てゐが人語を話せない設定で書いています。





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報酬



1.

 扉をそっと開け、中に誰もいないのを見て取ると、もう一度左右を確認して部屋に入り込んだ。

「ふー」

 誰にも出会わずに空き部屋にたどりついた安心感からため息がでてしまう。

 部屋の中を蒼い月の光が照らし、畳からは井草の匂いが立ちのぼっている。

「あはっ」

 一人になって落ち付いてくると、うれしさで思わず緩む頬を押さえることが出来ない。

「えへへへっ」

 スカート上からなぞるとはっきりソレの形を感じることが出来る。

「あはは、う、うぅぅん、あはっ、ついてるようぅ」

 つまみ上げるとソレはブルンと震えて、甘い刺激を伝えてくる。

「ついてる、ちゃんとついてる、チンポついてる、チンポ」

 うれしくて腰を振るとチンポも同じように前後に揺れる。

「チンポ、チンポ、チンポ」

 なんだか面白くって、振りながら部屋中跳び回る。

「チンポ、チンポ、チンポー」

 止まらなくついには歌いだした。

「チンポ、チンポ、チンポッ。—————チンポ、チンポ、チンポッポ」

「——————————————————んっ—、んっ—、んっ、んっんっ」

 (あれおかしいな? な、なんだか声がよけいに聞こえる)

 首をかしげて横を向く。

「ん? 」

するとてゐが小首をかしげて、”なぁに”という感じで見返してきた。

「わあー、て……、て……、て……、てゐ。い……い……、いつからいたのよ」

(な、な、な、なんでてゐがここにいるの? )

「ん、んんん、ん、んー」

 両手で空中に円を書いて、走りまわってる様子を説明する、てゐ。

「え、部屋のなか走りまわるところから見てたって?」

「んー…………、んっ—、んっ—、んっ、んっんっ」

 うれしそうに歌って腰をふる。

「こら、やめなさい、やめなさいってば」

 あらためて目の前でやられると自分がバカみたいか見せ付けらてるみたいで、あわてててゐを止めた。

「んー、んんんんん、ん? んん?」

「これってなんのおどりかって? べつにたいしたもんじゃないの。ちょっとついうれしくってね」

 ごまかすように早口で話す。

「んん? 」

「なんでうれしいかって? 」

「ん? 」

 てゐが先をせかすのを待ちきれずに話し始める。

「そりゃうれしくもなるわよ。師匠がやっと鈴仙も一人前になったって言ってくれて、それでごほうびについにつけてもらったのよ。はー、ずっと前から師匠たちにはついててあたしにはついてないから、ほしいほしいって言ってたのに何度お願いしてもだめだっていわれてて、その念願がやっとかなって、やっと付けてもらったんだからうれしくもなるじゃない
。ね、てゐ。てゐもそう思うでしょ? 」

 歌ってたことをそれ以上追求されずに、むしろ誰かに話したかったことを質問されて、舞いあがってしゃべり続ける。

「ん? 」

「なにをつけてもらったかって? チンポよチンポ」

「???? 」

 チンポがわからないのか、はてなマークのてゐ。

「てゐ、ひょっとしてチンポ知らないの? 」

「?? 」

 何を言ってるのかわからないといった表情で首をかしげる。

「はー、わからないんだったらしょうがないわね。そうだ、見せてあげようか? そうよね、てゐも見たいよね? うん、見たいに違いないわ? そんなに見たいんだったらしかたない。特別に見せてあげる。じゃ、いくよ、てゐ」

 てゐ返事をまたずにスカートを捲くりあげ、見せ付けるように腰をつきだした。

「!!!???」

 驚いた顔をしてしゃがみこんで、しげしげとそれを覗き込む。
 今まで一度もチンポなんて見たことがないのか、耳をふるふる、鼻をぴくぴくさせながら、上から見たり、横から見たり、首をかしげて下から覗き込んだりと興味津々だ。

 鈴仙の顔を見たり、ついてるモノを見たりと落ち着かない。
 何か言いたそうな表情のまま、何度も視線を行き来させていたが、おそるおそる人差し指を伸ばしてソレに触れた。

「あんッッ」

 指に触れられてビクンッと震えるソレに驚き、あわてて指を左手で胸元にかばいながら体を離す。
 不安そうに鈴仙を見上げる。

「だいじょうぶよ。いきなりてゐが触るからびっくりしただけ」

「ふー」

 安心したように一息つくと、また指を戻して触り始める。
 ぶらんと垂れ下がるソレの先っちょを指先で、くすぐると鈴仙が鼻にかかった声で呻き始めた。

「あっ…………………、あっ…………、ああ………………、…………………………ぁ」

 てゐが鈴仙の表情を伺って見ると、目を閉じていたが決して苦しそうな様子には思えなかったので、またソレを触るのに戻ることにした。

 今度はくすぐるだけじゃなくってぽんっぽんっと指ではじいて、ぶら下がってるのをゆらしながら根元に方まで指先を滑らせた。

「あっ…………、あ……、………ぁあ、くっ……………、ひんっ……………、ぁぁぁ……」

(あんっ、なんだか、へんなかんじがする…………)

 てゐの根元まで指を滑らす動きが、くすぐったくてもどかしくって思わず足をもぞもぞを動かしてしまう。
 その様子が気に入って、てゐは繰り返し指を往復させる。

「くぅん…………、ぁぁ………、ぁあ………………、…………んっ」

「?????????」

 何度もその動きを繰り返していくうちに伝わる感触が変わったので、指を止めてそれに目をやるとなんだか前よりも大きくなっていた。

 てゐはさらに興味をもったみたいでつまんで振ってみる、するともっともっと大きくなり始めた。

「やっ…………、ち、ちょっと…………、てゐ………………、つ……、つままないでよ………………ね」

 口ではそういってみるが、体のほうは逆らえずにてゐのチンポを振る動きにあわせて動いてしまう。
 てゐのほうはもはや鈴仙の様子を伺うこともなく、振ったりひっぱたりと好き放題にしていた。

