とうほうネチョロダ/居場所
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殺される。~
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私は今、とある館の主の前にいる。私が図書館の中を漂って...
魔界を出て行く当てのなかった私は、魔力を失い疲弊しきって...
ここはだだっ広い部屋の中に魔力が充満していて、それを吸収...
馬鹿みたいに広いし、こっそりここに居座ろう……そんな事を考...
私は逆らう事も出来ず、ある紅い一室に連れて行かれた。~
~
~
「……で、あなたはどうしてあそこにいたのかしら」~
~
~
目の前にいるのは、あの「紅い悪魔」レミリア・スカーレッ...
その名は幻想郷のみならず、魔界にも知れ渡っている。~
この悪魔の手に掛かれば、私など一瞬で消し飛ばせる事だろう...
そうなれば私は……私という存在は、転生する事も適わず永遠の...
~
~
「……まぁ、あなた一人いた所でどうって事はないのだけれど」~
~
~
……さっきから体の震えが止まらない。全身から汗が噴き出し...
あの目に睨まれるだけで、全身が石のように硬直して指一本動...
格が違いすぎる……本来ならはお目通しも適わない筈の雲の上の...
その、幼い吸血姫に、私の生殺与奪は握られているのだ。~
……否、生などある筈もない。私は不法侵入者なのだから。~
~
~
「……とりあえず、あなたの名前を……」~
~
……嫌だ。死にたくない。~
……魔力を失い消えかかっていた所に、奇跡的に流れ着いた安住...
……の筈、だった。施設があれば、当然その場を支配する者がい...
……嫌だ……いやだいやだいやだ…………!!~
~
~
~
「……ちょっと? さっきからあなた、聞いているのかしら?」~
「はっ、はいぃっ!?」~
驚いて思わず素っ頓狂な声を上げる。……ヤバい。心象を悪くす...
「ボーッとして、心ここにあらず……私の話、聞いてなかったで...
「いっ、いえ、そんな事は決して……」~
「じゃあ答えて、私の質問に」~
「えっ、えーとっ、私は魔界から来た……」~
ギロリ。目一杯睨まれる。あぁ~、違ったのか……? まずいま...
「はぁ……あのね、何をそんなにびくついているのかしら? も...
……そんな事を言われても、それは無理な相談というものだ。~
「で、名前は?」~
……深呼吸して息を整え、ゆっくりと落ち着いて口を滑らさない...
「名前は……ありません。私のような力無き者には、名前など与...
声を上擦らせながらも、どうにか言葉を搾り出して答える。~
「そう、分かったわ。で、あそこにいた訳は?」~
私はここに辿り着いた理由を、事細かく正確に喋った。~
今更嘘を吐いても仕方が無いし、もしバレたりでもしたらそれ...
「なるほどね……結構苦労してるのね、見た目に似合わず」~
「そそそそんな、めっそうもないっ!!」~
思わぬ言葉をかけられて、ブンブン首を横に振り、手をバタバ...
そんな私の様子に、一瞬ではあるが目前の吸血姫に笑みが浮か...
~
~
~
「そうね……それじゃあ、こうしましょうか。~
あなた、私と契約なさい」~
~
……………………えーと。~
~
「あの図書館は広いでしょう? パチェ一人だと管理が大変み...
だから、あなたにその手伝いでもお願いしようかと思うのだ...
~
……………………それはつまり。~
~
「そうすれば、あなたもあの中で生きられるし、一石二鳥でし...
……どうかしら」~
~
……………………生きられる。死ななくてもいい。~
~
「……ちょっと」~
~
……………………生きたい。死にたくない。私は……わたしはっ……~
~
~
~
「あ・な・た?」~
「はっ、はいぃいいぃっ!?」~
……ヤバい。またやってしまった。ますます死地に近くなる。あ...
「人の話を聞かないのって、私の嫌いなタイプなんだけど」~
「ああぁあぁごめんなさい申し訳ございません、お願いですか...
平身低頭、額を床にぶつけそうになるほど頭を下げて許しを乞...
「……ぷっ」~
「……?」~
「アッハハハハハハハハ……そういう事ね。いつ私があなたを殺...
思いがけない言葉。それはまるで、天恵のように聴こえた。……...
