~永遠亭の宴~

 第3話『籠目』


 その部屋には、少女の匂いが充満していた。汗と涙と涎と愛液と、そして本来少女には当てはまらない白濁液の匂いすらも混じった独特の匂い。

 それは誰かを逃がすまいとする、籠なのかもしれない。


  *  *  *


「はあっ……ん、あぁぁっ…むっ…あっ……んぷっ……」
 鈴仙は、永琳にうつ伏せに組み伏されたまま肛門を犯されていた。肉棒が腸内を出入りする度に、ずぐ、ずぐ、と重い刺激が体を奔る。更に、その口にはてゐの肉棒が捻じ込まれ、塞がれている。
「ああ、ウドンゲ、いい、すごくキツくて、堪らない、わ」
「ふあ、レイセン様のお口、ぬるぬるしてる、イイ、イイよぉ」
 永琳とてゐは、それが本能だと言わんばかりに腰を振り、抽送し続ける。
「うくっ…!」
「あうっ…!」
 びゅっ、びゅっ…
「んむぅう……! ん……んふ……」
 次いで発射される白濁液は、鈴仙の体内へと注がれる。それでも収まらない肉棒の迸りは、鈴仙から引き抜かれてなお、その体を白く汚す。
「はう……ぁ……」
 二人分の白濁液を受け止めた鈴仙は、ぐったりと畳に倒れてしまう。しかし、その顔には既に苦痛の色は無かった。
「ウドンゲ、どう? 気持ちよかった?」
「……ぁ……は、ぃ……」
 呆とした表情で永琳の言葉を聞く鈴仙は、快楽に囚われた瞳で目の前にいる少女―――てゐを見つめていた。
「レイセン…様…」
 てゐも同じ様に、鈴仙を見つめる。そんな二人を見た永琳は、こんな事を言った。

