- 愛姉妹-
「ねー魔理沙、せっくすってした事ある?」
「ぶほっ!?」
魔理沙は飲んでいたお茶を盛大に噴き出した。手元の本に掛からなかったのがせめてもの救いと言うべきか。
「いっ、いきなり何を……」
「この本に書いてあるんだけど」
図書館から持ってきたその本を見ると、そこにはアンな事とかソンな事とか、御丁寧にも図入りで解説してある。
「お前、何でこんな本を……」
「何でって言われても……そこにあったから、たまたま。
で、した事あるの? せっくす」
「がほっ!?」
魔理沙は飲んでいたお茶を気管に詰まらせた。窒息しなかったのがせめてもの救いと言うべきか。
「ま、まぁ……その、なんだ。あまり聞く事じゃあないな」
「あるんだ? それじゃあ教えてよー、せっくすー」
駄々をこねる子供のように魔理沙にすがりつくフランドール。さぁ困った。
教えてとか言われても、下手な事をしたらレミリアに消し飛ばされる。
「や、だからその、レミリアが……」
「お姉様がいいって言ったら教えてくれるのね? じゃあ聞いてくる!」
言うが早いか、あっという間に部屋を飛び出して行ってしまった。顔面蒼白になる魔理沙。
「あっ、バッ……!
……あぁ、辞世の句を考えないとな……」
若い身空で死を覚悟する魔理沙であった。
「ふ~ん……なるほどねぇ……」
こめかみをピクピクさせて仁王立ちのレミリア。傍らには無邪気にニコニコ笑うフランドール。
魔理沙はいつでも逃げ出せるように準備をしていた。
「ねーおねーさまー、いいでしょう?」
「フラン、あなたね……自分が何を言っているのか、分かってるの?」
「だから教えてって言ってるんでしょ?」
一歩も引かないフランドールの様子に、深い溜息を吐くレミリア。
その様子を戦々恐々としながら見つめる魔理沙は、まるで借りてきた猫の如く小さく縮こまっていた。
レミリアは天を見上げ、もう一度深い溜息を吐く。
「言い出したら聞かない子だし……いつかは教えなきゃいけない事だし……
まぁ魔理沙だったら……いいかしら、ね」
「ちょっ、ちょっと待て! 私の意思はどうなるんだ!?」
「まさか、フランじゃ不服だとか……?」
嫌な汗がだらだら流れる。まるで蛇に睨まれた蛙のようだ。どうあっても逃げられないらしい。
というか引き受けても逃げても命が無いような気がする。
「やったぁ、せっくすせっくす!」
「じゃ、ちょっと待っててね」
部屋を出るレミリアをじろっと睨み、はしゃぐフランドールをじろっとねめつけて、魔理沙は力無くうなだれた。
とある紅魔館の一室。部屋にはキングサイズのベッド。
そこにフランドールが横たわり、レミリアが枕元に座って妹の顔を覗き込んでいる。
そして、フランドールの足元に魔理沙。観念したのか、何だかやな笑みを浮かべていた。手には一枚の符。
先ほどレミリアに手渡されたのだ。
「何だこれ?」
「部分的に性転換する魔法が封じてあるわ。何に使うかは……」
「あー、言わなくていいから」
……という事である。
「じゃ、魔理沙、よろしくね。フランもいい?」
「うん……何だかドキドキしてきた……」
「それじゃ、いくぞ」
そっとフランドールの脚を押し開いて間に顔を潜り込ませると、すぐにフランドールの秘部を覆う薄い布が見えてきた。
そこにうっすらと浮かぶ割れ目に指を這わせる。
「ひっ……」
「何だ、結構敏感だな。これなら慣れるのも早そうだな」
下着を横に引っ張り、隠されていた秘唇が曝け出される。恥ずかしそうに足をもぞつかせるフランドール。
「や、恥ずかしいっ……」
「これくらいで恥ずかしがってたら、この先大変だぞ……ん……ちゅっ……」
そっと口付けし、軽く吸い立ててやる。すると、フランドールの体がビクッと反応を返した。
「んあっ、な、何……?」
「はは、随分感度がいいんだな。じゃ、もっとやってやるよ」
ちゅ……ちゅっ……ちゅくっ……
その陰唇を、その内部を、キスで責め立てる。その度に声を上げ、体をびくつかせるフランドールの姿に段々愛おしさを感じ始めていた。