「あ……はは、は……」~
「で、本題に戻るけど。あなた、私と契約なさい」~
先程の言葉がもう一度繰り返される。要するに、私を使い魔に...
「質問、文句等あればどうぞ」~
「全く何もありません! どーか宜しくお願いします!!」~
急いで立ち上がり、直立不動の姿勢で何度も何度も頭を下げる...
どの道ここ以外では、魔力の補給が出来ずに朽ちるのみなのだ...
そんな私の様子を見て、またおかしそうに笑われた。が、不思...
「それじゃ決まりね。私はレミリア・スカーレット。~
呼び方は……そうね、他の者の手前もあるし『お嬢様』と呼ん...
「はっ、はい、分かりま……畏まりました、えっと……お嬢様」~
慣れない言葉遣いの為、思わず地が出そうになるのをぐっと堪...
~
~
~
「うふふ、宜しい。……それじゃ早速だけれど、契約を交わしま...
そう言ってお嬢様はつかつかと私の目前に寄り、私の頬に手を...
「ん!? んっ……んふっ……うぅ……」~
ぴちゃ……ちゅっ……くちゅっ……~
お嬢様の舌が私の舌と睦みあい、絡ませ、蠢く。~
その柔らかい肉を出し入れされる度、まるで咥内を犯されてい...
「ふぅん……ん……ちゅう………………ふぅ」~
時間にしてはほんの十秒にも満たなかっただろうが、体感とし...
「んぁ……え……っと、その……」~
「何目を白黒させているのよ。……まさかあなた、契約の結び方...
「そそそそそんな事………………あります………………」~
そうなのだ。私ははっきり言って力が無い。だから、私と契約...
……自分自身が悲しくなった。~
「あなた……本当に悪魔なの? その尻尾も、飾り物じゃないで...
「ちっ、違いますよぉ、ほら、こうやってちゃ~んと……」~
身の潔白と悪魔である事の証明の為、ぴょこぴょこと尻尾を動...
「作り物じゃなさそうね……でも、まだ信用できないわ」~
「それじゃあどうすれば……ひゃうっ!?」~
~
ぎゅっ。突然お嬢様に、私の尻尾をつかまれた。途端に全身を...
~
「ほら、これはどうかしら……?」~
「あっ、し、尻尾は駄目ですっ……ひぁっ……!」~
さわっ、さわっ。両手で尻尾をくすぐるように、全体を満遍な...
その度に、そこから伝わる刺激で体がビクンと跳ねる。~
「はっ、ふぅん、ひゃっ……そこ、駄目ですぅ……んぁあっ!」~
「あらあら……どうやら本物みたいね、この尻尾」~
他の悪魔はどうか知らないけど、私にとって尻尾は一番の性感...
こんな感じで優しく弄られると、その……体が、熱くなって……~
「あっはぁっ、くふぅ、はっ、あはっ……」~
「あなた、可愛い所あるじゃない……うふふ、気に入ったわ。~
それじゃあ、こんな事したら、どうなるのかしら……?」~
「んあっ、はぁん…………!?~
だっ、駄目ですお嬢様、それは…………きゃぅんっ!!」~
じゅるっ……三角形になっている私の尻尾の先端を、お嬢様の小...
平たく言えば、尻尾を咥えたのだ。その間も両手は尻尾を握っ...
「あむ……ちゅるっ……んふっ……れる……」~
ざらついた舌が、満遍なく先端を舐り、しゃぶって、唾液を絡...
「か……はぅん……だめ……で、すっ……ふぁあっ……」~
「ぷはっ……尻尾一つでこんなになるなんて……うふふ、面白いか...
「きゃっ……はっ……くうぅううぅんんんっ……!!」~
再度咥え込まれ、さらに今度は手と一緒に頭も上下にストロー...
「んっ……ちゅるっ……じゅる、くじゅっ……ちゅぱっ……」~
その度に、痺れるような快感が尻尾を通して全身に伝わり、尻...
だけど……~
「ちゅぽっ……ふぅ、どうかしら。そろそろイッちゃう?」~
「んふぅ……は、だっ、駄目なんですぅ……」~
「あら、まだ足りないのかしら。じゃあもっと……」~
「いっ、いえ、違うんですっ……実は……尻尾だけじゃ、イケない...
~
……そうなのだ。尻尾は確かに性感帯だが、それだけではイケな...
