、ん、んうぅ……」
「うふふ……イッちゃった霊夢の顔も可愛い…♪」
 魔理沙とアリスは、霊夢の流した涙を子犬の様な仕草で舐め取る。そうして再び霊夢の唇を味わうと、こんどはすっかりぬるぬるになった下半身へと目的を変えた。
「霊夢って、ドロワーズの代わりにサラシを巻いてるのね」
「ふふ…でも、もうこんなにくちゅくちゅになってるよ…?」
「あ……あふぁ……」
 霊夢のそこは完全に濡れそぼり、秘唇の形が浮かび上がっている。サラシはもうその役割を果たしておらず、ただ霊夢の女の香りを吸収し、淫靡な芳香を放つ。
「あぁ…いい匂い……おかしくなりそう…♪」
「やあ………そんなにじっと見ないでよぉ…」
「でも……こんなにモノ欲しそうにヒクついてる……♪」
「ふぁあ……」
 恥ずかしさに思わず顔を覆う霊夢だったが、それで二人が止まる訳が無い。舌を伸ばし、蒸れたその布ごと、秘唇を吸い上げる。
「あ! や、きゃあぁあぁあ……!!」
「ん、ちゅっ、ちゅっ、れろっ……♪」
「はぁむっ……♪ んぐ、ちゅるう~♪」
 ぴちゃぴちゃと音を立て、霊夢の湧き出る泉から愛液をすくう。達したばかりの霊夢の体は、その刺激を通常よりも大きく伝える。
「ああ!! や…! あ、はあぁぁああ!!」
「ああ…美味しいぃ……霊夢のおツユ、甘くて美味しいよ……♪」
「んっ…ぷあ……舐めても舐めても、どんどん出てくる……すごい……♪」
「あっ…! ちょ、直、接っ……シてっ……!!」
 霊夢はもう、サラシ越しでは満足出来なかった。性の悦びの目覚めが、霊夢の理性を奪ってゆく。もっと直接弄って欲しい。そう思い、霊夢は体を大きく仰け反らせながら腰のサラシに手をかけ、解いてゆく。するするとほどけてゆくサラシ。
 その中からは、粘る糸を引きながら、赤い熟れた果肉が姿を現した。
「わあ…これが……」
「霊夢の……アソ、コ……」
「………」
 羞恥に頬を染めながらも、霊夢は二人に自分の割れ目を晒す。霊夢のそこは、ぱくぱくと口を開けて餌をねだっている、何か別の生き物の様に見えた。

「…魔理沙ぁ……アリスぅ………体が熱いの……もう、我慢出来ないのぉ………だから………………私の事…好きにしてぇ………もっと………いっぱいシてぇ………」

 そして霊夢は切なげに声を震わせると、か細い声で、しかしはっきりとそう言った。

「「……霊夢……!」」
「んっ……!」
 その言葉を聞いた魔理沙とアリスは、霊夢に抱きつき、頬をすり寄せる。
「ありがとう…霊夢………だから…いっぱい、シてあげるね……?」
「私達……霊夢の事大好きだから……嬉しいよぉ…」
「魔理沙……アリス………んっ……」
 二人の舌が、霊夢の体を余す所無く舐めていく。その後二人は立ち上がると、そそり立った肉棒を霊夢の前に差し出した。
「あ……それ……」
「ちょっとね、生えちゃったの……」
「何度射精しても治まらない……だから…霊夢……」
 ずい、と霊夢に肉棒を近付ける。ぴくぴくと震えるそれは、もう先汁を大量に流している。
「…こうした方がイイんじゃない……?」
 霊夢はそう言って、先程まで腰に巻いていたサラシを、今度は二人の肉棒に被せた。
「んあっ……」
「れ、霊夢っ……」
「あなた達、こういうのが好きなんでしょう…?」
 そして、二人の肉棒を片手ずつに持つと、ゆっくりとしごき始めた。
「はっ……♪ あああっ…♪ 霊夢のアソコのサラシがっ……♪」
「あ、霊夢、れいむぅ♪ サラシいいよお♪ もっとシコシコしてえぇ♪」
 びく、と二人の体が震え、思わず腰を突き出す。霊夢は更に舌を使って、二つの亀頭を交互にしゃぶり始めた。
「んっ、ちゅぱっ………はぁむっ…ちゅ、んぐ、っぷぁ……れるっ……」
 流石に2本を同時に口内に収める事は出来ないので、それで我慢してもらう事にする。それでも、二人は湧き上がる快感に身を震わせている。
「あ、おあぁぁああぁああぁ♪ も、もっとちゅっちゅしてえ♪ おちんちんちゅっちゅっってしてえぇ♪」
「あ、ああぁああぁ♪ 霊夢の舌が私のおちんちんをナメナメしてるよおぉ♪ き、気持ちよすぎてもうダメぇ♪ 精液出るうううぅ……♪」

