とうほうネチョロダ/紅きルナティック・ディストーション
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※Caution!~
この話はダークです。グロいです。非エロです。~
嫌な人は絶対読まないように。~
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私の可愛いフラン。あなたが私の全て。私はあなたを護る。~
唯一の肉親、唯一の姉妹。たった一人の姉として、たった一人...
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私の愛しいフラン。私があなたの全て。あなたは私の為に生き...
どんな姿でも、どんな形でも、私はあなたを、あなたは私を愛...
~
……あら、どうしたの? そんな目をして。~
ウフフ……心配しなくてもいいのよ。ここにいれば、誰もあなた...
~
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護ってあげる……囲ってあげる……~
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ウフフフフ……~
~
アハハハハ…………~
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* * * * *~
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私は、妹のフランを愛している。姉として、あらゆる外敵か...
~
だから、閉じ込めた。誰も入って来れない奥深く、誰も出て来...
~
気の荒い妹は、時々勢い余って色んなモノを壊してしまう。玩...
~
最近はメイドも恐がって、フランの所に食事を持って行くのを...
~
勿論、主の命に逆らう従者などここには要らないから、適当に...
~
仕方が無いから、最近では私が食事を運ぶようになった。フラ...
~
私もフランの笑顔が見たくて、つい長居して一緒に遊んでしま...
~
赤い、紅い絵の具が壁一面に幾何学的な紋様を描き出す。それ...
~
たくさん描いたから、もう空いている場所が無くなって来ちゃ...
~
ひとしきり遊んだ後は、床に散らばっている玩具を片付けて、...
~
まだあの子は子供だから、ちゃんと戸締りして変な所に行って...
~
私が戻って来ると、いつもメイド長の咲夜が大慌てで私に着替...
~
こんなに紅くて綺麗なドレスなのに、人間と私では美的感覚が...
~
まぁ、咲夜は優秀なメイドだから、館の事は彼女に一任してい...
~
咲夜が無能なら、今すぐフランの玩具にしてあげるのだけど。...
~
~
~
……あぁ、そうだ……新しい玩具を探さないと。すぐに壊れる玩具...
~
壊れにくくて、面白い玩具……思い当たるのが二つある。うん、...
~
下準備として、私はあの巫女の所に幾度となく遊びに行き、あ...
~
紅白の巫女は満更でもなさそうで、魔法使いの方は大喜びで図...
~
しばらくそんな日々が続き、大分相手も私に気を許すようにな...
~
~
~
ある日、私は紅白の巫女の所に出かける前に、フランの部屋の...
~
案の定私が神社で寛いでいると、突然の豪雨が紅魔館の方角で...
~
そして、雨が降るという事はフランが部屋を抜け出した事を意...
~
巫女は、仕方ないわね、とぼやいて紅魔館へと飛んで行った。...
~
何もかも私の思う通り……思わず顔が綻んでしまう。きっとフラ...
~
~
~
……だがそれは、思わぬ形で私を苦しめる事になった。~
~
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* * * * *~
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~
~
あぁ、こんな事になるとは、思いもよらなかった。まさかあの...
~
多少は持つだろうが、直に壊されるだろうと思っていた。なの...
~
私でさえあの子と遊べば無傷では済まないのに、どうして……?~
~
さらにこの一件があってから、あの魔法使いが度々フランの所...
~
以前と比べ、笑う事が多くなった気がする。どことなく落ち着...
~
~
フランが笑う。わらう。ワラウ。~
だけど、その笑顔は私に向いていない。誰? フランの笑顔を...
あぁ、あれは……あいつはあの魔法使い。あいつが私のフランと...
~
許せない……私のフランを勝手に変えないで……~
許さない……フランは私だけのもの……その声も、体も、笑顔もみ...
カワッテイク……チガッテイク……サワラナイデ……イジラナイデ……...
~
~
そう、そんなにあの魔法使いが気に入ったのね。良かったわ、...
え? 帰ってしまうのが寂しい? ずっと一緒に居たいの? ...
