<作品の注意事項>

・このSSは、私が東方創想話に投稿した『紅と双剣』の、最後の部分をちょっと変えてみて続けてか
 らネチョにしたものです。

・そういう訳なので、男×女なシチュエーションが形成されました。
 読みたくない人は即刻捨てて、覚悟の出来た人はお読み下さい。

 以上を了承した上で読んで下さい。本文は割と下から始まりますよ。

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(あらすじ)
 輝夜に頼まれて(騙されて)妹紅を倒しにいった妖忌。何だかんだで妹紅をボコボコにして、さっさと竹林から抜け出そうとしたお爺ちゃんであったが……


「待ちなさい!」
「…ん?」
 妹紅との闘いを終え、この場所から立ち去ろうとした妖忌は、妹紅の叫び声に止められた。
「あんた、まさかこのまま帰るつもりなの? …冗談じゃないわ。責任、取ってよね」
「責任…? それは、どういう」
「私の姿を見て何とも思わないの? 服引っ剥がされて木乃伊みたいにされて! おまけにその服は襤褸布になってるし! こんな格好で一人家に帰れって言うの!?」
 妖忌の言葉を遮り、妹紅は一気にまくし立てた。実際怒っても仕方の無い事なのだが……妹紅は気が強いのか、顔を真っ赤にしながら妖忌に詰め寄る。
「む、それは…」
「酷い人…こんな辱めを受けて、更に放っておくなんて……武士の風上にも置けないわ」
「………」
 その言葉に、妖忌は黙ってしまう。別に妖忌に落ち度は殆ど無いのだが、それでも悪いと思ってしまう所が妖忌の優しさなのかもしれなかった。
「…そうだったな、まだ幼いとはいえ、女子をその様な格好で放置する訳にもいかなかったか……すまぬ」
「幼いって………これでも、たぶんあんたよりは長生きしてるんですけど?」
「はは…そうだったか。いや、やはり人は見かけにはよらぬものだな」
「む…」
 少し不満げな妹紅だったが、それ以上妖忌を責める事はしなかった。
「兎に角。このままじゃみっともないから…あんた、私の家まで送って頂戴」
「?」
「用心棒だと思えばいいの。………それに、どうせ泊まるトコ無いんでしょうから、泊まっていってもいいのよ?」
 妹紅の提案は、妖忌にとって悪いものではなかった。彼は刀が折れていても予備の脇差で竹林を抜ける自身はあったが、休めるに越した事は無い。それに、今帰ったら妹紅に何を言われるか分かったものではない…
「…承知した。今回は、お言葉に甘えさせて頂く」
「やっと頷いてくれたわね………さ、行きましょ」
「…ん?」
 と、妹紅は妖忌の後ろにぴったりとくっついた。
「……何を、しているのだ?」
「…馬鹿ねぇ。怪我人を運ぶんだから、おんぶくらいしてくれたっていいじゃない」
「―――」
「な、何よその目は」
「…いや、好きにするがいい」
 妖忌はしゃがみ、妹紅を促す。妹紅は恐る恐る妖忌の背に体を預ける。
「よっ…と。…軽いな、妹紅殿は」
「っ…悪かったわね。それと、『妹紅殿』って何よ?」
「悪いか?」
「…別に」
 ぱっと見、祖父と孫にも見える二人は、悶着しながらも妹紅の家へと向かっていった。

「ところで、お爺ちゃん?」
「っ? 何だ、それは」
「いいじゃない、私の事急に名前で呼ぶんだもの。私も好きに呼ぶ」
「………むむ………」


  *  *  *


 妖忌と妹紅が辿り着いた所には、余り大きいとは言えないあばら家が建っていた。これが、妹紅の住む家だという。
「見ての通りだけど、そんなに中は汚れてないから」
 妖忌の背中から降り、妹紅は家の扉を開ける。軋んだ音を立てて開く扉が、家屋の古さを物語っている。
「はい、どうぞ」
 提灯を灯し、妖忌を招き入れる。妖忌は軽く頭を下げると、家の中へ入っていった。

「はあ~…今日は、ホントに疲れた…」
「ご苦労だったな」
「誰のせいだと思ってんのよぅ……不老不死って言っても、お腹は空くし怪我すれば痛いし、疲れるんだから…」
 余程妖忌との闘いが堪えたのか、家に着くなり妹紅は横になってしまった。
「…包帯は替えなくていいのか?」
「んー…そうね。もう傷はとっくに治ってるから、もう邪魔なだけか」
「うむ」
「………………」
「…ん?」
「着替えるから、あっち向いてて!」
「む、失礼」
 特に照れる様子も無く、妖忌は後ろを向く。妹紅は顔を赤くして、何やら呟きながらぱらぱらと包帯をめくり、着替えを始めた。

