とうほうネチョロダ/国雷への子守歌
をテンプレートにして作成
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
単語検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
頼るべき月明かりも無く黒瑠璃に染まりし空の下、ただ我が...
――急がねば。~
既に里より一里は離れ、人間が踏み込めば無事では済まない...
日が別つ禁域、夜雀が潜みし道へと……~
「ではやはり、若長は夜雀めに?」~
陰鬱とした時間の中で、何度となく繰り返される問い。未だ...
~
「白沢様、一大事にございます」~
「どうなされた、長殿?」~
童と家で遊んでいた夜分、血相を変えた長が駆けつけ、口早...
「隣村に使いへ出した家の放蕩息子めが、この時分になっても...
「何と! ……今は妖怪共の刻、急ぎ出迎えに行かなくては」~
「白沢様、お頼み、出来ますか?」~
長に言われるまでもなかった。~
「……けいさま、おでかけ?」~
「すまないなみんな、今日はお開きだ。また明日、な?」~
「……うん、またあした。けいさま、おきをつけて」~
「おきをつけてー」~
童の笑顔と約束を交わし、闇へと疾る。~
~
「……そうだ、里の者をお守りするのが私の役目、誰一人夜雀め...
信念も新たに、雨上がりのぬかるむ道をものともせず、足跡...
不意に、何か聞こえる。~
「歌? もしや、夜雀の」~
もはや足で探す必要はない。歌声の方角へ向き直り、木々の...
「見つけたぞ夜雀め、若長を返して貰おうか!」~
幸い若長は木にもたれかけるようにして、眠っている。側に...
「貴方はまさか、あの里の」~
警告から瞬時に三つの長槍を作り、投げつける。~
……避けようともしない夜雀。よほど自信があるのか、それと...
「去れ、今ならまだ見逃してやる。二度と里の者に手を出すな...
「私、は……」~
一瞬の戸惑い、そして強い蒼の眼差しが向けられる。~
「私の、私達の邪魔をしないでっ」~
「そうか、では仕方がない。力ずくでもわからせてやる!」~
隠、と静かな音を立て視界一帯が結界の影響下に入り、夜雀...
「あっ! ぁあッ……ぅッ」~
翼を休めたまま動かない夜雀。何が狙いかわからない。だが...
……殺しはしないが二度と消えぬ恐怖を刻み、追い返す。非情...
「どうした、命乞いをするくらいならば失せろ!」~
「――いやっ!」~
たいした抵抗は見せない癖に、視線だけは鋭く強い。危険だ...
印を重ねると同時、開閉しながら無数の光を降り注ぐ。前に...
……どうした、何故反撃しない。一体何を企んでいる!?~
「お止め下さい白沢さ――ぐッ、ぁ……まッ」~
「なっ!? 若長! くっ」~
いつのまに気がついておられたのか、飛び出してその身を晒...
「繁也さん! ……そんな」~
「ルール、よかった……君が無事で」~
何故だ、何故そこで見つめ合う? これではまるで……~
「――目を覚ますのです。夜雀の誘いに乗ってはなりません!」~
まるで、恋人同士の逢い引きではないか。~
「違う! 私は、私の意志で彼女と」~
「お願いです、私達のことは……どうか」~
人と妖怪の心が通じ合う? 愛し合うことが出来る、だと?...
「退きなさい、このままでは貴方もただでは済みませんよ」~
「嫌だ、もう彼女を傷つけたくないんだ。例え白沢様と言えど...
「退きなさい!」~
「嫌だ、絶対に退くものかっ!」~
仇を見る目で睨みつけられる。一体何が、彼をここまで変え...
「……長に頼まれた手前、私もこのまま帰るに帰れません。そこ...
地に降り立ち、距離を詰めながら問う。~
夜雀を支え、間に割って入るように立つ若長。里で見る頼り...
「彼女はもうほとんど飛べないんだ。私が側に居てあげないと...
「人間と妖怪ではしょせん住む世界が違います。お二人を受け...
「…………はい」~
一瞬の迷い、唾を飲み下す音。だが答えは変わらない、決意...
「そう、ですか」~
こうなっては、諦めざるを得ない。視線をきつく、長槍を作...
「くっ……」~
怯える夜雀を手で庇いながら、一歩後退。視線は未だ変わら...
「繁也殿、お幸せに。どうかお達者で」~
私の負けだ。槍を手の中で砕き、光に変えて空へ散らす。二...
「白沢様! ……ありがとうございます」~
「あ、ありがとう」~
これでいい。~
私は人を護る者。人の幸せを願う者。だから、これでいいの...
この二人ならば、決して道を違えることはないだろう。~
~
後ろ髪を引かれる思いに逆らいながら、来た道を行く。~
「あやつめ、いい顔をするようになって。ふふっ」~
私にとっては初めての失態だが、心は晴れやかだった。人を...
愛が人を変える。経験のない感情だが、もしそうだとしたら...
里はひっそりと静まり返り、外に人影はない。長の家だけが...
