「それじゃ、お仕置きね」
レミリアお嬢様の妖しく歪む。……そう、私は侵入者を許した罪でお仕置きを受けるのだ。
お嬢様直々に、というのがちっぽけな私の自尊心を僅かに満たしてくれた。
「何か言いたい事はある?」
「……無いです」
「殊勝な心がけね。うふふ……そういう所、嫌いじゃないわよ。
 それじゃ始めましょうか」 パチン、と指を鳴らす。刹那、お嬢様の周囲に濃い闇が展開されていく。
それはまるで生きているかのように私の手足に絡み付いて、自由を奪っていった。
「んっ……あ……!?」
強制的に体を大の字に広げられ、徐々に宙に持ち上げられていく。
地に足がつかない事が、これほどまでに不安を与えるものなのかと初めて教えられた。
「これ位でうろたえてちゃ、もたないわよ?
 パチュリーに借りた玩具……存分に楽しむといいわ」
お嬢様が右手を上げると、私の四方に魔方陣が展開された。
そしてそこから出て来たのは……自身の吐き出す液体でぬめった、壁の紅を反射して異様にグロテスクな……!
「こっ、これは……!?」
「見ての通り、触手よ。何の触手かは知らないけど……凄いらしい、わよ?」
お嬢様の右手が振り下ろされる。それが、この狂宴の幕開けを告げていた。 「んっ、はぅ……き、気持ちわる……やぁっ、あはぁっ……」
身動き一つ取れない私の表面を、触手がのたうちまわる。
器用に服を剥ぎ取られて、あっという間に私は下着一つにされてしまった。
もう、私の体で濡れていないという所は無い位に、触手に這われていた。
「気持ち良かったらお仕置きにならないでしょ? ……まぁ、これから気持ちよくなるかもしれないけど」
「あっ、やっ……ひぁっ……ふっ……!」
「あらあら、まだ何もしてないのに感じてるのかしら? どうしようもないわね、この淫乱は」
お嬢様に酷い言葉で罵られる。しかし、それを否定出来ない自分が恥ずかしかった。
事実……私は、この後の何かを期待して体内から液体を零し始めたのだから。
「んっくっ、はふっ……ん、んぐうぅうううっ!?」
無数に広がる触手のうちの一本が、私の口の中へと身を滑らせてきた。
逃れようにも指一本すら動かず、為すがままに咥内を犯される。
「んんっ、ちゅぱっ……じゅっ、ぐちゅっ……!」
じゅぼっ、じゅぽっ…………
いつしか私は、自分からそれを口だけで扱き始めていた。
自由に動かせる舌が、私の意思を無視して触手を悦ばせる。
「ふふふ……じゃあ、寂しがってる舌のお口も楽しませてあげるわ……それ」 レミリアが目配せするやいなや、さらに何本もの触手が私の秘所に押し掛ける。
あっという間に下着は破り取られ、蹂躙される事を望む淫猥なそれが露わになった。
そして……一本の触手が、私を一気に貫いた。
「あ、だめっ……あっあっあっ……うあ゛ぁああ゛ぁ゛ぁあ!!!」
ぐじゅっ、じゅぼ、じゅぼっ!
何度も抽送を繰り替える触手に、私は意識が朦朧となる。悲しい事に、それでも体は素直だった。
……行き場の無い別の触手が、私の菊座に照準を合わせて……無理矢理捻じ込んでくる。
「そっちはちがっ……は、はぁあああっ……!!」
前と後ろを同時に犯されて、膣壁をゴリゴリと擦られる。
何時の間にか自由になっていた手足にはさらに別の触手が握られて、絶頂を促す為に動いていた、
びゅるっ、ごぴゅっ……!
触手から吐き出される白色の液体が、私を染め上げていく。
そして、吐き出して触手がしな垂れると、間髪入れずに別の触手が握られていた。
「あっはぁっ、こすれて気持ちいいですっ……あっ、ひゃんっ……ああぁあああーっ!
 出てっ、中でドピュドピュいってるぅ! くぁっ、イッ、イッちゃうっ、イクうううぅぅっ!!!」
ビクビクと快感で体が跳ねる。触手にグチャグチャに輪姦されて、私は悦んでいた。 もう何も考えられない……が、一つだけ脳裏によぎった事があった。
彼女は……どうなったのだろう……?
「うぁっ……お、じょうさまっ……」
「うふふ……もう一人はどうしたのかって?
 心配しなくても、あなたと一緒よ……ほら」
暗闇の向こうに見えるもう一つの人影。私と同じように触手に持ち上げられて嬲られていた。
その人影は……あの人は……! 「あっ……ああ…………咲夜さんっ……!」
「咲夜はね……あなたより一時間も前からああしてるのよ。
 メイド長として、全ての責任を被ってね……咲夜に感謝しなさい。
 でなければ、あなた……もっと凄い事になってたわよ?」
「んふっ、あっ、ひゃぅっ……も、もっとして下さいっ……!
 私が悪いんですっ、だから……だからもっとお仕置きして下さい!
 アソコもお尻も胸も口も、ドロドロにしてぇ…………!!」 咲夜さんの嬌声が耳に届く。その度に、申し訳なさと同時に込み上げてくる欲情を隠し切れなかった。
後から後から淫液が溢れ、挿入された触手が悦びに打ち震えてさらに激しく動く。
「ごめんなさいっ……さくやさ……ひぐっ、うあぁあぁっ!!
 もっと、私にもっ……はふぅっ……お仕置きを……おねがっ……くはぁああっ……
 めちゃくちゃにして下さいっ……あっ、また、またイッちゃうっ…………
 あぁ゛あっぁ゛ああぁぁあ゛ぁあ゛ぁぁぁあぁ゛あぁぁぁあーーーーーっ!!!!!!!」 「もう、これじゃお仕置きにならないじゃない……
 あなたも咲夜と同じ事を言うのね……うふふ、仲が良いのね、羨ましいわ」 もうお嬢様の言葉も私の耳には入らなかった。
聴こえるのは、触手の擦れる音、粘液の水音……そして、咲夜さんの声だけだ。
私はただ、お仕置きという名の性宴を、咲夜さんと共に踊り続けるだけだった…………

-完-

突発30分トライアルなのに40分かかった……ゲメンナサイorz 書いたの→marvs [アーヴ◆Marvs.obRc]


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2273d)