「―――ねえ、ウドンゲ。てゐの処女を、貰ってくれるかしら?」

「え―――」
「あ…ご主人、様…」
 永琳の提案に驚く鈴仙と、顔を赤らめてしまうてゐ。
「ほら…ウドンゲの初めてはてゐにあげたでしょう? だから、てゐの初めてはウドンゲに貰って欲しいって……これは、てゐが言った事よ?」
「てゐ、が…?」
 鈴仙は思わずてゐを見るが、てゐは顔をますます赤くして俯いてしまう。
「しかし、師匠…私には……」
 鈴仙は、てゐの股間から生えているモノを指してそう言った。ソレは確かにてゐと永琳には付いているが、鈴仙には付いていない。
「ふふ…大丈夫よ。私はどんな薬でも作る事が出来る。それこそ蓬莱の薬から、男の人のモノを生やす薬だって…」
「……!」
 言われれば、もっともな事である。きっと、鈴仙が飲まされた薬も永琳が作ったものなのだろう。
「これが、その薬よ」
 永琳は、脱ぎ捨てた服から小瓶を取り出して鈴仙に見せた。その小瓶の中の液体を飲めば、二人と同じ様な体になる…
「そこで…訊くわ、ウドンゲ。この薬を、使う?」
「え…」
「この薬を使えば、私が解毒剤を作らない限り、ずうっと生えたままになるわ…それでもいいんだったら、飲ませてあげる…」
「………」
「そして……ウドンゲ、あなたも私のモノになるのよ……。もっと深く激しく交わって……てゐの様に私と―――」
「あっ……師匠…」
 永琳は鈴仙の体をまさぐりながら囁く。それだけで、鈴仙の瞳は潤み、目はトロンとしてしまう。
「てゐからも言ってあげなさいな。『レイセン様のが欲しいです』って……ね?」
「あぅっ…」
 てゐに視線を移し、永琳は続ける。その手は鈴仙の下腹部をさすっていて、まるでそこに肉棒が生えているかの様な手の動きだった。
「レイセン様…」
「…てゐ……んっ…」
 てゐはふらふらと鈴仙に近付き、唇を重ねた。まるで、彼女にすがる様に…
「レイセン様ぁ……レイセン様は、私の事好き…?」
「あ…当たり前じゃない……私がてゐを嫌いになるなんて、そんな…」
「それじゃあ…お願いします……私の初めて、貰ってぇ…」
 鈴仙から唇を離した後、てゐはぺたんと座り込み、鈴仙に秘部が見える様に足を大きく開いた。
「てゐ…」
「見てぇ…レイセン様ぁ……私のココ、もう全然我慢出来なくてこんなになってるの…」
 てゐのそこは、既に大洪水と言えるくらいに濡れていた。肉棒も反り返り、今にも破裂しそうな勢いだった。
「レイセン様のが欲しいよぉ……私の中を貫いて、ぐちゃぐちゃにかき回して、いっぱいせーえき出して欲しいのぉ…」
「あぁ………てゐ…」
 目の前でねだるてゐに、鈴仙の声に熱が帯びる。あられもない姿を晒すてゐを見て、鈴仙の体は昂ぶり始めていた。
「師匠…」
「何? ウドンゲ」
「薬を…下さい……私も…てゐの初めてが、欲しいです……」
「…ふふ、分かったわ。はい…」
 永琳は微笑むと、小瓶を鈴仙に手渡した。鈴仙は受け取ると、それを一気に呷る。
「んくっ…」
 少し苦味があるその薬は、するりと鈴仙の腹に収まった。同時に、体が熱くなってくる。
「う…あっ……」
 その熱さは、徐々にある一点へと集束してゆく。そして、それは形を持って鈴仙の体に現れる。
「あ―――あ………う、ふ…ぅ……」
 びくんっ!
「う―――ああぁぁあぁぁぁぁぁああああっ!!」
 ずるり、と音を立てて鈴仙の股間から肉棒が生える。そそり立ったそれは、刺激してもいないのにびくびく震えている。
「うふ…立派なのが生えたわね、ウドンゲ…」
「う、ぐ………あ、はい……」
「あぁ……レイセン、様ぁ……♪」
 鈴仙の肉棒を、永琳は達成感の籠もった目で、てゐは欲情した目で見る。当の鈴仙本人は、初めての感覚に戸惑っている。
「うっ……これが…男の人の…」
「そうよ、ウドンゲ…そしてココが…ソレを挿れる場所…♪」
「ひあっ…♪」
 伸ばされた永琳の手が、てゐの秘部に触れる。そのまま指を動かすと、ねっとりとした液体が指に絡みつく。
「てゐ…凄い…」
「ふふ…てゐも凄いけど、ウドンゲも凄いわよ…? こんなにソコをぴくぴくさせちゃって…」
「うあっ…!」
 永琳はもう片方の手で、鈴仙の肉棒を掴む。
「いあっ…! 師匠、ダメッ……! 私、ココ、敏感すぎてっ……!」
「あら、出ちゃうの? 生えたてだから感じやすいのね…」
「ご主人様ぁっ…レイセン様のは、最初に私の中に欲しいのっ…」
 悪戯をする様に、鈴仙の肉棒を扱こうとした永琳は、てゐの拗ねた声に手を止める。
「ああ…ごめんね、てゐ。ほら、ウドンゲはちゃあんとあなたの中に挿れてくれるから…」
「はあっ、はあっ……てゐ…」
「レイセン様ぁ…♪」
 のろのろと、四つん這いになりながら鈴仙はてゐの上に覆い被さる。そのまま挿入しようとしても、初めての事なので上手く狙いが定まらない。その間すらもどかしい。
「うっ、く……てゐ……」
「レイセン様…私は、ここだよ……」
 てゐは、そんな鈴仙の肉棒にそっと手を添えると、自分の入り口へと導いていった。ちゅく、と音を立てて先端が花弁に沈み込む。
「あっ、う…」
 それだけで、体を震わせる鈴仙。上体を屈ませ、一度てゐと深く舌を絡ませる。
「ん……てゐ…いくよ……」
「うん…思いっきり突いて……大丈夫、たぶんそんなに痛くはないから…」
「………」
 頷いた鈴仙は、そのまま一気に腰を進めた。
 ぐずっ……ずっ、ずぶうっ………!!
「ふぁ、ああぁぁぁあぁああぁぁあぁあぁあぁあーーーーーーーーー!!!」
「うあっ!? あ、あっ……!」
 びゅる、びゅるぅっ!
 だが、てゐに挿入した途端に達してしまった。よほど敏感だったらしい。
「あ、あひ、ひ、ぃぃ、い………」
 二、三度体を痙攣させ、鈴仙はてゐの上に倒れ込んでしまう。
「レイセン様……もう、イッちゃったの…?」
「あ…ぅ…ごめん、てゐ……我慢、出来なくて……」
「ん、いいの……私の中に、レイセン様のが流れ込んできてる…」
「てゐ…」
 鈴仙も、てゐの中で確かに脈打つ自分の肉棒を感じていた。てゐのそこはとても狭かったが、初めてとは思えない程熱くぬめっていて、それが心地よかった。挿入されたままの肉棒は、一度精を放ったにも関わらずその剛直を保っている。
 少しだけ、動いてみた。
「あっ…」
「てゐ……動いて、いい…? 私、まだ…」
「うん、いいよ……もっと、突いてぇ…」
 少し涙目のてゐは、それでも腰をくねらせて鈴仙を誘う。その動きが膣襞を収縮させ、鈴仙の肉棒を締め付ける。
「あ、うっ、く……!」
 その刺激に総毛立った。快感に、体が震える。鈴仙はてゐの腰を掴み、前後に振る。
「ひゃあっ! あ、はぁあぁあああんん!! レ、レイセン様ああぁぁあ♪」
「はうっ、ああっ、はうぅっ…! て、てゐっ、てゐっ……!!」
 鈴仙は夢中で腰を振った。何度も何度も肉棒を打ちつけた。ぱんぱんという、恥骨をぶつけ合う音が部屋に響いた。
「ひゃうあっぁあぁあああぁ♪ す、すごいぃっ…♪ レイセン様ぁっ♪ も、もっとしてえぇぇ♪ 私の中、ぐちゃぐちゃにしてぇぇええぇえっ♪」
「き、気持ちいいっ……てゐの中、すごく気持ちいいよぉっ……!!」

