~世雀の受難~
「巫女巫女レイムッ、巫女巫女レイム~♪生麦生米巫女みこレイム~♪」
霊夢へ永夜抄での雪辱を晴らし、上機嫌で夜空をゆくミスティア。
しかし彼女は気がつかなかった。自身も相当の消耗を強いられていることに。…飛来する、頭ほどもある氷塊に気づきもしないほど。
脳天直撃回転土星。鈍い音が夜風を震わせ、声を上げる暇もなくミスティアは森へと落下していった。
「ありゃ、やりすぎたかな…」
「チルノちゃん、これは…ちょっと…。不意打ちにしても…」
襲撃者は二名。不敵な目つきと尊大な態度の(自称)湖上の氷精チルノと、ちょっぴり気弱な虫王子こと幻想郷では数少ない男の子であるリグルであった。
「まぁ…とにかく探しにいくわよ。あれで死んだとも思えないし…」
「…なんだか最近、容赦なくなってるよぅ、チルノちゃん…」
羽音とともに森へ降りていく二人。予想通り、枝に引っかかって伸びているミスティアを発見した。
「いたいた。それじゃ、リグル…」
「え、ボク?」
「…犯っちゃいなさい。」
…時間が、凍った。完璧に。
「え…えええぇぇえええええ!!!???」
叫ぶリグルもどこ吹く風と、チルノはてきぱきと氷の輪でミスティアを樹へとくくり付ける。
「ちょっとそれはいくらなんでも…ってなんでニーソックスだけ残してるの?」
「え?いや、あんた好きかなー、とか思ってみるテスツ」
「…う゛」
別にニーソフェチというほどではないが、その光景はちょっぴり刺激に飢えた男ならグッとくるものであったことは、彼も否定できなかった。
「嫌なら取るけど?」
「え?いや、その…そのままで」
真っ赤になりながら言うリグル。チルノは「ふーん」などと言ってはいるものの、本当はリグルをこの場で襲ってしまいそうなほど、内心では萌え転がっていたりする。
「…ち、ちん…」
手足を拘束する氷の冷たさのせいか、ミスティアは数度鳴き声をあげると目を覚ました。胡乱な頭で辺りを見回し―――、自分があられもない姿で括り付けられていることをようやく理解する。
「ちんっっっっっつつつ!!??な、なななななななななななな」
何を、とは言葉にならなかった。ニーソックスのみで貼り付けにされ、目の前には(一応)男。その目的は明白である。
…まぁその男が一番ビビっていたりするのだが、流石にそこまで見抜く余裕はミスティアにはなかった。
「あー、もう目さましたか。んじゃ一応言うけど…」
くい、とミスティアの顎に手をかけ、悪い目つきをするチルノ。そしてその『要求』を突きつけた。
「花映塚製品版への出場を、このリグルに譲りなさい。さもないと…ここでボロボロになるまで犯すわ」
「そ、そんなこといったって…そんなの、あたしにもどうにも…」
「…交渉決裂、ね」
舌なめずりをするチルノ。…もしかしたらこっちが本来の目的だったんじゃないだろうか?などとリグルは思ってしまった。
「リグル、何か言った?」
「な、なにも!!けど…本気で?」
「…ふーん、ビビっちゃったんだ?なら、そこで見ててもいいよ?この間、黒いのがちょっと面白いもの落としていってね…」
ごそごそと懐から何やら取り出すチルノ。それは―――、
「…キノコ?」
「そう。これを食べると…」
どこぞのヒゲ男よろしく一瞬でキノコを飲み下し、服を脱ぎ捨てるチルノ。程なくして、その顔が苦しみに歪み始めた。
「ちょ、ちょっとチルノちゃん!?吐き出して、すぐに!!」
「大丈夫…これが収まれば………ほらね?」
二人はチルノの股間を見つめ、絶句する。そこにあったのは見間違えようもない、男性器であった。それも『巨根』と言って差し支えのない大きさの。
「ちん、っ…ちん…!!」
「そ、おち○ちん。」
「ちいいいんっ、違う~~~!!」
もがくミスティア。しかし両手両足を固定されてどうなるものでもなく…
「んっふっふ。んじゃ、覚悟なさい」
「ゃ―――――ちいいいいいいいいいいいいっつっつん!!」
前戯もなにもなく、チルノの巨大なそれが、ミスティアの秘裂に突き込まれた。
泣きわめくミスティアの声も、加虐モードのチルノにはまるで届かない。
そればかりか、リグルにも―――、
「っはぁ…はぁ…」
「あらあら。そこをそんなに押さえちゃって。…リグルって、Sっ気もあったのね」
「ち、ちが…」
「素直にならないと、…『お仕置き』するわよ?」
「…う、うぅ…。こ、興奮してます…。ボクにも出させてください…!」
ようやく観念したリグルに満足し、笑みを浮かべるチルノ。その間にも、ミスティアを突き上げることは忘れない。
防衛本能からか、ミスティアのそこはいくらか滑り、声にもやや甘いものが混ざり始めていた。
「あらあら。でも困ったわね。前は塞がっちゃってるし…樹が邪魔で、後ろも無理か。となれば…」
ミスティアに目をやり、悪戯を思いついた子供のように目を細めるチルノ。
リグルはといえば、すでに臨戦態勢の逸物を自分で扱きはじめていた。
「じゃ、このニーソックスにたっぷり染み込ませてあげなさい」
「う…うわああっ!!」
「や…そ、そんなぁっ…!!」
言うが速いか、リグルは発情した雄と化してミスティアに踊りかかる。
リグルのモノが、ニーソと肌の間を這い回る。皮膚の一枚下を犯されるような感触に、思わずミスティアは声を上げた。
「いや、いや…こんなのって…!」
「嫌といいつつ、ここはリグルが来てからますます溢れてるけど?」
「いや…いやいやいやあああっ!!!」
「…っは、はぁっ…!!ボク、もう…!!」
感極まった叫びを上げるリグル。一瞬後、どろりとした液体がニーソの中を満たし、続いてミスティアが痙攣とともに失神した。
脱力したその身体から、チルノの逸物がすっぽ抜け―――大量の液を吐き出し、やがてそれは急速に萎んで陰核へと戻った。
「ふふふ、もう1回戦もすれば…二人で花映塚のヒーロー&ヒロインはいただきね♪」
邪な笑みを浮かべ、服からまたしても件のキノコを取り出すチルノ。
―――――その後、二人が花映塚でどうなったかは…神のみぞ知る。