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だから私は、その魔法使いをフランに出した。~
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* * * * *~
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しばらくして、紅白の巫女があの魔法使いを探しにやってきた...
~
私が知らないと答えても納得しない。ここに居る事を確信して...
~
だから私は、彼女はフランの所にいる、と教えてやった。急い...
~
しばらくして、巫女がフラフラしながら帰ってきた。きっとフ...
~
巫女はさらに怒気を含ませて、私に喰いかかって来た。どこに...
~
一体この巫女は何を言っているのだろう? 魔法使いなら今会...
~
怒り狂って符陣を展開させる巫女。だが、そんなフラフラの体...
~
鈍い音を立てて、玩具が壊れていく。もがれていく。その翼が...
~
あぁ……勿体無い、こんなにたくさん床に零して……また咲夜に怒...
~
あぁ、おいしい……こんなに美味いんだったら、もっと早く頂け...
~
残ったこれはどうしようかしら? ……そうね、メイドに頼んで...
~
~
~
ウフフフフ……これで私も寿命が延びたかしら? まぁ、元々長...
私だけってのはずるいわね。折角だからフランにもあげましょ...
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~
* * * * *~
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~
料理を手にフランの所に行くと、何だかフランの元気が無い。...
~
遊び疲れたのか……そう尋ねると、フランは力無く首を振った。~
~
あぁ、悲しまないで、私のフラン……あなたの悲しみは、私の苦...
~
ひとまず私は、手にしたお皿をフランの前に並べて、食事を促...
~
空腹では力も出ないだろう……そう諭すと、フランも黙って食事...
~
そして、あっという間に平らげる。よほど美味かったのか……沈...
~
笑顔……フランの笑顔……久しぶりに私に向けられた笑顔に、私も...
~
落ち着いた所で、何をそんなに落ち込んでいるのか問いただす...
~
フランったら……もしかして本気で言っているのだろうか? そ...
~
まぁ、所詮その程度の付き合いだったという事なのだろう。私...
~
だがフランは、しつこく私に食い下がってきた。魔法使いの身...
~
これ以上悲しむフランの姿を見るのは、私も辛い。だから、指...
~
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~
「そこに、いるじゃない」~
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初めはぼぉっと、次に紅く、そして叩き付けられる暴威。凄ま...
~
どうしたの? 何を怒っているの? ずっと一緒に居たいって...
~
私が狂ってる? 何を言うの、それはあなたの方じゃない。だ...
~
フランの力が、私の右腕を吹き飛ばす。噴き出す鮮血が、紅く...
~
何? またお絵描きしたいの? もう、しょうがない子ね。壁...
~
フランの剣が、私の左腕を消し飛ばす。なぁに? まだ絵の具...
~
だけど、あんまり我侭を言うのは良くないわね……姉として教え...
~
暴れるフランに近付いて、首筋に牙を立てる。ドクドクと流れ...
~
私に吸血されて、大人しくなるフラン。私はフランの力を得て...
~
その両腕で、ぐったりとしたフランを抱き締める。あぁ、可哀...
~
でも、ここであえて厳しくするのが、この子の為になるの。厳...
~
~
~
ウフフ……悪さをするのはこの腕かしら……? 私はフランの両腕...
~
ウフフ……暴れまわるのはこの脚かしら……? 私はフランの両足...
~
~
~
耳障りな声を上げて、床をのたうち回るフラン。まるで芋虫み...
いい? あんまり乱暴しちゃ駄目よ? 私はあなたのお姉さん...
私も辛いんだから。こんな風にフランに折檻するのは。でも、...
でないと、またこんな事を…………散らばる腕…………転がる脚…………~
~
~
~
うで……? あし……? ちぎれて、飛んで、バラバラで……フラン…...
~
~
~
あああぁぁっ、誰、誰なの!? 私のフランにこんな酷い事を…...
あぁ、何て可哀想なフラン……腕も脚も無くして、まるで蟲みた...
許せない……私のフランをこんな目に遭わせて……! 絶対に見つ...
