我魂魄なり我妖夢なり 庭師なり御方様が警士なり
冥界静謐にして白玉楼不穏
幽々子様西行寺の御方様 無聊散じに御所望の品ありと
そはもしや いつぞやの如く春の欠け 春の素かと危ぶめば
否いな否 春は十分桜も十全 されど不足は甘露な茶菓子
願わくば庭師 生界より持ち帰り候え と
さもなくば 菓子職人の十や二十 死に誘うのもやむなき仕儀 と
手狭なねぐら白玉楼 無為な住人無策な死人は御遠慮御遠慮
我魂魄なり我妖夢なり 双剣背負って一目散に いざ下向つかまつる

湖畔にほとり降り立てば 妖怪一匹ご機嫌調子
見れば齧るは菓子麺麭(ぱん)の類
それな菓子麺麭をば所望 と持ちかければ
これなるはわが夕餉なり されど世間は一つ穴一つ
願いを聞くなら譲り渡すにやぶさかならず と金髪妖
その願いを聞こういま聞こう と二度繰り返すは魂魄なり妖夢なり
されば と宵闇の妖 頬赤らめて言うところには
われ未だ殿方との契りを知らず 夜の住人として汗顔のいたり
願わくば御身よ われに女の歓びを教えん と
我魂魄なり我妖夢なり 霊断つ剣とて迷絶剣とて
断って斬れぬは男女の縁 さればさりてさりながら
我魂魄なれど我妖夢なれど 半分霊とて半分女の半分男にはあらず
とは言い条 菓子なからずんば御方様 誘死も誘う死 死誘い死
かくてはやむなし 覚悟のしどころ 宵闇妖をば押し倒さん

先ずは接吻 くちゅりと舌入れ 口腔舐めてかき回したり
うぅンとうめく舌裏舐め上げ 舌と舌とを四つ葉絡み
甘く香るは混ざりし唾液 粘り引くのは蕩けし滴
火照り高ぶる吐息は桃色 熱く昂まる頬は紅色
衣服に手をかけ剥ぎ取るや
真白い肌に薄桃のつぼみ ひと舐めすれば乱れ咲き
こちらも準備は上々と 一糸まとわぬ赤裸へ
怒張するは肉の頂 幽身にてこしらえたる張り形なり
物珍しげに宵闇妖 指でつつけば脈打ち勇壮
頭を掴み豪の物へ 少女の顔を押し付けたり
戸惑い顔で見上げるも これ契りの常道なり と説けば心得顔
小ぶりな口をば懸命に開き 巨なる根をば咥え込みたり
陰なる核が源ゆえ 粘る柔膜得がたい感触
思わず知らず愉悦の吐息 金色の髪を撫で上げたり
流石は夜の化身と見え
たちまちコツを心得て 微震小刻み舌づかい
裸体の小娘ちょこんと正座し 仁王立ちたる我を口責め
何処が良いのと生意気口調 されど咎める猶予もあらず
喉の奥まで深々咥え 締めて締め上げ巻き上げて
くちゅくちゅにゅじゅじゅ じゅるりるり
淫音艶音 耳朶をも翻弄 濡れゆく肉芯 蠢く子壷
されど此度は男役 肉の竿へと委細集中
全ての情動欲の道 偽りの管へ注ぎ入れ
我魂魄なり我妖夢なり 呻きとともに解き放てば
あふれ出すのは白濁の露 噴き出しゆくのは絶頂の飛沫
思わぬ奇襲に白黒目線 されど慌ても騒ぎもせず
濁液諾々受け止めて ようやく噴火が鎮まるや
音を鳴らして飲み下し 満悦そうに舌なめずりとは
仮にも闇の血族と 感嘆すべきところやも知れず

虚ろの肉竿なれば 放ったところで縮こまるでもなく隆々
金髪闇妖 舌先用いて飴さながらに舐めあげ官能
されば男女の営みを その身にしっかと刻まんと
押し倒した彼女の裂け肉へ 剛の肉をばあてがわん
既に潤滑上々なれど ひとまず入り口行ったりきたり
たまらず腰振りくねらせて 埒をあけよと切な願い
ならばと業物手を添えて 未踏の秘洞へ赴かん
狭き門をば押し分け分け いざ粘膜の奥底へと
行く手遮る障害物 さても人や土竜なみに 妖怪変化に生娘のあかし
さしもの闇妖も怯えの気配 しからば と囁いて曰く
合図で我が突くゆえ 御身も腰を突き出すべし
これすなわち男女の契りの作法なり と
わずかの安堵 決意の気色
いざ合図 我魂魄なり我妖夢なり
恥骨同士の軽い衝突 腰に絡むは彼女の足
破瓜の痛みはやはり相応 ぬぐった涙はひんやり手触り
これすなわち男女の契りなり これまさに夜の御業なり
宵闇の少女 両手を真横に投げ出し荒い息
ではこれにて と身を離そうとするも なお絡みたる足
願わくば と潤みまなこで宵闇の娘 契りの果てまで終焉までと
望まれたなら是非もなし 妖しくざわつく少女の中を 往復前後往前後復
擦れこすれて蜜の壷 やがて漏れ出す甘やいだ声
高まり猛った衝動をば いまことごとく撒き散らさん
愉悦喜悦に極悦至悦激悦快楽満ちたる一閃
雄叫べば 肉の経路を駆け抜けて 漏れて溢れて噴き出して
処女の子蔵の只中へ 降り注ぎゆくはわが濁流
未熟なる粘膜へ 熱濁をば叩きつけられ 宵闇妖悶絶に仰け反り
震え狂う肉棹の断末魔に二度悶絶してよがり泣き
暗がりの中響き渡るは われらが乱れ荒げた息のみなり
やがて闇妖ぽつりと曰く 麺麭は冷めてしまったかも と

かくてこうしてしこうして ようやくの態で菓子麺麭をば入手
我魂魄なり我妖夢なり エイヤエイヤと足早に帰還
幽々子様に御方様にお目見え参上
あら庭師 そんなに疲れて果ててぐったりで
あたかも死人みたい と呑気なお言葉
それはさておきさておいて これに御茶菓子をば持ち帰りて候と言上
すると幽々様御方様 ああ丁度 御菓子を貰った所なの
湖の御屋敷からの贈り物でね そうあのメイドの手作りだそうよ
出来立てのほかほかだから美味しそう さあ御茶にしましょう
あらどうしたの そこは寝床じゃありませんよ

我魂魄なり我妖夢なり

―――――――――――――――――――――――――――――――
*備考
―――――――――――――――――――――――――――――――

*魂魄妖夢(東方妖々夢5面ボス、6面中ボス)×
 ルーミア(東方紅魔郷1面ボス)のネタ。

*講談調で、というリクエスト(たぶん違う)に応えてみましたっていうかコレは何か違うと思います。まあいいや。

書き手:STR


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2300d)