……心が、痛んだ。だが後悔はすまい、私が責任を持って認め...
「お帰りになられましたか、白沢様。ささっ、どうぞ上座へ」~
人々の期待に満ちた眼差しが痛い。そう感じるのは、結果的...
無下に断ることも出来ず、集まった男達に誘われるまま上座...
「さぞお疲れでしょう。今、甘露をお持ちいたしますので」~
「どう……ぞ」~
そう言って差し出された下男の手が、緊張の性か震えている。~
「ああ、ありがとう」~
少しでも心が穏やかになるよう、努めて優しく言う。どうし...
全員が固唾を呑んで私を見守っていた。視線がきつい、悪意...
どちらかと言えば張りつめた空気の性で乾いた口内に、ほん...
「……その、すまない、若長は」~
「夜雀めにたぶらかされた、と?」~
「な、何故それを!?」~
いきなり核心に迫る一言。もしや、長は最初から何か知って...
「残念ですなあ、白沢様ならばあやつを止められるとご期待し...
「わしらは白沢様を信じておったのに」~
「これからこの里は、どうなることか」~
「もう……お終いだ。みんなみんな妖怪に食われちまうんだ」~
男達が取り囲み、迫り寄る。みな必死の形相で、輪を縮めて...
「お、長……私は」~
何を言おうとしているのだ、私は。どんな言葉を言ったとこ...
「止むを得ませんな。かくなる上は白沢様にお子を孕んで貰い...
「子、だと? ま、まさかお前達……や、止めよ、止めよ!」~
幾つもの手が、私の全身を瞬く間に覆い尽くす。太い節くれ...
「おい、縄さ貸せ」~
「へい」~
「あぁぁ……こんな、こんなつもりで――うぁっ」~
意志に反して身体が動かない。全身が火照り、脳内で暗い情...
私は、私が今まで守ってきた者達の手で、これから犯される...
心の中で最も冷静な部分が、冷たくそう告げる。~
「白沢様の肌、柔けぇ」~
「ひゃっ!? や、止め……ぁ、そんなところを触るな!」~
「おい、楽しんでないでお運びすんの手伝え! 蔵さ行くぞ」~
「へーい」~
~
冷たい夜風が火照った身体を冷ましていく。それ以外は考え...
わかっている。これから行われることはこの身にかせられた...
「よし、梁に引っかけえ」~
「へい」~
両手を縛り上げた縄が張り、身体が吊り下げられる。この闇...
「では、後は任せたでな」~
「本当によろしいので?」~
「ああ、子を成した者には次期長を任せてもいいくらいだ。し...
「へい!」~
蔵の戸が閉ざされ、残ったのは四人の若い衆。ろうそくの灯...
「白沢様、わしらとしても本意ではないのですが……これも里の...
「わかっている。お前達の好きにし――いや、ま、まて……せめて...
何だか変な気分だった。これから行われるのは拷問に等しい...
「で、どうすりゃいいんだろうか?」~
「さあなあ?」~
「気持ちよくしてあげれ、言われてっから……そうすりゃいいん...
……大丈夫なのか? 別の意味で不安になってくる。~
「おりゃあ胸さ揉んでみるか」~
「んじゃわしは肩を」~
「そんならわしは脚揉んで、気持ちよくしてみっか」~
「……待て、お前達それは違――ぁっ、そっそこは……あっているの...
胸が服にこすれ、痺れるような甘い感覚が身体を満たしてい...
まさか、あの煎茶に?~
「お? 白沢様気持ちよさそうだ。よし、もっと強く揉むか」~
「ぁあ! ぃ、痛い……そんなに、つ、強く」~
「頭ぁ、白沢様痛がってるでねぇか!」~
「――申し訳ねぇ、申し訳ねぇだ白沢様。お、お許しをっ」~
「ッ……いやいい、さっきの調子で続けてみてくれ」~
困った。幾ら私が普段博識だと言われていても、それは妖怪...
「ん? 何だかぁこの液体は」~
「どした?」~
「――んぅ!」~
「ほれ白沢様のここ、涎みたいに溢れてきなさる」~
男の声に釣られ、他の男達もスカートの下に潜り込んでいく...
「不思議かぁ」~
「ありがたや、ありがたや」~
「……そんなところに息を吹きかけないで、っ、くれ」~
「あ、ひょっとしてこれが濡れるってことか?」~
「かもしんねぇなあ」~
生暖かい息がかかる度に、身体の奥が熱くなる。容易に脳を...
「んじゃ、これでおれらのコイツを入れて、中に出せばいいの...
「……そう、なの――くあぁぁぁぁッ!? ひッ、ぅあ……はッ、は」~
「し、白沢様!?」~
身体が焼けるように痛い。皮膚を裂く痛みとは違う、直接内...
「え、えらいこっちゃ血が」~
「頭、一度抜いた方が!」~
「お、おぅ」~
「――ぃッ、ぁああ……ま、待て、痛いッ」~
刺でも突き刺されたのだろうか。私の中に差し込まれた何か...
