お姉様が出て行った後、
暫くしてメイドが食事を持ってきた。
先程、指から血を吸ったメイドだった。
確か、シズカって名前だったと思う。
「失礼します、お食事をお持ちいたしました。」
丁度お腹もすいていたので食べよう。
「そういえば、咲夜どうしたの?
今日は見てないんだけど。」
「メイド長は今お休みになられています。
体調を崩したと聞いております。」
返答しつつも丁寧に盛り付けされた食器をテーブルに並べてゆく。
「ふーん、そうなの?
まぁいいや、いただきまーす。」
カチャカチャ
「この赤いのが血なのよ?あなた知ってた?」
部屋の片隅に佇むメイドに皿の中の赤を見せる。
「はい、フランドール様のお食事を毎日運んでいますので。
フランドール様は濃いお味がお好きだというのも存じております。」
「あら、そうなの?」
すこし残念そうに舌打ちすると、食事を再開した。
カチャカチャ
「ふぅ、ごちそうさま。」
「もうお下げして宜しいのですか?」
「うん。」
「はい、畏まりました。」
メイドがテーブルに近寄って食器を下げる。
「それでは、失礼いたします。」
一礼すると、食器を持って部屋を出て行った。

食後すぐだというのに、早速スペルカードを使う。
今日は、壊す為じゃないわよ?
魔力をカードに流して、術式を起動。
術式によって複雑な工程を一瞬で終了した魔力が私の掌の上で、カード状に形成される。
そして、カード状の魔力に起動魔力を流し込み、スペルカードを発動させる。
「禁忌・フォーオブアカインド!!」
カード状の魔力が宣言と共に光を発して四散する。
私の影が3つに別れ、伸びる。
伸びた影が四散した光と共に渦を巻いて立ち上る。
渦が収まると、そこに「私」が現れる。

私は破壊の能力を持つ
その中でも、特殊な効果を持つスペルカード。
私自身を四人にする、創造の魔法。
私一人しか居なかった部屋が、
一瞬にして私四人しか居ない部屋になる。

「ふふ、今日は何して遊ぶの?」
「やっぱり弾幕ごっこ?」
「それとも・・・アレかしら?」
同じ顔、同じ声、同じ姿、同じ力量の3人の私が私に質問する。
「えぇ、アレをするわ。」
「大好きな」「お姉様に」「教えてもらった」
「「「アレ?」」」
「そう、吸血の練習をするの。」


「じゃあ、貴女、吸われて気持ちよかったかどうか教えてね」
「いいわよ、後で私にも吸わせてね」
「うん」
私はもう一人の私の首元を大きく露出させる為に、胸元をはだけさせる。
「わぁ、しろい・・・」
「私の――貴女の肌でしょ?」
何故かしらないけれど、
私はその白い首筋に鼻を擦り付けて、スンスンと臭いを嗅ぐ。
「んぅ、くすぐったいぃ・・・」
「ふふ、私ってこんな臭いなんだ・・・」
放置された二人も興味津々だ。
「「どんな臭い?」」
「ん~、甘い香り?」
「「へぇ~・・・」」
嗅ぐのをやめて、スリスリと頬で肌の感触を楽しんでしまう。
「ふふ、やわらか~ぃ」
「んんぅ、もぅ、吸わないの?」
「んぅ、いいじゃない、自分の首筋に頬擦りなんて普段出来ないんだし」
「じゃあ、いただきまーす。」
カプッ
「っうッ」
私の歯が、もう一人の私の首筋を小さく破り、そこから血液が滲み出る。
「ん・・れろ、ん、」
「ぅ、ぁ・・」
首筋を咥えたまま、その滲んだ血を舐め取る。
「ん・・、んぅ、」
「・・ぁ・・」
舐められる感触に声を出してしまうもう一人の私。
そして、傷口を吸う。
ちゅ、ちゅぅ、ちゅぅ、
「ん・・・ッ」
「・・ッ・・・ぁ、あぁ・・」
もう一人の私が私をキュッと抱きしめる。
羽がピンと伸びきっている。
トクン、トクン、と私の胸に鼓動が伝わる。
口の中に溜まった血を舌で転がす。
ねっとりとして、舌に絡みつくようだ。
それに、甘く感じる。
お姉様の血には負けるけど。
十分に味を楽しんだら、嚥下する。
コクリ、コクリ、
私の体がゾクゾクと震える。
あぁ、私の羽も今、ピンってなってるのが判る。
「んふぅ・・」
嚥下した際に、鼻息が背中を撫ぜる。
「・・ッ・・ぅ・・」
ピクンッと、もう一人の私が体を震わせ、私に体を預けてくる。
「・・・・」「・・・・」
見ていた二人も呆然としている。
うふふ、もしかして私って凄く上手?
「・・・ねぇ、どうだった?」
体を支えて、しっかりと立たせてあげる。
「ん・・きもち、よかった・・・」
惚けた顔で答える吸われた方の私。
ごくり、と二つ、飲み込むような音が聞こえた。
「ねぇ、」「私達も」
見ていた二人だ。
惚けた私を椅子に座らせて、二人に向き直る。
「うん、れんしゅう、しよ。」