「てゐ……、そんな………………、あんっ…………、らんぼうに……、あ……、あつかわないでよぅ」

 鈴仙の言葉を聞いてたのか聞いていないのか、ちょうどそのときてゐが指を離す。
 柔らかくて先端は垂れてはいるものの、ソレは指を離してもむっくりと持ち上がった状態のままひくひくと震えていた。

(あ…………、ちょっとだけ……、おおきくなってる? )

 てゐがちょっと触っただけで、軽く勃起してしまったことに鈴仙はほほを染める。

「てゐ、もう十分触ったからいいでしょ。コレがチンポなの。」

 鈴仙が説明する間も、てゐの視線はチンポから動かない。

「はいっ、説明終わりっ、もうじゅうぶんだよねっ、おしまいっ」

「んーんー」

 もっと遊んでいたいのか、てゐは頭を左右に振って不満を表明した。

「ダメッ、もうおしまいっ」

「んーんー」

 ほほを膨らまして抗議してくる。

「ダメッ」

「んーんー」

「ほんとにもうおしまいっ」

 まだてゐは納得していないが、捲っていたスカートの手を離しておしまいにすることにした。

「んー」

 そのとたんにてゐが両足に飛びついたものだから、すっぽりと頭がスカートの中に入ってしまった。

(わー、なにするのよー)

もぞもぞとてゐがスカートの中で暴れた後、急に大人しくなった。

「てゐ? 」

 あわてて、スカートを持ち上げる。

「すんすんっ、すんすんっ」

 見てみると半勃ち状のソレに鼻をつけて匂いを嗅いでいた。

「あっ…………、ちょっと…………、やめ………………」

「すんすんっ、すんっ、すんすんっ、すんすんっ」

 てゐはよほどソレが気にになるのか、匂いをかいでソレがどうなってるのか調べようと必死になっている。
 すんすんっ、と匂いを嗅いでは首をかしげて考え、角度を変えて他の場所を嗅ぐといったことを繰り返している。

(やだっ、においかかないでよー)

 匂いを嗅がれることの恥ずかしさもそうだが、それよりも吐き出される鼻息がそこを刺激することが鈴仙を興奮へと追いやってゆく。
 やわらくソレを撫でる鼻息は直接触れられることに比べると刺激がぜんぜん足りなくて、もどかしくてたまらない。
 でも却ってそのことがそこに意識を集中させ、勃起を押さえようとしているのに、鈴仙の意識とは反対にむくむく大きくなっていく。

「あっ…………、くっ…………、くっ…………はっ……」~


 てゐの顔がチンポを上下して匂いを嗅ぐと、息も同じように根元から先端へとつつっっとなで上げる。
 特に亀頭のくびれに息がかかるとむずがゆさが頂点に達し、思わず腰が動いててゐの顔にソレを押し当ててしまった。

「ん? 」

 てゐは首をかしげるとそこばかりを集中して嗅ぎ始めた。

「すんっ、すんすん、すんすんすんっ、すんすんすんすんっ」

「あっ……、やっ…………、てゐ……、ぁぁぁぁあ」

 熱い息が吹きかけられるたび、少しずつ、少しずつ、大きくなっていくソレを押しとどめることができずに、大人しく息を嗅がれてる振りをしながら時々そっとてゐの鼻に押し当てて擦りあげる。

「うっ…………、くっ……、は…………、うんっ……、てゐっ、てゐっ」

(やだっ、もう…………、チンポが……、チンポが…………、がまんできないっ)

 もうむずむずが我慢できない、そう思い頭をつかんで擦りつけようとすると、さっきまで匂いを嗅いでいたてゐ頭が離れていった。

「ああ……、ああああ……」

 思わず残念そうな声を上げてしまう。
 一方、てゐはそんな様子など気にも留めず満足そうな顔でにこにこしている。

「んんっ、んー、んっ、んんっ?」

 股間を指して楽しそうに質問する。

「はぁ……、んっ……、チンポがどうなっちゃったのかって? それは……」

 むずむずとして感触が押さえることができずに、ふとももをすり合わせながら視線を落とす。

「わあー、な、な、なにこれッ、…………すごく大きくなってるッ」

 チンポが目に入った瞬間大声を上げてしまった。
 そこで始めて、チンポが勃起しきってへその辺りまで反り返り、ビクンビクンと震えてるのに気がついた。

「なに? なんでこんなにおおきくなっちゃってるの? 」

 そっと調べるために指先で触ってみた。

「くはっ」

 思わず腰が引けた。

 ものすごく敏感になっていて、指先でちょっと触れただけなのに、てゐが指で触っていたときとは違って、触れた部分から電気が走って、腰から力が抜け立っていられなくなりそうな感じがする。

(なにこれっ、なんなのっ)

 それでも我慢してもう一度触ろうとすると、てゐがその手を掴んだ。

「んー」

「なんで……、とめるのよ……」

「んっ」

 不満顔でたずねるが首を振るだけで答えてくれない。

 (もっと触ってみたいのに…………。)

「んんっ、んっ、んんんんっ」

「えっ、なにっ、かわいいからてゐが触るから鈴仙はさわっちゃだめって? うーん、でも………、んー…………、でも…………、まあ…………、そ、そんなにてゐがどうしてもって言うなら、触りたかったら触ってもいいけど……、ほ、ほんとにてゐがどうしてもって言うからしかたなくなんだからねっ」

 少しの間だけ考える振りをしてみて、てゐに触っていいって許可を出した。でも、ほんとは話してる間もチンポはビクビクと震えて、触りたくて触りたくてたまらなくて、ソレのことばかり考えていた。

(ほんとに……、ほんとに……、てゐがさわりたいって言うから、しかたなくなんだから……)