性への欲求が高まるばかりで、それ以上の高みへ昇りつめる為...
アソコをどうにかしなければならない訳で。~
実はさっきから我慢しているのだけれど、お嬢様の手前それを...
という訳で、太腿を擦り合わせてどうにか耐えていたのだが……~
~
「へぇ……面白いわねぇ。だからさっきからずっともじもじして...
「あ……バレバレでしたか?」~
「えぇ」~
……ヤバい。でももう我慢も限界で……~
「もうちょっと苛めてあげようと思ってたけど……まぁいいわ。~
それじゃあ、契約の儀に移ろうかしら」~
そう言うとお嬢様は、おもむろに身に纏っていた衣服を脱ぎ始...
それはとても白く、繊細で、触れれば壊れてしまいそうで、で...
「あなたも脱いで」~
「……はい」~
促されて、素直に着衣を脱ぎ捨てる。濡れてぐしょぐしょにな...
「あらあら……もうこんなにしちゃって」~
「もっ、申し訳ございません!!」~
ぺこぺこと頭を下げる私を制して、お嬢様のやはり白く細い指...
くちゅっ……~
「ふあぁああっ!?」~
ビクン、と体が一度、大きく跳ねた。~
「ほら、あなたの尻尾、私の膣に入れて……~
私もこんなに濡れちゃった……」~
意識を支えてお嬢様の下腹部に目をやると、確かにお嬢様のア...
尻尾を動かして先端をその狭い入り口にあてがうと、お嬢様の...
「それじゃあ、いいわよ……思いっきり入れちゃって……」~
すでに快楽で頭が回らなくなっていた私は、お嬢様の言うがま...
~
じゅぷううううぅううぅぅぅうっ……!!~
~
「ふああぁああ゛あぁ゛ぁあ゛っ!!!」~
「んああぁああぁああぁぁぁあっ!!!」~
嬌声をあげて、お嬢様の足がガクガクと震える。私も濃密な媚...
お互いに、相手の体を支えにして何とか立っているという状態...
「あはぁっ……ほ、ほら……もっと動かして……っ!」~
「は、はいぃ……」~
ぐちゅ、じゅぽっ、じゅぼっ、ぐじゅぅっ!!~
尻尾を出し入れする度に、お嬢様の愛液が溢れ出て床を汚し、...
お嬢様も負けじと指を私の膣に突っ込んで、ピストン運動を繰...
「あっ、あっあっ……イッ、尻尾、イイわ、気持ちいいっ……!!」~
「ひゃふぅっ、あぅっ、きゃうぅぅっ、私も、指、気持ちイイ...
ずぷっ、じゅぼぉっ、くちゅっ、じゅくっ、ちゅぷっ、ぐちゅ...
お嬢様の膣内を犯す尻尾と、私の膣内を犯す指。あとから溢れ...
「尻尾の先っちょ、膣内を引っかいて……す、ごすぎっ……ひぁあ...
「なか、擦っちゃやぁっ……あっ、はぁあんっ、ふぅんっ、あは...
いつしか私たちは抱き合い、首筋にキスをし、硬くなった胸の...
その内頭はますます白くなり、眩しすぎる光が、少しずつ広が...
「あ、イ、イキそうっ……ね、あなたは……イッちゃう……んぁっ……...
「は、はひっ、わた、しも……イッ……ちゃいそうで……くふぅん……...
~
~
そして。~
私の尻尾がお嬢様の再奥の璧を小突いた時。~
お嬢様の指が私の秘芯を抓んだ時。~
光が、弾けた。~
~
「あっあっあっ……イッ……イッちゃう、イ……クぅっ……!!」~
「ひぁっ、そこ、らめれっ……すっ……はぅ、きっ、きちゃいます...
~
~
「あはあ゛ぁああ゛ぁ゛あああ゛ぁあ゛あぁぁ゛ぁああ゛ぁ゛...
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私たちは、そのまま、抱き合うようにして、光の中に、溶け合...
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「……じゃあ、これで契約締結ね。これからあなたは私の使い魔」~
「はい、宜しくお願いします、マスター」~
「マスター……悪くないけど、ちょっとこそばゆいわね。やっぱ...
「はい、マス……お嬢様」~
悪魔の契約―――――それは性行為―――――により、私はお嬢様の使い...