「ロクなものは出来ないけど、よければどうぞ」
「ありがたく頂こう」
 差し出された質素な食事に二人で手を付ける。カチャカチャと食器の音が響く中、夜は更に更けていった。


  *  *  *


 満月の光が家の中に差し込み、室内の輪郭を仄かに浮かび上がらせる。妖忌は横になり、体を休めていた。その隣では、妹紅も同じ様に床に就いている。

「…今日は、本当に散々だったわ。あんなにボロボロにされるなんて、思わなかった」
「………」
「また輝夜は刺客をよこしてくるんでしょうね。私を殺しに」
「………」
「…でも、もうあなた以外には殺されてやらないんだから。絶対」
「―――妹紅殿」
「…何?」
「『これ』は、復讐のつもりなのか?」
「――――――」

 ゆら、と妹紅が立ち上がり、妖忌を見下ろした。その目からは、何を考えているのか分からない。
「…さすがお爺ちゃん。気付いていたのね? …いつから?」
「妹紅殿の料理を口にした時から、微かに違和感はあった。それでも、この期に及んで毒殺などと下らぬ事には及ぶまいと思って、何も言わなかったが…」
「やっぱり、侮れないわね。でも、自ら罠に飛び込むなんて、やっぱり馬鹿なのかしら? …よく分からないわね、あなた」
「何とでも言うがよい。…で? 『何』を盛った?」
「安心して。死ぬ様な毒じゃなくて、一種の体の自由を奪う様なものよ。…ただ、自分の意志で動けなくなるだけで、感覚とかはしっかり残ってる」
 妹紅は妖忌が掛けていた布団を剥ぎ、仰向けになったまま動けない妖忌の体を月光に晒す―――と、今度は着ている服に手をかけた。
「な―――なに、を」
 沈着冷静、何事にも動じないと思われた妖忌が、初めて狼狽の表情を見せる。この事態は、妖忌も予想していなかったのだろう。

「……ふふ、お爺ちゃん。私を―――抱いてもらうよ…?」

「!?」
 妖忌の驚きを余所に、妹紅が服を脱ぎ始める。月光に照らされた裸体は未だ幼く、色事とは無縁の体に見えた。
「何を考えているのだ? まさか精を吸う妖怪でもあるまいし、まだ子供のお主が私の様な老いぼれを抱くなどと…」
「…例え体は子供のままでも、心はもうとっくに育っているのよ。それにお爺ちゃんの体って、老人とは思えないくらい逞しくって…」
 口元に笑みを浮かべ、指で妖忌の体をなぞる妹紅。妖忌の体は筋骨隆々としていて、老剣士と言うのがいささか不適切かもしれなかった。
「コッチの方も…すごいんじゃない…?」
 その指が、下半身に伸びる。妖忌は抵抗しようにも出来ないので、難しい顔をして妹紅を見つめるだけだった。
「はぁ……なんだか、興奮してきちゃったぁ……もう、してもいいかな…?」
 見れば、妹紅は片手で自分を慰めている。頬も朱に染まっていて、先程までと明らかに様子が違う。
「んっ、は…ぁ……私もね、薬、飲んでるの………媚薬ってやつ? それと…お爺ちゃんにはもう一つ…精力剤も混ぜといたから…今夜はいっぱい……」
「成る程…先程からどうも熱いと思っていたら…そういう事か…」
 妖忌の服は剥ぎ取られ、二人の身を隠すものは何も無い。妹紅は妖忌の上で四つん這いになり、潤んだ瞳で妖忌を見下ろす。長い銀髪が、月の光に濡れて光っている。

「…今更、嫌だなんて言わないわよね…? まあ、お爺ちゃんに拒否権なんて無いんだけど…」
「……好きにしろ。それで、妹紅殿の気が済むのならな…」
「つれないのね…でも、そこに惚れた女も多いんじゃないかしら…」
「はて、どうだったかな…」
「…ふふふ…」