私は、もう一人の私の首筋に噛み付く。
ビクッと一瞬体を震わせるが、気にしない。
私はちゅうちゅうと血を吸い始める。
吸われている私が、先程の私のように、声を漏らし、羽が突っ張る。

手持ち無沙汰な一人が、椅子に座って惚けているもう一人に近寄る。
「・・ぁ・・ぅ?」
先程吸われた私は、両足を広げて投げ出した格好で
椅子に座っていた。
「ふふ、まだ、乾いてない・・・いい、よね?」
「・・ぁ、ぅん・・」
意味を理解し、嬉しそうに、返事をする。
あむっ、と同じ傷口に、もう一度歯を突き立てる。
「・・ぅぁッ・」
痛みで呻くがその表情は歓喜だった。
2度目の吸血が始まった・・・・

ちゅ、ちゅう、控えめに吸う音が聞こえる。
たぶん、見てただけだから先程の真似をしているんだろう。
「ん・・・、ん、」
「は・・・っ、ぁ・・もっと・・」
座っている私が物足りないらしく、もっと吸ってとせがむ。
その様子を見て、私は噛み付いていた首から口を離す。
「・・ぁ、・・・もう、おしまい?・・」
先程まで吸われてうっとりしていた私が不満を漏らす。
「ねぇ、あの子で吸う練習をしない?」
と、椅子で吸われるがままになっている、もう一人の私を指差して言った。