「んんー」 

 早速、てゐが飛びついてきた。

「あんっ」

 両手でチンポの根元を掴んで固定するとほお擦りをはじめた。

「あっ……、ああっ……、あっあっ、っぁあ…………」

 てゐのぷにぷにほっぺはやわらかくて、触れるだけでその気持ちよさから腰の力が抜けてへたり込みそうになってしまう。
 ほっぺのやわらかい曲線に沿って、チンポが上下している。

「あっ……、ぁぁぁぁあ…………、あっ…………」

 敏感な亀頭のつるつるとした部分を軽く擦られているだけなのに、思わず声を上げてしまう。
 てゐは本当にうれしそうに、ソレがかわいくてかわいくてたまらない、という感じで熱心にほお擦りしている。

「んっ、んっ、んっ」

ほほの上を往復しているうちに出っ張った頬骨にカリ首が引っかかる。

「んあっ、ああっぁあ…………、ん…………、んん、あんっ…………」

(すごい……、いま、ピリッときたぁ…………。)

 ほお擦りが先端がきたタイミングにあわせて、もう一度引っ掛けてみた。

「あんっ、あぁぁぁぁあぁぁ…………」

 またさっきのピリッとした感覚が襲ってきた。

 (ああ、こうしたらすごく気持ちいいようぅ。)

 ソレが気持ちいいってわかると我慢できなくなって、てゐのほお擦りにあわせて腰を振って亀頭を頬骨に引っ掛ける。

「あんっ、あっ、あんっ、あっあっ、ぁぁあん」

 だんだん勢いがついてきて、ついにはてゐのほっぺにチンポがめりこむぐらい押し付けてしまった。 
 すべすべの肌でチンポの表面を擦られる感覚、硬い頬骨で敏感な部分を刺激する感覚、そしてほっぺの肉に先端の包めこまれるやわらかさにのめり込んでいく。

「はぁはぁ、んっ、ぁ……、はぁ、あっ……、あぁあぁ…………、はぁはぁ」

 鈴仙の口は締まりなく半開きになり、吐く息は荒いものに変わってしまっている。
 チンポの先端からは先走り汁があふれ出て、てゐの頬をぬるぬると濡らしているが、その上を激しく擦りあげるのでますます広がって、頬全体が匂いたつ液体で覆われはじめる。
 その独特の鼻をつく匂いは、立っている鈴仙にもはっきり感じられた。

(あっ、すごいにおいしてる……、は、はずかしい…………)

 匂いが鈴仙の羞恥心をあおるが、勢いがついた腰を止めることが出来なくて動かしてしまう。
 にちゃにちゃと頬の上をすべるたびに音がたち、汁がますます塗り広げられていく。

「あっ……、ふぅぅん、はぁ、ふっ……、ふぅ、あっ…………」

 てゐはその夢中に腰を動かし続ける鈴仙の様子に気を良くしてか、顔の動きを鈴仙にあわせてより刺激が伝わるようにする。

「あっ、あっっ、あっ、あぁぁあっ、あっ、あっあっ」

 平静だった顔の肌の色は上気し、目はトロンとしたものにと変わり、半開きだった口からは透明な液が垂れ落ち、てゐの髪の上に糸を引きながら落ちていった。

「あっ……、ひっ、ぁぁあぁぁあっ、あっあっ……」

 動かしていた腰を無理やり止められ、ほっぺたに先端だけを当てられて尿道口を擦られる責めに悲鳴をあげる。

(ひうっ……、こ、これぇ、しげきがつよすぎる…………)

 敏感すぎる部位を無理やり擦られて、耐え切れず腰を引いて逃げようとする。
 しかし、てゐが根元を両手で掴んで握りつけると、痛くて逃げることもできなくなってしまう。

「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、」

 あげる声にあわせて、ぽたぽたと唾液が何本も落ちてゐの頭を濡らす。
 痛みと快感の混ざり合ったなんだかわからない感覚に翻弄され、口を閉じれずにあえぎ声だけが次々漏れていき、それと同時に唾も唇の端からあごへとあふれていっているのが感じられた。

「あっ、てゐ、ダメッ、それっ、きつすぎるぅ」

 鈴仙のもだえる声にその動きを止めて、今度は汁でぬちゃぬちゃの頬全体を使って、チンポの根元から先端までを一気にしごきあげる。

「ふわぁぁぁぁぁあ、あっ……、あぁぁあぁぁっぁ…………、あっあっ」

 敏感な場所へのつらい責めから解放されたと喜ぶ暇もなく、チンポから新たな感覚が伝えられる。

(なにこれ……、なに……)

 根本がぴくぴくとしだして、なんだか先端に向かってこみ上げてくる。
 ズチュリズチュリと粘液が絡まる音が往復するたびに部屋全体に響きわたる。
 その音がいやらしくてますます身体が熱くなり、ソレから伝わる熱は背筋を駆け上り頭の中を焼きかき混ぜて、もう鈴仙はなにがなんだかわからなくなってひたすら腰を振り続ける。

「あっ、あぅ……、あっ、あぅぁぅうぁあぁ」

 尿道には触れられてないのに、さっきほっぺで擦られた時みたいにぴくりぴくりと勝手に震えて、開いたり閉じたりし始める。

(あうー、だめぇー、これぇ、だめ、もうもう、あぁぁぁあぁー)

「てゐ……、なんか……、なんだか……、もう……、なんか……、ちんぽにくるぅー」

 おしっこをずっとがまんしてるみたいな、びりびりがチンポを襲って我慢できない。
 むずむずした快感が根元から先端に向い、すぐにでも解放されたいようなずっと味わっていたいようなわけのわからない状態に押しやられる。

「あんっ、てゐっ、もうっ、出ちゃうなんか出ちゃう」

(ああー、もうがまんできないー、でちゃうよ)

 べとべとに汚れたてゐの顔を見ると耐えていたものが、押さえられなくなってしまう。

(もう、だす、だす、だす、だす、てゐにいっぱいだすんだからっ)