「んぁっ、はっ、やぁっ……!」
「ふふ……その反応、可愛いぜ……」
「ほっ、ほんとっ……? 魔理沙に言われると嬉しいな……んんっ!」
しきりに体が跳ねるものだから、段々上へ上へとずり上がっていく。
そこでレミリアがフランドールの両手を抑え、動き回らないように固定した。
「ほら、あんまり暴れちゃ駄目よ」
「そんな事言われても……はっ、あっ!」
「ほら、濡れてきたぜ……」
「えっ……何……? 私、おしっこなんかしてないよ……?」
「違う違う、体が感じると濡れてくるんだよ」
「つまり、大人の反応って事」
「そーなんだ……んああっ!?」
魔理沙の口が、薄皮で覆われた肉芽を捉える。
唇で挟み込んでくりくりと刺激を与えてやると、愛液がフランドールの奥から滲み出てきた。
「ひゃうっ、んんっ、何、今の……?」
「やっぱり敏感だな……それじゃ、もっとやってやるよ」
顔を沈めて、唇で包皮をゆっくりと剥いていく。そしてゆっくりと顔を上げ、また顔を沈ませる。
「あんっ、はっ、はぁああぁんっ!!」
息の荒くなってきたフランドールの様子に限界を見て取った魔理沙は、剥き出しの陰核を舌で突っつきながら軽く、甘噛みしてやった。
コリッ―――――
「あぁ゛っ、んはあぁああぁあああぁあぁぁっ!!!」
プシャアッ―――――絶頂を遂げたフランドールの中から愛液が噴き出し、魔理沙の顔に浴びせ掛けられた。
「うわっぷ……おい、お前本当に経験無いのか?」
「あ……は……あぅ……」
惚けた状態のフランドールからは答えが返ってこない。レミリアは、ただ肩を竦めるだけだった。
「まぁ……初めてでこんなになるんなら、少しは楽しめそうだぜ」
「それ、使うの?」
「折角だしな、ありがたく使わせてもらおう」
そういうと魔理沙は、手にした一枚の符を自分の下腹部に当ててスペルを唱え始めた。
やがてそれはうっすらと輝きを放ち、収束して魔理沙の中に収まっていく。
「……どう?」
レミリアが心配げな顔で魔理沙に尋ねる。心配するくらいならこんな物使わせるな……
そう思った魔理沙だったが、後が恐いので口に出すのは止めておいた。
「別に変わりは……んっ、んおおっ!?」
下腹部に熱い奔流を感じたかと思うと、股間がむくむくと隆起を始めるではないか。慌ててスカートを下げ下半身を露出させると、
まるで男のように立派な……いや、男そのものが姿を現した。
「おいおいおいおいおい、これはっ……」
「あ……魔理沙、男の子だったんだ……」
「ちがーう!」
ボケるフランドールにツッコミを入れつつ、現状の認識に勤める。部分的に性転換……つまりは、そういう事か。
「おいレミリア、これってつまり……」
「えぇ、分かるでしょ?」
「……へいへい」
レミリアの言いたい事は聞かなくても分かるので、何も言わず黙ってフランドールの服を脱がしに掛かる。
何の抵抗も無く、かつレミリアも手伝ってくれたので、すぐにフランドールの肌が露わになった。
本人も別に隠すわけではないが、恥ずかしそうにもじもじ身をくねらせている。やや肌の色も紅潮しているようだ。
「やん……そんなに見ないでよぉ……」
「恥ずかしいか?」
「うん……それに、魔理沙に見られてると思うと……」
「何だ? 私に見られるのは嫌だってか?」
「ち、違うよ……だって、魔理沙は……その、私の…………特別、だし……」
ボンッ。みるみるうちに魔理沙の顔が紅く染まり、頭から湯気が浮かぶ。
フランドールは俯いたまま黙ってしまい、レミリアはそっぽを向いて手で顔を仰ぐ始末だ。
「なななななな、何が特別だってんだ……照れるだろ……
おかしな事言ってないで、もうやるぞ!」
こんな状況でいきなり告白めいた事を言われて、完全に気が動転してしまった魔理沙。
照れ隠しの為か、そっぽを向いてその屹立したモノをフランドールの秘部にあてがった。
「その……魔理沙のおちんちん、私の中に入れるんだ……」
「あ、あぁ……だいぶ濡れてるから、大丈夫だとは思うが……痛かったらちゃんと言えよ?
