とうほうネチョロダ/四季・春
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四季・春~
~
~
~
~
雪が降っています。~
あたり一面の雪。~
もう5月なのに、もう春が来てもおかしくないのに。~
幻想郷は雪に覆われていました。~
~
わたしはずっと春を探しています。~
幻想郷のどこかにあるはずの春を探しています。~
でも、それはどこにもなくて。~
わたしはいまだに春を探し続けています。~
~
吹き付ける強い風に飛ばされそうになりながらも、わたしは翼...
ふと、空を見上げました。真っ黒い雪雲に覆われたこの空。~
雲の向こうはどうなってるんだろう……ふとそんなことが頭をよ...
ひょっとしたら雲の向こうに私の捜し求める春があるのかもし...
だったら、わたしはその雲の上に行かなくちゃいけませんよね。~
わたしは迷わず暗い雲の中に飛び込んでいきました。~
~
暗く、冷たい雲の中を上へ、上へと羽ばたきます。~
雲の中は乱気流が渦巻いていて、時々とんでもない方向に飛ば...
誰よりも早く春を見つけて、それをみんなに伝えなくてはいけ...
だから、これぐらいのことなんでもありません。へっちゃらで...
~
やがて、わたしは雲の上に出ました。~
わたしの恋焦がれていた光景が、そこにはありました。~
暖かな陽気、舞い散る桜の花弁……春です。わたしが探していた...
やっと、やっと見つけました。いつもより遅くなったけど、よ...
~
……春を見つけたなら、次にわたしがしなくちゃいけないことは...
その存在をちゃんと観察して、始めてそれはそこに存在する……...
だから、わたしは辺りに誰かいないか、目を凝らします。~
すると、向こうの方から誰か飛んで来るのが見えました。~
今年の春を伝える第一号はあの方ですね。~
わたしはその人の方へ飛んでいきました。~
~
近付くと、その方はどうやら人間のようです。~
人間も飛べるんだな、とどうでもいい事を考えてしまいました。~
そんなことより、春が来た事を伝えなきゃいけませんよね。~
でも、春が伝えられることがうれしくてうれしくて、なんと言...
……結局、それからの事はよく覚えていません。気がついたら、...
体がちょっと痛いです。~
どうやら何を言っていいかわからずにパニックになってあの方...
ダメですね、わたし。春が来た事を伝えなきゃいけないのに、...
後悔の念に苛まれながら、わたしの意識はそこで途絶えてしま...
~
気がつくと、わたしは雪の上に横たわっていました。~
怪我はほとんどしてないようです。まだちょっと体が痛いです...
と、そこでわたしを見下ろす誰かがいることに気付きました。~
さっきの方が心配になって見に来たのか、と思いましたが、ど...
紫っぽい髪に青い服のその方……すぐにわかりました。わたしと...
~
「生きてるんだ」~
~
その方はそう言ってわたしの横にひざまずきます。~
~
「貴方……春の精でしょ?」~
~
そう問われました。わたしはさっきみたいになることのないよ...
~
「……はい。リリーホワイトって言います」~
「そう。私はレティ。レティ・ホワイトロック。冬の精よ」~
~
わたしはちょっと驚きました。わたしの様な春の精とレティさ...
冬の精は春が近付くと自然に姿を消すのが自然の摂理というも...
でも、今年は冬が長引きました。なんだかおかしい年ですから...
でも、驚いてばっかりもいられません。わたしには春を知らせ...
~
「レティさん、春が……」~
「知ってる。貴方が現れたって言うことは春がもうそこまで来...
「はい」~
~
そうですよね。わたしの口から告げなくても、それは冬の精で...
~
「今年の冬は結構長くてちょっと嬉しかったけど、もう終わり...
~
はぁ、と大きくため息をつくレティさん。~
~
「もうちょっといたいな。春なんて来なくていいのに」~
「でも春は来ますよ。それが自然の摂理って言うものですから」~
「わかってるわよ。そんなことはわかってる」~
~
ちょっと不機嫌そうなレティさん。わたし何か悪い事言いまし...
