竹林の最奥で永遠を呪う、謳う、誓う(後)



満月の光が窓から射し込む。
その月明かりの中、慧音が服を脱ぎその肌を晒す。

生まれたままの姿になった慧音。その身体は美しい曲線を描き、無駄な物も足りない物もない。
彼女は顔立ちが大人びている事もあり、女同士でも見とれてしまいそうな凛々しい美しさを持っている。

「綺麗だね、慧音・・・・・・」
「妹紅殿には負けるよ、あなたは肌も白いし髪も長くて滑らかで・・・・・」
「・・・そうかな・・・・・・だって、慧音の方が胸とか大きいし・・・・・・・・私なんて、不死の身になってから
 身体が全然成長しないんだもん・・・・・・・・・・ほら」

私の身体。不死になった事による副作用なのか、死なない代わりに成長もしなくなってしまった。
・・・・・・・・・・・分かりやすい所で言えば、例えば私の胸は小さい。不死の薬を飲んだ時のまま、私の身体は保たれている。
背丈だけなら慧音と同じくらいはあると思う。それなのに、胸だけはまるで幼子のように小さいというか真っ平らそのもの。
これに関してだけはあの憎き輝夜すら羨ましく思えてしまう。


「・・・胸の大きさなんて問題じゃない、問題じゃないさ・・・・・・」
「あっ・・・・・・」
「これくらいが妹紅殿には丁度いい・・・・・・・・とっても可愛いよ」
「いぁっ・・・・・!!・・・・・・・・・うっ・・・・・・・・・・・・!」

私のなけなしの胸を撫で、まだ桜色が抜けない突起を指でつまむ慧音。
刺すような痛みが私を襲う―――が、慧音が気遣ってくれているお陰かその痛みも幾分か和らいでいるような感じがする。

「妹紅殿・・・・・痛むか?」
「う、うん・・・・まだ少しね・・・・・・・・・・でも、これくらい大丈夫よ」
「・・・・・・痩せ我慢はしない方がいいぞ?」
「大丈夫、私の身体の事は私が一番よく知ってるんだから」

お決まりの台詞で強がってみせる。
せっかくこんないい雰囲気になって来たというのに、身体が痛むというだけでなかった事にされてはたまらない。


「慧音のオッパイも触らせて・・・」

程よい膨らみを持つ慧音の胸に手を添えてみる。まだわずかに硬さが残り、彼女のそれがまだ揉み慣れていない事を示している。
親指に少し力を込め、胸に軽く食い込ませてみる。適度な弾力、適度な張り。誰の手にも触れられていない、
それこそ彼女を打ち倒した輝夜ですらも触れていないであろう、無垢なる身体だ。

「あは・・・・・慧音のオッパイ、とっても綺麗だな・・・・・・・」
「・・・この姿を褒められたのは初めてだよ、妹紅殿・・・・・・・・・・」
「そうなの?すごく綺麗なのに、勿体ない・・・・・・」
「この角と尻尾のせいで、半分は人間なのに今の私は妖怪扱いなのさ・・・・・
 妖怪の中にも私を同属と認めない奴は結構いるがね」

「慧音・・・・・・・・・・・・」
「妹紅殿は気にする事ないぞ、これは私自身の問題なんだから」
「・・・・それでも、さ・・・・・慧音は慧音だよ・・・・・・・・」


この両腕を慧音の背中に回して。自嘲気味の笑みを浮かべる彼女を抱きしめて、いや彼女に抱きついて。
私は彼女にすがった腕を上に持っていき、頭の角に触れていた。
骨を思わせる確かな硬さ、触感は彼女が人間ではないという事を示すのに充分過ぎるほどの説得力を持っている。

「立派な角があっても、長い尻尾があっても・・・・・あなたはどこまでも上白沢 慧音なんだよ・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「他の人間が、妖怪が、あなたをどれだけ見放しても・・・・・・あなたが私にしてくれたように私も・・・・・・・」
「も・・・こ・・・・・・・・・殿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぅっ・・・・・・・・・・」