私の仕事は図書館の司書……パチュリーという図書館の魔女の補...
あの図書館にいる限り、私は魔力に枯渇する事もない。雨風や...
「……それで、あなたの名前なんだけど」~
「……名前、ですか」~
「そう、名前」~
「私には……名前が、ありません」~
―――――そう。私のような力の無い、所謂小悪魔には名前など与え...
悪魔にとって、名前というのは力ある強者だけが持ちうる栄誉...
「ううん、そうじゃなくて……それはさっき聞いたわ。~
だけど、これからここで働くのに、名前が無いと呼ぶのに困...
「……申し訳ございません」~
「うふふ……だから、私が名前を付けてあげるわ」~
「そっ、そんな滅相も無い!」~
「私があなたを認めて名前を付けるのよ。遠慮する必要は無い...
あぁ、何と恐れ多い事だろう。こんな私が、名前を持つ事を許...
「じゃあ……そうね、これからあなたは『ミア』と名乗りなさい」~
「ミア…………」~
「そう。宜しくね、『ミア』」~
~
お嬢様が私を『ミア』と呼んだ、その時。~
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「んっ……んああぁああぁっ!?」~
~
突然力が、感じた事の無い力が、全身を駆け巡った。~
~
「こっ、これは……?」~
「『言霊』って分かるかしら?~
あなたはその名を持つ事により、私の五分の一の力を行使出...
……まぁ、実際に扱えるのは、もっと少ないでしょうけどね」~
「つまりこれは……お嬢様の……?」~
「そういう事。あなたがミアと呼ばれる限り、あなたと私は霊...
それなりに力もある筈だから、侵入者とかがいたら叩き出し...
「あっ……ああっ……ありがとうございますっ!!!!!」~
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額が膝にぶつかるかという位に腰を折り曲げて、深々と頭を下...
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消えかかっていた私を救い、名を与え、居場所まで頂いて。~
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その時私は誓った。何があっても、この命に代えても、私はお...
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そんな私の誓いが試される時は、思いの外すぐにやってきた。~
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だから、私は――――――――――~
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「侵入者発見! 行くわよ、覚悟なさい!!!」~
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―完―~
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公式っぽい小悪魔とレミリアで。~
俺設定は勘弁な。~
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書いたの→marvs [アーヴ ◆arvsHiKSeA]
終了行:
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殺される。~
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私は今、とある館の主の前にいる。私が図書館の中を漂って...
魔界を出て行く当てのなかった私は、魔力を失い疲弊しきって...
ここはだだっ広い部屋の中に魔力が充満していて、それを吸収...
馬鹿みたいに広いし、こっそりここに居座ろう……そんな事を考...
私は逆らう事も出来ず、ある紅い一室に連れて行かれた。~
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「……で、あなたはどうしてあそこにいたのかしら」~
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目の前にいるのは、あの「紅い悪魔」レミリア・スカーレッ...
その名は幻想郷のみならず、魔界にも知れ渡っている。~
この悪魔の手に掛かれば、私など一瞬で消し飛ばせる事だろう...
そうなれば私は……私という存在は、転生する事も適わず永遠の...
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「……まぁ、あなた一人いた所でどうって事はないのだけれど」~
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……さっきから体の震えが止まらない。全身から汗が噴き出し...
あの目に睨まれるだけで、全身が石のように硬直して指一本動...
格が違いすぎる……本来ならはお目通しも適わない筈の雲の上の...
その、幼い吸血姫に、私の生殺与奪は握られているのだ。~
……否、生などある筈もない。私は不法侵入者なのだから。~
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「……とりあえず、あなたの名前を……」~
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……嫌だ。死にたくない。~
……魔力を失い消えかかっていた所に、奇跡的に流れ着いた安住...
……の筈、だった。施設があれば、当然その場を支配する者がい...
……嫌だ……いやだいやだいやだ…………!!~
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「……ちょっと? さっきからあなた、聞いているのかしら?」~
「はっ、はいぃっ!?」~
驚いて思わず素っ頓狂な声を上げる。……ヤバい。心象を悪くす...
「ボーッとして、心ここにあらず……私の話、聞いてなかったで...