 妹紅は妖しく微笑むと、そっと妖忌と唇を重ねた。


  *  *  *


「あは……大きい……」
 妹紅は妖忌の一物を探り、両手で握る。そのままゆっくりと扱いていくと、それは段々と硬さを増して、やがて剛直となる。
「すごいね…お爺ちゃんのココ…」
 感嘆の声を上げる妹紅は、慣れた手つきで物を弄くる。しばらくすると、先端からとろりとした液が溢れてきて、妹紅の指に絡む。
 しゅっ…ちゅく……
「ん、出てきた…」
「……なかなか、慣れている様だが…他の男とも、この様な事をしているのか…?」
「誰とでも、してる訳じゃないわよ…私と闘って、無事生きていられた男の人なんて殆ど居ないし……それに、『こう』なる確率なんて、滅多に無いもの」
「………」
「でも、私が飲んだ蓬莱の薬のせいかしら…? 今日みたいな満月の夜になると、体が疼いてきちゃうの…いつもは、自分で慰めてたけど」
 自身の分泌物に濡れ、そそり立つ一物に妹紅の舌が伸ばされる。
「んぐっ……でも、やっぱりちゃんと、したいから…んぷっ、はぁ……」
 一物を口に含み、舌全体を使って舐る様に刺激する。亀頭を重点的に責め、雁首を舌先で突付き、肉茎を軽く噛む様にして愛撫を繰り返す。
「じゅ……ん、ぐ…はむっ…ちゅぅ……ぁん、ん……」
「っく………ぅ……」
 妹紅の熱の籠もった口淫に妖忌の一物はぴくぴくと震え、その身を唾液と先汁に濡れさせる。
「むふ…ん、ぷぁ……ねぇ…どう? 私の口、気持ちいい…?」
「……あ、ああ……」
「よかった……んふ…このまま、出してもいいよ…? 私の口の中に……全部、飲んであげるから…」
 一物に口付けをして、妹紅は微笑む。それから物を再び口内に収めると、熱烈なストロークを開始した。
「んんっ……! ぢゅっ、はんっ、むぐぅっ…! ん、んん……!」
 じゅぷ、じゅぷっ…!
 頭を上下に動かし、手も同時に使って強い刺激を送り込む。
「っう……!」
 どくっ、びゅっ……!
「んむぅぅううぅ………!? ん、んぐぅ、む、ぅう………!」
 妹紅の不意を突いて、発射される精液。驚きながらも、妹紅はそれを全て飲もうと喉を動かす。
「んくっ…ん……ん………ふぅ…ちゅぷっ…」
 収まりを見せた爆発を飲みきった妹紅は、一物から口を離す。
「ぷは…いっぱい出たね、お爺ちゃん…」
 口の端に垂れた白濁を拭い、妹紅はくすりと微笑む。その姿はやけに艶っぽく見えて、妖忌を驚かせる。
「ふう……これで、満足したか?」
「何言ってるのよ…まだまだこれからでしょう? お互い、体は全然満足してないんだから…」
 そう言って立ち上がった妹紅。月に照らされた彼女の体、その太股の付け根はキラキラと濡れ輝いていて、妖忌の一物も、薬の作用か未だに天を仰いでいる。
「ふふ…今度は、コッチに挿れてもらうわよ…」
 妹紅が足を開くと、赤く染まった花弁が顔を覗かせる。見る限りでは充分に濡れていて、挿入を待ち望んでいる様に見える。
「念のため訊いておくが……大丈夫、なんだな?」
「…大丈夫よ。もう、お爺ちゃんは心配性ねぇ」
 少し心配そうにこちらを見る妖忌をよそに、妹紅はゆっくりと妖忌の上に座っていく。そそり立つ一物に狙いを定め、先端と入り口を触れさせる…
 ちゅく…
「んっ……」
 ず、と僅かに先端が沈んでゆく。妹紅は少しだけ眉をひそめるが、それでも腰を止める事はしなかった。
 ずっ…ずぶっ……
「くっ…はっ、あっ、あああっ………」
 ぐずっ……ず、ずるっ、ず―――!
「ん―――………っ!! っあ、はぁ、はぁ、は――――――」
 何かを破る様な感触がして、妖忌の一物が妹紅に収まった。妹紅は苦しそうに息を吐いている。見ると、結合部から一筋の赤い血が流れていた。
「これは………まさか、お主―――」
「ん……私、ね……初めてじゃないんだけど……この部分も、再生しちゃうの…だから、毎回こんなんだから、気にしないで…?」
「ぬ…しかし…」
「いいの……死ぬ事に比べたら、全然平気だし……慣れれば、逆にちょっと気持ちいい、かも…」
