お こ と わ り
・言うまでもありませんが春です。限度以上に幼少の方の閲覧は御遠慮ください。
・作者はEASYもマトモにノーコンクリアできないヘタレです。考証ミスは御容赦の程。
・藍いぢりネタですがテンコーは関係ありません。期待された方ごめんなさい。
・基本的に頭悪い話です。ストーリーもオチもヘッタクレもあったもんじゃありません。そーゆーのは別の機会に。
それは、一通の手紙から始まった。
── 面白いものを見せられると思います。夕刻、日が沈む頃に来てください ──
その数刻後、マヨヒガの入り口にて式の式がぶっ飛ばされたのはさておき。
~ 式・贄 ~
「まったくもう。呼びつけといて危険物けしかけて来るなんて、どういう了見してんのよこの家は……
おーい、すきま妖怪、言われた通り来てやったぞ……ってぇぇっ!?」
いやはや、予想外に強烈な光景。退屈しのぎになると思って招きに応じた結果だが、なるほどこれは十分にセンセーショナルだ。
霊夢の前に現れたのは、二つ折りで仰向けにひっくり返された見覚えのある式と、その上に覆いかぶさるこの屋敷の主の姿。
あまつさえ、組み敷かれた狐娘の方は素っ裸に剥かれて涙を浮かべている。
「え……えーと、お邪魔だったかな……?」
「ん、んむ──っっ!?」
そこでようやく、部屋の入り口の人影に気付いた藍が悲鳴を上げる。
もっとも、口に咥えさせられた敷布のせいで声にはならなかったが。
「あら、霊夢。別にお邪魔でもないわよ」
艶っぽい微笑みを浮かべて紫が顔を上げた。
藍の股間から手を離し、自分の指先をぺろっと舐める。
「へ?」
「あなたさえよければ……ね?」
うふふ、と声を漏らさんばかりの妖しい表情。うさんくさいことこの上ない。
「ほら……貴女も味わって御覧なさい」
「むあっ!?」
抵抗する間もあらばこそ、指が口腔にするりと差し入れられる。
とっさに口を噤んだが、生憎とこのお嬢様は、そういう隙間の扱いにかけては天下一品だった。
濃厚な匂いが喉にまで充満し、思わずむせ返る。
「け、けほっ……! ちょっと、なにすんのよっ」
抗議の声を上げるが、先方はまったく意に介した様子もなく。
「ふふっ、い・い・こ・と♪」
あっと思ったときには、藍の上に組み伏せられていた。
「こ、こらっ! ちょっと! 離せーっ!」
「ふむー!」
藍も抗議の声を上げている。もごもごという唸り声にしか聞こえないけど。
「大丈夫よ、すぐに楽しくなるから」
「そういう問題かっ!」
「むぐーっ!」
「あら、こうしてもそんなこと言って居られて?」
すっ……という一挙動。
しかし、
「ひぁっ!?」
効果は覿面だった。
装束の隙間から指先だけを滑り込ませて、柔肌をひと掃き。
それだけで、霊夢の身体に爪先の浮くような痺れが走る。
「んむゅっ」
驚いた拍子に力の抜けた上半身がぽてっと落下して、潰された藍が情けない声を上げた。
そのまま、さわさわと蠢く紫の両手。的確にツボを突かれた身体には、まったく力が入らない。
「ひゃぅ、ふっ、ふぁぁっ!」
必死で逃れようともがく。霊夢は必死だったが、これで堪らないのが密着して動き回られる藍のほう。
「ふもぅ!? むぁっ、はむぅっ!」
裸に剥かれていた上から押し付けられた霊夢が身じろぎするたびに、敏感になっている肌を服の生地が擦って行く。
火種を撒かれていた身体の節々が、紫の手で直接愛撫を受けているように戦慄く。
「っんぷぁっ!」
ひときわ大きく仰け反った拍子に、口枷のように填まっていた敷布が外れた。
「っはぁっ、ゆ、紫様……ひゃふぅっ!」
既に藍の声は、蕩けきった嬌声へと変わっていた。
そこに、紫の指先の動きに合わせて霊夢が奏でる鳴き声が加わる。
「あひぁっ、こっ、こんな……ああんっ!」
「やっ! あっ! だっ、だめぇっ!」
紫と藍に挟まれてくねる霊夢の細い肢体。捏ね回された巫女装束は、すっかり乱れきっていた。
「ふふ、そろそろいいかしらね」
霊夢がぐったりとしたのを見て取った紫が、服を剥いで行く。
「ぁ……ぁはぁ……」
為されるがままに露になる上気した白い肌。抵抗する気力なんて残っていない。
藍と同じく一糸纏わぬ姿にまで、あっという間に変えられてしまった。
「さてと……それじゃ、本番行ってみましょうか」
「ぇ……?」