……痛い? 何を今更なことを、痛いことは承知だったはず。...
「そ、そう言われても、抜けんので、ぉぉう!? こ、これは…...
「ぅっく、はッ……あ痛ッ。いやいい、私に構わず、っ、続け、...
「――うぉああ!? で、出るっ!! うっ」~
「ぁ? あぁっ、何……だ。熱……い、何か、出てる?」~
痛みとは違う何かが急速に、下腹部に染み渡る。熱い、粘液...
~
「はっ、はっ、はっ……ふぅー。何だか、搾り取られるような、...
気持ちよくない。どころか嫌悪感が沸いてくる。こんなこと...
「か、頭。次はわし、わしに任せて下せぇ!」~
「何だ、随分やる気だな。んじゃ交代すっか、よっ」~
「うぁああッ!? そんな、いきなり――ふぁッ」~
「うわっ、血だらけでねぇか。おい、手拭い貸せ。いや、その...
「へ、へいっ」~
心なしか、空気が変わった。淀んだと言うべきか、張りつめ...
「おーお、確かにぱっくり割れて濡れてんなあ。さて、白沢様...
「っ……や、やめろ。じっと見つめないでくれ」~
「味わうって、おめぇ罰当たりな」~
「なぁに、どうせ子供さ出来たらわしらの妻になるだけだでよ...
「ははっ、違げえねぇ。おめぇの言う通りだ」~
男達の態度が……変わっていく。~
「そんなら」~
「ああ」~
「たっぷりと楽しませて貰うか」~
「お前達? ……ま、待て、早まるな!」~
私は、これからどうなってしまうのだ? 明らかに男達の瞳...
「うるせぇ!」~
「ひっ!? ぐうッッッ!」~
「へっ、前からその態度が気に入らなかったんだ。おめぇは口...
「はッ、ぁ……んッ。や、やめ……」~
「んだぁその眼はっ!」~
「――ッ!」~
腰を乱暴に突き入れながら、男の平手が飛ぶ。~
「何だコイツ、ぶたれた途端締めつけが強くなりやがっただ。...
「なっ!? ち、違う……私は――ぁああんっ」~
「おい、見てねぇでおめぇも手伝ってやれ」~
「へへっ、待ってました」~
そしてまた一人、私にまたがり強い力で男が胸を握る。~
うっ、目の前で突き出ている黒いモノ。まさかこれが、さっ...
「ッく、こんなことで私を、どうにか出来るとで――んむぅ!?」~
「あっぁ、た、たまんねぇ……口ん中でもいい、早く出してぇ!」~
口の中に突きこまれるソレは臭く、とてもじゃないが我慢で...
だが、息が苦しい。さっきから暴れている下の男の動きも相...
「お? それよさそうだな。よし、そろそろおれもまざるか」~
「待って下せぇ、わしゃまだ出してねぇんだ。っく、こいつ腰...
「んんっ、ふっ……んっ! んむーーっ!? ……ふぁっ……ぁむ」~
臭い、臭くてたまらない。でも、それを心のどこかで欲しく...
な、何を馬鹿な!?~
「何だこの女、舌ぁ絡めて――ぅっ、そ、そこは」~
「んむっ、んんん!? んっ……んぁぁあああ!」~
「だ、ダメだ! っく、このまま出ちま――あぁ!」~
「――んヴっ!? ぁ……かっ……けほっ、けほ」~
口の中に大量の苦汁が溢れ返る。嫌だ、こんなものを飲んで...
「おいおい、どこに出してんだよおめぇは」~
「ちっ、こいつ……人がせっかく出したものを吐き出しやがって...
「はっ、あっぁあ!? いっ嫌だ……止めよ、っん、来るな!」~
何かが、来る。何だこれは、嫌だ、私……壊れる。~
「ぅっう、わしももう限界だ。出すぞぉおお!!」~
「ぁ……ゃ、ぁあ――んぁああああっ!?」~
~
「……ぃ、おい、いつまで倒れてやがる。くそっ、気絶したら面...
気絶? バカな、私が……そんな……~
「そうですか? ここは十分、っ締まりがよくて使い物になる...
「へっ、好きだなおめぇも。しかし、胸でやるってのもっ、悪...
「うっ、ん……そんなもの、ふぁあっ!? んく、近づけるんじ...
「おっ、起きたみたいですぜ。んじゃま、たっぷりと濃いのを...
身体の中で、熱い男のモノが膨れ上がる。まさか、また?~
「やっぁあああっ!? 熱……い、や……め。ああ、まだ出て……る...
「何が嫌だ、一度食らいついたらスッポンみたいに離れない穴...
「そ、それはお前達が」~
「――黙って腰を振りなっ! 何だ? 随分とねちょねちょにな...
「ぁああ、ゃ……め、くそっ」~
「おい、舌さ使って綺麗にしろ」~
口元に押しつけられる、出したばかりの男のモノ。異臭と、...