二人の肩越しに、慧音は泣いているようだった。
・・・・・泣きたいのは私も同じなのに。憚らず声を上げて涙を流したいのに。
すすり泣く慧音を見ていると、私が慧音を慰めてあげないといけないような気がして。

だから、慧音の頭を優しく撫でてやった。

・・・・何だか立場が逆転しているような・・・・・・・・・・・・





「・・・・・・・・あれ?」


慧音が服を脱いだ時からか・・・・・いや、私が彼女の身体をまさぐった時から意識はしていた。
やはり、どこまで行っても今の慧音は身も心も男と女の中間の存在なのだ。

「慧音・・・・・おっきい」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ!?」
「すごいよ・・・・私のお腹をグリグリ突っついてる」


慧音に抱きついた時から、彼女にある『男』がみるみる膨らんでくるのを感じていた。
今やそれは天を衝くがごとくそそり立ち、ヒクヒクと震えている。

「こ・・・!・・・・これはその、お互い裸になれば意識してしまうのは当然というわけで・・・・・・・・・・・・・」
「分かってる・・・・・ものすごく大きくて、硬くて・・・・・・・・・ねえ、慧音も私と一緒に・・・・・気持ちよくなろ?」
「えっ・・・・?」
「私だけ気持ちよくなるなんて、不公平だよ・・・・・慧音も痛い目に遭ったんだから、それを忘れるため・・・・・・・・・・」
「ちょっ・・・・妹紅殿・・・・・・・・?」


慧音の肉竿。触ってみるととても熱く、とても硬く、とても大きく、『竿』と呼ぶに相応しい。
剥き出しの亀頭は大きく膨れ上がり、濃い桜色のカリは生々しくて。
何でもいいから自らの猛りを鎮めてくれるのを待ち望んでいるようにも見える。

そして私も、更なる胸の高まりを止められない。
恐る恐るその亀頭に口を近づけ・・・・・・・・・思い切って頬張った。





「きゃっ!?」
「んぐっ・・・・・・すごい、慧音の大き・・・・・・・・・・・・」

口を思い切り開けないと奥まで咥えきれないほどのサイズ。いや、完全に奥までは咥えきれない。
永い永い時の中、オスの逸物は数え切れないほど見てきたが、慧音の逸物は物の怪の類を除けば間違いなく大きい部類だ。
これも、ハクタクというケモノの血がなせる業なのだろう。

「むぐ、んっ・・・おぐ、おぁ・・・・・・・」
「あっ・・・・ちょ、妹紅殿、凄・・・・・舌がっ・・・・・・・」
「慧音も・・・・ん・・・あんなに大きかったのに、私の・・・あぅっ、口の中で・・・・・・・・もっと大きくなってる・・・・・・・・・・」

慧音の亀頭を、肉茎を。舌で撫でる。扱く。舌と上顎で挟み込む。
そこから刺激を受け、彼女の逸物はさらに硬さとサイズを増し膨れ上がる。どこまで大きくなるのか怖いくらいだ。

「も・・・こ殿、巧いッ・・・・・・・舌が・・うぅっ!絡んでくるみたい・・・・・・・・・・・」


千年も生きていれば、その方面の経験もそれ相応に積み重なってくる。
ある時は進んで奉仕し、またある時は奉仕を強要され・・・・・・
気がつけば、私はどんな相手にも等しく快楽を与えられるだけの技を手にしていた。
もっとも、今は輝夜や彼女が呼び出す物の怪どもの為にその技を使わされる事ばかり。
それ以外の相手―――慧音も含め―――に使ったのはずいぶん久しぶりの事になる。

「んっ・・・・・慧音、気持ち・・・いい?」
「あ、ぁぁ・・・・凄いよ・・・・・・・凄いけど・・・これだけではな・・・・・・・・・」
「?」
「・・・・・・妹紅殿、再び御免」
「え・・・・・わたっ!?」


