<作品の注意事項>

・この作品は東方エロスレ10の228氏の発言を元ネタとしたものです。

・しかし、作者は『アトラク=ナクア』も『蒼ざめた月の光』もプレイした事がありませんので、全く 別物な事うけあいです。

 それでも読むという人は、もうちょい下に進んで下さい。

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 ~そして出会って(前編)~


「あうっ!」
 森の中をもう随分走った足は、限界に来ていた。つまずいて、前のめりに倒れる。幽々子の体は地面に叩きつけられた。
「はあっ……はあっ……!」
 急いで起き上がろうとしたが、出来ない。一度止まってしまった体は、徐々に蓄積していた疲労により、再び動かし始める事を困難にしていた。そして、そうこうしている間に、あっと言う間に追いつかれた。
「お嬢ちゃん、もう終わりかい?」
 後ろから迫っていた男達は、余裕綽々といった表情で、幽々子を見下ろす。元より彼らは疲れてなどいない。最初からいつでも追い越せる事は知りながら、わざと幽々子を逃がし、疲れさせてから襲おうとしていたのである。
「いやっ……来ないでっ…!」
 何とか上半身だけ起こして、後ずさる幽々子。勿論男達に、そのつもりは全く無い。
「見れば見る程可愛い顔してるじゃねえか。こいつぁ上玉だぜ」
 その内の一人が、舌なめずりをする。
「売り飛ばすのが勿体無いぜ。先に俺達で頂いちまおうか?」
「おいおい、生娘の方が高く売れるって言ったのはお前じゃないか?」
「そうだけどよ、こんな可愛いこちゃんを目の前にして、黙って見てろってのか?」
「………それも、そうだな」
 更にもう一人が、下卑た視線を幽々子に送る。その会話から、幽々子はこれから自分が何をされるのかを想像し、震えた。
「さてと、大人しくして貰おうか? 痛い目に遭いたくないならな……」
「おいおい、どうせ『痛い』だろう?」
「そりゃそうだ」
 男達の腕が、幽々子に迫る。
「ひッ―――」
 その時。

「あら、お兄さん達、どうしたの?」

「!?」
「誰だ!?」
 男達の後ろに、誰かが立っていた。声の調子からして、女。
「あらあら、お兄さん達、そんな乳臭い子なんかより、私の方が百倍イイわよ?」
 そう言って、洋服の裾をひらひらと摘む―――少女。見た目、幽々子とあまり変わらない。
「何だあ、お前さん? 誘ってんのかい?」
「うふふ」
 男の質問には答えず、ただ微笑む少女。その表情には、余裕が見える。
「まっ何にせよ、お相手が増えるだけだ。それじゃあ、一丁誘われてみるか?」
「好きにしやがれ。俺はこいつをやる」
 再び幽々子に向き直る男。
「いやぁっ!!」
「大人しくしろ!」
 抵抗する幽々子を、男が押さえつけようとした時―――

 ドンッ!!

「!?」
 背中から大きな音がして、男は振り向いた。そこには。
「なっ………!?」
 腹に大きな穴を開けた、男の仲間の姿。仲間は、そのままどしゃりと地面に倒れた。
「てめッ……! 何を………!!」
 ドンッ!!
「ぼぁ………!?」
 怒声を上げた瞬間、その男も仲間を同じ運命を辿った。