 どくっ! びゅぷんっ! びゅるっ!

「んっ……!!」
「んああぁあぁああぁぁぁぁぁぁああああぁあぁぁ♪」
「ひあぁあぁぁあああぁあぁぁぁあぁあああぁああ♪」
 そして、二人の肉棒から熱い白濁が噴き出した。それは容赦無く霊夢に降り注ぎ、口内と顔を汚していく。
「はあぁああ……すごかったぁ…♪」
「うん……自分でするより全然よかった……♪」
 快感に身を震わせ、畳に膝をつく二人は、精液が顔中にかかって呆としている霊夢に寄りかかり、抱きしめた。
「ぁ…魔理沙…アリス…」
「霊夢……ありがと」
「こんどは………私達が霊夢を気持ちよくさせてあげる……」
 そう言うと、二人は既に元の硬さを取り戻した肉棒を霊夢の下半身にすり寄せた。それで霊夢は、二人が何をしようとしているのかを察した。
「霊夢……挿れたい……」
「だから……お願い…」
「……うん……いいよ………好きにしていいって、言ったもん……私も…二人の、欲しい…」
 霊夢は、二人の髪をくしゃりと撫でる。
「霊夢…!」
「ありがとう……優しく、するからね…」
「……ん」
 三人は目を閉じると、そっと唇を重ねた。


  *  *  *


「霊夢、いくよ……」
「うん…」
 霊夢はアリスに駅弁スタイルで持ち上げられている。その秘唇の先にあるものは、魔理沙の肉棒。菊座の先には、アリスの肉棒。ゆっくりとアリスが霊夢を下ろすと、霊夢の秘唇と魔理沙の肉棒の先端が僅かに触れ合った。
「んっ…!」
「はあ…霊夢…まだ挿入ってないのに…すごい……」
「だって……もう感じすぎちゃってるんだもん…」
 三人の体は、媚薬によってすっかり敏感に、淫らになっている。例え初めてでも、秘唇は期待に濡れている。
「いいよ、アリス……もう…下ろして…」
「……いくよ?」
 霊夢の声を合図に、アリスは霊夢の秘唇を魔理沙の肉棒に導く。
 くちゅ……ず………
「くあっ…!」
 霊夢の中に、魔理沙が僅かに埋もれる。そして次の瞬間、アリスは一気に霊夢の腰を落とした―――

 ―――ずぶうぅぅっぅぅぅぅううううぅうぅう……!!