「こいつっ、どこ向いてやがる!」~
「ははっ、ここはこんなんなってんのに、他は随分と強情なこ...
「……そんなに嫌なら、鼻だろうが目ん玉だろうがすりつけて出...
こいつらは正気なのか? どいつもこいつも、思考がまとも...
大体、こんな奴らの攻めに私がいちいち反応するはずがない...
「おいおい、そりゃ本物の変態でねぇか」~
「うっせ! どこだろうが構うもんか、出して出して出しまく...
段々と頭が痺れて、考えるのが嫌になってくる。こんな、こ...
「ぁ、う……ふん、出したいなら好きなだけ中に出してろ! っ...
「た、種馬だと!? こいつっ」~
「――いいんじゃねえか? 種馬でよ。んなことより、自分が雌...
「ああそうか、いやさすが頭。なるほど雌だか、雌ねえ」~
「……黙れ」~
「ええ黙りますとも、獣らしく無駄口叩かず、お望み通りおれ...
「あっ、ま、また……いや、いやぁああああっ!?」~
考えるのが、ひどくだるい。~
「もう……だ、ぁあ!? そ――ふぅんっ! ふぁああっ!」~
身体が、熱い。~
「くっ……ぁ、きさ……まら――んぶ!? ふっ、ん……んむ、っむぅ...
気持ち……~
「はっ、あああぁ……っん、ゃぁ……ぁあ、っ! くはぁあああっ...
……い……い。~
「ぁ、ん、んぁ――止めよ、止め――ぁああ、っ、んふぁああああ...
~
「くそ、さすがに疲れて、くっ」~
「そろそろ……お開きにすっ、か」~
「腰が……腰が」~
やっと……終わるの、か?~
「汚ねぇな、こうなったら威厳も何もねぇでよ。へっ、ざまあ...
「まあそんな顔すんな、明日またたっぷりと可愛がってやっか...
「そうそう、明日は爺様達からちゃんとしたやり方聞いて、朝...
私は、何故人を守ってきたのだ。何のために……人を……~
「しかし、このままにしておくとせっかく出したのこぼれ落ち...
「なあに、その辺にあるもん詰めときゃいいさ。おい、きゅう...
な……に?~
「へ? へいっ、しばしお待ちを」~
「なぁるほど、蓋をするだか」~
「そういうこった」~
「あっ、ありやした。これで、よろしいですかい?」~
「おう、おれらのよりは貧相だが、淫乱女の相手には十分だろ...
「ふあぁあああ!?」~
ああ、また……入ってくる……ぅ。~
「へっ、こんなんなってもまだ喜んでやがる。おい、後片付け...
「へ、へいっ!」~
月明かりが、差し込む。こんな姿を……私を映さないでくれ。~
「……白沢様、今縄を」~
「……お前」~
「もうしばらく堪えて下せぇ。くっ、こいつ……随分と固ぇ」~
一人残った下男が、私を逃がそうと縄と争っているのか?~
「ま、待て……そんなことをしたら、お前が」~
「あ、あっしのことはお気になさらず、もうこれ以上白沢様が...
ああ、そうか……私は何を忘れていたんだ。そう、人の優しさ...
「そ、そうか……お前、いや、貴方の名前は?」~
「あっしに、名前なんてありやせん……あったとしても、白沢様...
「……そうか、残念だ」~
縄がほどける。自由になった腕で、私は……~
「ありがとう、心優しき人よ。おかげで、私はもう一度人を信...
彼を抱きしめた。~
「し、白沢様――む、胸、胸がっ」~
「――はっ!? ば、ばかぁ! ど、どこを見ているのだ、全く...
言ってから気づく、彼との身長差と服が破れていることに。~
「ああぁっ! ごめんなさい、ごめんなさい!」~
「あ、いや……その、すまなかったな」~
恥ずかしい、思わずわざとらしい咳払いをしてしまう。~
「……もし、貴方が今夜のことを忘れずにいたなら、その時は」~
「はい?」~
「…………いや、なんでもない。それより安心しろ、今夜のことは」~
~
『なかったことにしてやる』~
~
~
「ねんねんころり、おこ~ろりよ~」~
秋風が、里を吹き抜ける。~
「けいさまー、なにをうたってるでよ?」~
「ん? 子守歌を、な」~
やはり、あの夜のことを覚えている者は、誰一人いなかった...
「へーっ、だれにたいして?」~
あの出来事は……私の心を変えた。一つは悪い方向に、もう一...
「……これから産まれてくる、里の子のためにだ」~
「そうなんだ。じゃあ、わたしもおうたうたって、いい?」~
「……ああ」~
~
私は子守歌を歌う。この里のために、そして……私自身のため...
~
――了――~
~
~
あとがき を書いていいのは本当はプロだけらしい そーなのk~
~
~
∧||∧ そろそろ色んな作品を書けるようにしないとなあ~
( ⌒ ヽ そう思ってHPの更新ネタだった奴を~
∪ ノ かなりひねって書いてみたものの……~
∪∪ 吊ってくr サティ
終了行:
頼るべき月明かりも無く黒瑠璃に染まりし空の下、ただ我が...