「…大丈夫?」
「………」
 呆然としたまま木にもたれかかっている幽々子。少女は、そんな幽々子に手を差し伸べた。
「女の一人歩きは危ないわよ? ああいう輩もいるんだから」
「……はい……」
 恐る恐る少女の手を掴む幽々子。ゆっくりと立ち上がり、改めて少女に礼を言う。
「…ありがとうございました…助かりました」
 そんな幽々子を、あまり興味が無さそうな目で見る少女。
「ま、今度から気をつける事ね」
「はい…」
「それじゃね。散歩の途中だったから…」
「…あ…待って下さい…」
 幽々子が、少女を引き止める。
「…何?」
「あの……何か、お礼を……」
 その言葉を聞いた少女は、ふ、と笑った。
「そんなの、いいわよ。偶々助けてだけだもの。気にする事じゃないわ」
「でも………」
「五月蠅いわね」
 少女が振り向きざまに、幽々子を睨む。
「こう見えても、私は人間じゃないの。これ以上私の散歩を邪魔するつもりなら、あなたを殺すわ」
 刺す様な視線。しかし、幽々子は怯まずに、言った。
「―――お願いします」
 強い光が宿っていた。その瞳を見た少女は、殺気を潜めてこう尋ねた。
「……何でも、いいの?」
「私に、出来る事なら」
「………それじゃあ………………あなたの、精を貰おうかしら――――――」
「え―――」
 ガンッ!!
「あうっ!?」
 少女は、何、と訊こうとした幽々子の体を、近くの木に叩きつけた。そのまま首を締め上げる。
「あなたの精は、美味しいかしら?」
「ぐっ…ううっ……!」
 少女の手から抜け出そうともがく幽々子。しかし、少女の側の空間が裂け、そこから現れた謎の手によって、全身を押さえつけられてしまった。
「そんなに怖がらなくてもいいのよ…? 別にとって食う訳じゃないんだから……」
「え……」
 その言葉を聞いた幽々子が力を抜いたその時、少女が幽々子の上着を乱暴に脱がし、胸を露わにさせた。
「きゃあっ!?」
「ん、キレイね」
 突然の行動に、戸惑う幽々子。少女はお構い無しに、幽々子の胸を揉みしだいた。
「あっ……!? 何、を……!?」
「精を吸うには、まず性的に達して貰った方がいいのよ」
「はっ…! そん、な…! 止め……!」
「―――何でもいい、って―――言ったわよね?」
 冷えた声を突き刺す少女。幽々子はその声を聞き、大人しく従う事にした。

「はうっ……! あっふ、あ………ひゃうんっ!!」
「んふ……ちゅっ、ぺろ……んん………じゅる………」
 森の中に響くのは、湿った唾液の音と、幽々子の嬌声。
「くああ……! あっ、あっ、んん……!」
 少女の執拗な愛撫に、幽々子の乳首は、つん、と勃っている。そこを、かり、と少女が甘噛みした。
「きゃああっっ!! ひっ……んんっ!!」
 びく、と幽々子の体が跳ねる。少女が幽々子の顔を見ると、瞳が潤み、涎が垂れていた。
「ふふ…だいぶ、良くなってきたのね……?」
「あうう……は、はい……」
 幽々子の返事に、少女は微笑みで応えた。そして遂に、少女の指は幽々子の秘部へと。
 じゅんっ……
「ひうううぅぅぅぅっっっ!! あ、ああっ……そこはあぁ………!!」
「あは……すごい、濡れてる……」
 下着越しからでも、いとも簡単に秘部に沈んでいく少女の指。そのまま指で下着をずらし、今度は直に指で弄くる。
 くっちゅ……くっちゅ……
「あ、あああっっっ!! ひぐうぅっ! あああっ…そんなにっ……弄らないでぇっ…!!」
「どうして……? あなたのアソコはこんなに涎を垂らして喜んでいるのに…?」
 幽々子の耳元でゆっくりと囁く少女。指の間から零れる愛液は、雫となって地面に降り注ぐ。
「あはああっっ!! い、いい!! イイよおっ…! アソコ、気持ち、いい……!!」
「素直になってきたわね……いいわよ」
 徐々に快楽に身を委ねる幽々子の姿を満足そうに眺めながら、少女は段々としゃがんで行き、幽々子の秘部に口をつけた。
「じゅるる……んっっ……んふう………」
「う、ああああっっっ!!! そん、なっ……舌がっ……!!」
 突然の衝撃に、思わず少女の頭を掴む幽々子。少女はそれを意に介さず、舐め続ける。それに応じて、幽々子の最奥から愛液が溢れ出す。
「ああああああーーーっっ!! もっとぉっ……! もっと…奥までぇ…!!」
 恐らくは無意識に、幽々子の手が少女の顔を自分の秘部に押しつける。少女は、一心不乱に舐める。
「ああっ……もう、ダメ……!! きちゃうよおお………………!!!」
「ちゅるっ……ふふっ……いいのよ…! イッちゃいなさい……!!」
 そして、少女は最後に、充血した陰核を食んだ。

