<作品の注意事項>

・この作品は東方エロスレ専用うpろだ0054番、「そして出会って(前編)」の続きです。先にそ ちらの方をお読み下さい。

・この作品は東方エロスレ10の228氏の発言を元ネタとしたものです。

・しかし、作者は『アトラク=ナクア』も『蒼ざめた月の光』もプレイした事がありませんので、全く 別物な事うけあいです。

 それでも読むという人は、もうちょい下に進んで下さい。

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 ~そして出会って(中編)~


「……っ……はあ……んんっ……」
 暗闇に包まれた部屋の中に響く、少女の嬌声。そして、湿った音。
「くっ……んっ……」
 少女は左手を口に当て、声を殺している。そして、右手は自らの割れ目をなぞっている。
「ふうっ……んふ……くんんっっ……」
 ちゅく……ちゅく……
 段々と水気を帯びた音が漏れ始める。ぬめる液体が、少女の指に絡みついてくる。
「あっ……くふぅん………」
 ほぐれてきた肉の襞を少し押す。つぷ、と指が中に入っていった。
「ひんっっ、んんっ」
 大きくなる声を必死に抑える。誰にも気付かれてはいけない。これは、少女の秘密の行為だから。
「………ね…え……さ、ま………………………ゆ…り………ねえ、さ……ま………!」
 声は抑えていても、想いは溢れてきて。それは涙となって、頬を濡らす。
「んっ……! あっ……!」
 どうして自分はこんな想いを抱かねばならないのか。どうして自分はただ一度だけの出会いでこんなに苦しんでいるのだろうか。どうしてあの人を想ってする自慰は、こんなにも―――
「んんうぅっっ!!」
 少女の体が反り返る。もう我慢出来ない。秘芯を探り、包皮を剥く。外気に晒された肉芽を、遠慮無く摘まむ。
「―――――――――っっっっ!!!」
 びく、びくびく、びくっ!
 二、三度痙攣すると、少女の体は力が抜けた様に、そのまま布団へと沈み込んだ。
「……っはぅ……えぁ………」
 軽い放心状態になった少女の脳裏に浮かぶのは、一人の少女。

 愛してしまった、共に在りたいと願ってしまった、愛すべき存在では無い少女―――



「また、お会いしましたね」
「そのようね」
 最初の出会いから数日後。二人は再び森の中で出会った。
「酔狂な人ね。私に会いたいなんて言った人間は、初めてだわ」
「そうなんですか?」
「あなたは感じないの? 私の力を。まともな人間なら、私に近付く事すら躊躇うというのに」

 紫にとって、人間はただの暇つぶしであった。永すぎる生の、ほんの一時の退屈しのぎ。だから、あの時幽々子を助けたのも、ただの気まぐれ。本来ならば、『あの空間』に誘った後………

「それに、私にとってあなたを殺す事に何の躊躇いも無いわ。あなたは、怖くないの?」
「……はい」
 しかし、幽々子は紫の言葉に動揺しない。余程肝が据わっているのか、余程鈍感なのか―――
「…そう。ま、私はあなたを殺すつもりなんて無いから、いいけどね」
「ありがとうございます」
 にこりと笑う、幽々子。そんな姿も見て、紫は軽い苛立ちを覚える。
「本当、馬鹿な人間ね。物好き―――いえ、好き者なのかしら?」
「え?」
 瞬間、幽々子の後ろの空間が、裂けた。そして、紫は幽々子をその裂け目の中に、突き落とす。
「きゃっ―――!」
「そんなに好きなら、壊れちゃうくらいに嬲ってあげる………」
 次いで、紫もその裂け目へと、入っていった。

