* 度重なる修正すみません。これ以上うpろだとスレを汚すのもあれなので、今回の修正で最後にしておきます。

 書いた人:オサキ狐
 
 今回は八雲一家のネチョです。
 ネチョ度はたぶん低い方なのだと思います。
 内容は人を選ぶといったものではありませんが、すごく微妙に自分設定が入っておりますので、そこのところをご容赦くだされば幸いです。











 妖怪の式の式橙は日に三度目の敗北を喫したことにより、落胆していた。
 マヨイガに日に三人もの人間が迷い込んでくるということは滅多にない。だから橙も意気揚々として狩りに出たのだが、ものの見事に返り討ちにあってしまった。

 ――1人目は服の紅白具合が何だかおめでたかったので活け作りにでもしたら美味しそうだった。
 ――2人目は出で立ちが魔女っぽかったので焼いたら美味しそうだった。
 ――3人目は何となく犬っぽかったので鍋にしたら美味しそうだった。

 三人もの人間がマヨイガに来たことは、すでに橙の主の主が張った結界によって知れていたので、橙は自分の住んでいる家に帰るのが怖かった。狩りを失敗したことにより、どんなに恐ろしい仕置きが待っているかを想像したからである。この間はお尻を十回も叩かれたことを思い出して橙は身震いした。
 
 「帰るのやだなぁ~」

 橙は道端に落ちている小石を蹴りながら呟く。いつも自慢の艶のある猫耳は気落ちしたことにより横に寝ていた。たかが人間に三度も倒されたことがよほどショックだったと見える。
 時刻はそろそろ黄昏時になろうとしていた。狩りを失敗したにせよ成功したにせよ、一応報告の義務がある。それと門限との関係もあったので、橙は仕方なく家へと足を向けた。


 ちょうど日が落ちる頃に橙は家に着いた。
 「…ただいま~」
 力なく橙は誰にも聞こえない程度の声でそう言うと、とぼとぼと居間へ向かう。いつもはドタドタと走るように居間へ駆け込む橙だったが、生憎と今日はそういう気には微塵もなれなかった。
 狭い家なので、ものの数秒もかからぬうちに橙は居間と廊下を隔てる襖の前に来た。
 そこで橙ははたと息を呑んだ。何かいつもとは違う雰囲気を居間の中から感じたからである。
 (…………?)
 橙は襖を開けることが躊躇われた。それでも、彼女は持ち前の好奇心を抑えることが出来ず、音を立てないように襖をずらし、隙間を作った。

 (……!!!??)

 そこから見た驚愕の光景に橙は仰天した。思わず尻餅をつきそうになったが何とか堪える。
 まさか自分の主である八雲藍とその主である八雲紫が両者とも裸で、しかもお互いの体をまさぐりあっていようとは。予想だにしない光景に橙が驚かないはずがなかった。
 橙にはまだ藍と紫が行っている情事に関する知識はほとんどなかったが、それでも両者が行っていることは淫らで、快楽に身を投じる行為なのだと本能で悟った。
 (……うわぁ…すごい…)
 紫に陰部の辺りを弄られて黄色い声を上げる藍を見て、橙は思う。こんなのは普段優しくも厳しい藍の姿ではないと。しかし、橙はその声を出して快楽に溺れている藍を見るにつれて、段々と自分も興奮してきていることを知った。
 
 ―――じゅん

 あれ? と橙は思う。自分の陰部の方で何か違和感を感じたのだ。
 下着越しに触れてみると、何だか湿っぽかったので橙は赤面する。
 (…やだ……もしかして…おしっこかな…)
 おねしょの癖は随分と前に卒業したはずなのに、まさか起きてるときに……。橙は本当に自分が小水を漏らしたのかと思ったが、やがてそれは違うものだということが分かった。
 (あれ…なんか……ぬるぬる…してる?)
 今度は下着を少し下にずらして直に自分の陰部を観察する。そうすると小水とは明らかに違う液体でそこは湿っていた。合わせて襖の隙間の先を見やると、藍が陰部を弄られているときにぐちゅぐちゅと液体の音が立っていることに気付く。そして橙は、この液体はああいうことをすると出るものなんだ、と認識し、そのまま好奇心に任せて自分で自分の陰部に手をやった。
 (……あ、なんか……気持ちいいかも…)
 橙は自分の貝のように口を閉じている陰部に強引に中指を滑り込ませた。多少痛みを覚えるものの、自分の中を指の腹で上下に擦る度に訪れる強烈な刺激に橙は酔いしれる。
 (んっ…すごい……)
 次第に指の上下運動が早くなっていく。それに比例していくかのように陰部から分泌される液体の量も増えていく。そのために廊下にもチュクチュクと卑猥な音が響き渡った。
 「あ…んんん………気持ちイイ…気持ちイィよぅ……」
 あまりにも快楽が強すぎたため、橙は自分でも気付かないうちに声を出していた。それに加えて段々と大きくなるチュクチュクという音と相まって、居間で快楽を貪りあっていた藍と紫に橙が廊下にいることに気付かせてしまった。
 