「ひぁあああぁあぁぁあああぁぁあっぁああああぁぁぁあぁぁぁああ………………!!!」
「あっ、く、ああぁぁあ……!!」
 びくっ! ぷしゅっ! とろ…とろ……
「あくあぁぁぁあああぁ………」
 魔理沙の肉棒が、霊夢の膣に全て埋没した。と同時に、霊夢は魔理沙の肩にしがみ付き、夥しい量の愛液を垂れ流す。
「あは……霊夢…もう、イッちゃったの…? ………うん、私も……イッちゃったよ…♪」
 魔理沙は霊夢の頭を撫でて微笑む。彼女の肉棒も霊夢の膣内で跳ね、結合部からどろりと精液が溢れ出させている。
「んあ…あぁあん…♪」
 涎を垂らし、忘我の淵に立っている霊夢。痛みなど、気にならなかった。それよりも、快楽が勝っていたから。
「ふふ…そうみたい……それじゃあ、私も挿れるね…?」
 アリスは既に垂れた愛液でぐしょぐしょになっている菊座に肉棒を添え、力を入れた。
 じゅぶううぅぅぅううぅぅぅうう!!
「ひ!? あぐああぁぁぁあぁぁぁぁあああぁぁあっっっ!!!」
「っ……挿入った、よ……霊夢………っあ!! ………ふふ、私も…射精しちゃった……♪」
 膣よりも更に狭い腸内に挿入されたアリスの肉棒も、霊夢の中で精を放っていた。
「ね、霊夢…動いて、イイよね…? 霊夢の中、こうしてるだけでも私のおちんちんをきゅうきゅう締め付けてるんだもの……♪」
「私も動くよ…? 霊夢のお尻、キツキツで我慢出来ないよ……♪」
「あ……ぁあ……い、いいよぉ……もっと…動いてぇ…♪ 私の中、ぐちゃぐちゃにかき回してぇ………♪」
「「うん……!」」
 霊夢の声に、二人の声が明るくなる。その返事と二人の腰が動き始めたのは、同時だった。


 じゅぷっ、ぐりっ、ぱんっ、ぱんっ、ぐじゅっ、ずぷうぅっ……!!
「霊夢っ……れいむぅっ…! 霊夢のアソコ、気持ちよすぎるのおおぉっっ……!! 出しても出しても止まらないよおっ……!! あ、また出るっ! 出ちゃうううぅっっ!!!」
 どぴゅっ! どくんっっ!!
「お尻もすごいいぃっっ……! 熱くて、狭くてっ……っあああぁぁあぁぁあぁっっ…!!」
 ぶぴゅっ! びゅるうぅっ!! 

 部屋の中に、体同士がぶつかり合う音と少女達の喘ぎが満ちる。魔理沙とアリスが霊夢の体を激しく突き上げ、挿入したまま何度も何度も精液を注ぎ込む。その二人に挟まれて、霊夢の体は何度と無く絶頂を迎え、それでもその体は精を貪る。

「はひぁあぁああ!! あぁあああ!! あ、ひいああぁあああぁあぁぁああ!! ま、魔理沙あぁっ!! アリスぅううぅぅ!! ひゃ、あ、あ、ああ、私、も、あぁあぁあああぁあ!! も、もっとおお!! もっとごんごん突いてええぇえ!! あ、ああ!! あおおぉおぉおおぉおぉおおぉおおぉお………!!!」
 どぷうぅうう! びゅばっ! どぐんっ! びゅぐううっっ!!
「イクうぅううぅぅぅうぅうう……!! あぁぁああ!! あああ゛ーーーーーーーーーっっ!!! あ゛、まだっ! 止めないっ、でっ……!! もっと突いてぇえぇえええっ!! もっとっっ……!! 私を真っ白にしてえぇぇえぇええぇ………!!! あ、また、イクううぅぅっぅっっぅぅう!!!」
 ごぷっ! ごぷうぅっ!! ぎゅぶうっ……!!

 顔をガクガクと揺らしながら、あられもない言葉で叫んで魔理沙とアリスを求める。この余りの乱れ様―――それは、霊夢が外で吸った媚薬と、部屋に入った時に更に多くの媚薬を吸い込んでいた結果であった。

「はっ……あああぁっっ……れ、霊夢っ……!」
 後ろから霊夢を犯しながら、アリスは霊夢の胸に巻かれたサラシに手をかけ、解いてゆく。しゅるりと簡単にほどけたそれを手にし、アリスはサラシの片方の端を、魔理沙に渡した。
「ああっっ……! あっ…アリスっ………?」
「魔理沙っ…ほら、こうして……」
 アリスは手にしたサラシで自分の秘唇を擦ってみせる。それを見た魔理沙もアリスの意図を見抜き、同じ様に擦り始めた。しゅこしゅこという音は、すぐにじゅくじゅくという音に変わり、あっという間にサラシに大きな染みを作る。
「あぁぁあぁあっっ……!! やっぱり、霊夢のサラシいいよぉっ……!! お尻もっ…! サラシもっ……!! ぁあああぁああぁああぁぁぁぁあっっっ………!!!」
 どきゅっ! ぶびゅうっ!! びぐっ! じょろおおぉおぉぉぉおお………!!
「ひやああぁぁあ…!! 霊夢のアソコとサラシでっ……!! 私のおちんちんとアソコがあぁっっ……!! んああぁあああああぁあーーーーーー!!!」
 びくっ! ぷしゃっ! どびゅうっ! ぷしゃああぁあぁあ………!!