「あっ、あっ、あっ、あっ、てゐっ、てゐっ、気持ちいいよぅ、あっ、あっ、あっぅううぅん、てゐにだすっ、だしちゃうんだからっ、あっ、あっぅ、だすんだからっ」

 はあはあと息を荒げて、視線を宙にさまよわせて、快楽に溺れた表情を見せながら叫ぶ。

「いいよねっ、いいよねっ、てゐのお顔よごしちゃうけどいいよねっ、ぁう、ぁぁあっ、あっあっ、いっぱいいっぱいだして、びちゃびちゃにしちゃうんだからぁ」

 もうてゐの様子などお構いなしでとにかく叫び続ける。

「てゐがこんなことするから、ぁあっ、あっ、あぁぁあぁん、てゐのせいなんだから、ふうぅん、ぁぁあぁ、もう、もう、あっ、くふぅん」

(もうもうほんとにがまんできないっ、くぅう、でちゃうぅぅー)

「くはっ、でちゃうんだから、てゐのお顔にだしちゃうんだからぁぁぁぁー」

 ビクッと痺れが根元に感じた瞬間、脳みそがとろかされて、真っ白になる。

「あうー、あっ、ぁあぁっぁああぁ、アッァアッァアアアァァァァァァァァ」

 チンポの先端から白い奔流が宙に飛び出して、てゐの顔へと降り注いでいく。
 びくりびくりと震えながらソレはとどまることを知らずに出続ける。

「あっ、あーあーあーあーあー、あぅ、あー、あー、あー、あー」

 痴呆のような顔でよだれをたらしなが、あーあーとただ呻き続ける鈴仙。

 あまりの快感からか、口がだらしなく開き切り、唇がふるふる動き、腰は射精にあわせて痙攣しながら、宙を掻いている。
 腰を振る動きにあわせてチンポも上下に動くせいで、白い液をてゐに向けてちょうど放水するシャワーを振り回して水を撒くみたいに全身を濡らしていく。

「あー………………、あー……………、あー…………、あー…………、あー…………、あー…………、あー…………、あー…………」

 声が落ち着いていくにつれて腰の動きもゆるくなっていき、、腰が止まる頃には射精の勢いも衰えて止まり、先端からどろりとした粘液が垂れ下がるだけになる。

「はぁはぁ———————、ふぅ————、あっ、はぁはぁはぁ——————————、はぁはぁ———————、ふぅ—————」

 荒い息を抑えようと大きく息を吸い込みながら、呼吸を平静に整えた。
 そうしてしばらく深呼吸をしていると熱かった身体も少しだけ落ち着く。

「はぁー、ふぅー、はぁーふぅー」

(すごかった…………、すごすぎて体が溶けて、どうにかなっちゃうかとおもった……)

 思い出すだけでチンポにまたあのむずむずが甦ってくる。
 思わず手をチンポにやると、ぬるっとしたものが手につく。

(あっ、びちゃびちゃによごれてる…………、いっぱい出ちゃったから…………)

 チンポから手を離して、指でにちゃにちゃをすり合わせて自分が出したものの量を実感する。

(そうだ、てゐは? てゐにいっぱいだしちゃから……、どうなちゃってるの?)

 ぼーを壁を見ながら物思いにふけっていたので、てゐがどうなっているのか気にもとめていなかった。
 いざ思い出してみるとどうなってるのか怖くて、すぐには見れずにためらっていたが、覚悟を決めてぎこちなく首を動かしながら何とか目を下に向けた。

(わー、すごいことになってるよー)

 てゐのやわらかくウェーブをかく黒髪にべっとりと精液がへばりつき、顔は全体がパックしたみたい白いどろどろで覆われて、どういう表情しているすら見えなくなっている。
 射精したときにチンポを振ってずんぶん撒き散らしたために服にも飛び散り、胸元には大きく汚れがこびりついて上半身全体に点々としみができていて、座り込んだスカートの太ももの上のたるんだ部分には白い液体が貯まって池になっていた。





2.

「てゐ…………」

「あーん、ん……、んちゅ、んん……、んー、んちゅんちゅ」

 てゐのほっぺががもごもごと動いて、口の中でなにかを転がしているような動きをしている。

「んちゃ、ぐちゅくちゅ、んっ、んー」

 ごくんっ。

 喉が鳴ってその何かが飲み込まれた。傍から見ていても喉がはっきりと上下して、口の中のものが嚥下されたのがわかった。

(なに? てゐ、なに飲み込んだの…………。………………………………ひょっとして………………………………)

 ちいさな舌が唇をちろりと舐めて引っ込む。

「ん、ごくんっ」

 舌が口の周りにぬめりついた粘液を次から次へを舐め取り、口の中へと溜め込んでいく。
 唇をなぞり舌先で白い粘りを引っ掛けては引っ込み、唇が綺麗になると届く限りの範囲をこそげ取り、上から新たに垂れ落ちる分はちゅちゅっを口をすぼめて吸い込んでいった。

「あー、ん……、んんっ、くちゃ……、ん、ん、んー、くちゃんちゃ……、んっんー、ずっ、んちゅ、んん、ずっ、ずずずずっ」

 口いっぱいに溜め込んだ精液をぐちゃぐちゃ音を立てながら咀嚼し続ける。
 顔を上に向けて見せ付けるように開いた口は精液で今にも溢れそうになっており、なみなみと湛えられた白い液の池の中には、ピンク色の舌だけが浮かび動き回っている。
 上下の歯と歯をかみ合わせて咀嚼するたびに液体が泡立ち、口の端からとろりと零れ落ていく。

(うそ…………、てゐ…………)

「ずっ、じゅるるるぅぅぅ」

 溢れてあごから垂れそうになったものまでも貪欲に吸いあげて、口のなかに戻した。

「…………………………………………」

 唖然とその光景を見ていた鈴仙の体が震えだす。
 寒気が体全体を覆い、止めようすればするほど震えは大きくなり、頭のてっぺんまでが冷たくなっていく。
 反対に額は熱を帯びて、頬もひりひりと焼け付くほどの熱気にあぶられている。
 身体の芯まで凍みこんでくる寒さと、顔に感じる熱気は激しくなり、ひざも震えでがくがくとゆれ、熱病に侵されたかと思えるほどだ。