で、レミリア……」
「えぇ、いいわよ。好きな人に抱かれるなんて、フランも幸せね」
「ば、ばばばばかっ……!」
レミリアの余計な一言で、ますます顔を紅くする二人。気恥ずかしすぎてどうにかなりそうである。
「じゃ、じゃあ……入れるからな……」
「うん……」
優しく、ゆっくりと……フランに向けて、その腰を沈めていった。
じゅぷっ……ぐぐぐぐっ……!
「んっ、んん~~~っ!?」
声にならない悲鳴をあげるフランドールの仕草に、慌てて声を掛ける。
「あっ、痛いか!?」
「んん……思ってたほど痛くは無いから、大丈夫……」
「そうか、じゃあゆっくりするからな……」
平気そうなフランドールの様子を見て、再び侵入を開始する。未知の感覚に、フランドールに苦悶の表情が浮かぶ。
やがて、ある一点でその侵入を遮られた。
「これ以上は、もう途中で止められないぜ……いいのか……?」
「いいよ……私を、魔理沙だけのものにしてっ……!」
ブツッ――――――――――
何かが切れる音と、悲鳴が部屋に木霊した。
「ああぁうぁああっぁあぁっぁ……か……はっ……!!」
だが、そこで止める訳にもいかないので、そのままモノを突き入れていく。
「あっ、ああっ、くはぁっ……!」
やがて猛々しく反り立つ怒張が、フランドールの中に完全に埋もれていった。
「か……はっ……」
「くっ、キツ……ッ……!
どうだ、痛く……ないか…………!?」
そう言って見たフランドールの目からは、涙が零れていた。それを見て、魔理沙の心臓が跳ね上がる。
「お、おい、大丈夫か!? だから言っただろ、痛けりゃ痛いって……」
……だが、返ってきた答えは魔理沙の想定外のものだった。涙を浮かべながら首を横に振り、ぽつりぽつりと答える。
「ううん、違うの……
魔理沙とね、一緒になったんだと思うと、それが嬉しくて……」
小さな妹君の告白。今度は魔理沙もうろたえる事無く、正面から受け止めた。
「正面切って言われると照れ臭いが……嬉しいぜ、その気持ち」
「ほんと……? それ、ほんと……?」
「言ったろ? 最後の一人はお迎えが来てくれるって」
「じゃあ、そのお迎えが魔理沙なんだ……えへへ……嬉しいなぁ……」
ドクン――――――――――
そうして笑顔を見せるフランドールの姿に、これまで経験した事の無い胸のざわつきを覚える魔理沙。
抱き締めたい……
腕の中のこの少女を、自分のものにしたい……
フランドールが、欲しい……!