「………」
 目の端に涙を滲ませながら、妹紅は微笑む。妖忌はそれを、そっと指で拭った。
「…ありがと…やっぱり、お爺ちゃんは優しいのね…」
 ずっ…
「んっ……あっ、つ、うぅ……!」
 妖忌に跨ったまま貫かれている妹紅は、動けない妖忌の代わりに自分で動く。妹紅の膣中はとても狭く、動く度に苦痛の混じった呻き声を漏らす。それでも媚薬の効果なのか、段々と抽送はスムーズになってゆく。
「っはぅ…あっ、ん、くぅっ……」
 じゅっ…じゅっ…
 妹紅にもだいぶ余裕が出来た様で、抽送のスピードも上がってきた。苦痛も和らいで、異物の挿入も快感と感じられる様になっていく。
「はっ、あっ……お爺ちゃんの、いい、よ………硬くて、太くて…私の中、いっぱいに、なってるっ……」
 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ…!
「はうっ、んはっ、あっ、うあ、あぁぁぁあ……!」
 妖忌に跨り、妹紅は激しく腰を振る。下から突き上げられる様な快楽に酔い、長い髪を振り乱して乱れていく。
「っ……妹紅殿……そろそろ……っ」
「んはぁっ…! ん、出して…! 中に、出してぇっ……!!」
「しかし……」
「いいのっ…私なら、平気―――んっ……!!」
「くっ…!」
 びゅるっ……どくんっ…!
「んはあぁああぁあぁぁあぁぁああ……!!」
 妹紅は下腹に力を入れ、射精を促した。それに従い吐き出される精液は妹紅の中を駆け回り、絶頂を促す。
「あは…ぁ……熱…ぅい……はぁ、はあ…」
 体を大きく弓反らせた妹紅は、そのまま妖忌の体の上に倒れ込む。妹紅の荒い息遣いが、静かな部屋に響く。
「本当によかったのか…? 中に出すなどと…」
「…うん、いいの。この体は、毒が効かない。…だからだと思うけど、子種も毒だって思われちゃうみたいで、子供も出来ないのよ」
「そうなのか…それは、不便だな」
「いいのよ、そんな事は……それよりも…」
 妖忌の上でうつ伏せになったままの妹紅は、腰をゆっくりと動かす。未だ妹紅の中に収まったままの一物が、肉襞の蠕動で再び元の硬さを取り戻してゆく。
「んっ…ほら……もう大きくなってきた………すごい…また、いっぱいになっちゃうぅ……」
 ぐりぐりと腰だけを動かして快感を貪るさまは、その見た目の幼さとは反して、扇情的である。そのまま上体を起こしながら、妹紅は再度妖忌に馬乗りになる。ぐちゅ、ぐちゅ、という淫らな音が妹紅の喘ぎに混じり、闇に融けてゆく。
「んふ……まだ、平気よね? もっと…楽しみましょう? 今だけは、何もかも忘れて―――」
「む―――」
 がしっ
「………え?」
 妹紅の肩を掴む妖忌の逞しい手。
 しかし、おかしい。彼の体は今、薬によって自由には動かせない筈。
「忘れて―――か。この様な事でしか煩わしさを誤魔化せぬのは、些か情けなくはあるが…」
「お爺ちゃん…?」
「これもまた、一つの方法ではあるか。―――まあ、良い。共寝というのも実に久し振りだが…妹紅殿が望むのであれば、お相手致そう」
 そして、妖忌がゆっくりと起き上がる。対する妹紅は、目を見開かせて驚いている。
「どうして…薬は、まだ―――」
「余り見くびって貰っては困るな。私は若い時から、如何なる状況にも対応出来る様に修練を積んできた。毒に耐える体を作るのも、その内の一つだ」
「なんだ……本当、あなたって強いのね―――きゃっ」
 どさっ…
 互いの位置が逆転し、妹紅が妖忌に押し倒された格好になる。
 二人の目が合う。妹紅は真っ直ぐに、深い光を湛えた妖忌の瞳を見つめる。
「……本当に…馬鹿で……無愛想で………強くて………かっこいい…人…」
「…世辞など要らぬよ。『今だけは、何もかも忘れて』―――だろう?」
「………馬鹿」
 妹紅の手が、妖忌の頬を優しく撫でる。髭を蓄えた精悍な顔は、確かに見ようによっては無愛想と言われるかもしれないが、その奥にある彼の心を、妹紅は感じ取っていた。
「いくぞ…」
 妖忌が、囁く様にそう言った。