「いっ、いえ、そんな事は決して……」~
「じゃあ答えて、私の質問に」~
「えっ、えーとっ、私は魔界から来た……」~
ギロリ。目一杯睨まれる。あぁ~、違ったのか……? まずいま...
「はぁ……あのね、何をそんなにびくついているのかしら? も...
……そんな事を言われても、それは無理な相談というものだ。~
「で、名前は?」~
……深呼吸して息を整え、ゆっくりと落ち着いて口を滑らさない...
「名前は……ありません。私のような力無き者には、名前など与...
声を上擦らせながらも、どうにか言葉を搾り出して答える。~
「そう、分かったわ。で、あそこにいた訳は?」~
私はここに辿り着いた理由を、事細かく正確に喋った。~
今更嘘を吐いても仕方が無いし、もしバレたりでもしたらそれ...
「なるほどね……結構苦労してるのね、見た目に似合わず」~
「そそそそんな、めっそうもないっ!!」~
思わぬ言葉をかけられて、ブンブン首を横に振り、手をバタバ...
そんな私の様子に、一瞬ではあるが目前の吸血姫に笑みが浮か...
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「そうね……それじゃあ、こうしましょうか。~
あなた、私と契約なさい」~
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……………………えーと。~
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「あの図書館は広いでしょう? パチェ一人だと管理が大変み...
だから、あなたにその手伝いでもお願いしようかと思うのだ...
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……………………それはつまり。~
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「そうすれば、あなたもあの中で生きられるし、一石二鳥でし...
……どうかしら」~
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……………………生きられる。死ななくてもいい。~
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「……ちょっと」~
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……………………生きたい。死にたくない。私は……わたしはっ……~
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「あ・な・た?」~
「はっ、はいぃいいぃっ!?」~
……ヤバい。またやってしまった。ますます死地に近くなる。あ...
「人の話を聞かないのって、私の嫌いなタイプなんだけど」~
「ああぁあぁごめんなさい申し訳ございません、お願いですか...
平身低頭、額を床にぶつけそうになるほど頭を下げて許しを乞...
「……ぷっ」~
「……?」~
「アッハハハハハハハハ……そういう事ね。いつ私があなたを殺...
思いがけない言葉。それはまるで、天恵のように聴こえた。……...
「あ……はは、は……」~
「で、本題に戻るけど。あなた、私と契約なさい」~
先程の言葉がもう一度繰り返される。要するに、私を使い魔に...
「質問、文句等あればどうぞ」~
「全く何もありません! どーか宜しくお願いします!!」~
急いで立ち上がり、直立不動の姿勢で何度も何度も頭を下げる...
どの道ここ以外では、魔力の補給が出来ずに朽ちるのみなのだ...
そんな私の様子を見て、またおかしそうに笑われた。が、不思...
「それじゃ決まりね。私はレミリア・スカーレット。~
呼び方は……そうね、他の者の手前もあるし『お嬢様』と呼ん...
「はっ、はい、分かりま……畏まりました、えっと……お嬢様」~
慣れない言葉遣いの為、思わず地が出そうになるのをぐっと堪...
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「うふふ、宜しい。……それじゃ早速だけれど、契約を交わしま...
そう言ってお嬢様はつかつかと私の目前に寄り、私の頬に手を...
「ん!? んっ……んふっ……うぅ……」~
ぴちゃ……ちゅっ……くちゅっ……~
お嬢様の舌が私の舌と睦みあい、絡ませ、蠢く。~
その柔らかい肉を出し入れされる度、まるで咥内を犯されてい...
「ふぅん……ん……ちゅう………………ふぅ」~
時間にしてはほんの十秒にも満たなかっただろうが、体感とし...
「んぁ……え……っと、その……」~
「何目を白黒させているのよ。……まさかあなた、契約の結び方...
「そそそそそんな事………………あります………………」~
そうなのだ。私ははっきり言って力が無い。だから、私と契約...
……自分自身が悲しくなった。~
「あなた……本当に悪魔なの? その尻尾も、飾り物じゃないで...
「ちっ、違いますよぉ、ほら、こうやってちゃ~んと……」~
身の潔白と悪魔である事の証明の為、ぴょこぴょこと尻尾を動...
「作り物じゃなさそうね……でも、まだ信用できないわ」~
「それじゃあどうすれば……ひゃうっ!?」~
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ぎゅっ。突然お嬢様に、私の尻尾をつかまれた。途端に全身を...
