<作品の注意事項>

・この作品は、18禁です。

・この作品は、東方エロスレ8の330の名無しさんのネタを拝借して書いたものです。

 以上を了承して読むという人は、もうちょい下に進んで下さい。

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 ヤクモ ~絆式神たち~


(あらすじ)
 八雲家は貧困に喘いでいた。この状況を打開すべく、藍と橙はアルバイトをする事になった。そんな二人の努力にも関わらず、相も変わらず主人の紫は食っちゃ寝の生活を送る。そんな紫を見限った藍は、橙を連れて家を出ていってしまう………


 久し振りに起きると、二人の式神が居ない事に紫は気付いた。
「…どこに行ったのかしら?」
 まあ、普段寝ているので殆んど顔を会わせる事は無いのだが。そう思い、紫は再び横になった。

 再び起きると、やはり二人は居なかった。
「…お腹、空いたわ」
 何か作って貰おうかと思ったが、誰も居ない。
 仕方が無い。そう思い、再び横になった。


  *  *  *


「ねえ…藍様…」
「…何だ? 橙…」
「紫様…大丈夫かなあ…?」
「大丈夫さ。あの方がいくらぐうたらでも、私達が居なくなれば、自分の事は自分でするだろう」
「……うん……」


  *  *  *


「………………………」
 あれから、一週間が経った。相変わらず、二人は居ない。
「………どうして………」
 壁にもたれかかりながら、理由を考えてみる。………よく、分からない。
「………………うっ」
 よく、分からないのに。涙が出てきた。一度出てしまえば、止まらなかった。堰を切った様に溢れてくる涙を拭こうともせず、紫は呆然とするだけだった。


「………痛っ」
 紫は慣れない包丁を使った為、また指を切った。これで何回目だろうか。数えてもしょうがないと思い、とにかく目の前の料理に専念する。二人が居ないのだから、家事は全て自分でやらなければならなかった。この時程、自分の生活能力の低さを痛感した事は無かった。

「………………」
 少し失敗して黒くなった料理を口に運ぶ。見た目通りの味に、目の前の景色が歪む。勿論、味だけの所為ではなかった………


 どのくらいの時間を一人で過ごしたのか。あの時から、どのくらいの時間を泣いて過ごしたのか。よく分からないが、これだけは分かった。
「私は………捨てられたのね………」
 自分の式神に見捨てられるなんて、そんな滑稽な事があるだろうか。紫は、自分の愚かさを悔いた。

「お願い、帰ってきて………」

 その言葉に応える者は、居なかった。


  *  *  *


 マヨイガから離れたとある森に存在する、洞窟の中。そこで、藍と橙は体を重ね合わせていた。
「はんっ……藍、様ぁ……」
「んふっ……橙……」
 あれから二人の生活が始まった。元々自然に恵まれている幻想郷の中でも、この場所は特に自然が豊かで、一日中散策すれば、食料もきちんと見つかった。
 そして、それは二人が互いを想い合うにのに充分な時間でもあった。一週間前の、精神的に大きな負担が掛かったあの時の傷を埋めあう様に。二人はごく自然に体を求めた。
「はぅ…藍様…いいなあ……」
「ん……何がだ……?」
「私より、ずっと胸が大きいんだもの……」
 橙の言う通り、二人の胸の大きさには、結構な差がある。
「気にする事無いさ。橙もじきに大きくなるよ。それに……」
「ひゃ、んんっ……」
「私は、橙の胸が一番好きだな」
「あぅっ……藍様ぁ……」
 藍は橙を後ろから抱きかかえる様な格好になり、胸に手を回し、やわやわと揉む。
「あっ……ふあっ……」
「ああ………橙………」
 そのまま片方の手を動かし、割れ目に手を添える。
「橙………いいか………?」
「…うん…藍様になら、私、何されても……」
「橙……!」
 藍は堪らず、橙と口付けする。それと同時に、秘部を撫でる。
「んっふううっ……! はふ……ひぃん……」
 ちゅっ、ちゅっ、くっちゅ………
「あ、ひ、んっ! 藍、様っ! きゅうんっ…!」
「橙……もっと…感じるんだ……」
「あひぃあっ…! ダメ、だよぉ……」
 橙が突然、体をくるりと反転させ、藍と向き合った。
「………橙?」
「私は……藍様と一緒に気持ちよくなりたい………」
 そう言って、橙は藍の秘所を撫でた。
「あうっ…! 橙っ……!」
「あ…藍様も、濡れてる……」
「う………」
「ほら………こうすれば………あっっっ!!」
「!! くぁっ!! ちぇ、橙っっ……!!」
 橙はおもむろに自分のアソコを藍のアソコに重ねた。
「これで……一緒に気持ちよくなろ? ね、藍様……?」
「………ああ………! 一緒に、だ………!」
 藍は、橙を抱きしめた。そのまま押し倒し、アソコ同士を擦り合わせる。
 くっちゅっ、にじゅっ、じゅぴっ………
「はあああんっっ!! ら、藍様ぁ!! あ、あそこがじんじんするぅっ……!!」
「あああっっ……! 橙っっ…! 熱いっ……! 橙のここ、とっても熱いよっ………!!」
 どちらともなく、唇を重ね、舌を絡ませる。今そこにある温もりを、決して離さないように。
「あはあああっっ……!! 藍様っ! 藍様ぁ!! っあああぁぁあぁぁぁああっっっ………!!!」
「くあああぁぁああっっっ………………!! 橙、橙んっっっ………………!!!」