「はあっ、はあはあ、うぅぅうぅ、はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

 震えはいよいよ激しくなるが熱病でないのはわかっている。胸の動悸と自分でもうるさいほどの呼吸音が抑えられない興奮を証明している。

 アレほどの量を出した後なのに、さっきよりも大きく突っ立ち痛みを伝えてくるソレが、精液を口の中で弄ぶてゐに欲情していることを教えてくれている。

「ぐちゃぐちゃぐちゃ、ん、んぐっ、んっ……、ごくんっ…………、んはっ」

 ひとしきり楽しんだ後、口内の精液を一気に飲み干した。

 それでもまだ満足できないのか、顔を覆う粘液を指ですくっては口に運んでゆく。

「ぬちゅ、ん、ちゅ、んん」

 その様子に我慢できずにチンポに手を当てゆっくりと動かし出す、鈴仙。

「ずずっ、じゅ、じゅるるっ、ん……、んちゃぐちゃ、ずずずずっ、ずるっ」

 いちいち指を舐め取るのが面倒なのか、てゐは指を顔に沿わせて液体をこそげ取りながら唇へと動かして、口の上にたまったものをずるりを吸い込む。

「じゅるるるるっ、じゅ、じゅ、じゅ、んはっ、んー」

 何度か繰り返すうちにパックしたみたいに真っ白だったてゐの顔が、ようやく表情の見えるものへと戻る。

「くっちゃっくっちゃっ、ん、んちゅ、んんんんっ、くちゅ、ぐちゃぐちゃ」

 目を閉じたまま咀嚼して生臭いその味をしっかり舌に染込ませる。

「ああっ、くぅん、あっあっあっ、ああっ」

 鈴仙の股間で上下している手はその速度を上げていく。

(てゐが…………、てゐがあたしの出したのを…………、味わってる…………)

 そのことを認識するとますます興奮してきて、それだけでもまた出てしまいそうになる。

「ん、ごくんっ、んー、こくっ、んんんっ、んん…………、ん…………、こくっこくっこくっ、んんんんんー、ごくんっ」

 今度の量は一息で到底飲みきれるものではなかったのか、途中で呼吸を整えながら幾度にも分けて少しずつ喉に流し込む。

「……………………………………………………けほっ、…………………………こほっこほっこほっ」 

 粘つく液が絡みついたのか軽く咳き込んでいる。

 ズッチャッ——————、ズッチャッ——————、ズッチャッ——————。

 自らの出した精液をチンポに塗りたくりながらひたすら擦り続ける。
 勢いをつけて擦りあげるために、汁が飛び散り、手とチンポの間はぬめり泡だち、白い液体が汚く黄ばんだどろりとたものへ変化して、時折床に落下する。

「ぁぁあぁ、くはっ、んっ、っく、あ、ぁあ、あっあっ」

 てゐのほっぺもさらさらで気持ちよかったけど、大量の精液を潤滑液として利用してるので、痛みを感じることがないために、速度を上げ強く握って擦りあげると快感がいくらでもましていく。

「あー、あー、あー、くっ」

 ビクビクと震えて軽く行きそうになる。あわてて唇をかみ締め手の動きを止めるが、すこしだけ先端からもれてしまった。

(も、もったいない……、もっともっとがまんしてから…………)

 軽い絶頂を手を休めてやり過ごすと、再び動きを再開した。

「んー、んー、んんっ、んっ、んー」

 むせて咳をしていたのが収まったのか、てゐが話しかけてきた。

「ぁあぅ、えっ、あ、あたしの出したのすごくおいしかったって? ……ん……んあはぁ」

 内股で座った姿勢のままぴょンぴょン飛び跳ねていかにおいしかったかをアピールする。
 顔はにこにこ微笑み、興奮がおさまらないのか耳までが跳ねる動きにあわせてぴこぴこ動く。

「んー、んんっ、んんっ、んー、んー、んー、んんんっ」

 手を振り回していっぱいいっぱい欲しいのだと表現して、もの欲しそうな目で下から睨め上げてきた。

「おいしいからもっともっとほし……いの…………? ん……、くっ、あぁあぁぁ」

 話続ける間も手を休めることなく上下させ、甘くしびれる快楽を味わうことを怠らない。

「んっ」

「ほんとに欲しいの? あんっ、くはぁ、ほんとに欲しいんだったらあげない……んっ……こともないけど…………」

「んんっ」

 なにをいってるの? ほしいにきまってるじゃないの、という感じで真面目な顔でうなずく。

「あぁぁあぁぁ、てっ、て…てゐが……、くぅ、てゐが言うんだったら、あんっ、あげるからぁ、いっぱい出してあげるからぁ」

(ああ……、またてゐのお顔に出せるの? いっぱいだしちゃうぅ)

 さっきの軽い絶頂からもう三回も同じようにイって、そのたびに手を休めてやり過ごして、射精するのを我慢してきたので、もう今すぐにでも出したくて出したくてたまらない。

 そうこうしている間にもまた軽く絶頂の気配が襲ってきたので、手をとめてやりすごす。
 我慢に我慢を続けていただけに、チンポは大きく膨れて吐き出したくてたまらないかのようにうち震え、鈴仙もイっても出さずに押さえてきたために、出したくて狂いそうになり、張り詰めた精神が弾け飛びそうそうになっていた。

「でるぅー、でるぅー、また……、またてゐにいっぱいだしちゃうー」

 叫ぶ鈴仙に射精の気配を感じたのか、てゐは目を閉じて口を開けた。

(てゐ、てゐ、てゐ、お口に出せってことなの? お口に出していいのね?)