そう思った時には、体が勝手に動いていた。
「フランッ……!」
「あ、まりっ……んっ、んふっ……!」
ちゅっ、くちゅっ、ちゅうっ……
唇を重ね、舌を差し入れる。それに合わせ、互いの舌を絡めあう。唾液の混じり合う音が、頭の中に響く。
「ちゅぷっ、くちゅっ、ちゅうぅっ……」
「んんっ、んふっ、んふぅっ……」
口付けを交わしながら、そおっと腰を引き挿入したモノを抜いていく。その感覚に、フランドールが思わず声を漏らす。
「んぁっ、はああぁっ……何か、お腹の中が引っ張り出される感じ……!」
先端部まで引き抜くと、少量の血が愛液に混じってモノに絡み付いてきた。
「んっ……どうだ、痛くないか……?」
「うん……だから、いいよ……動いて……」
フランドールの許しを得て、もう一度膣内へと挿入する。
今度は一度目よりもスムーズに進んでいき、すんなりと根元まで埋める事が出来た。
フランドールから、切なげな溜息が漏れる。
「うっ……はぁぁっ……」
「それじゃ、動くぜ……」
ぐちゅっ、じゅぷっ、じゅぷっ……愛液が潤滑油となって、抽送を容易にする。
モノがフランドールに馴染んでいるのを確認し、少しずつ動きを早めていく。
「うあっ、あんっ、んんぅっ……」
「はっ……どうだ、どんな感じだ……?」
「気持ちいいのと、お腹が苦しいのが……んっ、ぐちゃぐちゃって……はぅんっ!」
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅぅっ……
「んふっ、んんっ、やっ、はじっ……めて、なのにぃ……!」
徐々に込み上げる快感に戸惑いながら、その気恥ずかしさで首を振りいやいやをするフランドール。
全身はしっとりと汗が滲み、ほんのり上気した肌がその状態を魔理沙に伝えていた。
「ふぁっ……んぅ、あんっ……やっ……やぁっ……あそこが、魔理沙のでいっぱいでっ……!
だめっ……あっ、あはぁっ……だ、だめぇっ……!」
そんな彼女を見つめて、優しく諭してやる魔理沙。
魔理沙の顔にも汗が浮かび、限界が近い事を漂わせていた。
「いいんだ……気持ち良くなって、さ……私も、気持ちいい、ぜ……!」
「はっ、ま、まりさも……気持ち、いいのっ……くぅんっ……
うっ、うれしっ……ひゃうぅんっ!!」
一際体が跳ねる。共に昇りつめる為に、さらに強く腰を打ちつけた。
浮き上がる体で、懸命に魔理沙の背に手を回して抱き締める。
「はんっ、おかしく……なっちゃうよぉっ……あっはぁっ……!」
「おかしくなれよ……私も、一緒だからっ……!」
「ふぅんっ……一緒……? 魔理沙も一緒っ……?」
「あぁ、一緒だ……だからっ……!」
「あっあっあっ……はぅっ……なっ、何かくるぅ……!
や、あぁっ……めぇ……だめ、ぇ……んはぁ……ああぁあぁっ……!!」
じゅぼおおおぉぉっ……!!!
フランドールの奥の奥まで、一気にモノを捻じ込む。
そして、とんだ。
「ああぁあああぁあぁっぁぁあぁぁああっぁぁあぁっ!!!!!」
どびゅっ、どぷっ、どくんっ……
魔理沙から放たれた精がフランドールの膣内を満たし、愛液と交じり合ってモノを伝いシーツを汚す。
魔理沙自身も、初めて経験する射精の感覚に我を忘れていた。
「あ゛ぅ……あ……これが、男のっ……ぅ゛ぁ……」
ドサッ……フランドールの上に被さるようにしてくずおれる魔理沙。しばらくは二人共に動けなかった。
しばらく惚けた後に、レミリアの事を思い出してちらと顔を上げると、腕を押さえていた筈のレミリアの手が
自分の股間に伸び、しきりにもぞもぞしていた。
「んっ……ふぅっ……」
「何だお前、アテられたか?」
「だって……こんなの間近で見せられちゃ……」
顔を赤らめ、両手を脚で挟み込んでもぞつく姿は、今だ覚めやらぬ魔理沙にとってはおねだりしているようにしか見えない。
そして胸の下には妹君。姉と妹……その時、良からぬ考えが魔理沙の頭を駆け抜けた。
「なぁレミリア……私が慰めてやろうか?」
「なっ、何を……! フランだけじゃ足りないって……」
「あぁ、足りないな」
腕を突っ張って身を起こし、下腹部をレミリアの前に晒す。そこには、もう精力を取り戻して天を差す男根があった。