 少し隙間が開いた襖を完全に開けきると、そこにははたして一人で喘ぎながら体を痙攣させている己の式神がいるのを見て、藍は固まる。少し遅れて紫もその有様を見ると、いつもと変わらぬ口調で橙に声をかけた。
 「何をしているのでしょうか?」
 悶えていた橙はその動きをぴたっと止める。そして自分の痴態を丸々藍と紫に見られたことで橙は顔がりんごのように真っ赤になった。見られたショックで声が出せなかった。
 しばし固まっていた藍が紫に耳打ちする。
 「…紫様、やはり時計が壊れていたのでは……」
 「そういえば今日はいつもより時間が進むのが遅かったような」
 藍は自分の頭を押さえる。いつもは橙が狩りに出ている間に紫と睦み合うわけだが、今日はたった今藍が言ったように時計が壊れていたため、二人は時間が遅れた分もきっちり楽しんでしまった。それ故に、門限を律儀に守って戻ってきた橙に現場を見られてしまったのである。まさか、見られるなんて、と藍は頭を痛めたのだった。
 「仕方がありません、どうせいずれは橙にも女の悦びというものを教えようと思ってましたし。あとは藍、あなたが首を縦に振れば何も問題はないのよ…」
 紫は意地の悪い笑いを浮かべた。
 藍は承諾いたしかねるといった顔つきをし、言う。。
 「…し、しかし紫様。橙はまだ子供で、いきなりそんなことは…」
 「…ふふふ。藍、そうは言ってもあなたは私の手ほどきを丁度橙くらいのときに受けているのよ?それに橙も満更ではなさそうだし…」
 「ですが…」
 紫はなおも笑みを浮かべ、橙に向き直って言う。
 「あらあら…。それじゃあ橙、ちょっといいかしら?」
 藍と紫の意味深な会話に橙は訝しみながらまだ顔の赤い橙は答える。
 「は、はい紫さま…」
 「あなた今日の獲物はきちんと狩ってきたのかしら? 確か三人ほど私の結界に入ってきたと思いますが……」
 「……それが、その…」
 橙はそもそもの自分が怒られるネタを思い出さされ身震いした。そんな橙を尻目に紫は藍にもう一度向き直って言う。
 「藍、そういうわけですからこれはその罰ということにしましょう。……あら、そういえば最初はあなたもこういう理由で私の手ほどきを受けたのでしたね」
 藍はかつての自分と橙を重ね合わせた。そのことで余計橙が不憫に思えたが、狩りに失敗した罰という大義名分がある以上、紫の式神である藍は何も言えなかった。
 「……………」
 「ふふふ、では橙。その罰として今からあなたを食べちゃいます」
 「っ!!?」
 橙は子供だったのでそれを言葉通りに捕らえてしまう。今から紫に肉を食い千切られ、血を啜られるのだと思った瞬間、恐怖のあまりに失禁してしまった。
 