私の脚に慧音の腕が伸びてきた・・・・・・と思った次の瞬間、その脚を思い切り引っ張られた。
もはや身体を触られたり叩かれたりしてもほとんど痛くない・・・・・のだが、流石にこれは予想できない。
わけも分からず脚を引っ張られ、私の下半身が一瞬宙に浮き・・・・・・私は慧音を跨いでいた。
私の顔は慧音の逸物の前に据えられたまま。恐らく私のアソコは慧音の顔の上辺りに乗っかっているはず。
ちょうどお互いの下半身を見せ合っているような格好だ。

この体勢は知っている。確か『シックスナイン』とかいう名前・・・・・・

「・・・・・これはどういう事なのかな、慧音・・・・?」
「そ、それは・・・私だけ先に気持ちよくなるのは不公平だから・・・・・これなら妹紅殿も一緒に気持ちよくなれるだろうと思って・・・・・・」
「・・・・私の受け売り・・・・・・・・・・・・」
「そっ、そそそそそんな事ッ・・・・・・・・・」
「あるんでしょ?」
「うっ・・・・・・・・・・・・・ある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

後ろを振り返っても慧音の顔は見えない。だがその声はとてもバツが悪そうに小さく、そして震えている。
この状況で、彼女なりに気を遣ったんだろう。

「あの・・・・・・・・えーと、す、すまん妹紅殿・・・・・・」
「うふふ・・・・・・・慧音らしいね」
「え!?いや、その、何だ・・・」
「いいのいいの。確かにこうすればお互い気持ちよくなれるしね」
「ま・・・・・まあ、そういう事になうゃっ!?」


ここで私がちょっとイタズラ。
顔を真っ赤にしながら喋っているであろう慧音の言葉を遮り、慧音の逸物の裏スジを舌で撫でてやった。
何か言いたげだったが小さな悲鳴を上げ体を硬直させる。
どんな時もお堅い慧音。こうでもしないと砕けてくれないのだ。

「も、妹紅殿!いきなりっ・・・・・・!」
「・・・じゃあさ、慧音の気持ちをありがたく頂くとして・・・・・・あらためて、一緒に気持ちよくなろ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ」


誰かが『手加減できないかも知れない』なんて言ったのは言葉のアヤか出まかせか。少なくとも本心ではないだろう。
その証拠に、慧音の言葉や仕草からは一つも刺々しい所や乱暴な所を感じない。私自身も乱暴に扱われていない。

つまりは、そういう事なのだ。





「綺麗だね、妹紅殿の・・・・・・」
「んっ・・・・いつまでも子どものままだからね。どれだけメチャメチャにされても復活しちゃうし」
「色は綺麗だし柔らかい・・・・・どっちかと言うと可愛い、かな・・・・・・・・・・」
「・・・・・・ありがと」

私の一番恥ずかしい所を慧音に覗かれてる、慧音に覗かせてる。
毛などまだろくに生え揃ってもいない、ある意味文字通りの『割れ目に毛が生えた程度』の私のアソコ。
輝夜達に蹂躙される事は何百回とあったが、慧音には見せる事すら初めてだ。


「じゃあ・・・・舐めるぞ、妹紅殿・・・・・・・・・・」
「う、うん・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・御免・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・ぁっ」

柔らかい感触を感じた。
慧音の舌が私のアソコに触れている。舌の先で入り口の襞を舐めているようだ。
舌の感触は暖かくて、くすぐったくて、そして気持ちよくて。時折かかる鼻息はお尻の穴の方をくすぐっていく。

「あん・・・・・慧音、くすぐったい・・・・・・気持ちいい・・・・・・」
「んふ、ぅ・・・・・・・・ほら、妹紅殿も私のを・・・・」
「え、う・・・うん・・・・・・・・・・・・・・・・あむっ」

少し間を置いたためか、慧音の逸物には先程までの大きさと硬さはない。
だがそれでも普通の人間以上のサイズはあり、頬張るには苦労する。

「んっ・・んっ・・んっ・・んっ・・んっ・・・・・・ほら、また大きくなってきた、慧音・・・・・」
「あ・・・あぁ・・・・・・・妹紅殿が・・・巧すぎるか、ら・・・ぁぁっ!」
「気持ちいいんだね、慧音・・・・私も・・・・・慧音の舌・・・ぁ、とってもいいよ・・・・・・」