「きゃっ……!」
「お前の渡した魔法でこうなったんだ、責任は取ってもらわないとな。
それに……我慢するなよ? ほら……」
「お姉様……♪」
「フラン、ちょっ……んっ……!?」
何時の間にか背後に回っていたフランドールが、レミリアを抱き締めてキスをする。
「んっ、くちゅっ……ちゅっ……」
「んんんっ……んふぅっ……!?」
巧みに舌を差し込み、絡める。何でこんなに……? 予期せぬフランドールの舌技に困惑するレミリアだったが、
咥内への刺激がダイレクトにその体躯を刺激する。
「んふぅ……んん……んはっ……フ、フラン、あなた……」
「えへへ……ねぇお姉様ぁ……もっと、いっぱい教えて♪」
外見にそぐわない淫蕩な笑みを浮かべて姉君に迫るフランドール。
その眼はすでに、数刻前までのあどけなさの残る少女のものではなかった。
その彼女がレミリアの衣服の裾を掴み、一気に捲し上げて脱がせる。
すると魔理沙の目前に、透き通るような白さにルビーを乗せた肌が、小振りの胸が申し訳無さそうに軽く縦に振れた。
身を乗り出して、じっと視姦してやる。肌はしっとりと濡れ、双丘の頂点はすでに身を硬くしていた。
「クククッ……二人とも分かりやすいぜ」
「もう……恥ずかしいでしょ……」
「フランにこんな事させといて何言ってるんだか。……レミリアが、見本を見せてやらないとな」
そういって魔理沙は、二人の顔の前にモノを突き出すように膝立ちする。
それの意味する所をレミリアはすぐに悟ったが、フランドールは良く分からずにきょとんとするだけだった。
そんな妹の様子に、レミリアがそっと囁くようにコーチしてやる。
「これはね……こうしてあげると、喜んでくれるのよ」
薄く細い指を、それには恐ろしく不釣合いな怒張に絡ませて、上下に扱き始める。
にちゃ……にちゃ……先端から溢れる粘着性の液体が、指と絡まって卑猥な音を鳴らす。
「う……は、あっ……」
「魔理沙……気持ちいいの?」
「うふふ……そして、ここはこうすると、もっと気持ちいいのよ……」
ちろっ……可愛らしく舌を突き出し、モノの割れ目を先で突っついてやった。
「おわっ……それは……!」
「あらあら、敏感なのはお互い様みたいね。……じゃ、これはどうかしら?」
きゅうううぅぅ……まるでキスをするかのように口付けし、中身を吸い出すようについばんだ。
尿道管の中に残っていた精液を強制的に排出され、射精の甘美な享楽が再び魔理沙を襲う。
「ふ……あああっ……はふっ……」
「ね? 気持ち良さそうな顔してるでしょ?」
「うん……ねー魔理沙、気持ち……いいの?」
「あっ、ま……まぁ、その、なん……だっ……ふぁっ……!」
そうしている間も、レミリアの手はモノを扱き続け、柔らかい唇が縊れた先端を抱擁する。
断続的に押し寄せる波に、魔理沙の腰は震え、顔は上を向いて口をだらしなく開いたままだ。
しばらくしてレミリアが口を離し、フランドールを側に寄らせる。
「ほら、フランも……魔理沙を気持ち良くしてあげなさい」
「う、うん……」
促されておずおずと舌を出し、丸めてゆっくりと先に近づける。そして、濡れた先に触れた……すると。
「んああぁぁあっ!!」
ビクンッ、と大きく一度、跳ねた。
「うわぁ……何だかここだけ、別の生き物みたい」
「さぁ、あなたのお口で綺麗にしゃぶってあげなさい」
「うん」
あむっ……フランの口が魔理沙のモノを包み込む。大きくて全部は入りきらないが、それでも中ほどまではすっぽりと嵌った。
そして丹念に舌を動かして刺激を加えつつ、頭を前後に振って全体で扱き出す。
「んむ……ぴちゃ……んくっ……れるっ……」
「ふぁああぁあっ!? それは……ヤバい……ぜ……ひゃぅっ!」
「じゃあ私は……こうしてあげる……♪」
「おっ、おい、レミリ……おあぁっ……あひっ……!?」
怒張の根元にぶら下がる陰嚢を手で揉みしだき、その内の片方を咥えこんで吸い立てた。
「ちゅっ……きゅぅうっ……くちゅっ……」
「んな、事されたらっ……わっ、私は……!!」
「じゅるっ……ぷはっ、いいよ魔理沙、いっぱい……気持ちよく、なって……!!」
ぐちゅっ、じゅくっ、じゅるっ、ちゅううぅぅっ……!!!