 てゐの口に射精できる、そう考えただけでゾクリとしたものを感じて、精液は出ないもののまたイッてしまう。

「あはっ、あー、あー、あー、………………っ………くっ、くはぁああぁぁぁぁぁっ」

 痙攣して、ふとともをゆらして倒れこみそうなのをこらえ、全身で絶頂を味わいながらチンポを擦る。

「あぁー、あうー、あーあー、でるぅ、てゐのおくちにぃぃいぃ———————、ああああぁ—————、だしちゃあうぅ———、あっ、ひぃう、せいえひぃぃぃ————、でるのおぅ—————、でるでるでるでるっぅぅぅぅ」

 鈴仙が呂律の回らない口で叫ぶと同時に、尿道口から白い本流がてゐの開いた口の中へと噴出した。

 ブピュリ—————ブピュリ————ブピュリ—————ブピュリ—————

 粘ついてるはずの粘液がまるでさらさらの液体のように、なんの抵抗もなく出続ける。

「んっ、んぐっ、んんんんんー、ぐっ、ぐぅぅうぅ」

 あまりのすさまじい勢いに口の中にとどまらずに、直接開いたむきだしの喉奥を打ちつけ、てゐが苦しそうに呻く。

「ぐっ、ぐううぐぅぅうぅ、んぐっ、ぐっ、んー、ふぅううぅ、ん、ぐぐっ」

 眉をひそめて濁った声を上げながらも、全てを飲み込もうとひたすら喉を動かし嚥下していく。

「あひぃ、うー、あー、あはっ、あーあー、あはぁ、あー、あはっ、うっ」

 鈴仙は苦しむてゐの姿など目に入らずに、最後の一滴まで絞りだすことで我慢に我慢を重ねて得た射精の快楽を味わっていた。
 射精を封じていただけにその快楽はすさまじく、先ほどの射精の何倍もの絶頂に鈴仙は口からあごにかけてを唾液まみれにして、あげる声は狂人の笑い声さえしのぐほどの呆けたものだった。

「ぐ、ぐぅぅん、んー、くちゃ、ぐっちゃぐっちゃぐっちゃ、ん、ごくっ」

 鈴仙のチンポから精液の噴出が止まったのを確認すると、舌を蠢かせて口の中でかき回しながら泡立てて飲み込み、喉にへばりつきながら食道をずるずる垂れ落ちていく感覚をじっくりと味わう。

「んー、ごくんっ、んちゅっ、んっんっ、んくっ、こくっ、んー」

 一気に飲み込むようなことはしないで、とろとろっとろとろっとコントロールしながら少しずつ喉に入れる。

「こくんっ、こくんっ、こくんっ、こくんっ、こくっ……………、んー」

 一息ついて口唇を舌でぬぐうと、いまだに朦朧としたままの鈴仙に目を向け、ひざをついたままにじり寄る。赤い目は普段の無邪気なてゐからは思いもよらぬぐらいギラついていた。

「あー、ああぁぁ……………………………………」

 鈴仙は強烈な快感の余韻に浸りきり、そんなてゐの様子に気付いていない。
 その隙に精液を出し切り垂れ下がっているそれに唇を近づける。

「あぁ…………、ぁ……、あ…………、あ…………、あっ? ああああ、ひぃぅ」

 てゐの唇が鈴仙のチンポに吸い付いて、舌先を尿道にねじりこんで管に残る精液を一滴残らず吸い出そうとする。

「ひっ、ひぃー、うっ、あっあっあっ」

 イッたばかりの敏感な、しかも尿道の中などという奥深く、触られることを想定していない部分を舌でほじくられて悲鳴を上げる。

「んっ、ちゅっちゅっちゅっちゅうぅぅぅ、ちゅっちゅっ」

 ある程度舌で刺激して下準備を済ますと、一気に吸い上げることに集中しだした。

「ちゅうちゅうちゅう、んんー、んっ、ちゅうちゅう」

「ひぃぃい、ううっ、あぁあぁあぁ、あっ、あぁぁぁぁ」

 力が抜けてしまって、逃げることもできない鈴仙の腰を抱えたまま吸い続ける。
 細い穴から吸い出せる精液が途切れはじめると、吸いながら尿道口をちろちろ舐めていく。 すると垂れ下がっていた鈴仙のチンポに血が流れ込んで直立した状態へと復活した。

「んんー、んっ、んんー」

 勃起したことを確認すると、いったん口を離して鈴仙に呼びかける。

「てゐ……、もう…………、でない…………から……、もう……、おしまいにしよ…………、ねっ……」

「んー」

 てゐは納得がいかない様子で首を振る。

「ほんと…………、ほんとにだめなの…………、ほんとに…………」

「んーんんんっんんっ、んーんんー」

「それは…………、たしかに……、たってるけどコレは…………」

 てゐは答えずに、ただ顔をソレへと近づけることを回答とする。

「あっ、ああああ」

 呻きながら震えて近づくてゐの顔を見詰め続ける。

(ああ、もうだめなのに……、ほんとにだめなのに……)

 呆然と見守るうちにてゐの唇が先っちょにキスする。

「あうっ」

 それだけでもうイッたときみたいな、感覚が頭をかき回す。

(ダメッ、ごめんっ、てゐっ)

「んっ」

 手を振りほどいて逃げようとすると、てゐが先手を振って床に押し倒した。

「あうっー」

 世界がひっくり返って背中をしたたかに床に打ち付けてしまう。
 息が詰まって動くどころではないが、寝転んだまま何とか頭だけ起こして股間のてゐを確認した。
 てゐは鈴仙がこちらを見るのを股の間に身体を入れて待っていたらしく、視線が合うと”ニッ”と笑って口の中にチンポを含んだ。

「ああー、てゐっ、てゐっ、まってまってまってまってまって」

 唇でソレを挟み込んだまま、根元に向かって滑らせていく。

「ひゃぁぁぁあぁあぁぁ」

 根元にたどりつくと、唇の表面を押し付けながら戻ってくる。

「あふううぅぅぅぅ」

 先端に戻ってくると、また根元に向かってゆっくりと動きだす。
 敏感なソレは唇のやわらかさと唾液のぬめり、口の中の熱、緩やかに締め付ける圧力、時々ちろっとあたる舌までも、それぞれの感覚をはっきりと捉える。
 手でするのは快感を引き出すために動かしていた感じだが口でされることはそれ自体が快感で、激しく動かされてないのに射精したときとは種類こそ異なるものの同等の刺激を与えてくれる。