「あ、あああああああぁぁぁぁぁあああああぁぁあっっっっっっっ………………………!!!!」

 びくっ! びくっ! びくっ………!

「ん……美味しい………」
 噴き出した愛液を飲み干し、少女は妖艶な笑みを浮かべた―――


「ん………」
 幽々子が目を覚ますと、そこにはあの少女が居た。
「あ…あなたは……」
「おはよう」
 体を起こす。…どこにも異常は無い。何をされたのだろうか。たしか、『精を吸う』とか何とか…
「あなたの精、美味しかったわよ?」
 そう言って微笑む少女の姿は、素直に可愛いと思った。
「良かったです…」
「何が?」
「気に入って貰えたみたいで……」
 幽々子は、不思議と嬉しい気持ちになった。
「まあ、ね。それじゃあ、起きたみたいだし、私はもう帰るわ」
「え………………はい………」
 幽々子が答える間にも、少女は歩き出す。
「あっ……あの…!!」
 その背中を、引き止める。
「………何?」
「また………会えますか? あなたと………………」
 自分でも何を言ってるんだろう、と幽々子は思った。妖怪とまた会いたいだなんて、どうかしている―――

「………さあね。運が良ければ、また………」

「あ………………はいっっ!!」
 幽々子は、勢いよく頭を下げた。
「それと」
「はい?」
「私は『あなた』なんていう名前なんかじゃないわ。………『八雲紫』っていう、ちゃんとした名前があるの」
 最後に、少女―――紫が振り向いて、言った。
「………はい!! 紫さん、また、良ければお会いましょう!!」
 もう一度頭を下げて、再び幽々子が顔を上げた時、既に紫の姿はそこには無かった。

「また―――いつか」

 しかし、幽々子は何故かもう一度、紫に会える気がしていた―――




  続く










<後書きみたいな文>

 と言う訳で、続きます。ちなみに、元ネタは以下の文から




225、>>226
どっちかと言うと。

―それはまだ、幽々子が人であった時の事―
―それはまだ、紫が一人であった時の事―

幽々子を野盗から救ったのは、人にあらざる少女。
紫が野盗に襲われる少女を助けたのは、ほんの気まぐれ。

出会いは、些細な偶然。
それは、「愛」と呼ぶにはあまりにも儚く、悲しき思いの芽生え。

―「蝶を食べる蜘蛛」と「蜘蛛に食べられる蝶」―

本来愛してはいけない存在を愛してしまったという葛藤に苦しみ、それでも尚、共に在りたいと願う幽々子。

永すぎる生の、ほんの一時の退屈しのぎに過ぎなかった筈の存在に、心奪われている自分に気付く紫。

――そして、『運命の日』が訪れた――



まあ、ぶっちゃけ『蒼ざめた月の光』というか『アトラク=ナクア』で「紫姉様」&「ゆゆこ」なわけだが。




 まあ前述の通り、私は『アトラク=ナクア』も『蒼ざめた月の光』もプレイした事が無い訳で(駄目じゃん)。とりあえず蜘蛛や蝶云々よりも、紫と幽々子の出会いからの発展を主眼に置いて書いていくつもりです。元ネタを知らん奴が書くとどうなるか、という実験も兼ねて。

 今回ちょっとエロが少ないな………


 書いた者:謎のザコ


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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2300d)