  *  *  *


「あっ…ん……! はぅ、あは、ああぁぁあ………!!」
 ずっ! ずっ! ずっ!
 妖忌が一突きする度に、妹紅の体が揺れる。妹紅は妖忌の背中に手を回し、振り回されない様にしっかりと掴む。
「ふあ、あはっ、んあぁぁぁああ…!! は、はげしっ……ん、んぅうぅぅう……!!」
「ふっ……!」
「ひゃうっ!?」
 妖忌の腕が、妹紅を抱き上げる。そのまま胡坐をかいた足の上に妹紅を座らせる格好になり、その状態から突き上げた。
「あ、くっ―――! これ、すごいっ……いいのっ……はぁんっ…!!」
 がくんがくんと妹紅の体が揺れる程に激しい抽送。妖忌の腕はがっしりと妹紅を抱き寄せていて、離れる事は出来ない。
「あふっ、ひぁあ、ん、んんっ!! きゃ、やぅっ……あぁぁああ!!」
 妹紅は、全身を貫く様な快感に身を震わせる。自分で動いていた時とは比べ物にならない程のその刺激に、本当に何もかも忘れられそうだった。
「あ、ああっ、あああああ、あぁぁああぁぁあ――――――」
 終わりたくなかった。
 この不死の体を持ってしても、この時が終わってしまうなんて、信じられない―――

「あっ…イ、くぅっ……!! っは、あぁああぁぁあああぁぁぁあぁあぁあああっっーーーーーーーーー!!!」

「っ……!」
 びくっ、びくんっ! どく……どく……!
「ぁ……ぁ……ん………」

 それでも、終わってしまった。体内に注がれる熱い濁流と、胸に広がる充足感。そして、ほんの少しの未練を残して、妹紅は体中の力を抜いて妖忌に身を委ねた。


  *  *  *


 満月の光が家の中に差し込み、室内の輪郭を仄かに浮かび上がらせる。二人は裸のまま、床に横たわっていた。
「疲れたぞ」
「…そりゃあ、あんなに激しくするからじゃない。全く、お爺ちゃんとは思えない体力ね」
「ふむ…まだ、体力は衰えていない様だな。まあ、それくらいしか能が無いとも言えるか?」
「そんな訳ないでしょう……まあ、気持ちよかったから、いい、けど」
「…そうか、それは良かった」
 妖忌は天井を見上げていたので分からなかったが、妹紅はどこか照れている様な口調だった。
「………」
「…ん? どうした?」
 と、少し離れて体を休めていた妹紅が、妖忌にすり寄ってきた。それから、お気に入りのぬいぐるみを抱いて眠る少女の様に、妖忌に抱きついてきた。
「何だ? 私はもう、休みたいのだが」
「…違うわよ、馬鹿。………ちょっと、一緒に寝てもいいかな、って思ったから」
「……む?」
「こうやって誰かの側で眠る事なんて、ずっと無かったから………私…こういうの、願っても、全然―――」
「…妹紅殿」
 ふと横目で見た妹紅の顔には、誰にも知り得ぬ孤独の影が浮かんで見えた気がした。
「私とて、それは同じ事かもしれぬ。思い返せば、私はただの祖父として孫と接した事はあまり無かった。いつも、剣の事ばかりだったな…」
「……あら。それじゃあ私、そのお孫さんの代わりに一杯お爺ちゃんに甘えちゃおうかしら?」
「ぬ……冗談を」
「ふふ………」
 その言葉を堺にして、二人は無言になる。気付けば、妹紅は既に寝息を立てている。
「眠ってしまったか……こうして見ると、とても今日闘った相手とも思えんが―――」
 そこまで言って、はたと気付いた。自分の孫は今これくらいの年(見た目)になったのだろうかと。すると、何故だか自分の孫を抱いた様な、そんな余計な考えが妖忌の頭を巡った。
「………むむむ………」

 実際まるで関係の無い事なのだが、妖忌の煩悶は夜明けまで続いたという…










  了












<後書く>

 ;y=ー( ゚д゚)・∵.

 だから男キャラってのは扱いが難しいって(ry あれほど東方に男は(ry

 でも電波受信。むしろ満月光線照射。目が真っ赤。

 そんな訳で、何故か『じじい×ょぅι"ょ』のお話が出来ましたとさ。ひぇぇ。
 とにかく妖忌の台詞を最小限にする事で何とか…

 抗議・苦情はネチョWikiの方にお願いします(ぉ
 だが私は謝らない!

 …妹紅って、かわいいよね?


  書いた莫迦:謎のザコ


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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2299d)