「ねえ……藍様……」
「ん………? 何だ…?」
「やっぱり、心配だよ…紫様…」
「…橙が心配する事じゃない…いいから、早く寝るんだ…」
「でも…藍様も、ほんとは心配なんでしょう…?」
「………」
「藍様と一緒に居られるのはとっても嬉しいけど……やっぱり何か、ちょっと違うの……」
「…橙…」
「私の幸せは…明るい家で…温かいごはんを食べて……藍様……紫様……皆で一緒に……楽しく笑い合える……そんな一日……」
「………………」
「一回……戻ってみようよ……『私達』の家に……」
「橙………お前、何でそこまで………」

「え………? だって、私達、『家族』でしょ………?」

「………………!!!」



  *  *  *


「………痛っ」
 また指を切った。もう指は包帯だらけである。それでも以前よりは減った方だが。
「………………はあ………………」
 少し焦げた料理を持って、食卓に向かう。そして、台所を出た時―――

 ごとっ。

 食器を、落とした。うっかりしていた訳ではない。紫の目の前に、
「………紫様」
「紫様ぁ………」
 目を潤ませた式神と、既に顔をくしゃくしゃにして泣いている式神。
 藍。
 橙。
「あ………あなた、達………………」
 気が付くと、紫もまた、泣いていた。
「………紫様っっ!!」
「紫様ぁっ………!!」
 二人が、紫の胸に飛び込んできた。紫は何も言わずに、二人を抱きしめた。
「申し訳ありませんっ………!! 紫様っ………………!!」
「ううっ………ぐすっ………紫様ぁっ………………紫様ぁっ………!!」
 胸に顔をうずめ、泣きじゃくる二人。紫はそんな二人を見ながら、こみ上げる嬉しさに、泣いた。


「二人共ごめんなさい……随分と苦労をかけてしまっていたのに、全然気付かなかったんだもの………二人が出ていくのは当然よね…」
 自分がもっとしっかりしていれば、二人に愛想を尽かされなくてすんだかもしれない。今更のように、紫は自分を恥じた。
「…そんな。私達は…」
「………いいのよ、藍。こうして戻ってきてくれただけでも、嬉しいわ」
「紫様…」
 紫はそう言って、藍の頭を撫でる。藍は少し赤くなり、俯いた。
「藍様…いいなあ…私も…」
「ああ、そうね。ごめんなさい、橙」
 この子にも、苦労をかけた。心の中で謝りながら、藍と同じ様に頭を撫でる。
「あれ…? 紫様…手、怪我してる……」
「え、あ…これは」
 思わず、言葉に詰まった。まさか自分が料理下手(と言うより、家事全般下手)だという事を、橙は知らないのだろうか。…多分、知らないのだろう。
「………ちょっと、料理をしてて………」
 段々と小さな声になってゆく。少し、いや、かなり恥ずかしい。
「………ふふ、何だか、橙と同じだね」
「…え、そうなの?」
「うん。橙も料理は得意じゃないんだ」
「へえ………そうだったの………………………ふふ、うふふ………」
「ぷっ………あはは………」
 おかしな事に、笑いがこみ上げてくる。そうして、紫達は皆でしばらく笑いあった。久し振りの、笑顔だった。