鈴口から、カリから、裏スジから。
敏感な亀頭を責め上げ、唇と唇で扱き。萎えかけだった逸物は肉竿と呼ぶに相応しいサイズと鉄のごとき硬さを取り戻した。
しっかりとした弾力を持つはずの亀頭もパンパンに怒張していて、いつ暴発してもおかしくない。
一方の私はと言えば、慧音の愛撫のお陰で程よくほぐれてきている。
彼女の舌使いは柔らかく、優しく、穏やかで。まるでキスをするような愛撫だ。


「そろそろ・・・・・・頃合いかな」
「え・・・・・・・」
「挿れるよ、妹紅殿・・・・・・・・・・・」

「ん・・・・・・・・きゃっ!?」

いきなり慧音が寝返りを打って、私を組み敷くような形で布団に押し倒す。
脚を広げられ、愛液だか唾液だかにまみれたアソコに慧音の逸物が軽く触れる。


「怖くはないか・・・?・・・・・今からこれが入るんだぞ」
「うん・・・・あんまり自慢はしたくないけど・・・・・・慣れちゃったから」
「そうか・・・・・・・・では妹紅殿、ごm」
「『御免』って言うのはナシだよ、慧音」

「ごめ・・・・ぇっ?」
「慧音は悪い事してるわけじゃないんだし、私も何だか申し訳ない気持ちになっちゃうもん」
「・・・・・・そ、そうだな・・・・・・・・・・・・」
「さ、遠慮しなくていいから・・・・・・来て・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・じゃあ妹紅殿、身体の力を抜いて」
「うん・・・・・・・・・・・・・」
「行くぞ」


・・・・・・・・・・・・・・・


空白が流れる事、さらに十数秒。
慧音の言葉に従って脱力した私に、彼女が覆いかぶさってきた。










「あぃっ・・・・・・・・・・・・・!」

それは、挿入というより『捻じ込む』と言った方が正しいような気がした。
ある程度ほぐれているとはいえ、未発達なままの私のアソコを限界まで広げて慧音の逸物が侵入してくる。
輝夜に日頃いたぶられているお陰で挿入そのものに対する恐怖はない(皮肉な話だけど)。
しかし、望んで慧音を受け入れたとはいえ痛い事に変わりはないのだ。

「か、は・・・・・・・・ぁ・・・・・・・・・・・・」
「ぐっ・・・・・は、入った・・・・・・・・」
「す・・・・すご、いっ・・・・・・・・慧音の・・・・・・大きくて・・・・・あっ、熱いよぉっ・・・・!」
「・・・・・痛くはないか?」
「いっ、痛い・・・・・・・痛い・・・よぉっ・・・・・・・・・・・・・・・・・!」


慧音が入ってきた瞬間、音こそしなかったが引き裂かれるような激しい痛みが全身を走った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう。
蓬莱の薬を飲んだ私は、身体のあらゆる部分が無限に再生する。
処女を失う前に不死の力を得たのなら、処女の証ですら再生するという事。
他者と交わるたびに私は破瓜の痛みを味わう事になるのだ。

目の前には慧音の顔。心配そうな表情で私の顔を覗きこんでいる。
目尻に彼女の指が触れる。私はいつの間にか涙を流していたようで、彼女は涙を拭き取ったのだ。
そして、痛みで半開きのままの私の口に慧音がキスを落としてきた。

「うん・・・・んんっ!?」
「ん・・・・・・・・・・ぁ・・すまん、妹紅殿・・・・だがもう少し我慢してくれ。もうこれ以上痛い思いはさせないから・・・・・・・・・・・」
「慧・・・・音ぇ・・・・・・・・・・・・・」
「・・・信じろ。私を」

「・・・・・・・・・・・うん・・・・・信じる、からね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがとう・・・・・・・・・・・・・・・」