~
「私だって冬はいつか終わって春が来るって言うことくらいイ...
~
そこでレティさんはすごく悲しそうな顔をして、~
~
「それでも、ずっと一緒にいたいという気持ちは捨てられない...
~
そう、呟くように言いました。~
~
「ずっと一緒にいたい……」~
「氷精がいるの。なんだかすっごく懐いてくれてて、意地っ張...
「……」~
~
わたしにはその気持ちはよくわかりません。春が近付いたら現...
でも……レティさんはすごく悲しそうでした。~
わたしは皆に喜んでもらいたくて春を伝えています。悲しい顔...
~
「……ごめん、貴方を困らせるつもりじゃなかったのよ」~
~
気がつかないうちに悲しげな顔になっていたのでしょうか。レ...
~
「レティさん、なにかわたしにできることはないですか?」~
「はい?」~
「わたしには春が来るのを止められません。けど、せめてレテ...
「リリィ……貴方」~
~
レティさんはくすっと笑みを浮かべ、~
~
「それじゃ……んっ」~
「ん……」~
~
そっと私にくちづけました。~
~
「今は、今だけは、春が来ることを忘れさせてくれる?」~
「……はい」~
「……ありがと」~
~
もう一度くちづけ。今度は深く、激しく。お互いの舌を絡ませ...
永遠とも思える時間のくちづけの末に離れると、わたしとレテ...
~
「ねぇ、服脱いで」~
「はい……」~
~
わたしは自分の服を脱ぎます。レティさんも服を脱いで、二人...
~
「すっごく綺麗ね、リリィ」~
「そうですか?」~
~
褒められましたけど、いまいち実感がわきません。誰かと比較...
それにしてもレティさん、胸大きいです。わたしのぺったんこ...
……なぜでしょうか、ちょっと悔しくなってきます。~
と、レティさんはわたしの胸にそっと舌で触れてきました。~
~
「やっ、あっ」~
「ほら、こんなに滑らかだし、まるで雪みたい」~
「あっ、レティさんっ、そ、そんなっ、はぁぁっ」~
~
舌でわたしの胸を弧を描くように愛撫するレティさん。くすぐ...
~
「ここはどうかしら」~
「あっ、ふぁぁっ!」~
~
レティさんの舌の先が乳首を捉えた瞬間、ビクン、と跳ねてし...
そのままちろちろと舌で責められて、わたしは荒い息を付きな...
~
「リリィ、乳首もうこんなに尖ってるわ。気持ち良かったの?」~
「は、はい」~
「そう、敏感なのね。それじゃ、これなんかどうかしら」~
~
そう言ってレティさんはわたしの乳首を甘噛みしながら、舌で...
~
「あうっ、やっ、それっ、だ、ダメですっ!ひっ、ひやぁうっ!...
~
身体をびくびく震わせて、わたしは襲い来る快感の波に翻弄さ...
~
「リリィ、私にもしてくれる?」~
「はぁ、はぁ……はい」~
~
わたしはそっとレティさんの大きな胸に手を伸ばして掴みます...
わたしの手でレティさんが感じてくれてるんだと思うと、少し...
~
「んっ、ひゃうっ!いい、それいいの。あふ、ふぁぁっ!」~
~
頬を紅く染めて、艶っぽい声で喘ぐレティさん。そんな声を聞...
なんだかもじもじしていたのに気付いたのか、レティさんはわ...
~
「リリィ、貴方のここ、もうこんなに濡れてるわ」~
~
そういってびっしょり濡れた指先をわたしに見せ付けました。~
~
「あっ、そ、それは……」~
「清楚に見えて結構エッチなのね」~
「や、そんなこと……言わないでください」~
~
恥ずかしくてうつむいてしまうわたし。けどレティさんはくす...
~
「ほら、私も気持ち良くてこんなになってるのよ」~
~
わたしの手を取って大事なところへ誘います。そこは熱くて、...