「はあっ、はふぅぅ…………、ふぅん、ん……、くっ、くはっ、ふぅぅううぅぅん」

(しびれる、しびれるようっ、あそこのしびれが体全体にきて、ちんぽみたいになっちゃうようぅ)

 たまらなくて下半身を左右に振るが、てゐがふとももを肩の上に担ぎあげて両腕で固定しているので逃げることができない。むしろ逃げようと腰を振れば振るほどてゐの口の中にチンポを擦りつけることになって、痺れが全身を包み動けなくなる。

「ひっ、あはぁん」

 てゐは口でするコツをつかんだのか、段々と上下する動きを早くしていく。
 じゅぷっじゅぷっ、と口でチンポを擦るたびに鈴仙の身体も操り人形みたいにリズムに合わせてはねる。

「はぅっ、あはっ、ひうっ、あっ、くぅ、あっ、ひんっ」

 もだえ声を上げながら手の爪がガリガリ床を削る。

(はぅぅ、また……、苦しいのに…………、また……、でちゃうぅぅ)

 そう思った時、熱のたぎりがチンポの根元で沸き立ち、尿道口に痛みが走った。

「ふううぅぅぅぅぅぅぅ————、でるっ、でちゃうぅぅぅぅうぅぅぅぅうぅぅぅっ————————」
 
 身体をよじりながら射精する。
 無理やり射精させられたので痛みが混ざった絶頂だが、痛みと痺れが混ざったソレは我慢して射精した時よりもさらに気持ちが良かった。

「ははぁぁ、ふぅ、くぅうぅー、くぅー、くぅー、うぅぅぅー、うー」

 声も表情も痛みを堪えるみたいに歯を食いしばったものになっている。
 ただ射精しながらもてゐの口に向かって動かす腰と、頬からすべり落ちて床に溜った唾液が痛みとは異なるものを鈴仙が得ていることを感じさせた。

「はぁうぅぅぅぅー、はぁうぅぅぅー、はぁうぅぅぅー」

 痙攣しながらの射精に、てゐは口をつけたまま出されるソレを一滴も零さずに飲み干す。

「んっ、ごくんっごくんっ、んん、ごくんっごくんっ」

 飲み干すとまた尿道の中の精液を吸いだし、舌をねじり込み、垂れ始めるチンポを強引に勃起させる。

「あっ、ひぃぃいぃぃ、てゐ、だめ…………、だめえぇ」

 ソレが力を取り戻すと、今度は初めからスピードをつけた状態で唇で擦りあげた。

「ひいいぃぃぃぃ、だめぇ、てゐっっ、ゆるしてぇぇぇ」

 力の抜けた身体全体が瘧のように痙攣し続け、鈴仙は頭を振って叫び声を上げるだけで抵抗することすら出来なくなっていた。

 じゅぷぅぅぅっぅ、じゅぷぅうぅうぅ、じゅぼぉぉおぉ。

 頬をすぼめて吸いあげながらの上下運動。

「ひっ、ひっ、ひっ、ひぃぃいぁぁぁああぁぁぁあぁ」

 もはや両目の焦点は結ばず、光は消えて天井をみたまま揺れることすらしなくなっている。 それでもてゐの動きは緩まず、鈴仙も声だけは依然として衰えることなく叫び続ける。

「ひぃぃぃぃいぃいいぃいぃ、くるぅぅぅぅうぅ、また、きちゃうううぅうぅぅぅぅ」

 痙攣が止まると、腰の辺りだけが震えて射精が始まる。

「くぅぁぁあああぁぁぁぁー、くぅぅうぅうぅあぁあぁぁー、くっ、ひぁあぁ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ—————————————」

 てゐは精液を飲み込みながらも、次が待ちきれないのか口の上下運動は止めずに動かし続ける。

「ひぁぁあぁっぁあっぁ、うぁあっぁっぁっぁっぁぁ、あぁっぁあぁあっぁ」

 イキながらの責めに叫び声は、呻き声と叫び声と悲鳴の混じった狂乱というべきものに変わり果てる。
 腰の痙攣が全身に行き渡る頃にはまた次の射精感が鈴仙を襲う。

「はぁぁぁあっぁあ、またぁぁぁっぁぁあぁ————————、またぁぁぁぁぁあぁあっぁ—————————」

 痙攣しながら五回目の精を放った。

 てゐはいちいち飲み込む間に鈴仙への責めが止まるのが面倒なのか、口は精液に味を味わうことに集中し、その間は手で責めることにして手でチンポを擦る。

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

 口での吸いあげる動きと手での同時の責めに口を大きく開いて、悲鳴を上げたまま鈴仙は気絶してしまった。

 しかしそれでもてゐは口の中の精液を飲み干すと、口をまた上下に動かす。
 手のほうも上下運動を続けさせて、口は亀頭部を責め、手は根元から竿にかけてを擦る役割分担でますます激しく鈴仙を攻め立てる。

「ひっ、ひぃぅぁぁぁぁぁあああああぁぁ」

 同一箇所に異なる刺激を与えられることで鈴仙の失なっていた意識が呼び戻され、地獄の責めに再び晒されることになった。

「ふぁぁぁっぁあぁ、でるううぅぅぅぅ——————————」

 意識が戻るとすぐに絶頂を迎えて、射精する。

 てゐが飲み干すとすぐに攻めが再開され、射精する。

「はうあぁぁぁ———————————、でるっぅぅぅぅぅぅぅうっぅぅ——————————————」

 出してもチンポへの責めが再開すると、すぐに次の射精感が襲ってきて、また精液をてゐの口の中へ放ってしまう。

「くぅぅぅぅぅううぅぅぅぅぅぅ————————、はぁぁぁぁぁぁっぁぁ———————、くぅぅ、で、で、で、で、でひゃぅぅうぅぅぅぅう—————————」

 ソレが幾度も繰り返されるうちに、ついに身体がおかしくなったのか射精が止まらなくななり、おしっこを出すみたいにジョーっと液体が連なって出続けた。

「はひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ——————————————、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ—————————、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ—————————————、ひぃぃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁ—————————」