そしてゆっくりと、大きく、深く、慧音が己の分身を突き入れてきた。
彼女のモノが深く入るたびに私のアソコはぐじゅっ、ぐじゅっと音を立て、
大きな肉竿を呑み込んでいく。快感という名の刺激が全身を走る。
まだ破瓜の痛みは残っている。だが彼女との交わりが、彼女の気持ちが、そんな瑣末な事を忘れさせてくれる。
早い話、慧音に抱かれて私は気持ちよく感じているし幸せなのだ。

「いひぁぁっ・・・・・・あ、慧・・・音のッ!おっきくて・・・・・・うぐぅっ!熱く、てッ・・・・・!・・」
「妹紅殿も・・・・う!?・・・・・・・・・とても・・あたたかいっ・・・・・・・・」
「あぁぁぁぁん!もうッ・・・もう痛くなんかないからっ!もっと激しく・・・・・けいねぇっ・・・・・・・・・・・・」
「・・・・分かっ・・・・・・た・・・・・っ」

「あはぁ!?いやっ、ぁ、すっ、すごいのっ、慧音ぇっ・・・!」


もう何が何だか分からない。
頭の中がだんだん真っ白になっていくようで、視界すら霞んでいく様な感じがする。
慧音が歯を食いしばりながら腰を動かしているのが見える。その動きはだんだん速くなり、
アソコもじゅぶっ、じゅぷっ、ずぷっ、といやらしい音を立てて彼女のモノを呑み込んでいる。

そして、ぞくりと寒気がした。
彼女のモノが私を充たしていく。私の身も、心も。
とても息苦しく、そして心の昂りを抑えられない。どうやらそれは慧音も同じようだ。
大きく硬く、私のアソコを深く抉り続けている肉竿がここに来てさらにそのサイズと硬度を増したように感じる。
もう彼女の限界も近い・・・・・・彼女の必死な表情と彼女のモノが、それを雄弁に語っている。

「くぅぅぅっ!も、妹紅殿・・・・・・もう・・・・出るぅっ!」

半泣きに近い顔で慧音が悶え、腰を退こうとする。きっと我慢の限界なのだろう。
ここまで来たら放っておいても慧音は達してしまうに違いない。

「・・・ぁぅ・・・・・・・私も、イッちゃぅぅっ・・・・・・・・」
「私も・・・・・もう駄目・・・だッ・・・・・・・・・・・・・!」

「・・・・・・・・・・・け、い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



気がつけば、私は慧音を抱きしめようとしていた。
もうすぐイッてしまいそうな力の入らない身体で、果たして彼女を繋ぎ止められるかどうかは分からない。
―――ただ。
ただ、私は慧音の全てを受け入れたかった。今なら『それ』すら全く苦にならない気がした。


「な・・・・・!?・・・・・・・・・妹紅・・・殿・・・・・・・・・・・?」
「出すなら・・・・・・私の中に・・・・して・・・・・・・・・・・・慧音だったら、いい・・・・・・よ」
「・・・・・・もこ・・・・・・・・ど・・・・・・・・」
「好きだよ・・・・・・・・・・・・・・・・・慧・・・・・・・音」


「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
「・・・・・・・・・・・あくぅぅぅぅぅっ!!」





そして、私の全ては充たされた。
この身体にも、心にも、熱くて暖かい物を感じる。私と慧音は一つになったのだ。





私の中で何かが弾け、



本当に頭が真っ白になったような感じで、




だけど、一つ言えるのは、





私は、とても、





















幸せだった





















きっと、慧音も











































――いっぱい出たね、慧音。

―――あ・・・・ああ・・・・・・・・・・・


――・・・気になるの?子どもが生まれやしないかって・・・・・

―――・・・・・不死と半獣とはいえ、共に人間。気にはなるさ・・・・・・・・・


――そうだよね・・・・・・実を言うと、私にも分からない。子どもが生まれるかどうかなんて。

―――そうか・・・・・・・・・・だけど、これだけは誓うよ、妹紅殿。


――?