~
「さぁ、二人一緒に気持ち良くなりましょう」~
「はい」~
~
膝立ちの状態で抱き合いながら、お互いの一番大事なところを...
~
「あぁっ、ふぁっ、リリィ、気持ち、いい?」~
「あっ、はいっ、気持ち、いいですっ……れ、レティ、さんはっ...
「わ、私もっ、私も気持ちいいっ、あくっ!ね、ねえ、それじ...
「ひっ、ひゃぁぁぁぁっ!!」~
~
レティさんの指がわたしの大事なところの突起をクリッ、と弄...
~
「い、今の、すごく気持ちよかったです」~
「そうでしょ?」~
「レティさんにも……してあげますね」~
「え、ちょっと……あっ、ひうっ!あひぃぃぃぃっ!!」~
~
びくびくと身体を震わせるレティさん。すごく気持ちよかった...
もっとレティさんを気持ち良くさせてあげたい。もっと自分も...
~
「あくっ、はぁっ、レティさん、わたし、もうなんだかっ!」~
「あふっ、リリィ、もうイッちゃうの?」~
「はいぃ……わたし、わたし、もうイッちゃいそうなんです、あ...
「私も、私もイクからっ、あくっ、い、いっしょにっ、一緒に...
「はいっ、一緒に、一緒にイキたいですっ!」~
~
お互いの大事なところを指でかき回し、お互いの乳首をこすり...
~
「あっ、もうっ、もうダメっ、レティさんっ、わたしっ、わた...
「あはぁっ!私もっ、私もイクっ、もうイッちゃうのっ!リリ...
「やっ、ああっ、ひゃぁぁぁあぁぁあぁぁあぁん!!」~
「もうっ、もうっ!んぁぁあぁあぁぁあぁぁぁっ!!」~
~
頭の中が真っ白になって、何もわからなくなって、わたしとレ...
わたしはレティさんを抱きかかえるように雪の上に倒れこみま...
~
「はぁ、はぁっ……リリィ、すごく、気持ちよかった」~
「はぁ、はぁ、はぁ……わたしも、気持ちよかったです」~
~
潤んだ瞳でわたしを見るレティさんの顔を見ていると、なんだ...
いつしか雪は止んでいました。分厚い雪雲は切り裂かれるかの...
~
「ねぇリリィ、春が来たこと、伝えて欲しいわ」~
~
レティさんがにこり、と笑みを浮かべて言いました。~
~
「え、でも……」~
「もちろん知ってるけど、貴方の口から聞きたいわ」~
「は、はい……レティさん、春が、春が来ましたよ」~
「ええ、来たわね、春……」~
~
そう言うレティさんの身体が、だんだん薄れていきます。~
~
「れ、レティさん!」~
「私は冬の精だから、ね?」~
「で、でもっ!!」~
「春が来れば、冬の精は消えなきゃいけない……自然の摂理、で...
~
そんなことはわかっています。けど……~
~
「そんな顔しないでリリィ。死ぬわけじゃないわ。ただ冬が来...
~
そういってレティさんは私にそっと口づけると、~
~
「また……次の冬と……春の境界で、会いましょう……ね」~
~
そういい残し、完全に姿を消してしまいました。~
~
「レティさん……」~
~
辺りには桜の花が舞い、暖かな日差しが雪を溶かしだしていま...
春は来ました。春を伝えることができました。~
~
でも~
~
~
~
なぜこんなに悲しいのでしょう?~
~
~
~
なぜ私の目から涙がこんなに溢れてくるのでしょう?~
~
~
~
(それでも、ずっと一緒にいたいという気持ちは捨てられない...
~
レティさんのあの時の言葉が、今わかったような気がしました。~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
完~
~
~
~
~
~
---------------------------------------------------------...
~
~
・後書き~
~
リンガリングコールドの自機狙い弾の出始めって、なんだかア...
~
~
~
~
……すみませんすみませんっ、本編の内容ぶち壊しな事書いてす...
~
えっと、レティ×リリィです。「紅い館の黒い魔法使い・Lunati...