そうだ、フラン、大丈夫!? こんな姿になって、痛いでしょ...
~
抱きかかえたフランが、私の首筋に牙を立てる。そして弱々し...
可愛いフラン……まるで乳飲み子みたいに私の血を吸って……すっ...
~
~
~
違う! 私のフランはこんな事しない! 私に乱暴したり、私...
じゃあ、この子は誰? 私の腕の中にいるこの子は、一体誰な...
~
……そうか、偽者ね。そうよ、偽者に違いない……~
私のフランを騙るだなんて、絶対に許せない……死を持って償う...
~
~
~
~
紅い部屋。いるのは私一人。ここはフランの部屋の筈。なのに...
どこ、どこなの? 私の可愛いフランはどこにいるの?~
~
~
~
ドクン――――――――――~
~
下腹部に強い力の胎動を感じる。この力、この感覚は……~
あぁ、こんな所にいたのねフラン! どうしてそんな所に……?~
待ってて、いまそこから出してあげる……!~
~
~
~
お皿に置かれたナイフを手に取り、自分の腹に突き刺す。そし...
~
ぱっくりと口を開いたお腹に、手を突っ込む。どこ……? フラ...
~
中を掻き回し、まとわりつく余計なものを引き出す。だけど、...
~
~
~
フラン……~
~
フラン…………フラン………………~
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フラン……………………!!~
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~
フランはどこにもいない。こんなに探しても、見つけられない。~
~
お願いフラン、出てきて頂戴……隠れてないで、お願いだから……!~
~
べっとりと張り付く紅い絵の具。どす黒いチューブ。フランは...
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エノグ……? チューブ……? これは……ここにあるのは……この手...
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「いやあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ...
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フラン……~
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フラン……~
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どこにいるの……~
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どこに隠れてるの……~
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寂しいでしょ……~
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泣いてるんでしょう……~
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見つけてあげるから……~
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側に付いていてあげるから……~
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だから、教えて……~
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あなたはどこにいるの……~
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どこに……~
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どこ……~
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あ……みぃ~つけた……♪~
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-終-~
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ダークっつーよりグロだなこりゃ。~
こんなもんで勘弁して下さい_| ̄|○~
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最後の一文は、これを読んでいるあなたの事なんですけどね……~
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書いたの→marvs [アーヴ ◆arvsHiKSeA]
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この話はダークです。グロいです。非エロです。~
嫌な人は絶対読まないように。~
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私の可愛いフラン。あなたが私の全て。私はあなたを護る。~
唯一の肉親、唯一の姉妹。たった一人の姉として、たった一人...
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私の愛しいフラン。私があなたの全て。あなたは私の為に生き...
どんな姿でも、どんな形でも、私はあなたを、あなたは私を愛...
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……あら、どうしたの? そんな目をして。~
ウフフ……心配しなくてもいいのよ。ここにいれば、誰もあなた...
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護ってあげる……囲ってあげる……~
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ウフフフフ……~
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アハハハハ…………~
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私は、妹のフランを愛している。姉として、あらゆる外敵か...
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だから、閉じ込めた。誰も入って来れない奥深く、誰も出て来...
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気の荒い妹は、時々勢い余って色んなモノを壊してしまう。玩...
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最近はメイドも恐がって、フランの所に食事を持って行くのを...
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勿論、主の命に逆らう従者などここには要らないから、適当に...
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仕方が無いから、最近では私が食事を運ぶようになった。フラ...
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私もフランの笑顔が見たくて、つい長居して一緒に遊んでしま...
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赤い、紅い絵の具が壁一面に幾何学的な紋様を描き出す。それ...
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たくさん描いたから、もう空いている場所が無くなって来ちゃ...
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ひとしきり遊んだ後は、床に散らばっている玩具を片付けて、...
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まだあの子は子供だから、ちゃんと戸締りして変な所に行って...
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私が戻って来ると、いつもメイド長の咲夜が大慌てで私に着替...
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こんなに紅くて綺麗なドレスなのに、人間と私では美的感覚が...