――急がねば。~
既に里より一里は離れ、人間が踏み込めば無事では済まない...
日が別つ禁域、夜雀が潜みし道へと……~
「ではやはり、若長は夜雀めに?」~
陰鬱とした時間の中で、何度となく繰り返される問い。未だ...
~
「白沢様、一大事にございます」~
「どうなされた、長殿?」~
童と家で遊んでいた夜分、血相を変えた長が駆けつけ、口早...
「隣村に使いへ出した家の放蕩息子めが、この時分になっても...
「何と! ……今は妖怪共の刻、急ぎ出迎えに行かなくては」~
「白沢様、お頼み、出来ますか?」~
長に言われるまでもなかった。~
「……けいさま、おでかけ?」~
「すまないなみんな、今日はお開きだ。また明日、な?」~
「……うん、またあした。けいさま、おきをつけて」~
「おきをつけてー」~
童の笑顔と約束を交わし、闇へと疾る。~
~
「……そうだ、里の者をお守りするのが私の役目、誰一人夜雀め...
信念も新たに、雨上がりのぬかるむ道をものともせず、足跡...
不意に、何か聞こえる。~
「歌? もしや、夜雀の」~
もはや足で探す必要はない。歌声の方角へ向き直り、木々の...
「見つけたぞ夜雀め、若長を返して貰おうか!」~
幸い若長は木にもたれかけるようにして、眠っている。側に...
「貴方はまさか、あの里の」~
警告から瞬時に三つの長槍を作り、投げつける。~
……避けようともしない夜雀。よほど自信があるのか、それと...
「去れ、今ならまだ見逃してやる。二度と里の者に手を出すな...
「私、は……」~
一瞬の戸惑い、そして強い蒼の眼差しが向けられる。~
「私の、私達の邪魔をしないでっ」~
「そうか、では仕方がない。力ずくでもわからせてやる!」~
隠、と静かな音を立て視界一帯が結界の影響下に入り、夜雀...
「あっ! ぁあッ……ぅッ」~
翼を休めたまま動かない夜雀。何が狙いかわからない。だが...
……殺しはしないが二度と消えぬ恐怖を刻み、追い返す。非情...
「どうした、命乞いをするくらいならば失せろ!」~
「――いやっ!」~
たいした抵抗は見せない癖に、視線だけは鋭く強い。危険だ...
印を重ねると同時、開閉しながら無数の光を降り注ぐ。前に...
……どうした、何故反撃しない。一体何を企んでいる!?~
「お止め下さい白沢さ――ぐッ、ぁ……まッ」~
「なっ!? 若長! くっ」~
いつのまに気がついておられたのか、飛び出してその身を晒...
「繁也さん! ……そんな」~
「ルール、よかった……君が無事で」~
何故だ、何故そこで見つめ合う? これではまるで……~
「――目を覚ますのです。夜雀の誘いに乗ってはなりません!」~
まるで、恋人同士の逢い引きではないか。~
「違う! 私は、私の意志で彼女と」~
「お願いです、私達のことは……どうか」~
人と妖怪の心が通じ合う? 愛し合うことが出来る、だと?...
「退きなさい、このままでは貴方もただでは済みませんよ」~
「嫌だ、もう彼女を傷つけたくないんだ。例え白沢様と言えど...
「退きなさい!」~
「嫌だ、絶対に退くものかっ!」~
仇を見る目で睨みつけられる。一体何が、彼をここまで変え...
「……長に頼まれた手前、私もこのまま帰るに帰れません。そこ...
地に降り立ち、距離を詰めながら問う。~
夜雀を支え、間に割って入るように立つ若長。里で見る頼り...
「彼女はもうほとんど飛べないんだ。私が側に居てあげないと...
「人間と妖怪ではしょせん住む世界が違います。お二人を受け...
「…………はい」~
一瞬の迷い、唾を飲み下す音。だが答えは変わらない、決意...
「そう、ですか」~
こうなっては、諦めざるを得ない。視線をきつく、長槍を作...
「くっ……」~
怯える夜雀を手で庇いながら、一歩後退。視線は未だ変わら...
「繁也殿、お幸せに。どうかお達者で」~
私の負けだ。槍を手の中で砕き、光に変えて空へ散らす。二...
「白沢様! ……ありがとうございます」~
「あ、ありがとう」~
これでいい。~
私は人を護る者。人の幸せを願う者。だから、これでいいの...
この二人ならば、決して道を違えることはないだろう。~
~
後ろ髪を引かれる思いに逆らいながら、来た道を行く。~
「あやつめ、いい顔をするようになって。ふふっ」~
私にとっては初めての失態だが、心は晴れやかだった。人を...
愛が人を変える。経験のない感情だが、もしそうだとしたら...
里はひっそりと静まり返り、外に人影はない。長の家だけが...
……心が、痛んだ。だが後悔はすまい、私が責任を持って認め...