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「ほら、これはどうかしら……?」~
「あっ、し、尻尾は駄目ですっ……ひぁっ……!」~
さわっ、さわっ。両手で尻尾をくすぐるように、全体を満遍な...
その度に、そこから伝わる刺激で体がビクンと跳ねる。~
「はっ、ふぅん、ひゃっ……そこ、駄目ですぅ……んぁあっ!」~
「あらあら……どうやら本物みたいね、この尻尾」~
他の悪魔はどうか知らないけど、私にとって尻尾は一番の性感...
こんな感じで優しく弄られると、その……体が、熱くなって……~
「あっはぁっ、くふぅ、はっ、あはっ……」~
「あなた、可愛い所あるじゃない……うふふ、気に入ったわ。~
それじゃあ、こんな事したら、どうなるのかしら……?」~
「んあっ、はぁん…………!?~
だっ、駄目ですお嬢様、それは…………きゃぅんっ!!」~
じゅるっ……三角形になっている私の尻尾の先端を、お嬢様の小...
平たく言えば、尻尾を咥えたのだ。その間も両手は尻尾を握っ...
「あむ……ちゅるっ……んふっ……れる……」~
ざらついた舌が、満遍なく先端を舐り、しゃぶって、唾液を絡...
「か……はぅん……だめ……で、すっ……ふぁあっ……」~
「ぷはっ……尻尾一つでこんなになるなんて……うふふ、面白いか...
「きゃっ……はっ……くうぅううぅんんんっ……!!」~
再度咥え込まれ、さらに今度は手と一緒に頭も上下にストロー...
「んっ……ちゅるっ……じゅる、くじゅっ……ちゅぱっ……」~
その度に、痺れるような快感が尻尾を通して全身に伝わり、尻...
だけど……~
「ちゅぽっ……ふぅ、どうかしら。そろそろイッちゃう?」~
「んふぅ……は、だっ、駄目なんですぅ……」~
「あら、まだ足りないのかしら。じゃあもっと……」~
「いっ、いえ、違うんですっ……実は……尻尾だけじゃ、イケない...
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……そうなのだ。尻尾は確かに性感帯だが、それだけではイケな...
性への欲求が高まるばかりで、それ以上の高みへ昇りつめる為...
アソコをどうにかしなければならない訳で。~
実はさっきから我慢しているのだけれど、お嬢様の手前それを...
という訳で、太腿を擦り合わせてどうにか耐えていたのだが……~
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「へぇ……面白いわねぇ。だからさっきからずっともじもじして...
「あ……バレバレでしたか?」~
「えぇ」~
……ヤバい。でももう我慢も限界で……~
「もうちょっと苛めてあげようと思ってたけど……まぁいいわ。~
それじゃあ、契約の儀に移ろうかしら」~
そう言うとお嬢様は、おもむろに身に纏っていた衣服を脱ぎ始...
それはとても白く、繊細で、触れれば壊れてしまいそうで、で...
「あなたも脱いで」~
「……はい」~
促されて、素直に着衣を脱ぎ捨てる。濡れてぐしょぐしょにな...
「あらあら……もうこんなにしちゃって」~
「もっ、申し訳ございません!!」~
ぺこぺこと頭を下げる私を制して、お嬢様のやはり白く細い指...
くちゅっ……~
「ふあぁああっ!?」~
ビクン、と体が一度、大きく跳ねた。~
「ほら、あなたの尻尾、私の膣に入れて……~
私もこんなに濡れちゃった……」~
意識を支えてお嬢様の下腹部に目をやると、確かにお嬢様のア...
尻尾を動かして先端をその狭い入り口にあてがうと、お嬢様の...
「それじゃあ、いいわよ……思いっきり入れちゃって……」~
すでに快楽で頭が回らなくなっていた私は、お嬢様の言うがま...
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じゅぷううううぅううぅぅぅうっ……!!~
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「ふああぁああ゛あぁ゛ぁあ゛っ!!!」~
「んああぁああぁああぁぁぁあっ!!!」~
嬌声をあげて、お嬢様の足がガクガクと震える。私も濃密な媚...
お互いに、相手の体を支えにして何とか立っているという状態...