 サラシの擦れる感覚と挿入の快感で、二人は肉棒と花弁で同時に達し、霊夢を犯しながら立ったまま精液と愛液と小水を垂れ流す。

「あぁあ゛っっ…!! 二人のおちんちんが、また私の中でっ……おっきくなっ……んあぁ゛ぁああ゛ああ゛ぁぁぁ゛ああーーー………!!!」
 ぷしゅうっ! ぶしゅうっ! しゃあぁああああ………!!

 霊夢もまた、痙攣しながら愛液と小水を噴出させる。三人の淫水がびちゃびちゃと畳を汚し、また新たな芳香を立ち上らせる。

「ああぁぁああぁあぁぁっぁあああぁあぁああっっっ………!!! もうっ…! もうっ…! 霊夢っ……!! 私っっ…! いっぱい………!!! イクぅ、イクぅ、イクぅぅうううっぅぅうーーーーーーーーー!!!!!!」
「出ちゃうよほおぉっ……!! 出ひちゃうよおぉぉぉほおおぉ………!!! 霊夢の中に全部いっぱい私の射精しちゃうぅぅぅうううぅぅうぅぅぅーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
「ま、まりさあぁあぁあぁぁああぁあ♪ あ、アリスぅぅううぅぅうぅ♪ わ、わたひぃっ♪ らめぇ♪ らめぇっ……♪ お、おかしくなっひゃうぅぅぅぅ……♪ いっぱい、いっぱいイッひゃううぅうぅううぅぅぅ………♪」

 ただひたすら快感を求めて絡み合う三人は、融けてぐちゃぐちゃに混じり合う様な感覚に陥る。それは、この激しい性交が終わりに近付いている事を示していて―――


「「「あ、んんんあぁぁ゛あーーー!!! んああぁ゛あぁあ゛ぁぁ゛あ゛ぁああ゛ぁぁ゛ぁあ゛ーーーーーーーーー!!!!!! あひゃあ゛あぁあぁ゛ぁぁぁあ゛ぁあぁあぁ゛ぁああぁ゛ぁぁああぁあぁ゛ああ゛あ゛ぁぁ゛あぁぁあぁ゛ぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」」」

 ごびゅっ! ぷしぃっ! びぐうっ! びちゃ、びちゃっ! ごぷごぷっ、どくどくどぐっ……!!

 ―――三人の中で、光が弾けた。限界まで高まった快感が三人を包み、放出される。
 後に残ったのは、畳に崩れ落ち、大量の淫水の中で繋がったまま寄り添い、荒い息を吐く少女達の姿だった。

「霊夢……大好き……」
「はああ………ん、ぁぁあああ……」
「ん…可愛い……」
「やああぁあ………」

 ぐったりと畳に横たわる霊夢の体を、二人は撫で、舐め回し始める。
「ひゃう、うぁぁああ……」
「ん…♪ 霊夢……♪」
「はむぅっ……ちゅっ……♪」

 その後の二人の行為は、後戯と呼ぶには余りにも激しいモノだった。

「ほら、霊夢……アソコがびちゃびちゃになってるよ…?」
「サラシで拭いてあげる…♪」
「あれ…? 拭いても拭いても溢れてきちゃうよ…?」
「やあぁあ……そん、な、トコ……」
「ん? ここがイイの?」
「やはあっ…♪ ソコばっかり弄らないでよお…♪」