「…ここは…」
 薄暗い空間に、幽々子は居た。ここは何処なのか、広さはどのくらいなのか、見当がつかない。
「ようこそ、私の結界の中へ」
 幽々子の後ろから、響く様な声。紫だった。
「あ、あの……ここは……?」
「さっき行ったでしょう? ここは私の結界、私の世界。あなたは蜘蛛の巣に捕らえられた、可憐で哀れな蝶………」
 ずる……
「っ!?」
 突如、幽々子の首筋を何かが這いずった。それは、何かの触手だった。
 ず…る……ぞる……る………
「ひっ―――!」
 そして気付いた時には、幽々子の体中を触手が這いずり回っていた。手、足、腰、胸、首。およそ全身に絡み付いた触手は、そのまま幽々子を宙へと持ち上げる。
「やっ…! あっ……!」
 触手を覆う粘液で、幽々子の体がべっとりと濡れる。その慣れぬ感触と未知への恐怖心から、幽々子は声を上げた。
「ふふ……この空間は、私が獲物を犯す為に使う空間…。ここでは全てが私の思い通り……さあて、あなたは耐えられるかしら…?」
 口の端を吊り上げて笑う紫。ぞっとする程冷たい目。
「そん、なっ……む、ぐぅ……!?」
 触手が、何かを言いかけた幽々子の口に侵入して、塞いだ。それに連動する様に他の触手も蠢き、あっという間に幽々子の服の下に滑り込んだ。
「んぅ…! ん、んん、ふむぅっっ………!」
 触手が蠕動する度、幽々子の体が跳ねる。触手は幽々子の胸に巻きつき、乳首を弾き、四肢を縛り、秘唇を擦る。
「ひぃっ…く…あ、ああっっ……!! やあーっ…!」
「大丈夫……死んだりはしないわ………もしかすると壊れるかもしれないけど…」
「あひぃ…! うあぁん……! あっ…あっ…!」
 どぷっ! びゅくるうぅっっ!!
「ああああぁぁぁあぁああ………!!」
 触手が、何とも分からぬ液体を噴き出す。それは、幽々子の全身にまんべん無く降りかかる。
 じゅる……くじゅるぅ……
 幽々子の肌を触手が這いずる度に聞こえる、湿った音。しかしその音の原因は、触手の粘液だけでは無い。
「あら…あなた、ちゃんと濡れてるじゃない…」
 紫は幽々子の秘部に指を入れ、探る。そして指を出した時、紫の指に絡み付くその液体は―――
「ふふっ…あなたって大人しく見えるけど、とんだ淫乱なのね」
「あっふ……やっ…違、い……ま、すっ……んんぅ!」
 ぐりっ!
 触手の一本が幽々子の菊座にめり込む。途端、幽々子の声が変わる。
「あっく…! そこ…だめぇ…! だめ、なのぉ……!!」
「ふーん…。ここが、いいのね?」
 紫は嘲笑うと、触手に指示を出す。幽々子の尻を犯せ、と。
 ぐ…ず……! ずぬるぅ……!
「あひぃぃぃぃぃんっっっ!! ひあっ、あっ、あっ、ああああーーー!!!」
 ぷしゃっ…
 触手が幽々子の尻に埋没した瞬間、幽々子の秘唇から透明な液体が噴き出した。
「……あら? あなた、もしかして……?」
「はっ……あっ……あふぅ……」
 紫の質問に、幽々子は応えない。まるでそれどころでは無い様に。
「そう…イッちゃったの……あなた……」
「えう……っうう………」
 焦点の合っていない幽々子の瞳を覗き込みながら、紫は触手の動きを一旦止める。
「こんなにアソコから涎を垂らして…! そんなに欲しいの…!?」
 ずぶっ!
「ひゃううっっ!!」
 紫が一気に幽々子の割れ目に指を突き入れ、そのまま乱暴にかき回す。
「あっああっ! や、だめ…! 急に、弄ら、ないでぇぇっっ!!」
「何よ…! これがいいんでしょう!? あなたはこの状況でもこんなに感じるんだから…!」
「ひゃあうっ…! あ、あああっ! あっ、あっ!!」

 びく、びく、と震える幽々子の体を見ながら、紫は訳の分からない苛立ちを覚えていた。
 今まで紫は何人もの少女をこの空間に誘い、その体を犯してきた。そして、少女達はこの触手の過酷な責めに、心が壊れていった。そしてその様子を、紫は楽しんできた。
 しかし、幽々子は違う。
 幽々子は、紫を苛立たせる。何故だか分からない。だから余計に腹立たしい。