 そして、夜。紫は、藍に体を委ね、言った。
「ねえ……藍、私を…抱いて」
「えっ………!?」
「!?」
 その言葉に、藍のみならず、隣に居た橙も驚きを隠せなかった。
「……嫌?」
「え、いや、その、嫌とかそういう事では………」
「じゃあ、いいの?」
「えー…あ、う………」
 返事に困る。
「…私、寂しかったの。あなた達が居なくて、とても。………だから、だから、………………」
「………紫様………」
「紫様………」
 藍の胸に顔をうずめ、懇願する紫。その姿に、いつもの胡散臭さは微塵も感じる事は出来なかった。
「…顔をお上げ下さい、紫様。そこまで仰らなくても………」
 顔を上げた紫の唇に、藍は自分の唇を重ねた。

「………………私達は、紫様をお慕い申しております………」


「ん………は、あ………」
 紫は、藍と唇を深く重ねる。そのまま、するすると服を脱がされてゆく。
「橙…紫様を、支えて差し上げるんだ」
「…うん」
 橙は紫の後ろに回り、もたれかかってきた紫の体を受け止める。
「紫様……綺麗、ですよ……」
「藍……っふ、あぁん………」
 藍の手が紫の胸に触れる。手の平で包み、ゆっくりと動かしてみる。
「ふぁ……っくん……ふふ…くすぐった、い……んっ………」
「…紫様…とっても、柔らかいです………」
「はあっ……んあ…そ、そう………?」
「はい……それに、とても、美味しそう……」
 ちゅ…
「きゃふっ!」
 充分に揉んだ後、尖った乳首に口をつける。
「ん、ちゅっ…はむ、んふっ…」
「ひ、ああ、ら、藍っ……いいっ……あああぁぁんっ…!」
「ちゅるっ……はあっ……橙……お前も……紫様にして差し上げるんだ………」
「………はい」
 藍の甘い囁きに、顔を赤くしながら頷く橙。
「紫様…ちゅる……」
「はあっ……橙……んちゅっ……はんっ…ふぅ、ん……」
 橙と紫が舌を絡み合わせているのを確認した藍は、自らも紫の胸を舐る事に専念する。
「ちゅっ……ぺろ……ん………れろ…」
「はあ、あ、ん、藍、んんふぅっ……橙……!」
「……紫様……」
 一度、紫の乳首から口を離す藍。唾液に濡れて光るそれは、痛い程に尖っていた。
「もう…こちらも、よろしいですか……?」
 紫の返事を待たずして、藍は紫の割れ目に手を伸ばした。
 じゅわぁ………
「っ!? ひ、ああああぁぁっっっ!!!」
 下着越しに、藍の指が中に沈みこんだ。紫の中は、既に熱い蜜を滴らせていた。
「紫様……こんなに………感じてらっしゃるんですね……?」
「あはあっ……藍……! 私ぃ……もう、こんなに、感じてるのおっ……!」
 くちゅ、くちゅ、ぐちゅ、と指を動かす度に漏れる音。紫は自身が奏でるその淫猥なメロディに、陶酔していく。
「もっと……弄ってぇ……!! 私を……ぐちゃぐちゃにしてぇ……!!」
「……紫、様……!」
 藍は手で弄る事を止め、下着をずらし、舌を紫の秘裂に割り入れた。そして、激しく動かす。
「くああぁあああぁぁ………………!! い、いい…! 藍…! ひゃうぅっっ……!!」
「んぐじゅっ……! ちゅっ……はむっん……! ぢゅるるっっ……!!」
 舌で膣を舐る度、愛液が迸る。藍の唇は、紫の愛液まみれになってゆく。
「紫様っ…! 橙もっ……頑張るよっ……!」
「ひゃあうっ……! ちぇ、橙…! ふあああっっ……!」
 橙は、紫の胸を力強く捏ねくる。
「あっ……く、うっ………! 藍……! 橙……! もうっ……もう、だ、ダメぇっ……!! イ、イく………イッちゃううううぅぅうううっっっっっ………………!!!」
 ぴゅっ……! ぴゅくっ……!
「うあっ……! 紫、様……!」
 噴き出した愛液が、藍の顔にかかる。
「………はあっ………はあ………あああ………………」
「紫様ぁ………」
 絶頂を迎え脱力した紫を、橙が優しく支えた………