―――私が生きている間、永遠を在り続けるあなたの幸せは私が紡いでみせる。


――・・・・・少し違うわ、慧音。

―――え?


――私たち二人の幸せは、二人で共に紡いでいくものでしょ?私にも半分手伝わせなさい。

―――・・・・ははは・・・・・・・・・確かにそうだ。



――これからも・・・・・・よろしくね、慧音・・・・・・・・・・・・・・・

―――ああ。こちらこそ、妹紅殿・・・・・・・・・・・











































あれからどれくらいの時が経ったのだろう・・・・・・


私は輝夜と対等に戦うだけの力を身につけた。
慧音に言わせれば、私たちがしているのは『殺し合い』らしい。しかし、共に死なないのだから
私たちに言わせればこれはケンカのようなものだ。第三者から見れば少々度が過ぎてるかも知れないが。

私が激しくやり合い、激しく傷つく姿に耐えられなくなったのか、最近では慧音が露払いをやっていたりしている。
輝夜が呼び出す物の怪どもは彼女が全て倒してくれるのだ、私も少しは楽ができる。
もっとも、慧音の目的は私の手伝いじゃなくて私を護る事そのものにあるらしい。その為か、絶対敵わないはずの輝夜にまで楯突いたりしている。
その都度私が止めなければいつ死体になってもおかしくないのだが、それでも彼女は無茶をしようとする。
だけど、私にはその気持ちが嬉しい。最近では慧音を止めに入る事すら私たち(輝夜含む)のお約束になっている。輝夜も待ってくれたりするし。



さて、今夜もまた誰か来た。その辺の妖怪や妖精などとは一味も二味も違った強者。
・・・・・・・でも少し違う。輝夜が召喚する物の怪にしてはちゃんとしたヒトの形をしている。
だが慧音はそんな事お構いなし。自らの使い魔を率いてさっさと飛び出してしまった。
そして、満月の下でいつもの『決め台詞』を言うのだろう。

『あの人間には指一本触れさせない!』と。


頑張れ、慧音・・・・・・

(end)





















あとがき

純愛というか和姦というか何というか。まあグロではないかと。
慧音の喋り方は某十三番隊の死神さんとか某ブチ撒ける人の影響受けまくりです。ていうかほぼそのまんまだw
そして一人称は難しく、オチも微妙に苦し紛れだったり。要修行。

あるエログロ漫画によると、不死の人間が子を成すためには相手も不死でなければならないらしい。
つまり妹紅の相手が慧音じゃなくて永琳か輝夜だったら・・・・・・
まあ、これは妄想するに留めておくという事で。



で。
この話には輝夜サイドの妄想が。


妹紅を好きなようにいたぶってご満悦の輝夜。機嫌よく永遠亭に帰るとそこには永琳の姿が。
笑顔を浮かべているように見えるがその目は笑っていない。

『姫、お出かけの際は私に言って下さるようにとあれほど・・・・・』

永琳の小言などあまり聞く気のない輝夜。しかし永琳も輝夜の反応を見る事なく、
その場で睡眠ガスを焚いて輝夜を確保。そのまま地下室へ。

地下室に繋がれた輝夜。裸に剥かれ、あるはずのないペニスが聳え立っている。
そこへ、同じくふたなり状態の永琳が登場。手に持った小瓶と注射器を輝夜に見せ付けて囁く。

『私特製の半陰陽薬、媚薬、強精剤のカクテル・・・・・・効果抜群でしょう?』

必死に逃げようとする輝夜、しかし本来は永琳の方が力が強いので彼女の力が込められた拘束から逃れられない。
永琳は細身のベルトを輝夜のペニスに巻きつけ、大きく膨らんだ亀頭を爪で引っ掻く。

『これはお仕置きですわ、姫。言葉で分かって頂けないのでしたら・・・・・・』

そして始まる射精強制阻止プレイ。そこへうどんげとてゐも乱入して・・・・・・



予定は未定。
まあその内ゆっくりと。



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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2295d)