「お帰りになられましたか、白沢様。ささっ、どうぞ上座へ」~
人々の期待に満ちた眼差しが痛い。そう感じるのは、結果的...
無下に断ることも出来ず、集まった男達に誘われるまま上座...
「さぞお疲れでしょう。今、甘露をお持ちいたしますので」~
「どう……ぞ」~
そう言って差し出された下男の手が、緊張の性か震えている。~
「ああ、ありがとう」~
少しでも心が穏やかになるよう、努めて優しく言う。どうし...
全員が固唾を呑んで私を見守っていた。視線がきつい、悪意...
どちらかと言えば張りつめた空気の性で乾いた口内に、ほん...
「……その、すまない、若長は」~
「夜雀めにたぶらかされた、と?」~
「な、何故それを!?」~
いきなり核心に迫る一言。もしや、長は最初から何か知って...
「残念ですなあ、白沢様ならばあやつを止められるとご期待し...
「わしらは白沢様を信じておったのに」~
「これからこの里は、どうなることか」~
「もう……お終いだ。みんなみんな妖怪に食われちまうんだ」~
男達が取り囲み、迫り寄る。みな必死の形相で、輪を縮めて...
「お、長……私は」~
何を言おうとしているのだ、私は。どんな言葉を言ったとこ...
「止むを得ませんな。かくなる上は白沢様にお子を孕んで貰い...
「子、だと? ま、まさかお前達……や、止めよ、止めよ!」~
幾つもの手が、私の全身を瞬く間に覆い尽くす。太い節くれ...
「おい、縄さ貸せ」~
「へい」~
「あぁぁ……こんな、こんなつもりで――うぁっ」~
意志に反して身体が動かない。全身が火照り、脳内で暗い情...
私は、私が今まで守ってきた者達の手で、これから犯される...
心の中で最も冷静な部分が、冷たくそう告げる。~
「白沢様の肌、柔けぇ」~
「ひゃっ!? や、止め……ぁ、そんなところを触るな!」~
「おい、楽しんでないでお運びすんの手伝え! 蔵さ行くぞ」~
「へーい」~
~
冷たい夜風が火照った身体を冷ましていく。それ以外は考え...
わかっている。これから行われることはこの身にかせられた...
「よし、梁に引っかけえ」~
「へい」~
両手を縛り上げた縄が張り、身体が吊り下げられる。この闇...
「では、後は任せたでな」~
「本当によろしいので?」~
「ああ、子を成した者には次期長を任せてもいいくらいだ。し...
「へい!」~
蔵の戸が閉ざされ、残ったのは四人の若い衆。ろうそくの灯...
「白沢様、わしらとしても本意ではないのですが……これも里の...
「わかっている。お前達の好きにし――いや、ま、まて……せめて...
何だか変な気分だった。これから行われるのは拷問に等しい...
「で、どうすりゃいいんだろうか?」~
「さあなあ?」~
「気持ちよくしてあげれ、言われてっから……そうすりゃいいん...
……大丈夫なのか? 別の意味で不安になってくる。~
「おりゃあ胸さ揉んでみるか」~
「んじゃわしは肩を」~
「そんならわしは脚揉んで、気持ちよくしてみっか」~
「……待て、お前達それは違――ぁっ、そっそこは……あっているの...
胸が服にこすれ、痺れるような甘い感覚が身体を満たしてい...
まさか、あの煎茶に?~
「お? 白沢様気持ちよさそうだ。よし、もっと強く揉むか」~
「ぁあ! ぃ、痛い……そんなに、つ、強く」~
「頭ぁ、白沢様痛がってるでねぇか!」~
「――申し訳ねぇ、申し訳ねぇだ白沢様。お、お許しをっ」~
「ッ……いやいい、さっきの調子で続けてみてくれ」~
困った。幾ら私が普段博識だと言われていても、それは妖怪...
「ん? 何だかぁこの液体は」~
「どした?」~
「――んぅ!」~
「ほれ白沢様のここ、涎みたいに溢れてきなさる」~
男の声に釣られ、他の男達もスカートの下に潜り込んでいく...
「不思議かぁ」~
「ありがたや、ありがたや」~
「……そんなところに息を吹きかけないで、っ、くれ」~
「あ、ひょっとしてこれが濡れるってことか?」~
「かもしんねぇなあ」~
生暖かい息がかかる度に、身体の奥が熱くなる。容易に脳を...
「んじゃ、これでおれらのコイツを入れて、中に出せばいいの...
「……そう、なの――くあぁぁぁぁッ!? ひッ、ぅあ……はッ、は」~
「し、白沢様!?」~
身体が焼けるように痛い。皮膚を裂く痛みとは違う、直接内...
「え、えらいこっちゃ血が」~
「頭、一度抜いた方が!」~
「お、おぅ」~
「――ぃッ、ぁああ……ま、待て、痛いッ」~
刺でも突き刺されたのだろうか。私の中に差し込まれた何か...