二人が同時にモノを吸引したその時、魔理沙の男が、爆発した。
「うあぁっ、出る、出るっ……んああ゛ぁ゛ああぁ゛ぁぁあ゛ぁあああ゛ぁあっ!!!!!!」
どびゅうっ、ぴゅくっ、びゅるっ、どぷっ、どぷ…………!!
限界点を超えたモノがフランドールの中で大きく跳ね回り、大量の白濁液を咥内に思い切りぶちまけた。
それをフランドールは一滴も漏らすまいと飲み干していく。
「んぶうぅうぅううぅううぅぅっ!!?
んぐっ、んくっ、こくっ…………」
やがて射精も収まり、フランドールも魔理沙の吐き出したそれを嚥下しきって、口を離して咳き込んだ。
「ごくっ……んんんっ……ぷはぁっ…………けほっ、けほっ……」
「ぁ……は……あ゛ぁああ゛ぁ゛…………はっ……あぁぁ……
だ……だい、じょうぶか、フラン……? 無理して飲まなくても……」
「うぇっ、変な味…………でも、これが魔理沙の味なんだね……えへへ」
そういってはにかむフランドールの仕草が、魔理沙に再び火を付ける。
「あぁ、もうっ! 可愛いぜ、くそっ!」
そう言って身悶える魔理沙の股間を見ると、それは出したばかりにも関わらず未だに天を仰ぎ続けている。
「呆れた……あなた、まだ足りないのかしら」
「……言うなよ」
呆れているのか何なのか、微妙な表情を浮かべているレミリアであったが、やがてクスクスと笑い出した。
その様子を、怪訝そうに見つめる二人。
「何笑ってるんだよ」
「フフフ……確かに、あれは性転換の符だけど……元々体の構造が違うのだから、それだけじゃそんなに元気にはならないわ。
あなたの心を、そのまま変換してるのよ」
「それはつまり……」
「それだけフランの事を想っているって事」
ボンッ――――――――――
紅魔館よりも色濃く赤く染まる二人の顔。恥ずかしいやら照れるやら、もうまともに物を考えられない。
「えへへ……へへへ……あははは……魔理沙……♪」
「そそそそ、そんな目で見るんじゃない……恥ずかしいだろ……」
「私の事……恥ずかしいの……?」
瞳をうるうる、上目遣いで魔理沙を見やるフランドール。意識してやっている訳ではないのだが、破壊力は最高だ。
「その目で私を見るなっ……………………
うあああああああっ!!!」
ぷつん。糸が一本、切れた。
「きゃっ!?」
「わっ!?」
魔理沙はおもむろに立ち上がるとフランドールを押し倒し、レミリアの腕を掴んでフランドールの上に引き倒した。
フランドールとレミリアが折り重なる格好で、秘所をこちらに向けている。
「フフフフフ……正直言うとちょっと抵抗とかあったんだが……
もう遠慮はしないぜ」
不気味な笑みを浮かべて、依然猛る下腹部のソレを、二人の密着した秘唇の間にあてがった。
「魔理沙、何するの……?」
「二人まとめて相手をしてやるよ……!」
じゅぷううぅっ…………
愛液でしっとりと濡れている僅かな隙間に、魔理沙のモノをゆっくりと差し入れていった。
「あはぁあああぁっ!?」
「ん~~~~~~っ!!」
「二人とも、もうぐちゅぐちゅだな……柔らかくて気持ちいいぜ……」
じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぼぉっ…………
魔理沙が腰を打ち付ける度に、粘性を帯びた音が部屋に響き渡る。
混ざり合った二人の愛液がモノに絡み付いて、引き抜く度に名残惜しそうに糸を引く。
そして突き入れる度に、重みで垂れた糸がモノの根元に巻き付いて、その肉身を妖しくぬめらせる。
「んふっ、あっ、あん、くぁ……んはあぁあああぁっ……!」