 どれぐらいの時間連続射精を続けたのか、吸い続けるてゐの口からあふれ出して、服をびちゃびちゃに濡らして、床の上に白い水溜りを作り上げる。
 もうその頃には、てゐが吸っても擦っても一滴も出ず、チンポはダラリとたれたまま勃起もしなくなってしまった。

「ん? んん?」

 最後にチンポを一振りしても鈴仙は全く反応せず、白目をむいたままあーあーあーと赤ん坊のように呻くだけだった。
 それを合図に精液はこれ以上は出ないと判断すると、てゐは立ち上がり部屋を出て行く。

 あとには、体中をべとべとの白い粘液で汚し、だらしなく股を開いて痙攣して意識を失った鈴仙だけが取り残されていた。





3.

 くいくいっと袖口を引かれる感触に、窓の外を見ながら物思いにふけっていた意識を引き戻された。
 
「んー」

 視線と外から室内に移すと袖を引っ張っているてゐが目に入った。
 こちらがてゐの存在を確認したのを見て取ると、にこっと笑顔を見せて飛びのいて腰を振るい始めた。

「んっ—、んっ—、んっ、んっんっ」

 わけのわからない歌のおまけ付きで……。

「んっ—、んっ—、んっ、んっんっ」

 よほど気にいったのか歌いながら部屋中と飛び跳ねて回る。

「てゐ、やめなさいっ。何なのそれは? 」

「んっ—、んっ—、んっ、んっんっ」

それでも収まらずに歌い続ける。

「てゐっ」

もう一度だけ強い調子でてゐの名前を呼ぶ。

「んっ、んっんっ」

 さすがに声の調子からこちらの苛立ちを感じ取ったのか、なごり押しそうに最後に一振りだけするとおとなしくなる。

「ふー、で、なんなのそれは? 」

 あきれながらのこちらの問いにひとしきり首をかしげた後、

「んー、んんー、んんんー、んー」

身振り手振り付きで解説してくれた。

「ウドンゲに教えてもらったの? なにを教えてるのよ…………。てゐ、あんまりウドンゲのまねをするのは止めておきなさい。バカがうつるわよ」

「んー」

 そうかなあ? といった表情で考え込む。

「それよりも、そのウドンゲはどこいってるの? 」

 その問いを聞いたとたんハッとした表情を見せると、てゐが飛び跳ね始めた。よほどあわてて伝えたいことがあるみたいだけど、飛び跳ねるだけで要領を得ない。

「なに? なんなの? 」

「んっ、んんー、んっんっんっんっ、んんんんっ、んんっ、んんん」

「えー? ウドンゲで遊んでたら壊れて動かなくなっちゃったって…………」

 こくこくとうなずくてゐ。

「んんー、んんんん、んんっ」

「はやく何とかしてくれって? はいはい、とにかく後で直しておくから安心して大丈夫よ」

 ふーっとため息ついて肩を落とす。

「今日のところはもう遅いからおやすみなさい」

 うん、とうなずくてゐ。
 ウドンゲを直しておくと言われたのでそうとう安心したのか、さっきのあわてぶりは影も形もない。

「ところで……、安心したところで悪いんだけど…………、ウドンゲにアレ……、ちゃんと付いてた? 」

「んんっ、んんんんっ、んーんー、んっんっ」

「すごくかわいかったし、ウドンゲもすごく楽しかったって? それは良かったわ。てゐのおねだり通りにちゃんと付けたんだから、明日はちゃんと働いてくれるんでしょうね? アレを付けるのは明日働いてもらうための報酬の前払いだったんだからね」

 もちろんとばかりに大きくうなずく。

「そう、お願いね」

「んんっ、んー、んんっ、んっ、んんっ」

「終わったらまたウドンゲで遊んでいいかって? それは明日のてゐの働き次第よ。 がんばったらご褒美にまた遊ばせてあげるわ」

「んっ」

 もう上手く行った時のことを考えているのか、ニヤリと歯をむき出して口を横に大きく開いて笑う。

「てゐ。そんな笑い方してるとウドンゲが怖がって遊んでくれないわよ」

 あわてて真顔に戻ると、小首をかしげてかわいらしく微笑む。

「そうそう。ウドンゲの前じゃ、そうやって笑ってなさい」

「んっ」

「それじゃ今日のところはもういいから……、おやすみなさい」

「んっ」

 ぺこりと頭を下げて部屋を出て行く。

 後ろ姿を見送ると、また視線を窓の外に戻した。

「いよいよ明日………………………………」

 ひとりつぶやく。

 中天にかかる少しだけ欠けた丸い月を眺めながら。








  ー了ー










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てゐって妖怪変化なのに幼い感じ(実際は長寿らしいが)がするから、なんとなく人語は解するが話せないようなそんなイメージがあったので、思い切って話せない設定で書いてみました。

個人的にはリリーとか大妖精なんかも言葉は話せないけども、いつもにっこり微笑んでいるそんな感じがします。


しかし、真ん中っていうのは大変ですよね、八雲家の中間管理職の藍もそうだけど。
ウドンゲも上は腹黒っぽく何を考えてるのかわからない人、下は詐欺師でいろいろいじめられてるんでしょうね。
このSSでもこのパターン通りにやられてます。
まあ、中間子の宿命としてあきらめてもらいましょう。
幻想郷ではコレが普通なんですから…………。



書いた人  奈利






(虹川さんとこの真ん中はだいぶ趣が違うようですが…………)

 


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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2294d)