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まぁ、咲夜は優秀なメイドだから、館の事は彼女に一任してい...
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咲夜が無能なら、今すぐフランの玩具にしてあげるのだけど。...
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……あぁ、そうだ……新しい玩具を探さないと。すぐに壊れる玩具...
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壊れにくくて、面白い玩具……思い当たるのが二つある。うん、...
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下準備として、私はあの巫女の所に幾度となく遊びに行き、あ...
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紅白の巫女は満更でもなさそうで、魔法使いの方は大喜びで図...
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しばらくそんな日々が続き、大分相手も私に気を許すようにな...
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ある日、私は紅白の巫女の所に出かける前に、フランの部屋の...
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案の定私が神社で寛いでいると、突然の豪雨が紅魔館の方角で...
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そして、雨が降るという事はフランが部屋を抜け出した事を意...
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巫女は、仕方ないわね、とぼやいて紅魔館へと飛んで行った。...
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何もかも私の思う通り……思わず顔が綻んでしまう。きっとフラ...
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……だがそれは、思わぬ形で私を苦しめる事になった。~
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あぁ、こんな事になるとは、思いもよらなかった。まさかあの...
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多少は持つだろうが、直に壊されるだろうと思っていた。なの...
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私でさえあの子と遊べば無傷では済まないのに、どうして……?~
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さらにこの一件があってから、あの魔法使いが度々フランの所...
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以前と比べ、笑う事が多くなった気がする。どことなく落ち着...
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フランが笑う。わらう。ワラウ。~
だけど、その笑顔は私に向いていない。誰? フランの笑顔を...
あぁ、あれは……あいつはあの魔法使い。あいつが私のフランと...
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許せない……私のフランを勝手に変えないで……~
許さない……フランは私だけのもの……その声も、体も、笑顔もみ...
カワッテイク……チガッテイク……サワラナイデ……イジラナイデ……...
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そう、そんなにあの魔法使いが気に入ったのね。良かったわ、...
え? 帰ってしまうのが寂しい? ずっと一緒に居たいの? ...
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だから私は、その魔法使いをフランに出した。~
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しばらくして、紅白の巫女があの魔法使いを探しにやってきた...
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だから私は、彼女はフランの所にいる、と教えてやった。急い...
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しばらくして、巫女がフラフラしながら帰ってきた。きっとフ...
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巫女はさらに怒気を含ませて、私に喰いかかって来た。どこに...
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一体この巫女は何を言っているのだろう? 魔法使いなら今会...
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怒り狂って符陣を展開させる巫女。だが、そんなフラフラの体...
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鈍い音を立てて、玩具が壊れていく。もがれていく。その翼が...
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あぁ……勿体無い、こんなにたくさん床に零して……また咲夜に怒...
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あぁ、おいしい……こんなに美味いんだったら、もっと早く頂け...
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残ったこれはどうしようかしら? ……そうね、メイドに頼んで...
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ウフフフフ……これで私も寿命が延びたかしら? まぁ、元々長...
私だけってのはずるいわね。折角だからフランにもあげましょ...
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料理を手にフランの所に行くと、何だかフランの元気が無い。...
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遊び疲れたのか……そう尋ねると、フランは力無く首を振った。~
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あぁ、悲しまないで、私のフラン……あなたの悲しみは、私の苦...
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ひとまず私は、手にしたお皿をフランの前に並べて、食事を促...
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空腹では力も出ないだろう……そう諭すと、フランも黙って食事...
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そして、あっという間に平らげる。よほど美味かったのか……沈...
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笑顔……フランの笑顔……久しぶりに私に向けられた笑顔に、私も...
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落ち着いた所で、何をそんなに落ち込んでいるのか問いただす...
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フランったら……もしかして本気で言っているのだろうか? そ...
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まぁ、所詮その程度の付き合いだったという事なのだろう。私...
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だがフランは、しつこく私に食い下がってきた。魔法使いの身...
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これ以上悲しむフランの姿を見るのは、私も辛い。だから、指...