リリィの一人称という変わった形式で書いたんですが、おかげ...
ちなみにふたなりでないエロSSはこれが初めてというのはどう...
~
~
~
~
~
~
書いた香具師:たわりーしち~
終了行:
四季・春~
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雪が降っています。~
あたり一面の雪。~
もう5月なのに、もう春が来てもおかしくないのに。~
幻想郷は雪に覆われていました。~
~
わたしはずっと春を探しています。~
幻想郷のどこかにあるはずの春を探しています。~
でも、それはどこにもなくて。~
わたしはいまだに春を探し続けています。~
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吹き付ける強い風に飛ばされそうになりながらも、わたしは翼...
ふと、空を見上げました。真っ黒い雪雲に覆われたこの空。~
雲の向こうはどうなってるんだろう……ふとそんなことが頭をよ...
ひょっとしたら雲の向こうに私の捜し求める春があるのかもし...
だったら、わたしはその雲の上に行かなくちゃいけませんよね。~
わたしは迷わず暗い雲の中に飛び込んでいきました。~
~
暗く、冷たい雲の中を上へ、上へと羽ばたきます。~
雲の中は乱気流が渦巻いていて、時々とんでもない方向に飛ば...
誰よりも早く春を見つけて、それをみんなに伝えなくてはいけ...
だから、これぐらいのことなんでもありません。へっちゃらで...
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やがて、わたしは雲の上に出ました。~
わたしの恋焦がれていた光景が、そこにはありました。~
暖かな陽気、舞い散る桜の花弁……春です。わたしが探していた...
やっと、やっと見つけました。いつもより遅くなったけど、よ...
~
……春を見つけたなら、次にわたしがしなくちゃいけないことは...
その存在をちゃんと観察して、始めてそれはそこに存在する……...
だから、わたしは辺りに誰かいないか、目を凝らします。~
すると、向こうの方から誰か飛んで来るのが見えました。~
今年の春を伝える第一号はあの方ですね。~
わたしはその人の方へ飛んでいきました。~
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近付くと、その方はどうやら人間のようです。~
人間も飛べるんだな、とどうでもいい事を考えてしまいました。~
そんなことより、春が来た事を伝えなきゃいけませんよね。~
でも、春が伝えられることがうれしくてうれしくて、なんと言...
……結局、それからの事はよく覚えていません。気がついたら、...
体がちょっと痛いです。~
どうやら何を言っていいかわからずにパニックになってあの方...
ダメですね、わたし。春が来た事を伝えなきゃいけないのに、...
後悔の念に苛まれながら、わたしの意識はそこで途絶えてしま...
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気がつくと、わたしは雪の上に横たわっていました。~
怪我はほとんどしてないようです。まだちょっと体が痛いです...
と、そこでわたしを見下ろす誰かがいることに気付きました。~
さっきの方が心配になって見に来たのか、と思いましたが、ど...
紫っぽい髪に青い服のその方……すぐにわかりました。わたしと...
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「生きてるんだ」~
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その方はそう言ってわたしの横にひざまずきます。~
~
「貴方……春の精でしょ?」~
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そう問われました。わたしはさっきみたいになることのないよ...
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「……はい。リリーホワイトって言います」~
「そう。私はレティ。レティ・ホワイトロック。冬の精よ」~
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わたしはちょっと驚きました。わたしの様な春の精とレティさ...
冬の精は春が近付くと自然に姿を消すのが自然の摂理というも...
でも、今年は冬が長引きました。なんだかおかしい年ですから...
でも、驚いてばっかりもいられません。わたしには春を知らせ...
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「レティさん、春が……」~
「知ってる。貴方が現れたって言うことは春がもうそこまで来...
「はい」~
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そうですよね。わたしの口から告げなくても、それは冬の精で...
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「今年の冬は結構長くてちょっと嬉しかったけど、もう終わり...
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はぁ、と大きくため息をつくレティさん。~
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「もうちょっといたいな。春なんて来なくていいのに」~
「でも春は来ますよ。それが自然の摂理って言うものですから」~
「わかってるわよ。そんなことはわかってる」~
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ちょっと不機嫌そうなレティさん。わたし何か悪い事言いまし...
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「私だって冬はいつか終わって春が来るって言うことくらいイ...
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そこでレティさんはすごく悲しそうな顔をして、~
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「それでも、ずっと一緒にいたいという気持ちは捨てられない...
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そう、呟くように言いました。~
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「ずっと一緒にいたい……」~
「氷精がいるの。なんだかすっごく懐いてくれてて、意地っ張...
「……」~
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わたしにはその気持ちはよくわかりません。春が近付いたら現...
でも……レティさんはすごく悲しそうでした。~
わたしは皆に喜んでもらいたくて春を伝えています。悲しい顔...
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「……ごめん、貴方を困らせるつもりじゃなかったのよ」~
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気がつかないうちに悲しげな顔になっていたのでしょうか。レ...
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「レティさん、なにかわたしにできることはないですか?」~
「はい?」~
「わたしには春が来るのを止められません。けど、せめてレテ...
「リリィ……貴方」~
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レティさんはくすっと笑みを浮かべ、~
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「それじゃ……んっ」~
「ん……」~
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そっと私にくちづけました。~
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「今は、今だけは、春が来ることを忘れさせてくれる?」~
「……はい」~
「……ありがと」~
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もう一度くちづけ。今度は深く、激しく。お互いの舌を絡ませ...
永遠とも思える時間のくちづけの末に離れると、わたしとレテ...
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「ねぇ、服脱いで」~
「はい……」~
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わたしは自分の服を脱ぎます。レティさんも服を脱いで、二人...
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「すっごく綺麗ね、リリィ」~
「そうですか?」~
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褒められましたけど、いまいち実感がわきません。誰かと比較...
それにしてもレティさん、胸大きいです。わたしのぺったんこ...
……なぜでしょうか、ちょっと悔しくなってきます。~
と、レティさんはわたしの胸にそっと舌で触れてきました。~
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「やっ、あっ」~
「ほら、こんなに滑らかだし、まるで雪みたい」~
「あっ、レティさんっ、そ、そんなっ、はぁぁっ」~
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舌でわたしの胸を弧を描くように愛撫するレティさん。くすぐ...
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「ここはどうかしら」~
「あっ、ふぁぁっ!」~
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レティさんの舌の先が乳首を捉えた瞬間、ビクン、と跳ねてし...
そのままちろちろと舌で責められて、わたしは荒い息を付きな...
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「リリィ、乳首もうこんなに尖ってるわ。気持ち良かったの?」~
「は、はい」~
「そう、敏感なのね。それじゃ、これなんかどうかしら」~
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そう言ってレティさんはわたしの乳首を甘噛みしながら、舌で...
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「あうっ、やっ、それっ、だ、ダメですっ!ひっ、ひやぁうっ!...
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身体をびくびく震わせて、わたしは襲い来る快感の波に翻弄さ...
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「リリィ、私にもしてくれる?」~
「はぁ、はぁ……はい」~
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わたしはそっとレティさんの大きな胸に手を伸ばして掴みます...
わたしの手でレティさんが感じてくれてるんだと思うと、少し...
~
「んっ、ひゃうっ!いい、それいいの。あふ、ふぁぁっ!」~
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頬を紅く染めて、艶っぽい声で喘ぐレティさん。そんな声を聞...
なんだかもじもじしていたのに気付いたのか、レティさんはわ...
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「リリィ、貴方のここ、もうこんなに濡れてるわ」~
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そういってびっしょり濡れた指先をわたしに見せ付けました。~
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「あっ、そ、それは……」~
「清楚に見えて結構エッチなのね」~
「や、そんなこと……言わないでください」~
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恥ずかしくてうつむいてしまうわたし。けどレティさんはくす...
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「ほら、私も気持ち良くてこんなになってるのよ」~
~
わたしの手を取って大事なところへ誘います。そこは熱くて、...
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「さぁ、二人一緒に気持ち良くなりましょう」~
「はい」~
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膝立ちの状態で抱き合いながら、お互いの一番大事なところを...
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「あぁっ、ふぁっ、リリィ、気持ち、いい?」~
「あっ、はいっ、気持ち、いいですっ……れ、レティ、さんはっ...
「わ、私もっ、私も気持ちいいっ、あくっ!ね、ねえ、それじ...
「ひっ、ひゃぁぁぁぁっ!!」~
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レティさんの指がわたしの大事なところの突起をクリッ、と弄...
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「い、今の、すごく気持ちよかったです」~
「そうでしょ?」~
「レティさんにも……してあげますね」~
「え、ちょっと……あっ、ひうっ!あひぃぃぃぃっ!!」~
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びくびくと身体を震わせるレティさん。すごく気持ちよかった...
もっとレティさんを気持ち良くさせてあげたい。もっと自分も...
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「あくっ、はぁっ、レティさん、わたし、もうなんだかっ!」~
「あふっ、リリィ、もうイッちゃうの?」~
「はいぃ……わたし、わたし、もうイッちゃいそうなんです、あ...
「私も、私もイクからっ、あくっ、い、いっしょにっ、一緒に...
「はいっ、一緒に、一緒にイキたいですっ!」~
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お互いの大事なところを指でかき回し、お互いの乳首をこすり...
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「あっ、もうっ、もうダメっ、レティさんっ、わたしっ、わた...
「あはぁっ!私もっ、私もイクっ、もうイッちゃうのっ!リリ...
「やっ、ああっ、ひゃぁぁぁあぁぁあぁぁあぁん!!」~
「もうっ、もうっ!んぁぁあぁあぁぁあぁぁぁっ!!」~
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頭の中が真っ白になって、何もわからなくなって、わたしとレ...
わたしはレティさんを抱きかかえるように雪の上に倒れこみま...
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「はぁ、はぁっ……リリィ、すごく、気持ちよかった」~
「はぁ、はぁ、はぁ……わたしも、気持ちよかったです」~
~
潤んだ瞳でわたしを見るレティさんの顔を見ていると、なんだ...
いつしか雪は止んでいました。分厚い雪雲は切り裂かれるかの...
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「ねぇリリィ、春が来たこと、伝えて欲しいわ」~
~
レティさんがにこり、と笑みを浮かべて言いました。~
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「え、でも……」~
「もちろん知ってるけど、貴方の口から聞きたいわ」~
「は、はい……レティさん、春が、春が来ましたよ」~
「ええ、来たわね、春……」~
~
そう言うレティさんの身体が、だんだん薄れていきます。~
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「れ、レティさん!」~
「私は冬の精だから、ね?」~
「で、でもっ!!」~
「春が来れば、冬の精は消えなきゃいけない……自然の摂理、で...
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そんなことはわかっています。けど……~
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「そんな顔しないでリリィ。死ぬわけじゃないわ。ただ冬が来...
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そういってレティさんは私にそっと口づけると、~
~
「また……次の冬と……春の境界で、会いましょう……ね」~
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そういい残し、完全に姿を消してしまいました。~
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「レティさん……」~
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辺りには桜の花が舞い、暖かな日差しが雪を溶かしだしていま...
春は来ました。春を伝えることができました。~
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でも~
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なぜこんなに悲しいのでしょう?~
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なぜ私の目から涙がこんなに溢れてくるのでしょう?~
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(それでも、ずっと一緒にいたいという気持ちは捨てられない...
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レティさんのあの時の言葉が、今わかったような気がしました。~
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完~
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・後書き~
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リンガリングコールドの自機狙い弾の出始めって、なんだかア...
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……すみませんすみませんっ、本編の内容ぶち壊しな事書いてす...
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えっと、レティ×リリィです。「紅い館の黒い魔法使い・Lunati...
リリィの一人称という変わった形式で書いたんですが、おかげ...
ちなみにふたなりでないエロSSはこれが初めてというのはどう...
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書いた香具師:たわりーしち~
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