 てゐの狭い膣に、大量の白濁液をぶちまけた。それでも勃起は収まらなかった。結合部から白濁が溢れ出し、畳を汚した。止まらなかった。
 体中まさぐった。蕩ける様に舌を絡めた。歯型が残る程に乳首にしゃぶりついた。
 手を重ね、唾液を混ぜ、汗を啜り、尻たぶを捏ね、交わった。
 みっともなく喘ぎ、気付けばてゐの肉棒を握り締め、そこから噴き出す白濁を体に浴び、舐め取り、指を菊穴に挿し、耳を食み、涙を流し、どろどろになって。

「あふぅぅあああぁああぁあああーーーーーー!!! はひああっぃぃいぃいぃぃ………!!!」
「んひぃぃいいいぃいぃいい――――――!!! イクうぅうううぅぅぅぅーーーーーー!!!」

 そして、淫水やら白濁やら色々な液体まみれになって、鈴仙とてゐは融け合っていた―――


  *  *  *


「はぁ………はあ………ぁぁ………」
「あぅ……うぅん……は、あぁ………」
 びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ………
 白濁液が、てゐの膣内に流れ込む音が聞こえる。どくんどくんという激しい鼓動が、重ね合った体に響いている。
「レイセン…様……大、好きぃ……」
「ぁぁ…てゐ……温かい……」
 触れ合っていた時は、短かったと思う。それでも、二人はその時を永遠の様に感じていた。
 満たされていた。
 例え永琳のモノになっても、この温もりだけは忘れない。

「あっ…はあ……とっても、激しかったわよ…二人とも……」

 後ろから、永琳の声が聞こえた。その声には、艶が混じっている。
「私も…興奮しちゃった……見て…? ココがもうパンパン……」
 見ると、永琳の肉棒の先端からはトロトロとした液体が流れ出ている。ずっと鈴仙とてゐの交わりを見ていたのだから、そうなるのは自然だろう。
「ねえ、ウドンゲ……挿れていいでしょう…? 今度はあなたの中をいっぱい抉ってあげるから……」
 今更永琳の言葉を拒絶する事は、鈴仙には出来なかった。実を言うと、てゐを貫いている間に自分の秘部もぐっしょりと濡れてしまって、疼いていたから。
「は…い……」
 ずるり、と温かかったてゐの膣から肉棒を引き抜き、てゐの上で倒れていた体を起こし、四つん這いになる。そのまま鈴仙は尻を永琳に向かって突き出した。双丘の間に実る赤い果実が、永琳の眼前に晒される。
「ふふ……もうぐしょぐしょね…」
 永琳は割れ目を二、三回撫でると、肉棒を宛がう。そして、ゆっくりと沈めていった。
 ずりゅ…じゅ……
「うあ、ああぁぁああぁぁあ………」
「んんっ…ふぅ…ああ……」
 肉棒は、すんなりと鈴仙の中へ入っていった。柔らかい肉襞が肉棒を包み込み、じんわりとした快楽を二人に伝える。
「熱い…とっても濡れてるわ……ウドンゲ…」
「あ…あふ……師匠の、大きい……」
 永琳のモノが、鈴仙の中でまた大きくなった気がした。ゆるゆると前後運動を始めると、くちゅくちゅと音を立てて肉棒が出入りする。
「はぅ……はふぅ…んあぁ……!」
「んくっ、んっ……ウドンゲ……気持ちいい…」
 鈴仙の体は、永琳の挿入に素直に反応する。もう全てを出し切ったと思った肉棒も元の硬さを取り戻し、結合部から溢れる愛液がそれを伝っててゐの体にぽたぽたと零れた。
「ぁ…レイセン様、とっても気持ちよさそうな顔、してるぅ……」
「あぁ……てゐ…見ないで……」
 自分が感じている表情をてゐに見られ、鈴仙は俯いてしまう。
「ダメよ、ウドンゲ。あなたの感じている顔、もっとよくてゐに見せてあげなさいな…」
「えぅっ…師匠…止めて下さいっ…」
 永琳の指が、鈴仙の口内に滑り込む。『舐めなさい』という永琳の言葉に、鈴仙は逆らえなかった。
「ん……ちゅぴ…」
 指を舐めていると、何故だか鼓動が昂ぶっていく気がした。夢中で舐める。
「ふふ、いい子ねウドンゲ………ほら、てゐも一緒に……」
「え…?」
 鈴仙の痴態を見上げていたてゐは、急に永琳に話しかけられて慌てた。
「そうねぇ……てゐは、私の…ココを舐めて頂戴…?」
「ふぇ…」
 そう言って永琳が指差したのは、鈴仙との結合部だった。ぷちゅ、ぷちゅ、と規則正しく音を立て、鈴仙の秘肉がめくれているその部分。
「…分かりましたぁ……ご主人様…」
 てゐは鈴仙の下でもぞもぞと動き、頭を結合部の下へ持ってくる。丁度さっきとは体の位置が逆になった格好だった。
「んは…ぺろっ……ちゅう…」
 永琳の肉棒と一緒に、鈴仙の秘唇を舐める。
「ひあっ! て、てゐっ…! 止めっ……!」
「んんっ…レイセン様っ……すごく、濡れてる…」
 ちろちろと細かい刺激を送り込み、鈴仙を刺激する。
「ほら…ウドンゲも、てゐを気持ちよくしてあげなさい……」
「あ…ふぅ……」
 鈴仙は快感にふらつく体を立て直し、目の前で揺れるてゐの肉棒を咥えた。
「んむっ…」
「はうっ…レイセン様ぁっ…!」
「んちゅっ…お返し、だよ、てゐ……!」
「ふぁっ! あぁあぁぁあぁっ!」
 鈴仙とてゐは互いの敏感な所を刺激しつつ、快感を貪る。何度も交わった体は、それでもなお快楽を求めて熱く火照ってゆく。