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「そこに、いるじゃない」~
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初めはぼぉっと、次に紅く、そして叩き付けられる暴威。凄ま...
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どうしたの? 何を怒っているの? ずっと一緒に居たいって...
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私が狂ってる? 何を言うの、それはあなたの方じゃない。だ...
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フランの力が、私の右腕を吹き飛ばす。噴き出す鮮血が、紅く...
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何? またお絵描きしたいの? もう、しょうがない子ね。壁...
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フランの剣が、私の左腕を消し飛ばす。なぁに? まだ絵の具...
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だけど、あんまり我侭を言うのは良くないわね……姉として教え...
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暴れるフランに近付いて、首筋に牙を立てる。ドクドクと流れ...
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私に吸血されて、大人しくなるフラン。私はフランの力を得て...
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その両腕で、ぐったりとしたフランを抱き締める。あぁ、可哀...
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でも、ここであえて厳しくするのが、この子の為になるの。厳...
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ウフフ……悪さをするのはこの腕かしら……? 私はフランの両腕...
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ウフフ……暴れまわるのはこの脚かしら……? 私はフランの両足...
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耳障りな声を上げて、床をのたうち回るフラン。まるで芋虫み...
いい? あんまり乱暴しちゃ駄目よ? 私はあなたのお姉さん...
私も辛いんだから。こんな風にフランに折檻するのは。でも、...
でないと、またこんな事を…………散らばる腕…………転がる脚…………~
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うで……? あし……? ちぎれて、飛んで、バラバラで……フラン…...
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あああぁぁっ、誰、誰なの!? 私のフランにこんな酷い事を…...
あぁ、何て可哀想なフラン……腕も脚も無くして、まるで蟲みた...
許せない……私のフランをこんな目に遭わせて……! 絶対に見つ...
そうだ、フラン、大丈夫!? こんな姿になって、痛いでしょ...
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抱きかかえたフランが、私の首筋に牙を立てる。そして弱々し...
可愛いフラン……まるで乳飲み子みたいに私の血を吸って……すっ...
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違う! 私のフランはこんな事しない! 私に乱暴したり、私...
じゃあ、この子は誰? 私の腕の中にいるこの子は、一体誰な...
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……そうか、偽者ね。そうよ、偽者に違いない……~
私のフランを騙るだなんて、絶対に許せない……死を持って償う...
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紅い部屋。いるのは私一人。ここはフランの部屋の筈。なのに...
どこ、どこなの? 私の可愛いフランはどこにいるの?~
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ドクン――――――――――~
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下腹部に強い力の胎動を感じる。この力、この感覚は……~
あぁ、こんな所にいたのねフラン! どうしてそんな所に……?~
待ってて、いまそこから出してあげる……!~
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お皿に置かれたナイフを手に取り、自分の腹に突き刺す。そし...
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ぱっくりと口を開いたお腹に、手を突っ込む。どこ……? フラ...
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中を掻き回し、まとわりつく余計なものを引き出す。だけど、...
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フラン……~
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フラン…………フラン………………~
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フラン……………………!!~
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フランはどこにもいない。こんなに探しても、見つけられない。~
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お願いフラン、出てきて頂戴……隠れてないで、お願いだから……!~
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べっとりと張り付く紅い絵の具。どす黒いチューブ。フランは...
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エノグ……? チューブ……? これは……ここにあるのは……この手...
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「いやあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ...
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フラン……~
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フラン……~
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どこにいるの……~
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どこに隠れてるの……~
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寂しいでしょ……~
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泣いてるんでしょう……~
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見つけてあげるから……~
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側に付いていてあげるから……~
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だから、教えて……~
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あなたはどこにいるの……~
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どこに……~
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どこ……~
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あ……みぃ~つけた……♪~
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ダークっつーよりグロだなこりゃ。~
こんなもんで勘弁して下さい_| ̄|○~
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最後の一文は、これを読んでいるあなたの事なんですけどね……~
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書いたの→marvs [アーヴ ◆arvsHiKSeA]
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