……痛い? 何を今更なことを、痛いことは承知だったはず。...
「そ、そう言われても、抜けんので、ぉぉう!? こ、これは…...
「ぅっく、はッ……あ痛ッ。いやいい、私に構わず、っ、続け、...
「――うぉああ!? で、出るっ!! うっ」~
「ぁ? あぁっ、何……だ。熱……い、何か、出てる?」~
痛みとは違う何かが急速に、下腹部に染み渡る。熱い、粘液...
~
「はっ、はっ、はっ……ふぅー。何だか、搾り取られるような、...
気持ちよくない。どころか嫌悪感が沸いてくる。こんなこと...
「か、頭。次はわし、わしに任せて下せぇ!」~
「何だ、随分やる気だな。んじゃ交代すっか、よっ」~
「うぁああッ!? そんな、いきなり――ふぁッ」~
「うわっ、血だらけでねぇか。おい、手拭い貸せ。いや、その...
「へ、へいっ」~
心なしか、空気が変わった。淀んだと言うべきか、張りつめ...
「おーお、確かにぱっくり割れて濡れてんなあ。さて、白沢様...
「っ……や、やめろ。じっと見つめないでくれ」~
「味わうって、おめぇ罰当たりな」~
「なぁに、どうせ子供さ出来たらわしらの妻になるだけだでよ...
「ははっ、違げえねぇ。おめぇの言う通りだ」~
男達の態度が……変わっていく。~
「そんなら」~
「ああ」~
「たっぷりと楽しませて貰うか」~
「お前達? ……ま、待て、早まるな!」~
私は、これからどうなってしまうのだ? 明らかに男達の瞳...
「うるせぇ!」~
「ひっ!? ぐうッッッ!」~
「へっ、前からその態度が気に入らなかったんだ。おめぇは口...
「はッ、ぁ……んッ。や、やめ……」~
「んだぁその眼はっ!」~
「――ッ!」~
腰を乱暴に突き入れながら、男の平手が飛ぶ。~
「何だコイツ、ぶたれた途端締めつけが強くなりやがっただ。...
「なっ!? ち、違う……私は――ぁああんっ」~
「おい、見てねぇでおめぇも手伝ってやれ」~
「へへっ、待ってました」~
そしてまた一人、私にまたがり強い力で男が胸を握る。~
うっ、目の前で突き出ている黒いモノ。まさかこれが、さっ...
「ッく、こんなことで私を、どうにか出来るとで――んむぅ!?」~
「あっぁ、た、たまんねぇ……口ん中でもいい、早く出してぇ!」~
口の中に突きこまれるソレは臭く、とてもじゃないが我慢で...
だが、息が苦しい。さっきから暴れている下の男の動きも相...
「お? それよさそうだな。よし、そろそろおれもまざるか」~
「待って下せぇ、わしゃまだ出してねぇんだ。っく、こいつ腰...
「んんっ、ふっ……んっ! んむーーっ!? ……ふぁっ……ぁむ」~
臭い、臭くてたまらない。でも、それを心のどこかで欲しく...
な、何を馬鹿な!?~
「何だこの女、舌ぁ絡めて――ぅっ、そ、そこは」~
「んむっ、んんん!? んっ……んぁぁあああ!」~
「だ、ダメだ! っく、このまま出ちま――あぁ!」~
「――んヴっ!? ぁ……かっ……けほっ、けほ」~
口の中に大量の苦汁が溢れ返る。嫌だ、こんなものを飲んで...
「おいおい、どこに出してんだよおめぇは」~
「ちっ、こいつ……人がせっかく出したものを吐き出しやがって...
「はっ、あっぁあ!? いっ嫌だ……止めよ、っん、来るな!」~
何かが、来る。何だこれは、嫌だ、私……壊れる。~
「ぅっう、わしももう限界だ。出すぞぉおお!!」~
「ぁ……ゃ、ぁあ――んぁああああっ!?」~
~
「……ぃ、おい、いつまで倒れてやがる。くそっ、気絶したら面...
気絶? バカな、私が……そんな……~
「そうですか? ここは十分、っ締まりがよくて使い物になる...
「へっ、好きだなおめぇも。しかし、胸でやるってのもっ、悪...
「うっ、ん……そんなもの、ふぁあっ!? んく、近づけるんじ...
「おっ、起きたみたいですぜ。んじゃま、たっぷりと濃いのを...
身体の中で、熱い男のモノが膨れ上がる。まさか、また?~
「やっぁあああっ!? 熱……い、や……め。ああ、まだ出て……る...
「何が嫌だ、一度食らいついたらスッポンみたいに離れない穴...
「そ、それはお前達が」~
「――黙って腰を振りなっ! 何だ? 随分とねちょねちょにな...
「ぁああ、ゃ……め、くそっ」~
「おい、舌さ使って綺麗にしろ」~
口元に押しつけられる、出したばかりの男のモノ。異臭と、...
「こいつっ、どこ向いてやがる!」~
「ははっ、ここはこんなんなってんのに、他は随分と強情なこ...