(どうして―――)
 その時、紫は気付いた。どうして、自分はたかが人間の少女一人にここまで感情の波を立てたのか。

 ―――答えは簡単。興味を持ってしまったからだ。

(………………)
 すると、今まで紫を支配していた苛立ちが何故か、すーっと引いていくのが感じた。幽々子の秘部から指を抜き、触手達に下がれと命じる。
「うぁ……」
 どしゃ、と幽々子が地面に崩れ落ちる。紫は、その粘液まみれの体を抱き上げた。
「…全く…あなたって人間は……」
 幽々子の頬をぺしぺしと叩く。ううん、と一つ唸って、幽々子が口を開いた。
「あ……紫…姉様……?」
「………………『姉様』?」
 幽々子の口から出た言葉に、思わず間の抜けた声を上げる。
「はい…姉様、です…」
「何よ? それ」
 勿論、『姉様』などと呼ばれた事の無い紫は、背中がむず痒くなった。
「あなたは本物の馬鹿なのかしら?」
「…ふふ、そうかもしれませんね…」
 紫の言葉にくすくすと笑う幽々子。

「………だから、あなたを、愛してしまったのかもしれませんね………」

 そして、切なそうな瞳で、そう言った。
「えっ………?」
「どうして……こんな想いを抱いてしまったんでしょうね…?」
 そう言った幽々子の瞳に、涙が浮かぶ。
「ちょっと、何言ってるの?」
 紫の呼びかけを無視して、幽々子は言葉を続ける。
「始めは…ただの思い違いだと思いました……。でも…やっぱり…私は……!」
 ぎゅっ…
「!」
 幽々子が紫の服を掴み、胸に顔をうずめる。
「紫姉様……! 私はっ……! 姉様の事がっ…!」
「……!」
 紫は、戸惑った。どうして、こんな事を言われているのか。
 『姉様』? 『愛している』?
 そんな台詞、言われた事など無い。ましてや人間の、しかも同性に―――
「やっぱり…あなたは本物の馬鹿よ…」
「………」
 しかし、何故だろう。紫はその言葉を聞いた時、ふと自分の心に何か暖かいものが生まれるのを感じたのだ。それは、紫が幽々子に興味を抱いた瞬間から始まったもの。
(ああ、私は)

 それは、『愛』と呼ぶにはあまりにも儚い想いの芽生え。

「……あなた、名前は?」
「…え?」
 突然の質問に、戸惑う幽々子。
「名前よ、名前。私、あなたの名前、知らないのよ」
「え……あ……あ、はい! 私、西行寺幽々子と言います…!」
 急いで自分の名前を告げる幽々子。そんな幽々子を見て、紫はくす、と笑い、
「そう、幽々子、ね。いい名前…幽々子……」
「はい……」

「これからも、よろしくね………」


 そう言って紫は、幽々子の目に溜まる涙をそっと拭った。



  続く








<ザ・後書き>

 ううむ、難しい。何と言うか、その………ああ、難しい。どうやって誤魔化そうか(何

 やはり『姉様』を使うのは違和感有り過ぎなのか!?(を

 そんなこんなで、中編です。
 今回どういった訳か、触手プレイが含まれております。苦手な方はご注意を…ってここを読んでいる 時点でもう遅い………

 さて後編ですが、やっとラブラブ(死語)な話が書けそうかもしれません、かな?

 ちなみに、元ネタは以下の文から




225、>>226
どっちかと言うと。

―それはまだ、幽々子が人であった時の事―
―それはまだ、紫が一人であった時の事―

幽々子を野盗から救ったのは、人にあらざる少女。
紫が野盗に襲われる少女を助けたのは、ほんの気まぐれ。

出会いは、些細な偶然。
それは、「愛」と呼ぶにはあまりにも儚く、悲しき思いの芽生え。

―「蝶を食べる蜘蛛」と「蜘蛛に食べられる蝶」―

本来愛してはいけない存在を愛してしまったという葛藤に苦しみ、それでも尚、共に在りたいと願う幽々子。

永すぎる生の、ほんの一時の退屈しのぎに過ぎなかった筈の存在に、心奪われている自分に気付く紫。

――そして、『運命の日』が訪れた――



まあ、ぶっちゃけ『蒼ざめた月の光』というか『アトラク=ナクア』で「紫姉様」&「ゆゆこ」なわけだが。




 書いた頓珍漢:謎のザコ


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Last-modified: 2018-01-07 (日) 04:56:13 (2293d)