放心した様子の霊夢がその言葉の意味を理解する前に、紫は彼女の手を取り、藍の胸へ沿わせた。
「あっ、あぁっ……!」
霊夢自身の胸では味わうことの叶わない、ふくよかで弾力のある手応え。
その膨らみを紫に促されるまま捏ね回す動きに合わせて、藍が喘ぎ声を漏らす。
「それから藍はね、こうやって優しくお腹を撫でてあげると……」
そう言いながら、自らの手を這わせる紫。すると、
「はぅぅぅんっ!」
ひときわ大きな嬌声。
(すごい……藍、喜んでる……)
「ね? すごく色っぽい声で悶えてくれるの」
「あ……ゆ、紫様……は、恥ずかし…で…す……っ!」
「あら、まだまだこんなものじゃなくてよ?」
霊夢の指先が藍の秘処に潜り込み、くちゅ、と水音を立てた。
「っはぁぁぁんぅぅっ!」
上に乗っている霊夢と紫、二人分の体重をまとめて浮き上がらせるほど強く、藍の身体が跳ねる。
「や…紫様……強すぎっ…」
「あら、私はもう何もしてないわよ?」
「ぇ……」
ぱ、と両手を開いてみせる紫。
いつの間にやら霊夢の手は、誰の手を借りることもなく藍に激しい愛撫を加えていた。
それは、紛れもない霊夢自身の意思。
「れっ、霊夢!? やっ……こ、こんなの…ぃやぁぁ……!!」
「あら」
楽しいものを見つけた顔をする紫。
「ひぁぁっ! やっ、あぁぁっ!」
藍の善がり声は止まらない。
夢中で秘処を捏ね回す霊夢の動きに耐えかねたのみならず、
意に染まぬ相手による愛撫を受けているという羞恥が快感に拍車をかけている。
「恥ずかしい? でも、それが気持ちいいでしょ」
「やはっ……ゆ、紫様ぁっ! やっ、いやぁっ! あぁぁはあぁっ!」
二人にのしかかられた不自由な状態で、快楽から逃れようとするかのように身体をよじる藍。
しかし、快楽から逃れるためにはしがみついている霊夢を何とかしなければならず、
霊夢を何とかするためには、主たる紫ごと跳ね除けなければならないわけで……
その時点で藍にとって、この状況に抗う術は残っていなかった。
そしてさらに、藍にとって困った事態が。
「藍……藍っ……!」
霊夢のほうが、すっかり我を忘れている。
藍の豊かな胸にむしゃぶり付き、先端を吸いたて、秘処を指で擦り立てる。
昂った情欲の命ずるままに、手を掛けた快楽の急所を蹂躙する。
藍はもう、悲鳴を上げて悶えるしか為す術がない。
複数の性感帯から送り込まれる刺激が身体の芯で共振を起こし、
四肢の末端に返された痺れるような快感は、それに抗おうとする力を確実に削いでいく。
「はぁぁっ! んあっ、やっ、だめっ! ふぁっ! だっ、だめなのぉっ!」
「ふふっ、あと一息ね?」
そこで、紫が再び手を添えた。
洪水のように蜜を溢れさせる内部に、白さの際立った指が根元まで突き入れられ、
その華奢なまでの細さに似合わない力強さとテンポで強烈な刺激を送り込んだ。
「ひぁぁぁっっ! やはぁぁっ! あっ、あぁぁ────っっ!!」
霊夢と紫をまとめて抱き締めるように、ぎゅっと藍の身体が収縮する。
上に乗った二人が解放されるまでには、たっぷり四半刻近い時間が必要だった。
「んぅぅ……ぁんっ……はぁぁっ……」
すっかり陽の落ちた座敷を、十六夜の光が淡く照らし出す。
白磁のような霊夢の肢体が月光によって浮き立てられる幻想的な光景。
だが、その肌はうっすらと赤みを帯び、火照っている。
「や……あぁっ、はぁんぅっ」
傍らに腰を下ろした紫の愛撫は、微妙に一番のツボを外しつつ延々と加えられていた。
そして、一糸纏わぬ姿で仰向けに寝かされた霊夢の脚の間に、藍の姿が。
「ふふ、切ないか? でも、あんたが私にしたのは、こんなものじゃなかったよな?」
「やぁっ……も、もう許して……ぁふぅ!」
息も絶え絶えの霊夢の懇願をよそに、主従二人による指技の共演は続く。
マヨヒガの夜は、まだ始まったばかりだった。
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・あとがき
えーと。初めての方、はじめまして。萌虚仮と申します。
一部の板住人の方は、ひょっとしたら初めてじゃないかもしれませんが。
ともかくにも、最後までお付き合い頂いたことに感謝です。
思い出したようにあれこれ投下するかと思いますが、今後とも宜しくお願い致します。
萌虚仮 拝