「ありがとう………藍……橙………」
 まだ少しぐったりとしている紫が、二人に礼を言う。
「いえ…いいんですよ。紫様が満足して頂けたなら、私達も満足です」
「うん! 紫様、とっても可愛かったよ!」
「こら、橙」
 にこにこと笑う橙を、藍がたしなめる。
「うふふ……二人共、ありがとう………………………で・も」
「………?」
「………?」
「二人は、『まだ』満足してないでしょう?」
 そう言って、悪戯っぽく微笑む紫。その表情は、いつもの紫の笑顔。
「…う」
「…ん」
 それを聞いた二人は、顔を赤くして俯く。

「………今度は、私があなた達にしてあげる番ね………?」

 そのまま紫は、二人をゆっくりと押し倒した。
「ぁ……紫、様……」
「ぅぁ………」
 二人の唇を交互に奪う。少し舐めると、くすぐったそうに微笑んだ。
「さあ、服を脱いで………」
「はい…」
「はぁい…」
 紫に言われるがままに、服を脱ぐ二人。白い肌が、外気に晒される。
「あの…紫様…」
「ん? なあに?」
 何かを言いかけて、それきり口を閉じる藍。その様子を見た紫は、おもむろに藍に近付き、
「…ここがどうかしたの?」
「うぁっ!? ………あ、あの………」
 藍の足を開く。藍の秘所は、既に濡れ光っていた。
「あ、あの、紫様を慰めていたら、その」
「…ふふ、自分も感じちゃったのね…」
 くち……
「っあ………!」
 紫の指が、藍の花弁に入りこむ。ゆっくりと上下に動かすと、にち、にち、と粘っこい音が漏れる。
「かっ……は、ぁ…! ひぅあ……!」
「……滑りが良くなってきたわね……」
 にゅち、ちゅる、ちゅくぅ………
 段々と指を深く入れてゆく。
「あふぅっ……!」
 ずちゅる、とさしたる抵抗も無く、二本の指が完全に埋まった。
「うふふ……藍のが…私の指を咥え込んで離さないわ…」
「ひゃ、あっ……そん、なぁ………!」
 紫が藍を弄るのに夢中になっていたその時。後ろから、橙が紫に覆い被さってきた。
「紫様ぁ……藍様だけズルいぃ……私もぉ……」
「…あら、ごめんなさい、橙」
 ごろごろと喉を擦り付けてきた橙と舌を絡ませる。そして、もう片方の手で橙の秘所も弄り始めた。
「んむっ……あら…橙も、濡れてる……?」
「あひぃん……うん……私も…濡れてるよぉ……あ……もっとぉ……!」
 自らの秘所を弄る紫の指を更に貪らんと、橙が腰を振る。
「うふ…二人共、えっちね………えい」
 紫は、二人の陰核を同時につまんだ。
「っっあぁぁあっ!!」
「あひいいいぃぃんっっ!!」
 その瞬間、二人の体ががくりと揺れ、布団に倒れた。
「………はぁう………」
「うやぁ……ぁはあ……」
 荒い息を吐く藍と橙。そんな二人を、満足そうに見つめる紫。
「二人共………とっても、可愛かったわよ………」
「………紫様………」
「………紫様ぁ………」


「…これからも…ずっと、よろしくね………?」

 そして、八雲家に新たな絆が生まれた。





  了











<後書きらしい>

 タイトルの元ネタは某アレです。

 そう言えば、紫受けなんて初めてですよ、私。まあ一部ですが。

 ちなみに、元ネタはここから↓



二人に出て行かれて初めて自分の愚かさに気付いたゆかりん。
「お願い、帰ってきて・・・」
泣き通しで目は真っ赤。気になって様子を見に帰ってきた二人。
泣きながら慣れない家事をするゆかりんをみてもらい泣き。
思わず飛び出してしまい、3人の絆を再確認。みんなで泣いて、笑いあいます。
その後、
<全年齢版>みんなでご飯を食べたり、お風呂にはいったりしてハッピーエンド。
<18禁版>さらに絆を確かめるために3人でネチョネチョ。



おお、きれいに収まったぞ。



 考えた人は素晴らしい! と思いましたよ。果たして私の文は元ネタに近づけたでしょうか?


 書いてみた人:謎のザコ


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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2293d)