「あはぁっ……ほ、ほら……もっと動かして……っ!」~
「は、はいぃ……」~
ぐちゅ、じゅぽっ、じゅぼっ、ぐじゅぅっ!!~
尻尾を出し入れする度に、お嬢様の愛液が溢れ出て床を汚し、...
お嬢様も負けじと指を私の膣に突っ込んで、ピストン運動を繰...
「あっ、あっあっ……イッ、尻尾、イイわ、気持ちいいっ……!!」~
「ひゃふぅっ、あぅっ、きゃうぅぅっ、私も、指、気持ちイイ...
ずぷっ、じゅぼぉっ、くちゅっ、じゅくっ、ちゅぷっ、ぐちゅ...
お嬢様の膣内を犯す尻尾と、私の膣内を犯す指。あとから溢れ...
「尻尾の先っちょ、膣内を引っかいて……す、ごすぎっ……ひぁあ...
「なか、擦っちゃやぁっ……あっ、はぁあんっ、ふぅんっ、あは...
いつしか私たちは抱き合い、首筋にキスをし、硬くなった胸の...
その内頭はますます白くなり、眩しすぎる光が、少しずつ広が...
「あ、イ、イキそうっ……ね、あなたは……イッちゃう……んぁっ……...
「は、はひっ、わた、しも……イッ……ちゃいそうで……くふぅん……...
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私の尻尾がお嬢様の再奥の璧を小突いた時。~
お嬢様の指が私の秘芯を抓んだ時。~
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「あっあっあっ……イッ……イッちゃう、イ……クぅっ……!!」~
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「あはあ゛ぁああ゛ぁ゛あああ゛ぁあ゛あぁぁ゛ぁああ゛ぁ゛...
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私たちは、そのまま、抱き合うようにして、光の中に、溶け合...
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「はい、宜しくお願いします、マスター」~
「マスター……悪くないけど、ちょっとこそばゆいわね。やっぱ...
「はい、マス……お嬢様」~
悪魔の契約―――――それは性行為―――――により、私はお嬢様の使い...
私の仕事は図書館の司書……パチュリーという図書館の魔女の補...
あの図書館にいる限り、私は魔力に枯渇する事もない。雨風や...
「……それで、あなたの名前なんだけど」~
「……名前、ですか」~
「そう、名前」~
「私には……名前が、ありません」~
―――――そう。私のような力の無い、所謂小悪魔には名前など与え...
悪魔にとって、名前というのは力ある強者だけが持ちうる栄誉...
「ううん、そうじゃなくて……それはさっき聞いたわ。~
だけど、これからここで働くのに、名前が無いと呼ぶのに困...
「……申し訳ございません」~
「うふふ……だから、私が名前を付けてあげるわ」~
「そっ、そんな滅相も無い!」~
「私があなたを認めて名前を付けるのよ。遠慮する必要は無い...
あぁ、何と恐れ多い事だろう。こんな私が、名前を持つ事を許...
「じゃあ……そうね、これからあなたは『ミア』と名乗りなさい」~
「ミア…………」~
「そう。宜しくね、『ミア』」~
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お嬢様が私を『ミア』と呼んだ、その時。~
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「んっ……んああぁああぁっ!?」~
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突然力が、感じた事の無い力が、全身を駆け巡った。~
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「こっ、これは……?」~
「『言霊』って分かるかしら?~
あなたはその名を持つ事により、私の五分の一の力を行使出...
……まぁ、実際に扱えるのは、もっと少ないでしょうけどね」~
「つまりこれは……お嬢様の……?」~
「そういう事。あなたがミアと呼ばれる限り、あなたと私は霊...
それなりに力もある筈だから、侵入者とかがいたら叩き出し...
「あっ……ああっ……ありがとうございますっ!!!!!」~
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額が膝にぶつかるかという位に腰を折り曲げて、深々と頭を下...
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消えかかっていた私を救い、名を与え、居場所まで頂いて。~
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その時私は誓った。何があっても、この命に代えても、私はお...
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そんな私の誓いが試される時は、思いの外すぐにやってきた。~
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だから、私は――――――――――~
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「侵入者発見! 行くわよ、覚悟なさい!!!」~
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―完―~
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公式っぽい小悪魔とレミリアで。~
俺設定は勘弁な。~
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書いたの→marvs [アーヴ ◆arvsHiKSeA]
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