 ―――じょろじょろじょろ

 湯気が立ち込め、黄色い小水が廊下を汚した。
 紫はその光景を見ながらさも楽しそうに橙に言う。
 「いけない子ね、ウチはボロ家なのだから、廊下に水を溢したら腐っちゃうでしょう?」
 「う…ひぐっ……わ~ん…ごめんなさい、ごめんなさ~い」
 とうとう橙は泣き出す始末である。トイレのしつけくらいしておきなさいね、と藍に言ってから、紫は小水を出し終えた橙の股間に自分の顔を持っていった。
 「ごめんなさいっ、ごめんなさい紫様! 今度は失敗しませんから食べないで~っ!!!」
 涙を流しながらわんわんと泣き喚く橙。紫にはどうやら橙が言葉の捕らえ違いをしているらしいことは分かっていたが、面白かったのでそのことについては何も言わない。そして、そのままいただきます~と言いながら橙の陰部に舌を挿し入れた。
 橙は噛み付かれると泡食っていたので、紫のこの行為は意外そのものだった。先程自分で慰めていたときよりも数倍の快感に橙を襲われる。たまらず橙は身を捩った。
 「…ん…やぁ…紫、さ…ま……そこ……さっ、き………おしっこが…汚………ひゃんっ!」
 「…ふふふ、子供のおしっこは汚くないのよ、橙」
 「…あっ……んぁあ……わた、し……子供なん、か…じゃ……」
 子供よ、と橙を宥めるように言いながら、紫は舌で橙の敏感な突起を探る。未成熟な橙の陰部はぴっちりと閉じられていたが、紫は舌で強く押し開くようにして突起に刺激を与える。
 「ふ…ふぇ? …ひゃ、ぁぁあ………やぁぁあああっ!!?」
 「いいでしょう? 橙? 女はここを弄られると悶えるものよ。そうだ…ついでに…、ちょっと、藍?」
 事の次第を黙って見守っていた藍がふいに紫に話し掛けられて戸惑いながらも反応する。
 「…え? …あ、何でしょう紫様?」
 「藍、あなたこの子のお尻の穴を嘗めなさい。猫だか何だかは母親が綺麗に汚れを取ってあげるものなのよ」
 私は狐だ! と思いつつも藍は紫には逆らえなかった。仕方なく、しぶしぶと橙の後に回った。話を聞いていた橙も舌をもつれさせながらいやいやした。
 「っ!! だめだめ、ぜったいらめぇ~!!!!」
 「…橙、許せ」
 反抗虚しく、橙はうつ伏せにさせられる。藍は躊躇しながらも、自分の舌を藍の菊座に押し込んでいく。
 「…わぁん、藍さまのばか~。……あ、あ、やだ、やだやだ…やだぁ~……………」
 藍は舌を菊座の中で出し入れし、口で吸い付くようにする。その度に橙は身を悶えさせた。
 二人の様子を見ながら、紫は相変わらずの妖しい笑みを浮かべている。そうしていたかと思うと、うつ伏せにさせていた橙を横向きにするように藍に促した。
 「ふふふ、藍はそのまま続けなさい。私はこっちの方をいただくから…」
 そう言うなり、藍は橙の陰部をさっきのように苛めだす。
 「…え? そん、な……んっんん………やっ、やっ………いやぁああっ!!!」
 前と後ろを同時に責められ、橙は正気を失いそうになる。すでに頭は連続的に受ける強烈な快感によって真っ白になろうとしていた。
 そこを逃さないとするかのように、紫は舌による責めをより強いものにしていく。藍も紫に倣って橙の菊座を強く責める。橙に悪いと思いながらも、どうやら藍自身も興奮していたようだ。
 「あ……あ………んぁ、あっ、あっ、ぁぁぁぁあああああああああ!!!!!」
 そうこうしているうちに、橙がついにイッてしまう。
 その様を見て紫は満足そうであり、藍の方はやっと終わったかという感じで橙のお尻から顔を上げる。一方の橙は幸いにして気を失うこともなく、初めて味わった絶頂の余韻に浸っていた。
 
 
 事が済み、三人は珍しく一緒にお風呂に入っていた。
 紫が湯船に浸かりながら橙に言う。
 「ふふふ、橙、とっても美味しかったわ」
 「ひどいですよ紫さま~。ほんとに恐かったんだから!」
 藍に頭を洗ってもらいながら橙は怒ったように言った。実際、怒ってはいたのだが、また人間を取り逃がしたことを咎められそうだったので面には出さなかった。
 「しかし、ちょっと早かった気もするが、これで橙も大人の仲間入りだな」
 そんな橙を宥めるような感じで藍は誉めてやった。
 「ほんと? 藍さま?」
 大人の仲間入りという言葉がえらく気に入ったのか、橙は心底嬉しそうにした。さっきまでの怒気も何処吹く風である。
 「現金な子」
 紫はそう呟いた。藍は橙に続けて言う。
 「うむ、私が前々から言っていた鬼神、お前に憑けてやろう」
 「わ~、藍さま大好き! 次は私が藍さまの頭洗う!」
 「ただし、これからも陰陽術の修行に励むのだぞ」
 うん! と橙は歯切れよく答えた。


 *


 ここは白玉楼、死を越えた先を生きる亡霊たちの住まう場所。
 ここで橙は睡眠中の紫を外敵から守るため警護に当たっていた。
 大した相手じゃなければ、大抵は紫の結界の前には手も足も出ないのだが、世の中には往々にして変わった奴がいるものである。
 そんな奴の一人が、今紫を打ち倒さんと白玉楼を登ってきていた。
 橙はそいつに相対する。数日前に見かけた奴だった。
 「ここで遭ったが百年目。今日は憑きたての、ほやほやだよ!」

 ―――夕闇の白玉楼に鬼神が舞った。



















 ここまで拝読してくださった方、どうもお目汚し失礼しました。
 
 とりあえず、過去に倣って作者的な違和感を箇条書き。

 ①説明足らずな部分が目立つ。
 ②あいからわずネチョくない。
 
 リクは某所の某marvs氏に戴きました。
 ネチョ具合が期待に答えられていなかったら申し訳ありません……。

 
 ではでは、次回またお会いしましょう( ゚∀゚)


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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2273d)