椅子に座って、首筋から血を吸われる。
時々漏れる吐息が私の背中をくすぐる。
噛まれた部分に舌先が優しく触れる。
「・・ぁッ・・」
傷口を触られて、痛いのに、痛いはずなのに、
それが私を妙な気持ちにする。
片手で吸っている私の腕を掴んでいたが、空いているもう片方の手は
股の間に挟んでいた。
その手をきゅっと太ももで挟んで、吸われる快楽に打ち震える。
「ねぇ、この子も混ぜてあげて・・」
惚けた頭で、声のする方を向く。
もう一人の私が私の傍らで立ち膝をし、肩口に噛み付こうとしていた。
「・・ぁ、」
かぷッ
「、つぅ!」
肩口が熱い。
その熱くなった場所を、舌がねっとりと這う。
最初に吸った私が、肩口の私に吸い方を教える。
「そう、そのまま口の中に血を溜めて、味わって・・・」
二人に吸われてさらに頭がぼおっとして来る。
「あぁ、・・・・んぅ・・・」
無意識に膝を摺り合わせる。
挟んだ手が、モゾモゾと股間を触る。
「ぁ・・あぁ・・ゃぅ・・」
たまに咲夜がお風呂で体を洗ってくれるとキモチイイけど、
あの時も、こんな風に頭がぼおっとする。
体が無意識にソレを思い出して、さらに快楽を得ようと手を動かす。
「そう、そしたら、飲み込んで・・喉を落ちて行く時にゾクゾクするでしょ?」
あら?と説明していた私がソレに気が付く。
「なにを、してるの?」
吸っている二人は私と私のやりとりを気にしながらも、吸い続ける。
「ぁ・・きも、ちぃ、から・・ん・・」
くちゅ、くちゅ、と言い訳をしている間も、指は湿った下着の上から秘部を刺激する。
「・・・練習するって言ったでしょ?」
動き続ける手をどかされ、閉じていた足を開かれる。
「ぅ・・ぁ・・・」
「説明は聞いてたでしょ?
ほら、私のを吸って・・・」
服をはだけさせ、肩が露出させて、口元に近づける。
「・・ぁ・・・」
吸われているだけでキモチが良いのに、
吸ってる二人はそれだけで身を震わしているのに、
「さぁ・・」
開いた股を、服をはだけた私の膝が刺激する。
「ひゃぅ・・ぅむ、」
その拍子に肩を口に押し付けられる。
元々、我慢という事を知らなかった私が、
こんな状況で、我慢できるはずがない。
私は、その肩に両手を添えて、
ガブッ
「あッ・・はぁ・・・」
口の中に血の味が広がる。
あぁ、咽返るほどの香り。
とても濃く、甘ったるい味。
そして、
ごくり
喉に絡みつく感じ・・・
そして、体が熱くなる。
二人が吸い、飲み下すごとに恍惚となるのが解る。
多分、相手もキモチイイから、飲むほうもキモチイイのだろう
これは、魔性だ。
レミリアお姉様に褒めて貰いたいから、練習だから、
少しずつで我慢しているが、
もっと歯を突き立てたい、勢い良く吸いたい、
浴びるように、飲みたい。
そんな思考が絶えず襲ってくる。
そんな考えが頭の中をグルグルと回っていたが、
不意に膝を押し付けられて、考えがどこかへ吹き飛んでしまう。
「んんぅ・・・」
口の端から血が垂れる。
グリグリと、私の膝が私のアソコを刺激する。
私は血を吸うのも忘れて、声を上げる。
「んぅ、・・ゃあ、ふぁ・・・」
「ふふ、そんなにいいの?」
グリ、グリ、ぐりぐり、グリ、グリ、
「んぅう、あ、あぁ、あ、ぁあ、」
開いた口からは、返事ではなく、血と唾液が垂れ落ちる。
ずり、ずり、ずり、
膝の動きにあわせて、自ら腰を動かす。
膝を動かす私が、その動きを早くする。
ずりずりずりずりずり
「あぁ、ああぁ、んうぅ、ああぁ、あぁ、」
もう、頭の中、真っ白。
キモチイイ・・・
ずりずりずりずりずり
ひぁ、あぁひぅ、なにか、くるぅ、」
私の様子を見て、膝を動かしている私が
ずりずりずりずりずッ・・
動きを一瞬止める。
「ふあぁあぁ、くる、くるぅ、あぅ・・、なんで・・」
私の目が私と合う。
動きを止めた私が、ニヤリと笑う。
ぐりッ
膝を思いっきり、股間に押し付けられる。
「ひッ!」
ソレと同時に、首筋と、肩口で傷口を舐めていた二人が、同時に私の
血を吸う。
ず、ずちゅぅうぅぅう!
ゾクゾクゾクッ
妙な快感が背筋を走る。
「ひゃああぁあぁああぁあぁぁ!!」
両足を突っ張らせて、ビクビクと体を震わせ、一気に脱力して、椅子からずり落ちそうになる。
「うふふ、もうそろそろ時間ね・・・」
言い終わると、3人が光と影の渦に分かれて掻き消える。
「あ~楽しかった。」
うーん、と背伸びをする。
「汗かいちゃったなぁ・・・」
お姉様みたいに上手じゃないけれど、私もコウモリくらいは操れる。
1匹のコウモリを呼び出す。
「シズカに、咲夜・・・は寝てるんだっけ、美鈴でいいや、連れてくるように言ってきて。」
キィと鳴くと、部屋を出て行く。
今日は美鈴にお風呂に入れてもらおう。
確か、咲夜よりも胸が大きかったと思う。
ついでにあの胸を枕にして今日は寝ようかな?
「ふふ、そうしよう。」
一人、ニヤニヤと笑い、シズカが美鈴を連れて来るのを待つフランドールだった。


あとがき

最近、ネチョ電波の受信が少ないEXAMです。_| ̄|○
創想話の姉妹の続編です。
人形―幸せな一日―が午前中~午後、
姉妹で1~2時間程度、
この話でようやく1日が終わるって感じです。

当初は、フラン吸血4P

美鈴の乳を吸うフラン

咲夜さんも吸う→時間撒き戻して幼女咲夜さん

とか考えたけど、気力が続かず断念。

そういえば、初めてふたなりじゃないですね。
しかも、ネチョ薄すぎるし・・・ゴメンネ


-雑記-
影響されました。
アカイイト(PS2)
吸血シーンとかエロ杉⊂⌒~⊃。Д。)⊃
百合スキーで吸血スキーにマヂお勧め。


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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2298d)