「……そんなに嫌なら、鼻だろうが目ん玉だろうがすりつけて出...
こいつらは正気なのか? どいつもこいつも、思考がまとも...
大体、こんな奴らの攻めに私がいちいち反応するはずがない...
「おいおい、そりゃ本物の変態でねぇか」~
「うっせ! どこだろうが構うもんか、出して出して出しまく...
段々と頭が痺れて、考えるのが嫌になってくる。こんな、こ...
「ぁ、う……ふん、出したいなら好きなだけ中に出してろ! っ...
「た、種馬だと!? こいつっ」~
「――いいんじゃねえか? 種馬でよ。んなことより、自分が雌...
「ああそうか、いやさすが頭。なるほど雌だか、雌ねえ」~
「……黙れ」~
「ええ黙りますとも、獣らしく無駄口叩かず、お望み通りおれ...
「あっ、ま、また……いや、いやぁああああっ!?」~
考えるのが、ひどくだるい。~
「もう……だ、ぁあ!? そ――ふぅんっ! ふぁああっ!」~
身体が、熱い。~
「くっ……ぁ、きさ……まら――んぶ!? ふっ、ん……んむ、っむぅ...
気持ち……~
「はっ、あああぁ……っん、ゃぁ……ぁあ、っ! くはぁあああっ...
……い……い。~
「ぁ、ん、んぁ――止めよ、止め――ぁああ、っ、んふぁああああ...
~
「くそ、さすがに疲れて、くっ」~
「そろそろ……お開きにすっ、か」~
「腰が……腰が」~
やっと……終わるの、か?~
「汚ねぇな、こうなったら威厳も何もねぇでよ。へっ、ざまあ...
「まあそんな顔すんな、明日またたっぷりと可愛がってやっか...
「そうそう、明日は爺様達からちゃんとしたやり方聞いて、朝...
私は、何故人を守ってきたのだ。何のために……人を……~
「しかし、このままにしておくとせっかく出したのこぼれ落ち...
「なあに、その辺にあるもん詰めときゃいいさ。おい、きゅう...
な……に?~
「へ? へいっ、しばしお待ちを」~
「なぁるほど、蓋をするだか」~
「そういうこった」~
「あっ、ありやした。これで、よろしいですかい?」~
「おう、おれらのよりは貧相だが、淫乱女の相手には十分だろ...
「ふあぁあああ!?」~
ああ、また……入ってくる……ぅ。~
「へっ、こんなんなってもまだ喜んでやがる。おい、後片付け...
「へ、へいっ!」~
月明かりが、差し込む。こんな姿を……私を映さないでくれ。~
「……白沢様、今縄を」~
「……お前」~
「もうしばらく堪えて下せぇ。くっ、こいつ……随分と固ぇ」~
一人残った下男が、私を逃がそうと縄と争っているのか?~
「ま、待て……そんなことをしたら、お前が」~
「あ、あっしのことはお気になさらず、もうこれ以上白沢様が...
ああ、そうか……私は何を忘れていたんだ。そう、人の優しさ...
「そ、そうか……お前、いや、貴方の名前は?」~
「あっしに、名前なんてありやせん……あったとしても、白沢様...
「……そうか、残念だ」~
縄がほどける。自由になった腕で、私は……~
「ありがとう、心優しき人よ。おかげで、私はもう一度人を信...
彼を抱きしめた。~
「し、白沢様――む、胸、胸がっ」~
「――はっ!? ば、ばかぁ! ど、どこを見ているのだ、全く...
言ってから気づく、彼との身長差と服が破れていることに。~
「ああぁっ! ごめんなさい、ごめんなさい!」~
「あ、いや……その、すまなかったな」~
恥ずかしい、思わずわざとらしい咳払いをしてしまう。~
「……もし、貴方が今夜のことを忘れずにいたなら、その時は」~
「はい?」~
「…………いや、なんでもない。それより安心しろ、今夜のことは」~
~
『なかったことにしてやる』~
~
~
「ねんねんころり、おこ~ろりよ~」~
秋風が、里を吹き抜ける。~
「けいさまー、なにをうたってるでよ?」~
「ん? 子守歌を、な」~
やはり、あの夜のことを覚えている者は、誰一人いなかった...
「へーっ、だれにたいして?」~
あの出来事は……私の心を変えた。一つは悪い方向に、もう一...
「……これから産まれてくる、里の子のためにだ」~
「そうなんだ。じゃあ、わたしもおうたうたって、いい?」~
「……ああ」~
~
私は子守歌を歌う。この里のために、そして……私自身のため...
~
――了――~
~
~
あとがき を書いていいのは本当はプロだけらしい そーなのk~
~
~
∧||∧ そろそろ色んな作品を書けるようにしないとなあ~
( ⌒ ヽ そう思ってHPの更新ネタだった奴を~
∪ ノ かなりひねって書いてみたものの……~
∪∪ 吊ってくr サティ
ページ名: