注意:この話は橙の猫度数が少々高めになっていると思います。
まぁ、もともと猫ですのでお気になさらず。








藍さまに新しい式を憑けてもらって再挑戦したのはいいけれど。

「夢想封印 散!」
「にゃああぁぁぁぁぁぁ…………」

結局、今回も負けてしまった。

「はうぅぅ……痛いよぅ…」
怪我は大した事なかったのですぐ治せたけど、消耗した体力はなかなか戻らない。
座り込んで休んでいたら、あの巫女が降りてきて…って、え゛?
(何で何で?本当ならこの後藍さまの所に行くんじゃないの?)
にっこりと微笑みながら近づいてくる霊夢に対して私の中の警鐘が鳴り響く。
(なんか危ない気がする、早く逃げないと……)
残された体力を振り絞って離脱する。
「えいっ。あら、わりとあっさり捕まったわね。」
が、あえなく捕まってしまいました~…
「いくら撃ち落したばかりだからって、顔を見るなり逃げ出そうとするのはどうかと思うわ。」
普通は逃げ出す。
「そういう子は……神社に連行。」
「なんでよ~~」

「さて、こういうのはどうかしら?」
体をしっかり押さえつつ、首の下を掻き始められた。
「━━━━━━━━」
「あら?反応ないわね…」
「━━━━━━━━」
ふんだ、そんな素振りしてあげないもん。いくら猫だからってそんな事しないで欲しい。
「ふーん。それじゃ、次はこっちを。」
霊夢の手が首の後ろに回り込む。
そのまま首のつけねあたりを掻かれる。
……ふん、そんなコトしたって……したって……あれ……なんか…すごく……
「ほらやっぱり。猫は自分じゃ掻けない所を触られると気持ちいいのよ。」
さらにさわさわと撫でられる。
(はぅぅ…気持ちいいよぅ……)
我慢できない。なんだかボーッとしてきて、そのまま体を霊夢に委ねたくなる。
「にゃぅ!」
でも悔しいから精一杯の抵抗として、ジタバタと手足を動かす。
「あら、そんなに気持ちよかった?それじゃ、もっとサービスしてあげる。」
うわ、なんか勘違いされてるー。
ますます手付きをヒートアップさせて、首の後ろから背中、トドメに尻尾の付け根をまんべんなく刺激してくる。
「ふにゃあぁぁぁぁぁ…………」
耐え切れず、嬌声を上げてしまった。
(もうやめて~、お嫁に行けなくなっちゃうにゃー…………)



トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2299d)