「二人とも…とってもいやらしいわよ………あぁ……もうイッちゃいそう…!」
「はうっ…! もっと、もっと突いて下さい、師匠……! 私をっ…メチャクチャにっ…あうっ…!」
「レ、レイセン様ぁっ……♪ いっぱい舐めて下さいっ……♪ 私もっ…もっといっぱい出しちゃいますうぅっ……♪」
 びゅるっ、びゅくっ、びゅばぁっ……!
「んっ…! はっ、うっ……!!」
「んはあっ、ああぁぁああぁあーーーーーー!!!」
「ひゃう、は、うぁぁぁぁああぁぁ………♪」

 快楽に囚われた体は、三人の関係を新たなものへと変えてゆく。

 鈴仙はてゐへの想いから、自分の全てを捧げた。
 てゐは、快楽に染まった体を満たす存在を二人の中に見ていた。

 そして永琳は、二人の全てを手に入れた―――


  *  *  *


「今日からここが、貴方達の部屋よ」
 鈴仙とてゐは、度重なる交わりでふらふらになった体のまま、とある部屋に連れて来られた。その部屋は、永遠亭にある他の部屋とは大差無い様に見えたが…
「この部屋には封印が施してあるわ。私達以外の皆には、この部屋の存在は気付かれないわよ」
 聞けば、永琳の特製であるという。
「つまり……ここではナニをしようが、他の誰にも分からない。よがろうが、悶えようが……ね…」
 ぞくりとしたものが、鈴仙の体に走る。しかしそれは、嫌なものでは無かった。

「…さあ、私達には時間が腐る程余っているわ。ウドンゲ、今日からあなたをたっ…ぷりと、可愛がって、ア・ゲ・ル……」

「ああ………」
 全身をねっとりと舐められる様な永琳の言葉に、鈴仙は身震いした。
 そして、自分の秘壺が熱く濡れている事に気付いた。
 体がソレを求めている事に。

 もう、この鳥籠から逃げられない事に――――――








  続く











<後書く>

 永琳は黒幕気質だと思う。激しく既出? ゴメン。

 てゐの口調。
 ゲーム中だと台詞ないんでここは書く人に拠ると思う。私の書くてゐは普通。蝶普通。

 それで、EXAM氏とトゥファ氏のてゐのSSを読んでその口調に既視感を覚えた訳です。
 …何でだろう?

 ああーーー! アルルゥじゃん、アルルゥじゃん!(Leaf『うたわれるもの』より)

 …ゴメンナサイorz

 で、この話はまだ続きます。これで終わりだと思った人、手ぇ挙げて下さい→ノ


 書いたん:謎のザコ
 くろまく:柚子桃氏


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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2299d)