 霊夢は二人に為すがままに責められ、再び悦楽の境地へと旅立っていった。

「ああぁあぁあ……♪ イクぅううぅううぅ………♪」


  *  *  *


「………あ………」
 夜の風で、霊夢は目を覚ました。体を持ち上げると、まず自分の体を見る。
「うわ……」
 媚薬が抜けて正気に戻った頭で見て、思わず溜め息。霊夢の全身は汗だか涎だか何だか分からないモノでべとべとになっていた。秘部とお尻からは、精液が溢れ出している。まあ、確かにあんなにメチャクチャに交わった後では無理も無い事かもしれない。それは、霊夢の横で幸せそうに眠っている魔理沙とアリスを見ても、同じ事だった。
「二人共―――起きなさいっ!」
 そう叫び、ゲンコツで魔理沙とアリスの頭を叩く霊夢。
「痛っ!」
「やんっ!」
 ごん、と鈍い音がして、二人は飛び起きた。
「あ…霊夢…」
「おはよう……」
 目覚めて二人が最初に見たものは、憮然とした表情で彼女達を睨む霊夢。
「さ・あ・て・? 色々と説明して貰おうかしら?」
 その剣幕に押され、二人は恐る恐る語り始める。
「あー…それはだな、霊夢……」
「ま、魔理沙が悪いのよ? 媚薬なんて使うから―――」
「お前が持ち出そうとするからだろうがっ!」
「何よ! あんたが最初にそんなモノ作らなければ―――」
「成る程ね。つまりはあんた達の所為だと」
「う―――」
「あ………」
 霊夢の冷たい声に、二人は小さくなる。
「ご…ごめんなさい……でも、私達は…」
「…ああ、本当に、霊夢の事が…」
 俯いて、今にも消え入りそうな声で二人は呟く。その様子を見て、霊夢は組んでいた腕を解いた。
「―――ま、それは後にしましょうか。今は、まずこの体をどうにかしないとね」
「え…?」
 霊夢に倣い、二人も自分の体を見る。行為の後の所為で、体中べっとりと濡れていて、かなりひどい有様だ。
「お風呂を沸かすから、体を洗いましょう。ついでに、サラシと畳も何とかしなくちゃね」
 見れば、畳は三人を中心にじっとりと湿っていて、サラシは三枚程ぐっしょりと濡れていた。
「後で、洗って貰うわよ」
「……う、うん……」
 二人は呆然として、霊夢を見ている。当の霊夢本人は立ち上がり、二人に手を差し伸べた。
「ほら、立てる? 早くお風呂に入りましょ。あー、体がべとべとよ……」

「「……霊夢ーーー!!」」

「きゃあっ!」
 魔理沙とアリスは、嬉しそうに瞳を潤ませると、霊夢に抱きついた。
「霊夢ぅ…ありがとぉ…! 大好きだよお……!」
「やっぱり私は、霊夢の事が大好きだ……!」
 そのまま顔をうずめ、頬をすり寄せる。その姿はまるで猫の様だった。
「あーもう……全く、やれやれね……」

 霊夢は体にしがみ付く魔理沙とアリスを振りほどく事はせず、困った風な顔をして、頭をぽりぽりと掻くのだった…









  了









<後書き>

 久し振りにネチョいSSを書いたら、この体たらく。こんにちわ、謎のザコです。
 っていうかサラシでこんなに盛り上がれるエロスレの皆様は羨ましい…

 さて今回、霊夢には話の都合上ドロワーズではなくサラシを穿いて貰いました。実際どうなのか(ぉ
 紫にもひょっこり登場して貰いました。

 ついでに補足。
 紫の頼み事→東方永夜抄のストーリーを参照して下さい。
 魔理沙とアリスが放尿したのは、女性の部分からですよ。ちんこからは精液しか出ません。
 ご都合主義です(死
 後、魔理沙の言葉使いも媚薬使用中は変わってます。
 酩酊中と同じく、私の中の魔理沙はこういう状況では言葉使いが変わります。何でだろう。

 それでは、この辺で。これからもこんなんのを書いていくつもりです。
 勿論普通のSSも。つーかそちらを優先しr(ターン


 書いた人:謎のザコ

 スペシャルサンクス:エロスレの皆様


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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2301d)