「きゃふぅっ、ひゃんっ、ひっ、ひあぁあああぁあぁっ!」
じゅぶっ、ぐじゅっ、ぶちゅっ、ぐしゅっ……
ほんのわずかも漏らさぬよう、快楽を受け止める事に集中する。
もう他の事など、何も考えられなかった。
「あ、はっ……まりさ、まりさぁ……気持ちいいっ……? ふぁあっ……」
「あぁ、ぬるぬるして気持ちいいぜ……フラン、おまえは……」
「うん、いいよ、気持ちいいよぉ……はんっ、んっ…………んむっ!?」
「ちゅっ……フランッ……れろ……ちゅく……」
レミリアがフランドールの咥内に舌を入れて犯す。唾液を混ぜ、舌を睦みあい、頬の肉をこそぐ。
その仕草、その刺激全てが快感信号に変換されて全身に悦楽を叩きつける。
合わせて下からも絶え間なく薄膜を肉に擦られている為、敏感な体が何度も跳ね上がる。
それをレミリアと魔理沙に押さえ付けられているものだから、反応が外に逃げていかずにグルグルとフランドールの中を回り続ける。
グルグル……グルグルと……回り続けて……昇っていく……昇りつめて……
「あっあっあっ……ひっ……きもちいいのが、ぐるぐるって……このままじゃ……
このままじゃおかしくなっちゃうよぉ……!!」
「ひぅっ、わ、わたしもっ、も、だめぇっ……!
ね、魔理沙、お願いっ……イッ……」
「私と一緒に、イカせてやるぜっ……!」
モノの先に当たる触感で硬くなっている二人の秘芽を探り当て、そこを重点的に嬲り続ける。
そして、カリの部分に引っ掛かりピンッと弾かれて…………トンだ。
「くはあっ、あっ、あぅっ、はっ、イッ、イクッ、イッちゃうううぅぅっ……!!」
「ひゃっ、みゃっ、まりさぁっ、だめっ、だめぇっ……またきちゃうぅっ……!!」
「くぅっ……出る、出すぞっ……!!」
じゅぶっ、ぐじゅっ、ぶじゅっ……ぶしゅうううぅぅっ……!!!
「「「あはあ゛ああぁぁ゛あ゛あぁぁああ゛ぁあ゛ああぁ゛あぁぁあ゛ぁああ゛ぁああぁ゛ぁぁっ!!!!!!!!!!!」」」
どびゅっ!! びゅるぅっ!! びゅくっ、びゅっ、ぷちゅううぅっ………………
三度目の射精とは思えぬほどの白濁液を放出し、二人の上にそのまま倒れこむ。
「「あ……あ……あぅ……」」
そして二人も、あまりに凶暴な性の暴威に理性を吹き飛ばされて、そのまま沈み込むように意識の糸を手放した―――――
…………それから。
「ねー魔理沙、魔理沙ってばー」
「あーもう、そんなにまとわりつくなよ!」
「あ……魔理沙……私の事、嫌いになった……?」
「え……や、そういう訳じゃなくて、な……」
「ほんと……嫌いになったりしない……?」
「そりゃあ、勿論……だぜ」
「えへへ……嬉しい……魔理沙、だーいすき!」
…………とまあ、一日中ずっとこんな調子である。そして、その様子を呆れつつも温かく見守っている二人。レミリアと霊夢だった。
「あーお熱い事。暖房要らないんじゃないの?」
「でもあの子がこんな風になるだなんて……ほんの少し前までは、考えられなかったわ。
霧を出してみて、良かった」
「もう出さないでよ、面倒臭いし」
「分かってるわよ。
……それに、私も霊夢と逢えたし……♪」
「こっ、こら、そんなに引っ付かないで……たらっ…………もう…………」
ベタベタ、ネチョネチョ。
外は長すぎる冬で猛吹雪でも、紅魔館はいつだって春でしたとさ。
- 完-
書くのに時間かかりすぎて謎のザコさんのと思いっきり被っちゃった……
ともかくこれで一件上がりっと。
書いたの→marvs [アーヴ ◆arvsHiKSeA]